「killer」と聞くとどうしても「殺し屋」をイメージしてしまうと思いますが、「killer」はネイティブが様々な意味で使うおもしろいスラングです。名詞と形容詞、両方の用法があるのもおもしろいところです。今回は「killer」の意味と使い方を音声付き例文とともに解説していきます！
「killer」の通常の意味は、「殺し屋」という名詞です。 「kill」は「...を殺す」という意味で、人を表す「er」がついて「killer」となり、「殺す人」つまり「殺し屋」「殺人鬼」「殺人犯」などと和訳ができます。「murderer」と同義です。 このコアの意味から転じてスラングが生まれていますので、1つずつ解説していきます。
上記で説明した「殺し屋」という名詞から転じて「超難しいこと」という名詞のスラングが生まれました。 例えば、こんな風に使えます。
The math exam was a real killer!
数学のテスト、まじでむずかった！
日本語でも「あー数学のテスト難すぎて死んだわ」とか若者言いますよね。「死んだ」ということは「テストに殺された」わけですから、テストは「killer」です。 なので「killer」は名詞で、「超難しいこと」「めっちゃ困難なもの」という意味になります。 そこから転じて、「killer」は形容詞としても使われるようになります。 「killer」は「ムズい」などの形容詞の意味も持ち合わせています。 例文です。
This is a killer online gaming!
これはめっちゃムズいオンラインゲームだわ！
こんな風になります。 当たり前ですが、名詞か形容詞かで冠詞「a/an」の使い方が変わるので、注意しましょう。 「ムズい」という意味の「killer」では、ネイティブは名詞で使うことが多いです。もともと「殺し屋」を意味する名詞「killer」から派生しているためです。
スラング「killer」の2つ目の意味は、「キツい」という意味の形容詞です。 名詞「killer」がもつスラングの意味は「ムズいこと」だけで、それ以外のスラングはすべて形容詞として使います。 「ムズい」から転じて「キツい」という意味になりました。どちらもネガティブな意味合いですし、イメージしやすいと思います。 「severe」「serious」などが同義です。
That was a killer cold.
あれはキツい寒さだった。
スラング「killer」は、「素晴らしい」「すてきな」という形容詞の意味もあります。 これは日本語の「ヤバい」もそうですが、「最悪」という意味で使ってる言葉はスラングで「最高」という意味になります。 なので「killer」もまた然りで、「素晴らしい」という意味があるのです。 「awesome」「so cool」「epic」「sick」などと同義ですね。
Wow, that is such a killer hat!
おお、その帽子カッコイイじゃん！
「killer app」は「killer application」の略です。日本語では「キラーアプリ」などとそのまま言います。IT業界用語です。 フェイスブックやインスタグラムなどの「よく使われかなり人気があるアプリまたはソフトウェア」なことを言います。
「category killer」も日本語で「カテゴリーキラー」などと言われます。 このはビジネス用語で、特定の商品に特化し品揃えを豊富にする小売業のことを指します。 アマゾンでは何でも売っていますが、ゾゾタウンはファッションに特化しているので、ゾゾタウンはカテゴリーキラーと言えます。
「killer bee」はそのままで攻撃的なミツバチのことです。
「killer instinct」もそのままで「生まれつきの殺したいという性向」や「スポーツ選手の闘争心」を指します
「killer whale」は何を意味すると思いますか？ 「whale」はクジラです。 殺人鬼のようなクジラとはどんな動物でしょう？ 答えは「シャチ」です。 「シャチ」の正式名称は「orca」です。
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