「傲慢」という言葉をご存知でしょうか。「傲慢」は、「相手を見下すこと」という意味の言葉です。みなさんも人と関わっていくなかで、「この人傲慢だな」と感じたことがるのではないでしょうか。今回は、「傲慢」の意味と使いかたや「傲慢な人の特徴」を中心に「傲慢な人間」について解説していきます。ぜひ参考にしてください。
「傲慢」の意味は「調子づいて人を馬鹿にすること、人を見くびって礼を欠くこと」です。 偉そうにしていて、人を見下すような態度や行動をすることを表しています。 自分よりも下の人物を馬鹿にしたり、自分が優れていると思い上がっている人を指します。 どこにでもいますよね。他人を見下したような態度で、おごり高ぶっている人……… 一緒にいるだけでイライラしてしまいます。 本記事では、そんな傲慢な人の特徴や傲慢になってしまう心理・原因などを詳しく解説してきます。
傲慢な人はとてもプライドが高いです。 プライドが高ければ高いほど、人を見下す傾向にあると言えるでしょう。 誰よりも優位に立っていたいという気持ちが強く、すぐに優劣をつけ相手に対して敵意をむき出しにします。敵意があるだけならいいですが、上から目線な発言をしてしまいます。 またプライドが高すぎるので、ちょっとプライドが傷付くようなことがあると怒りを爆発させたり、自分を上に見せるために人を見下すような発言や行動が多くなってしまうのです。
傲慢な人の多くは、すごく負けず嫌いです。 物事を「勝ち負け」でしか判断することが多く、それぞれの良いところや得意分野を見ることが出来ません。 そして誰かと比較しては「自分はこの人よりここが優れている」と判断することでしか自分を認めることができないのです。 誰かに負けたと思えば、他の部分で自分が優れていることのアピールをしてきます。 「そんな勝ち負けじゃないんだから…」と周りからは呆れられてしまうことが多いです。
傲慢な人は、「自分が一番正しい」と思っている傾向があります。 何も根拠もないのに自分が正しいことをしていると信じているので、相手に自分の意見を押し付け、自分の意見を曲げることがありません。 周りの意見を聞かないがために周りの人と対立してしまうということもしばしばあります。 職場にいると厄介ですよね。 会議などで話し合いしていても一切折れないので、なかなか話がまとまらなくなってしまいます。
傲慢な人は承認欲求が強いです。 何でも認めてほしい、私のことを見てほしいという思いがあります。 自分の地位や能力などを他人に認められないと気がすまないのです。 そのため認めてくれる人には優しく、なかなか認めない人には冷たく接します。 また承認欲求が強いと、人の手柄さえをも自分のものにしようとします。 「頑張った私すごいでしょ?」という態度できますが、周りには他の人の手柄であることバレているので「何と高慢な人なんだ!」と思います。
傲慢な人は負けず嫌いです。 「傲慢な人」は「競争心」や「対抗心」を常にもっていて、どんなことでも「勝ち負け」を判断しがちです。 例えば、「私最近、○○ていうアーティストが好きなんだ」と話をして、「え、私なんて前からファンだからCDいっぱい持ってるよ」というように、勝手に対抗心を燃やしてきたりなど、別に比べているわけではないのに「自分の方が!」と返して来る人っていますよね。 このようなタイプの人は、とにかく何に対しても対抗心をもやしてくる「傲慢な人」といえるでしょう。
傲慢な人は、何からなにまで自分のほうが優れていないと気が済まないので、見栄を張ります。 ブランド物を身に着けて自分を着飾ったり、武勇伝を語ったり、話を持ったり…… また、SNSでも「リア充の自分」をアピールします。 しかし、見栄を張っているだけで実際は全く違うことも。 虚言癖と思われてしまうこともあるでしょう。
傲慢な人は、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることができない人が多いです。 他人にあれやこれや手を焼いてもらうのが「当たり前」だと思っているので、そもそも他人に対して感謝の気持ちがないのです。 何かをしてもらった時に「お返しをする」ということもありません。 それなのにも関わらず、自分が相手に何かをしてあげた人に対しては「感謝しろよな」という態度をとってくるのが「傲慢な人」の特徴です。
「傲慢な人」は、他人に興味がないので、他人に気を遣うことがありません。 自分の思ったままに発言をし、行動をするので周りからは「自分勝手な人だな」という印象を与えてしまいます。 しかし、相手が自分の傲慢な態度によって不快な思いをしているということに気がつけません。 「傲慢な人」にとって「世界の中心にいるのは自分」なのです。
上述しているように、傲慢な人の世界の中心は自分であるため「他人に合わせよう」「自分とは違う考えの他人に歩み寄ろう」という気持ちはありません。 「傲慢な人」は、「自分のやり方・考え方」が一番正しいと信じているので集団で何かをするといった場面ではマイルールを押し付けがちです。 つまり、「傲慢な人」は協調性がなく集団行動に不向きであると言えます。 また、そもそも誰かの下に就くということをひどく嫌うので、会社など何かの組織の一員になるということすらも嫌います。
傲慢な人は、マイルールで相手に従わせるくせに「責任」をとることを避けようとします。 責任転嫁が上手く、何か問題が起きてしまったとしても自分の非を認めることはありません。 むしろ本気で「自分が悪いのではない」と思っていることも少なくありません。
