「some/something」と「any/anything」はどちらを使えばよいか迷うことありませんか?「some/something」は肯定文で、「any/anything」は疑問文・否定文で使うと中学で習いますが、実際には「some/something」を疑問文で使うこともあれば、「any/anything」を肯定文で使うこともあります。そこで今回は「some/something」と「any/anything」の違いと使い分けを徹底解説したいと思います。
「some/something」は肯定文で使い、「any/anything」は疑問文・否定文で使うと皆さん中学で習ったと思います。原則的にはその通りなのですが、実際にはネイティブは「some/something」を疑問文で使ったり、「any/anything」を肯定文を使ったりします。 疑問文で「something」を使うことがある、というのは聞いたことがある人が多いと思います。 「some/something」と「any/anything」の意味と用法は、肯定文・疑問文・否定文それぞれで異なりますので、肯定文・疑問文・否定文ごとに「some/something」と「any/anything」の違いと使い分けを説明していきたいと思います!
「some/something」は基本的に「何か」「いくらかの」という意味で肯定文で使います。 「some」の後には「名詞」がきます。「something」の後には「形容詞」か「to 動詞の原形」か「動名詞(ing)」がくるのが原則です。 さっそく例文を見てみましょう。
I feel like I just stepped on something soft.
今ちょうど何か柔らかいものを踏んだ気がする。
Something must have gone wrong.
何かを間違えたに違いない。
Please give me something cold to drink!
何か冷たい飲み物ちょうだい!
I want to read some books.
いくらかの本が読みたい。
肯定文の「any/anything」は、「何でも(よい)」という意味になります。 「some/something」と同じで、「any」の後には「名詞」、「anything」の後には「形容詞」か「to 動詞の原形」か「動名詞(ing)」がきます。
I will do anything for you.
君のためなら、何でもするよ。
Ask me anything!
何でも聞いて!
疑問文における「some/something」と「any/anything」の違いと使い分けが一番混乱するポイントです。 まず疑問文には2つのニュアンスがあることを認識する必要があります。 1つ目は当たり前ですが「単純な質問」です。 2つ目は、疑問文の形をしていますが「依頼」を意味している場合があります。 これから詳しく解説していきます!
「単純な質問」を意味する疑問文の場合、相手が「yes」と答えることを話者が予想している場合は「some/something」を、相手が「yes」か「no」どちらを答えるか分からない場合は「any/anything」を使う、のが原則です。 例えば、レストランで店員さんがお客さんに対して「何か飲み物はいかがですか?」と質問する場合は、相手(お客さん)が「yes」と答えることのが普通なので「Would you like something to drink?」と言います。ここで「anything」を使うと不自然です。「anything」を使うと、ネイティブからすれば「今レストラン入って来たんだから何か飲むに決まってるだろ」と感じです。(実際にはここまでは思わないですが、オーバーに言えばそういうことです) 海外旅行に行って入国審査のとき「何か申告するものはありませんか」というときは「Do you have anything to declare?」というのがお決まりのフレーズです。ここでなぜ「anything」かというと、相手が「yes」というか「no」というかは予測不能だからです。ほとんどの人が「no」というわけですから「yes」を予想して使う「something」は使うのは不自然なのは明らかですよね。 「some/something」と「any/anything」どちらを使っても不自然ではないですが、ニュアンスが微妙に変わる場合もあります。「Do you have anything to say?」と「Do you have anything to say?」はどちらを言ってもOKです。ただし「something」を使った場合は、相手が「yes」と答えることを予測してますから、言い方によっては「言いたいことあるなら言えよ」という威圧的なニュアンスになる場合があるので注意が必要です。相手が言いたいことがあるかどうかは基本的には分かりませんので「anything」を使う方が無難です。 「Do you have any questions?」も相手が質問があるかどうかは不明なので「any」を使う方が自然です。相手が明らかに質問がありそうな場合は「Do you have some questions?」と言っても問題ないでしょう。 もっと例文を見てみましょう。
Do you see something flying over there?
(相手がyesと答えると予想して)あっちで何か飛んでるもの見える?
Do you have some plans this weekend?
今週末何か予定ある?(相手がyesと答えることを予想してる。いつも暇そうで予定があるかないか不明な場合はanyでも可)
Are you looking for something specific?
