「for good」という表現を見たり聞いたりしたことはありますか?「いい事のために」と訳したいところですが、実は全く違う意味があります。「for good」はイディオムで「永久に」という意味があるのです。今回は「for good」の本当の意味を例文と合わせて紹介します。
「for good」は直訳すると「良いことのために」となりますが、英語ではそのような意味では使いません。 ではどのようなニュアンスがあるのでしょうか?
「for good」の正しい意味は「(これを最後に)永久に」です。
の2パターンが基本的な意味合いです。 「forever」「permanently」「eternally」が同義語です。
「We're through for good this time.」は別れを告げる時のお決まりフレーズの一つです。 throughは副詞、形容詞、前置詞で使われる英単語ですが、このフレーズ内では形容詞「関係を終えて」というニュアンスとなります。 「私たちの関係は永遠に終わりだ」というとても悲しいフレーズですので使うことがないといいのですが。。。 throughの詳しい使い方は別の記事にまとめています。
My wife and I decided to stop eating out for good.
私の妻とともに永久に外食をやめることを決めた。
The injury may keep her out of golf for good.
怪我のせいでこれから先もずっとゴルフをすることが難しいかもしれない。
The chocolate factory had to close down for good.
チョコレート工場は永久に閉鎖しなければならなかった。
I would like to stay in Hawaii for good.
ハワイにこれから先ずっと滞在したいです。
My family are moving to Canada for good.
私の家族はカナダに永住します。
「永久に、永遠に」という意味では「forever」も使います。 「for good」よりも「forever」の方が日本人にとって馴染みのある表現ですよね。 これら2つの違いは下記の通りです。
日本語「永遠に」の通り「forever」の方が「for good」よりも重みのある言葉となります。 例えば、「私はこれから先永遠にあなたのことを愛します。」という誓いの言葉は「I will love you forever.」となります。
「永遠に」の類語は下記のような英単語があります。 ニュアンスが若干異なります。
「for good」は元々「for good and all」という形で使われていました。 この場合の「good」は元々強調語の役割しかなかったのです。 強調語の「good」は「a good handful」「a good while」など量や期間などを強調するときに「good」は使用されます。 「for good and all」は本質的には「for all」というニュアンスです。 時代の変化とともに「for good and all」が徐々に省略され「for good」として使われるようになりました。
「once and for all」はイディオムで「これを最後に、きっぱりと」という意味で使います。 「finally」や「completely」が同義語で「完全に最後」というニュアンスです。 例文です。
Let's solve this issue once and for all.
この問題をきっぱりと解決しよう、
「for good」の語源はオランダ語という説もあります。 「good」の語源がオランダ語「goed」だからです。
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