「傲慢な人」は、自分のしてしまったミスに対しては責任転換をしたり、開き直るなど気にすることがないのですが、「自分以外には厳しい」という性質があります。 自分以外の人のミスには、どんな些細なことでも固執して、いつまでもネチネチと嫌味を言い続けることも少なくありません。 「傲慢な人」の前でミスをすると、ここぞとばかりに見下されてしまいます。
傲慢な人の本当の姿が小心者である可能性もあります。 本当は低評価をもらったり、人にバカにされることを恐れて上から目線で対応をしてしまいます。 それだけ、周りの目を気にしているってことですよね。 これは小心者だからでしょう。 そう思うと、なんだかかわいいとすら思えて来ますよね。 弱い犬ほどよく吠える、ではないですが、上から目線な言動を繰り返すのはバカにされたくない一心で強く見せようとしているだけなんです。
「傲慢な人」は、いつでも注目されていたいという心理が働くので、1対1の会話をしているときでさえも声が大きくなってしまいます。 また、声の大きさは自己主張の一種で、伝えたいと思う気持ちが大きいほど大きくなるとも言われています。 つまり、「〜だよね!絶対そうだよね!」といったように、周りの意見には耳をかさずに自分の意見を強く主張しているということです。
「傲慢な人」は、口調がきつく、また言葉が汚いことが多いです。
といったように人目を気にすることなく、自分より下であると判断した他人に愛想よくすることがありません。
傲慢な人は、誰よりも物事を知っていて、他人より優れていると思っています。 なので、相手が知っていて自分は知らないという状況が許せないので、例え全く知らないことであったとしても
など知ったかぶりな対応をしてしまうことも少なくありません。
傲慢な人は、人の話を聞きません。 相手が話てくれていても、自分に関係のない話であれば上の空であったり適当な返事をしてごまかします。そもそも、「傲慢な人」は「他人の意見」を受け入れることがないので、他人の話は聞く必要がないのです。 何かがあれば「相手のほうが変わればいい」と思っています。 全く人の話を聞かない「傲慢な人」にお手上げ状態の人も多いのではないでしょうか。
傲慢な人は、最後に一言ポロッと人を「イラっ」とさせるような余計な一言を言ってくることも少なくはありません。 自分が一番優位でいたいと思っているのでマウンティングをとって、自分のほうが優位であることをアピールします。 一見ごく普通に会話をしているように見せかけて、馬鹿にするような発言を入れて、遠回しにうっすらと「自分のほうがすごいですアピール」をしてくるのです。
「傲慢な人」は、身近な人だけではなく、飲食店などの店員さんに対しても横柄な態度をとります。 「お客様は神様」という言葉があるように、お店の人が自分のために色々としてくれているという感謝の気持ちをもつことはありません。 「お金を出している自分が偉い」と思っているので店員にたいして見下した態度をとってきます。 頑張って自分のために働いてくれている店員さんはもちろん、一緒にいる人までも不愉快な気持ちにさせていることに気がついていないことが特徴です。
「傲慢な人」の中には、両親が立派ま職業についている・豪邸で何不自由なく暮らしてきたなど、家庭環境がすごかったなどの影響で、「自分もすごい人間なんだ」と思いこんでいるということもあります。 わかりやすくいうと、
など、よく考えると「凄いのはあなたではないよね」という感じがしますが、本人は本当に自分が「凄いんだ」と思い込み、「傲慢な態度」をとってきます。
「傲慢な人」は、自分より下であると判断した相手には、自分勝手な言動を繰り返しますが、自分が尊敬している人の話だけはちゃんと聞く傾向にあります。 自分が優位な立場であり続けるために、偉い人を味方につけよう、気にいられようと媚を売るのです。 なので、割と年上の人からは好かれているといった減少も少なくありません。
幼少期の育った環境や両親の価値観が原因で「傲慢」になってしまう可能性があります。 例えば、両親の愛情を受けることなく育ってしまった場合、「愛されたい・注目されたい」という気持ちが強くなり、周り人の気を引くために傲慢な態度を取るという人もいます。 誰よりも優位の立場にたって称賛されることに快感を覚えているのです。
自分に対してどうしても隠したいコンプレックスがある場合に、「傲慢」な態度になってしまう可能性があります。 傲慢な人は、自分に自信があるというようなことを述べてきましたが、逆に「自分自身に自信がない」という場合にも、「弱いところを見せたくない」というプライドの高さから、わざと大きな声を出して強さをアピールするなど、自分の弱さを悟られまいと大きな態度をとってしまうのです。
過去に経験した成功体験によって、自分を過大評価していることが原因で傲慢な態度になっている人もいます。 「前の自分は、こんなに凄いことができたのだから、自分はすごい人間なんだ」と思い込んでしまい、いつまでも武勇伝のように過去の栄光を語り続け、偉そうな態度をとってしまいます。 現実を見れていないんですよね。 今の自分を受け入れることが出来ていません。