何か(特定のものを)お探しですか?(ショップ店員が聞くお決まりフレーズ。yesと答えることを前提としているためsomething)
Would you like any sugar for your coffee?
コーヒーに砂糖入れますか?(砂糖を入れるか否かは人によってそれぞれなのでany)
Hello, is there any room available tonight?
もしもし、今夜空いてる部屋ありますか?(ホテルに電話するときのお決まりフレーズ。空いてるかどうかはわからないのでany)
質問を意味する疑問文における「some/something」と「any/anything」のニュアンスの違い何となく分かってきましたでしょうか??
上記でも少し説明しましたが、疑問文は「依頼」を意味することがあります。 例えば、あなたがバーに行って、「Can I get some juice?」もしくは「Can I get any juice?」と質問したとすると、これは質問ではなく依頼です。つまり「please」を使い肯定文(厳密には命令文)に置き換えることが可能です。「Please give me some juice.」「Please give me any juice.」とそれぞれ同義になります。 置き換えることが可能ということは、依頼を意味する疑問文の「some/something」と「any/anything」の意味は、肯定文の「some/something」と「any/anything」の意味と同義になります。 冒頭で説明した通り、肯定文の「some」は「何か」、肯定文の「any」は「何でも(よい)」という意味になります。したがって、「Can I get some juice?」は「(このバーにはジュースが常にあることが前提で)何かジュースください」という意味になります。一方、「Can I get any juice?」は「(このバーにジュースがあるかどうかは知らないが)何でもいいからジュースください」という意味になります。 なので、依頼を意味する疑問文の時は「some/something」と「any/anything」はニュアンスが違うので注意してください。
Can I get some water?
ちょっとお水もらっていいですか?
Can I book any room available tonight? It's urgent.
空いてる部屋なら何でもいいので今夜予約してもいいですか?緊急なんです。
Could you please tell me anything you know about my son.
息子に関して知ってることは何でもいいので教えてくれませんか?
「some/something」は主語になる場合を除いて、否定文では原則的に使用しません。 ☓ I don't want to drink something. などは文法的に誤りです。代わりに「anything」を使います。 「any/anything」は否定文で「何も...ない」という意味になります。 ◯ I don't want to drink anything.(何も飲みたくない)となります。 しかし、「some/something」が主語になる場合は、否定文で使うことも可能なので注意してください。
I don't feel like doing anything today.
今日は何もする気になれない。
Some Japanese people do not like sushi.
日本人の中には寿司が好きではない人もいる。
Something is not quite right.
何かおかしいな。
「some/something」 ✔ 肯定文で「何か」という意味 ✔ 疑問文でも「何か」という意味。相手が「yes」と答えることが予想される場合に使う ✔ 否定文で「something」は使わない 「any/anything」 ✔ 肯定文で「何でも(よい)」という意味 ✔ 疑問文では「何か」という意味。相手が「yes」か「no」どちらで答えるか分からない場合に使う ✔ 否定文で「何も(ない)」という意味
こちらの本では、日本人が陥りがちな効果の薄い勉強方法を指摘し、科学的に正しい英語の学習方法を紹介しています。読んだらすぐ実践できるおすすめ書籍です。短期間で英語を会得したい人は一度は読んでおくべき本です!
TOEIC320点の英語素人が、NHKラジオのネイティブ講師に「誰でも英語が話せる方法」を聞く、という企画本です。「a」と「the」で悩んだらどう言うべきか?プライベートでもビジネスシーンでも使える挨拶とは?など具体的な悩みを解決してくれる一冊です。
授業では教わらないスラングワードの詳しい使い方や文法が紹介されています。タイトルにもされているスラングを始め、様々なスラング英語が網羅されているので読んでいて本当に面白いです。イラストや例文などが満載なので、この本を読んでスラングワードをマスターしちゃいましょう!
近年のグローバル化で英語学習の重要度が高まっています。 留学や海外で就職を検討している方はもちろん、国内に住みながらも訪日外国人旅行者数の増加や企業の英語公用語化などの影響で、英語学習の必要性に迫られている方も多いのではないでしょうか? そんな本気で英語学習をしたい方にオススメの英会話教室、オンライン英会話、英語学習アプリを厳選した記事を書きました。興味のある方はぜひご覧ください。