自己陶酔する人っていますよね。自分に酔っていて、協調性に欠けるところがあります。今回はそんな自己陶酔する人の特徴について詳しく解説していきます。是非参考にしてみてください。
「自己陶酔」は「じことうすい」と読みます。 意味は「自身の考えや容姿の素晴らしさにうっとりすること」です。 「自己陶酔」は字の通り自分自身に酔っていることを表し、ナルシシズムとも言います。 自己陶酔は悪い意味で使われることがほとんどで、「うぬぼれている」ことを表します。
自己陶酔する人は、自分の外見に自信があります。 「誰よりもかっこいい」「自分が一番美しい」と思っているんですよね。 外見に時間やお金をかけることも多く、エステやサロンに通っていることを自慢する人も多いでしょう。 さらにブランド品などを身につけることも多く、他人を見た目で判断することも多いです。 「あの人仕事はできるけど顔がね〜」「あの体型じゃね…」と他人の外見で全否定することがあります。
自己陶酔する人は他人の話を聞きません。 相手の話を最後まで聞くことはなく途中で自分の話しにすり替えてしまいます。 久しぶりに友達と集まっても、他の人の近況報告には一切興味を示さず「わたしはこうでさ」「わたしこういうことあってさ」とずっと自分の話をしています。 また、例え友達が何か悩んでいたとしても「へぇ〜」と言うだけで終わらせ「自分にも同じように悩んだことがあってさ…」などと結局何のアドバイスにもならない自分の話しをして終了です。
自己陶酔する人は自分以外の人のことを基本的に見下しています。 たとえそれが上司であっても、「別に大した人間じゃないけどね」と心の中では思っていて尊敬する気持ちは一切もっていません。 同世代の人や後輩に関しては平気で馬鹿にしたような態度をとったり、見下すような発言をします。 自分に酔っているだけなら放っておけばいいですが、見下してくるために周りの人はイラついてしまいます。
自己陶酔する人は、嫉妬深いです。 自分が一番でありたい気持ちが強いので、他の人が褒められたりするだけで嫉妬してしまいます。 特に同性や同世代が褒められると敵対心をむき出しにすることも。 また、自分より幸せそうにしている人を見ると「不幸になればいいのに」なんて思ってしまいます。 自分がまだ結婚や子育てをしていない場合は、SNSなどで結婚や子育ての報告をしている友達には嫉妬をして「マウントを取られた」などと、相手を悪く言うことがあります。
自己陶酔している人は、相手に感謝や謝罪ができません。 何かをしてもらっても「当たり前」と思っていることが多く、「ありがとう」を言えません。 さらに周りに迷惑をかけても「自分のせいじゃない」という考えになってしまうので、「すみません」「ごめんなさい」を言うことができません。 自分の非を認められないので、なぜ自分が謝らなきゃいけないのかもわからないんですよね。
自己陶酔する人は感情の起伏が激しいです。 喜怒哀楽全てにおいて高くなったり低くなったり、その姿はまるでジェットコースターのようです。 自制心というものがないので、ついさっきまで笑っていたかと思えば急に不機嫌になったり、またその逆も然りです。 大人にもなってコロコロと機嫌が変わる人は正直人間性を疑ってしまいますね。 しかし自分勝手な性格をしているので、嫌なことがあれば態度や言動に出してしまいます。
自己陶酔する人は「意識高い系」が多く、例えば「今度は〇〇に挑戦しようと思っているんだ」なんていって他人から「すごいね!」と言われている自分に酔っています。 しかし、実際は自分の中の「理想」を語っているだけであり、実際に実行するだけの行動力がないことが多いです。 色々な情報を取り入れるあまり、理想だけがどんどん膨らんでいってしまうのでしょう。 また「自分をすごい人間だ!」と思いこんでいるあまり、「だめな自分・できない自分」と向き合うことができないんですよね。
自己陶酔する人はちょっと褒められたり上手くいったことがあるとすぐに調子にのります。 「おかげさまで」という謙虚な気持ちが一切なく、「やっぱり自分てすごいわー!!」といった感じで「自分の能力がすごいからだ」と思ってしまいます。 そのくせ、上手くいかないことがあると、すべて「人のせい」にするんですよね。 自分のせいで失敗しても絶対に認めません。