過去にバカにされて悔しい思いをしたといった経験がある可能性があります。 元々プライドが高いのにも関わらず、他人からバカにされたという経験をしてしまうと、「もうあんな思いをしたくない」という思いから、傲慢な態度をとって、相手より弱い立場になることを避けようとします。 つまり、「傲慢な態度」をとることで自分を守ろうをしているのです。
「傲慢な人」は、「プライドが高い」ということを上述しましたが、「プライド」とは「自尊心」であり自分自身で自分のことを評価しているものであり、周りからの意見を取り入れているものではありません。 つまり、自分のことを主観的に見ているということなので、自分を見つめなおすこともできず、プライドが暴走して「傲慢な態度」となってしまうのです。
「部長」や「社長」というような役職についている人を見て「傲慢な人だな」と感じたことがあるのではないでしょうか。 ドラマや漫画などでも、暴言をはいたり横柄な態度をとっている上司にペコペコしている部下の様子が描かれていることがよくありますよね。 実際に、立場が上になっていくにつれて「傲慢」になっていく人も少なくありません。 組織から認められて昇進しているということで、それだけ自分に自信がついていくので部下といった自分より目下の人間に対して傲慢な態度になってしまうのです。
傲慢な人の物の言い方や、態度に傷ついてしまう人もいるかと思いますが、気にすることはありません。 「言い方がきつい人なんだ」ということを頭にいれて、言葉の一つ一つを重く受け止めるのをやめましょう。 明らかに自分に非がある場合は素直にあやまり、同じミスを繰り返すことのないよう意識して今後取り組めば、その後ネチネチ言われたとしても「また言ってるな・・・」をさらっとスルーしても問題ありません。 真摯に受け止めすぎないことが大切なのです。
傲慢な人は、「自分が一番すごい・正しい」ということをアピールしたいので、とにかく「すごいえですね!」など褒めるようなことを言っておだてておきましょう。 会う度に褒めればいいというわけではありませんが、「武勇伝を語りだした」といった場合など「すごいって言われたいんだな」と感じる場面ってありますよね。 そういった場合は褒めてとりあえず相手を満足させましょう。
傲慢な人はプライドが高いので、反論されることを嫌います。 変に対抗してしまうとめんどくさいことになりかねませんので、よっぽど指摘しなければいけないこと以外は、ぐっと堪えたほうが無駄にイライラすることなく平和に過ごせます。 とにかく気にしないのが一番です。
「傲慢な人」と一緒にいるのは、ストレスをためてしまう原因になり得ることです。 職場の上司であれば、プライベートで関わる必要はありませんし、きちんと割り切って必要最低限の関わりに留めておきましょう。 挨拶をする・業務連絡をきちんとするなど基本的なことをしていれば、十分です。
傲慢な性格な人も、そうでない人も、これから傲慢な人ではいないための方法を紹介していきます。 日頃から習慣化することで傲慢じゃなくいられます。 自分では気付かないところで傲慢になっている可能性もありますので、ぜひチェックしてみてください。
よく「プライドを捨てろ」と言いますが、全てのプライドを捨てる必要はありません。 まずは捨てるべきものと守るべきプライドを明確に分けることが大切です。 簡単に言うと、捨てるべきプライドは「驕り」で守るべきプライドは「自信」です。 「もっと成長したい」など自身の成長につながるようなプライドは大切にしましょう。 度を越したプライドは自分を苦しめることになり、人間関係に悪影響を与えます。 プライドを守ろうとするばかりに周りの人を傷つけるような行為は結果として自分に返ってきます。 このように本来の姿を隠すようなプライドは捨てましょう。
「他人がどう思うか」と考えることを止めましょう。 「他人に良く思われたい」という考えであなたが行動しないと成長もできません。 実際、あなたが思っている以上に他人は気にしていないことがほとんどです。 「変人だと思われたらどうしよう」「失敗しているところを見られたらどうしよう」などの余計な考えは時間とエネルギーの無駄です。 いくらそのように考えたとしても、あなたのことを変人だと思う人は必ずいます。 ただし、相手に迷惑がかからないかどうか、は気にするようにしましょう。 相手の気持ちに立って物事を考えることが大事です。
「傲慢な人」になってしまわないために、周りの人の声に耳を傾ける癖をつけましょう。 「自分の意見だけがすべてではない」ということを頭に入れて、例え違った意見の人がいても「否定されているわけではない」という気持ちがあれば「反論しやがって!」というイラだちを抑えることができます。 とくに会社など組織に属している場合では、協調性をもつことで周りの人との関係性も良くなっていくことでしょう。
物事が上手くいなかったり、周りから嫌なことを言われるとついつい感情が先走ってしまいますよね。 しかしその感情を一瞬ぐっと抑えることで感情を上手くコントロールできるようになります。 感情を上手くコントロールできるようになると、物事を冷静に見ることができます。 どのように感情をコントロールしているかは人によってそれぞれかと思いますが、まずあなたに実践していただきたいのが「3秒ルール」です。 感情が高まるようなことがあっても、心の中で3秒数えながらその感情をぐっとこらえます。 すると不思議なことに感情が落ち着くのです。声に出して数を数えても良いかもしれません!
