「extra」の意味と使い方を解説していきます。「extra」は、皆さんが知っている「エキストラ」という言葉の語源です。しかし英語「extra」は、この映画用語以外にも色々な意味と使い方が存在します。日常会話でも使いますし、スラングとして人の悪口にも使いますし、医療の現場でも使われています。そんな様々な用法がある「extra」を今回は徹底解説していきます。
※音声付き例文がありますので、発音の確認にご活用ください。なお、音声はアメリカ英語になっております。
「extra」は「エクストラ」と読みます。 日本語だと映画用語「エキストラ」という言葉で知っている人も多いのではないでしょうか？ この「エキストラ」も語源は英語「extra」になります。 日本語だと「エキストラ」といいますが、ネイティブの発言は「エクストラ」に近いです。 「extra」の意味は、「余分の、追加の、臨時の、より多くの」になります。 ポジティブな意味でもネガティブな意味でも使うことがあります。文脈や状況によって判断する必要があるでしょう。 品詞は、形容詞・副詞・名詞があります。 類語としては、
などが当てはまります。 言い回しとしては、
などがあります。和訳はどれも複数あるように、「extra」は抽象度の高い言葉なので、名詞と組み合わせたときにどんな意味になるのか、話者の意図をしっかり汲み取ることが大事です。 「extra」を、
と略すことがたまにあります。 「ex」に関しては、他にも色々な意味があるため、下記に別記事でまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
それでは例文で、「extra」の使い方を具体的に見ていきましょう。
If you need any extra help, just call me up anytime.
もしもっと助けが必要なら、いつでも電話かけてくれ。
My boss always gives me extra work, which is called, in the modern society, "harassment."
私の上司はいつも私に残業させる。これは現代社会では「パワハラ」と言うのである。
She help her friend's company and earned the extra money.
彼女は友達の会社のお手伝いをして、臨時収入を得た。
スラング英語の「extra」の意味は、「理由もなく行動が行き過ぎている、余計なことをする」になります。 「余分の、追加の」という意味から派生しています。 この意味の「extra」はネガティブな意味で使うことが多く、他人に対して使う場合は批判的なニュアンスになるので気をつけましょう。 類語には、
などがあります。「extreme」にはその他にも意味があり、ネイティブがよく使う面白いスラングなので、別記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください↓↓↓
それでは例文です。
Hey, why are you so extra?
ねえ、お前ってなんでそんなに意味不明なことするの？
You are being extra!
あんた行動が行き過ぎているよ。
「being」の使い方に関しては、下記の記事で詳しく紹介しています。
「extra」は接頭語としてもよく使用されます。 接頭語とは単語の前に付いて意味を変化される役割を持つ単語のことです。 例えば、日本語ならば「全否定」の「全」や「超音速」の「超」などが接頭語にあたります。 英語で有名な接頭語の例は「un」などがあります。「unhappy」の「un」が接頭語になります。 ちなみに接頭語は英語で「prefix」といいます。 話を元に戻しまして、「extra」は接頭語として「外の、追加の」という意味になります。 例えば、
extraterrestrial being
地球外生物
extramarital affair
不倫事情
extracurricular activities
課外活動
などの表現があります。 どれも難しい単語なのですが、最後の「extracurricular」は覚えておきたい単語です。 これはアメリカの短大や高校に行くと必ず出会う単語になります。 アメリカでは、大学入学もしくは編入のために、授業の成績以外にボランティア活動やスポーツなど課外活動が必須なため、「extracurricular activities」という単語を絶対見聞きします。 「extracurricular」＝「extra」+「curricular」となります。「curricular」は「カリキュラムの」という意味です。つまり「extracurricular activities」で「カリキュラムの外の活動」＝「課外活動」になります。
What extracurricular activities should I do for university?
大学に入るにはどんな課外活動をすべきなんだろうか？
「extra」を使った慣用句（イディオム）で有名なものが1つだけあるので、紹介します。 それは「go the extra mile」です。「より一層努力をする」という意味になります。 この「go the exra mile」には、「（誰も期待したり求めていないのに自発的に）より一層の努力をする」というニュアンスがあります。 人の態度や行動力を褒めるときに使うことがほとんどです。 言い換えの表現としては、「put more efforts into...」「make more efforts to...」などになります。
She is so hardworking that he always goes the extra mile for the customers.
彼女はとても仕事熱心なので、顧客のためにいつもより一層の努力をします。
英語「extra」は医療用語としても使用されます。 医療用語「extra」は、基本的には「extravasation」の略で、日本語では「溢出（いっしゅつ）」と言われます。俗に言う「（悪い細胞などの）転移」の専門的な言い方です。 かなり専門的ですが、一応紹介しておきました。
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ビジネス英語を本気で学びたい人におすすめな英会話教室に関しては別の記事でまとめましたので（オンライン英会話、英語学習アプリも紹介してます）、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