自己陶酔している人は、周りの人からも自分を見てほしいと思っているのでSNSの更新率がとても高いです。 投稿は自撮りの写真や、自分が買ったものや食べた物の写真が多いです。 自分の外見やステータスに自信があるため、それをアピールしているんですよね。 よくそんなところで一人でポーズとってるな?といったような写真もあります。 しかし本人はそんな自分にうっとりしてるので、それを平気でSNSにアップしてしまいます。 アカウントには鍵を付けることもなく、知らない人たちにも見てほしいと思っています。
自己陶酔している人は、若作りがとにかくすごい。 自分の現状を正常に判断できていないことも多く、周りからは引かれてしまうような若作りをすることも… 若者の間で流行っている服装をしてみたり、若者言葉を一生懸命使ったりします。 それがノリであったり、自分で若作りしているという意識があればまだいいのですが、本人は自分にそれが合っていると思っているんですよね… 周りからしたら「イタい」だけです。
自分のことを、実際にどうであるかということは別としてとにかく「過大評価」してしまっています。 自分を客観視することができず、「理想の姿」を自分自身にそのまま重ねてしまっているのです。 これが自己陶酔してしまう最大の原因であると言えるでしょう。 自己陶酔してる人に、周りも「それは勘違いだ」となかなか言えないんですよね。 軽くいじっただけでも不機嫌になってしまうことが多いので、本気の指摘をすることが出来ません。 そのため、過大評価してしまっている事実に気付くこともなく、自己陶酔し続けてしまいます。
幼少期、親に甘やかされて育ってきた人は「自分が正しい」と強く思い込んでしまっています。 親が子供の間違いを指摘せずに、すべてを肯定し褒め続けたことで、そうなってしまうんですよね。 自分が間違えるはずがないので、たとえどんなに周りに迷惑をかけていたとしても本人にとってはそれが正しいんです。 そして「やっぱり自分は完璧だ」と常に自分に酔いしれてしまうわけです。 見た目も親が褒め続けているので「自分は見た目も美しい」と思い込んでいます。
自己陶酔をしている人の中にはコンプレックスを抱えている場合もあります。 このタイプは幼少期や過去に人から悪く言われた経験があり、それをずっと引きずっています。 そして二度とそういうことを言われないように努力をし、自分で自分を褒めてあげています。 もう誰からも何も言われないように、自分は完璧であると思い込みそれを周りにも顕示してしまいます。 本当は自分に自信がないのですが、そんな自分を隠すために自信があるふりをしているうちに、そう思い込んでしまっています。 万が一誰かにそのコンプレックスについて言われるようなことがあれば、ひどく傷付きこれまで自信満々な言動が嘘だったかのように落ち込んでしまう場合があります。
妄想の世界で自分が誰からも認められる人間であると考え、それがいつしか現実のことであると勘違いしてしまっている場合があります。 「褒められたい」「認められたい」という気持ちが人一倍強く、その気持ちを満たすために自分の想像で「あの人はわたしを良く思っているだろう」「みんな本当は認めている」と思うようになります。 それが現実だと思うようになり、自分はみんなが羨む存在であると自己陶酔するようになってしまうんです。
「ナルシスト」の人は、とにかく自分を「すごい人」だと認めてほしいという欲があるので、とりあえず否定をせずに「そうだね」と肯定しておくことが一番です! ここで変に否定をしてしまうと、めんどくさいトラブルになってしまう可能性があります。 心には思っていなくても、「すごいですね!」など、相手が喜びそうな相槌をうって肯定しておくことが一番でしょう。 ただあまり褒めすぎると「この人は褒めてくれる!」と、たくさん話しかけてきたり無駄にアピールしてくることがあるので、程々にしておきましょう。
