紛らわしい「used to」と「be used to」の違いを徹底的かつ明快に解説します。これでもう二度と間違えない!
「used to」は「現在とは違う過去を表す助動詞」だと認識すると理解しやすいと思います。「use」の過去形と考えると分かりづらいです。
の2つの意味があります。 助動詞ですから、「動詞の原型」が続きます。「can」や「will」のあとに「動詞の原型」がくるのと同じですね。 「used to 動詞の原型」となります。 音声付き例文で確認してみましょう。
I used to go clubbing every weekend.
以前は毎週末クラブに行っていた。
He used to be such a dick, but he is not now.
彼は昔クソ野郎だったのに、今では違う。
「used to」には特に明記されない場合は、「昔は...だったが、今は違う」というニュアンスが含んでいます。一方、「過去」を示す助動詞「would」には現在と過去の対比というニュアンスはありません。かなり微妙なニュアンスですが、使い分けた方がよいでしょう。
I used to work at this Japanese restaurant.
以前この日本食レストランで働いていたんだよ。
上の例文では、「今は働いていない」というニュアンスが含まれます。 しかし、
I used to work at this Japanese restaurant and I am right now.
以前この日本食レストランで働いていて、今も働いている。
このように「今も働いているのだ」と言及すれば、「今は働いていない」というニュアンスはもちろんなくなります。 また、
I would work at this Japanese restaurant.
以前この日本食レストランで働いていた。
とした場合は、「現在も働いているかどうか」ということに焦点は当てられておらず、「現在は働いているのか、いないのか」は聞き手は判断しかねます。
「used to」は助動詞ですから、「can」や「will」「may」などと同じように語順を入れ替えることで疑問文を、「not」を用いることで否定文を作ることができます。しかし2語からなる助動詞なので語順の変化に特徴があります。 疑問文:Used he to...? 否定文:He used not to... となります。または、 疑問文:Did he use to...? 否定文:He did not use to... となります。 しかし、現在ではこの語法はほとんど使われていません! 「do」「do not」を使った通常の疑問文、否定文を作るのが自然です。
「be used to」の「used」は「慣れている」という意の形容詞で、「to」は前置詞である。不定詞ではない。なので、「名詞」もしくは「動名詞(〜ingの形)」が続く。 「be used to 名詞 / 動名詞」となります。 形容詞「used」の同義語は、「accustomed」である。 例文をみていきましょう。
I am used to dogs.
犬には慣れている。
I am used to living in a big city.
都会生活には慣れている。
be動詞は「状態」を表す動詞である。その状態への変化を表すために使う瞬間動詞が「get」「become」「grow」などである。 例文をみていきましょう。
I was not used to American food.
アメリカンフードに慣れていなかった。
I was getting used to American food.
アメリカンフードに慣れてきていた。
I am getting used to American food.
アメリカンフードに慣れてきた。
I got used to American food.
アメリカンフードに慣れた。
I am used to American food.
アメリカンフードに慣れている。
いかがだったでしょうか?今まで混乱してきた人が多かったと思いますが、今回を気に克服していただけたでしょうか? 「used to 動詞の原型」:現在と違う過去を表す 「be used to 名詞・動名詞」:慣れているという状態を表す をまず確実に覚えれば一歩前進です!
こちらの本では、日本人が陥りがちな効果の薄い勉強方法を指摘し、科学的に正しい英語の学習方法を紹介しています。読んだらすぐ実践できるおすすめ書籍です。短期間で英語を会得したい人は一度は読んでおくべき本です!
TOEIC320点の英語素人が、NHKラジオのネイティブ講師に「誰でも英語が話せる方法」を聞く、という企画本です。「a」と「the」で悩んだらどう言うべきか?プライベートでもビジネスシーンでも使える挨拶とは?など具体的な悩みを解決してくれる一冊です。
授業では教わらないスラングワードの詳しい使い方や文法が紹介されています。タイトルにもされているスラングを始め、様々なスラング英語が網羅されているので読んでいて本当に面白いです。イラストや例文などが満載なので、この本を読んでスラングワードをマスターしちゃいましょう!
近年のグローバル化で英語学習の重要度が高まっています。 留学や海外で就職を検討している方はもちろん、国内に住みながらも訪日外国人旅行者数の増加や企業の英語公用語化などの影響で、英語学習の必要性に迫られている方も多いのではないでしょうか? そんな本気で英語学習をしたい方にオススメの英会話教室、オンライン英会話、英語学習アプリを厳選した記事を書きました。興味のある方はぜひご覧ください。