「bad apple」というイディオムを知っていますか?直訳だと「悪いリンゴ」という意味なのですが、ネイティブは違う意味で使います。今回は「bad apple」の正しい意味とネイティブの使い方を説明します。音声付き例文がありますので、発音も確認してみてください。
イディオム「bad apple」の1つ目の意味は、「集団の中の他人に悪影響を及ぼす人」という意味です。学校ならば「問題児」などと訳すことも可能ですね。 この「bad」は「悪い」という意味ではなく「腐った」を意味する形容詞です。 「rotten apple」と言っても同義です。 この語源は下記の英語のことわざからきています。
「1つの腐ったリンゴが他のリンゴもダメにする」というのが直訳で、 「1人もしくは少人数が集団に対して悪影響を及ぼす」という意味です。 そこから「bad apple」も「集団の中の他人に悪影響を及ぼす人」という意味で使われるようになりました。日本語では「悪貨は良貨を駆逐する」などのことわざが一番近いでしょう。金八先生のドラマの中で「腐ったミカンの法則」というのがありますが、これも同じニュアンスです。 もともとのことわざの影響をうけて、「a bad apple」「a few bad apples」などと1人もしくは少数という形で使うのが一般的です。 例文を見ていきましょう。
Steve is really a bad apple. The minute well-behaved kids play with him, they start acting out.
スティーブは問題児だ。彼と遊んだ瞬間に、態度の良いこも悪態をつきはじめる。
A few apples are always the trigger to mess up the whole class.
数人の悪ガキが常にクラス崩壊の発端だ。
You'll find a handful bad apples in every company.
どこの会社にも少数の民度の低いやつがいる。
John is really a bad apple for my son.
ジョンくんはわたしの息子に悪影響を及ぼす。
「bad apple」の2つ目の意味は、「悪いヤツ」です。 集団に悪影響を及ぼす、などというニュアンスはありません。 社会性がなく、問題ばかり起こし、信用がならないヤツという意味です。 「ゲス」「ろくでなし」などの和訳もしっくりきます。 この意味では「bad actor」「bad egg」「bad hat」なども同意義です。 これらのフレーズには「集団に悪影響を及ぼす」というニュアンスはありません。
Ryan is such a bad apple that no one likes him.
ライアンはろくでなしなので、みんな彼が嫌いだ。
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