仕事やプライベートなどで何か嫌なことがあったりやりたくないことがあったりすると、現実逃避をしたくなりますよね。現実で起きている困難から目を背けてしまうことを「現実逃避」と言います。本記事では、人が現実逃避をしてしまう心理や原因、現実逃避をする人の特徴、現実逃避をすることのデメリットや、「現実逃避」ではなく「気分転換」をすべき理由などを徹底解説しています。
現実逃避をしたくなる時ってありますよね。 「現実逃避」とは、現実の困難な状況から目をそむけ、不安から逃れようとする行為や心理状態を指します。 仕事やプライベートなどで何か嫌なことがあったりすると「もう嫌だ」と目の前のことから逃げ出したくなりますよね。 現実逃避自体が決して悪いことではありません。少し現実から距離を置くことで、気持ちを新たにし再度現実と向き合うことができるからです。 ですので、人生に行き詰まった時、私たちにはある程度の現実逃避が必要なのです。 しかし、注意しておきたいのが、過度な現実逃避だったり、良くない方法で現実逃避をすることです。 現実の世界に戻ってきた時に「よし、頑張ろう!」と思えればいいのですが、現実逃避によって、さらに現状に不満を感じるようになるのは好ましくありません。 現実と向き合っていくという事実は変わりませんから、正しい方法で現実逃避を行う必要があります。 現実逃避の方法をお伝えする前に、まずはそもそも人間が現実逃避をしてしまう心理は何なのかを次にご紹介していきます。
現実逃避をしてしまう人の心理にはどのようなものがあるのでしょうか。 ここでは、9つの心理状況をご紹介します。
自制心とは、「自分の感情や欲望を抑えようとする心、気持ち」です。 自分の感情を抑制して、態度や言葉などを表に出さないようにする心の状態を表します。 自分を上手くコントロールできないために、駄目だとわかっていてもつい現実逃避に走ってしまうのです。 例えば、仕事をやらなくてはいけないとわかっていても「やりたくない」「眠い」「お腹がすいた」などの欲求に負けてしまい、仕事という現実から逃げてしまうのです。 逆に、自分をちゃんとコントロールできる人は、自分の欲求を満たしつつ、やらなければいけないことにしっかりと取り組むことができます。 こういうタイプの人は、「仕事が終わったらご飯を食べる」と現実としっかり向き合った後に自身のやりたいことをやります。 つまり、物事の優先順位付けが上手くできるのです。
自分のなりたい姿や人生の方向性などが定まっていない人も、現実逃避をしやすいです。 人は目標やゴールがあれば、それに向かって突き進むことができますが、これといって思い浮かぶものがない時、何のために仕事をしているのか、生きているのかなど人生の目的を見失いがちになってしまいます。 最終地点が見えないままなので、現実逃避をしてもある意味何の悪影響もないわけです。 「疲れたから休む」「やりたくないからやらない」と自分の感情を優先し、目の前の困難や問題から目をそらすのです。 どんなに小さなことでも、しっかり目標を持っている人は、現実逃避に走らず、やるべきことに集中することができます。 目標達成のためにやるべきことは明確で、達成のためにはやるべきことをやらなくてはいけないからです。 もちろん、途中で行き詰まった時は、上手い方法で現実逃避をし、現実逃避の後はさらに高いモチベーションを持って現実と向き合います。
自尊心とは、「自己に対して肯定的な気持ち」です。「自尊(じそん)」とは、自分自身をすぐれたものと思い込むことをいいます。 「自尊心」は基本的にはプラスな意味合いですが、その気持ちがあまりに強すぎると周りの人に嫌われたり、他の人を傷つけることがあります。 例えば、仕事で失敗をしたり、プライベートで何か問題が起きてしまった時に、自尊心が高い人は自分の非や力不足であることを認められなかったりします。 「自分がミスを犯すはずがない!」と頑なに否定をし、「こんな現実は嫌だ!」と逃げ出してしまうのです。 プライドが高い人は、達成不可能に近い目標を立て、高すぎる理想を追い求めることもあります。 努力した結果、目標達成ができなかった時に、半ば開き直って「もう知らない!」と現実から目を背けてしまいます。 高すぎる自尊心には注意が必要ですね。