すごいでしょアピールをしてくる前に先に褒めてしまうというのも手です。 とっとと自己陶酔している人の承認欲求を満たしておくのです。 そうすれば「ねえ聞いて!わたし凄いでしょ!」といったアピールが落ち着いてくるでしょう。 例えば「今日の服似合ってるね!」「昨日の仕事早くて助かったよ!」などと先手を打つんです。 ただし、仕事においての嘘は禁物です。ちゃんと出来ていないところまで褒めてしまうと、「これでいいんだ!」となり、いつまでもちゃんとやってくれません。 仕事に関しては本当にできている時に褒めるようにしましょう。
自己陶酔する人と深く関わるととても厄介です。 すぐに比べてはマウントを取ってきたり嫉妬をしてきたりします。 職場の人であれば必要最低限なコミュニケーションだけ取り、プライベートな話や職場以外で会うようなことはしないようにしましょう。 もし友人関係であれば2人で会うのは避けましょう。
自己陶酔している人に気を遣って、自分の実力を抑えたりする必要はありません。 やるべきことをやり、それで相手よりも実力などが上回ってしまうのは仕方ありません。 妬まれたりすると面倒くさいこともありますが、自分を下げる必要はありません。 いっそ、何も言えないくらいどんどん実力をつけてしまえばいいでしょう。
まずは人の話を最後まで聞くようにしましょう。 「自分の意見だけがすべてではない」ということを頭に入れて、例え違った意見の人がいても最後までまずは相手の意見を聞き、素直に受け入れましょう。 とくに会社など組織に属している場合では、自分本位にならず協調性を持つことで周りの人との関係性も良くなっていくことでしょう。 相手の話をきちんと聞くことで、相手のことを考えられるようになります。
会話をしているときは、とにかく相手の表情を見て相手の気持を汲み取る癖をつけましょう。 相手の気持ちを瞬時に汲み取ることができれば、無駄に武勇伝を語ってしまったり相手が不愉快になってしまうような見下した発言をしてしまうことがなくなっていくはずです。 表情だけで相手の思っていることを完全に読み取ることはできませんが、「嫌な気持ちになっている」のか「話して楽しい」と思っているのかは表情を見ればだいたいわかりますよね。
人の視野には限界があり、動物のように視界が広いわけではありません。 さらに、自分のことばかり考えてしまうと周りが目にはいらなくなります。 日頃から「周りの人はどうかな・・・」と少し意識して状況を観察する癖をつけておくといいでしょう。 空気を読むこともできるようになるはずですし、無神経な言葉で人を傷つけてしまうこともなくなります。 周りを観察していくうちに、自分がいかに自己陶酔していたかも分かるでしょう。 最初はなかなか難しくても、その心がけを続けることで自然に相手の為を考えた思いやりのある行動がとれるようになるでしょう。
自己陶酔している人は自分の失敗を断固として認めません。 認めないばかりか人のせいにすることもあります。 自己陶酔を治したいのであれば、自分の非も素直に認める必要があります。 人間は誰だってミスをします。 窓を締め忘れるなどの日常的な小さなミスから、商品の発注数を間違うなど仕事でもミスはつきものです。 そしてこのようなミスから人間は学びを得て同じ過ちをしない努力をします。 ですので自分の非を素直に認めることと、認めたらしっかりと謝罪をすることです。 そしてミスをどのようにカバーするのか、今後同じミスをしないためにどう対策をすべきかをしっかりと考えましょう。
自己陶酔を治したいのであれば、周りに対して感謝の気持ちをいつも持つことが大切です。 忙しい日々の中で自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうと手助けしてもらえることが当たりまえになってしまって感謝の気持を忘れてしまいがちです。 しかし、周りの人の思いやりに気付けず、感謝の気持ちをもてないと自己陶酔を治すことはできません。 いつでも「お陰様で」という精神を忘れずに、どんな些細なことでもしっかりと感謝の気持ちをもって「ありがとう」ときちんと言葉にして伝えましょう。
自己陶酔とは、自己愛が強く、自分の能力や容姿に酔いしれているという意味です。 誰でも物事がうまくいった時は、達成感や充実感と共に「そうなれた自分」に酔いしれる感覚を持つものです。 これは自然な感情であり抑制するものではありませんが、行き過ぎると問題になってしまいます。