「自分はすごい人間だ」と思い込み過ぎると、他人を下にみてしまいがちですが、どんなときでも、どんな相手にも「感謝の気持ち」をもつことは大切なことです。 例えば、自分が上司で部下が自分のために何かをしてくれたときは「そうするのが当たり前」と思わないことです。 きちんと感謝の気持ちをもって、相手に「ありがとう」と伝えましょう。
特に部下など、あきらかに自分より下の立場であると判断できるような相手にはついつい高圧的な態度をとってしまうという人も多いかと思いますが、それでは相手はあなたと一緒にいることに苦痛を感じてしまいます。 逆に自分が高圧的な態度をとられたり、高圧的な発言をされたらどうでしょうか。 相手の立場になって発言をする思いやりの気持ちをもつことを心がけるべきだと言えます。
「傲慢な人」はすでに自分が「優れている」と思い込んでいる場合が多いので、口先だけという印象をあたえてしまいがちです。 もし「優れている」と周りからも思われたいという勘定があるならば、実際に誰よりも努力をするべきです。 周りの人のお手本になるぐらい努力することができていれば、自然と評価されていくものです。 他人に傲慢な態度をして白い目でみられるくらいなら、「まだまだ自分は成長していける」という自尊心をもちましょう。
誰もが傲慢な態度を取られても、文句を言わずに黙って聞いていると思ったら大間違い! たまたま今までは反論してくる人がいなかったかもしれません。 しかし、世の中には色々な人がいますからね。
など、言い返してくる人もいるでしょう。 そこではじめて、傲慢な人は鼻をへし折られて恥をかくことになるのです。 実際に自分は何も出来ないことが多いですからね。 ちゃんとしている人は、わざわざ傲慢な態度は取りません。
当たり前ですが、見下して傲慢な態度の人と一緒にいたいとは思いませんよね。 当然のことながら、職場では仕方なく関わっていたとしてもプライベートでは絶対に関わりたくないと思われてしまいます。 そのため、みんなで遊ぼうという話しになった場合も誘われることはありません。 表面上仲良くしてくれるかもしれませんが、結局上辺の関係でしかないのです。 一度嫌われてしまうと、改心しようと思っても中々元に戻ることはできないでしょう。 気付くと孤独になってしまっていることがあります。
傲慢な性格の人のことを、誰が助けてあげたいと思うでしょうか。 「いつもあれだけ偉そうにしているのですから、ご自分でなんとかなさったらどうですか?」と思ってしまいませんか? いつも自分勝手に人を見下してわがままを言っているので、いざ自分が助けが必要な時になって周囲に声をかけてももう遅いのです。 周りからのサポートが無いと出来ないことって案外たくさんあります。 本当に困った時に手遅れにならないよう、今のうちから周囲との関係性を見直すべきです。
傲慢な人は、結果的に信頼を失ってしまうことが多いです。 仲良くしている相手がずっと傲慢な態度を取ってきたら信用できないですよね。 自分のことを対等な友達として見てもらえてるとは思えません。 そのため傲慢な人が、自分の友達が本当に困っているから、助けようと思って話しかけても「なんでもない」「大丈夫」と言われてしまいます。 これは傲慢な人に、弱みを握られて見下されたら嫌だな、などと思い断っています。 一度壊してしまった信頼を取り戻すのはとっても大変です。