上記で自尊心が高い人は現実逃避に陥りやすいとご紹介しましたが、逆に自分に自信がない人も陥りやすいです。 何をやっても上手くいかない自分に嫌気がさし、「こんな毎日はコリゴリだ!」と現実逃避に走ってしまいます。 仕事ができない自分や、私生活を楽しめていない自分が嫌になり、「こんな自分や嫌だ」とありのままの自分を受け入れようとはしません。 「こんな自分は嫌だから変わろう!」と前向きに捉えることは少なく、「嫌だから現実逃避しよう」という感覚の人が多いはずです。 例えば、大きな仕事を任された時に、自分には出来る自信がないから別の仕事を進めたり、仕事自体を休んでしまったりします。 目の前のタスクに頑張って取り組めば自信となるのにも関わらず、「どうせ私なんかにできっこない」と手をつける前から諦めモードに入ってしまうのです。すごくもったいないですよね。
責任感が弱い人も、現実逃避しがちです。 現実で起こってしまった問題の責任を負いたくないと他人のせいにして、自らは現実逃避の道を選択してしまうのです。 例えば、仕事では様々な責任がありますよね。 自分が関わっている業務には少なからず自分の責任も含まれますが、いくら自分の仕事でも責任は負いたくないと常に逃げ口を探したりします。 ミスを指摘されても自分からは名乗らなかったり、他人に責任を負わせたりして、自分は困難に直面することを避けます。 責任感は社会人としても一人の人間としてもとても重要なものです。 自分に非がある時はしっかりと受け止め対応することを忘れてはいけないのです。
仕事やプライベートなどが忙しく、心も体も疲れ切っている状態でも現実逃避をしやすくなります。 疲れ切っていると、やる気が起きづらく、何もしたくなくなってしまいますよね。 仕事をやらなくてはいけないとわかっていても激務により心身ともに疲弊していると「少し休んでからにしよう」と仕事から逃げてしまいます。 また、掃除や洗濯などの家事もやらなきゃと思っていても、現実から目を背けてテレビを見たりゴロゴロしたりしてしまうのです。 心や体が元気な状態であれば、物事に取り組む余裕がありますから、現実逃避はしにくいはずです。 何事にも余裕は大事ということです。
性格的に物事にすぐ飽きを感じやすい人も現実逃避をしやすいです。 一つのことに集中することが難しく、継続する意思が弱いことから、「もう嫌だな」と思った瞬間に投げ出してしまうのです。 例えば、特定の作業に取り組む意味ややりがいを感じられず、「楽しくない」と感じれば、どんなに途中でも完成を待たずに続けることを止めてしまいます。 上記でご紹介したように、自分の欲求に打ち勝つことができず、すぐに現実逃避へと走ってしまうのです。 こういうタイプの人は、現実逃避自体にも飽きを感じることがあります。 いろんな方法を試してもすぐに飽きてしまい、逃げグセという悪い習慣が身についてしまうのです。
先程ご紹介した「飽き性」と似ているのですが、性格的に面倒くさがりな人も現実逃避をしやすいです。 何かトラブルややらなくてはいけないことに直面した時、「やりたくない」「めんどくさい」という気持ちが勝ってしまい、物事に取り組めないのです。 常にやる気がないというか、活力を感じないような人に多い傾向があります。 「だるい」、「なんで私がやらなきゃいけないの」などマイナスな口癖が目立ちます。 このようなタイプの人は、仕事や学校の課題などを締切直前になって仕上げることが多いです。 面倒くさいからとどんどん先延ばしをして、最終的にはかなり焦って物事に取り組むことになるのです。
何でも自分の思い通りに物事をこなしたいと思う完璧主義な人も、現実逃避に陥りやすいのです。 自分の中では「こうしたい」というものがあっても、結果がその通りにならなかったとき、モチベーションが著しく低下し、現実を受け止めることが難しくなります。 計画通りに進めなかった自分に自信を失い、「こんなはずはない」と現実を受け入れることから目を背けてしまうのです。 自分のミスをすんなりと認めることもできず、「どうしてできなかったんだろう」と自分を責めてしまいます。 高い目標があること自体は大変素晴らしいことですが、理想が高すぎると自分を苦しめることにもなりかねません。 時には「このくらいでいいか」という「テキトー精神」を持つことも重要なのかもしれません。
次に、人はどういうきっかけや原因があって現実逃避をしてしまうのかをご紹介します。
仕事が終わらなかったりうまくいかなかったりすると現実逃避をしたくなってしまいますよね。 仕事は仕事と割り切ろう!と思っても、社会人になると人生の大半が仕事をしながら過ごすことになりますから、仕事で嫌な思いをすると、「もう嫌だな」と感じてしまうのです。 仕事で大失敗をして、それがトラウマになったり、あまりの激務でどんなに働いてもタスクが山積みだったり。 楽しんで仕事に取り組めることが理想ですが、楽しむことすらできない環境に嫌気がさしてしまうのです。 また、自分が本当にやりたいことができず、ただ生活するためだけに仕事をしていると、仕事に対するモチベーションは上がりにくくなります。 「こんなことしたいわけじゃない…」と嫌になって、つい現実から目を背けてしまいたくなるのです。
恋愛で何か問題が起きた時も、「もう嫌だ」と現実逃避したくなる人は多いのではないでしょうか。 恋人との関係がうまくいかなかったり、好きな人に恋人がいたりと、恋愛でも苦労することって多いですよね。 自分の感情や努力だけではどうにも出来ないことなので「もう嫌だ」と思う人がたくさんいます。 恋人と喧嘩をしたにも関わらず、仲直りするのではなく遊びに走ってしまったり、好きな人を作りたいと思っているのに、男性との交流を避けたり。 また、恋人が欲しかったり結婚願望があるのに、なかなかいい人と巡り会えずに「もう嫌だ」と自暴自棄になってしまう人も多くなっています。 よく聞く、恋人との別れが原因で暴飲暴食をしたり買い物をしまくったりするという話も、現実逃避なのです。 恋愛は、常に楽しいことばかりではありません。 困難にぶつかった時、それを乗り越えることで恋人との絆は深くなるのですが、その困難に立ち向かうことから逃げたくなってしまうんですよね。
家庭環境が原因となり、現実逃避をしやすくなることもあります。 両親が口うるさかったり、両親や兄弟喧嘩が耐えなかったり、子育てに疲れてしまったり、夫婦関係が悪くなったり…。家族でも様々な問題が生じますね。 幼い頃の家庭環境が悪い場合、大人になって人と付き合うことや、自身が家庭を持つことから逃げたくなる人が多いように感じます。 幼少期に辛い思いをしてきたことが原因で、「同じような思いをしたくない」と目を背けてしまうのです。 子供がいる場合は、子育てに疲れてしまい、現実逃避をしたくなることもあります。 言うことを聞いてくれなかったり、親に反抗的な態度を取ってきたりした時、「もう知らない!」と逃げ出したくなるのです。 ちょっとした息抜きなら良いかもしれませんが、子供をほったらかしにするようなことは決してあってはなりません。
生きていれば、いろんな人との関わりがありますね。 家族はもちろん、職場、友達、ご近所付き合い、ママ友などなど。様々な場面で多くの人と付き合う必要が出てきます。 そういう人間関係で問題が起こった時も、人は現実逃避をして人との関係を断ち切りたくなってしまうのです。 家族ほど距離が近いわけではないので、本音を出すことが難しい相手もいるでしょう。 性格が合わなかったり、正直「この人苦手だな」と距離を取りたくなる人とも付き合っていかなくてはいけない時ってあります。 職場の人とは、仕事である以上、どんなに嫌いな相手でも上手くコミュニケーションを取らなくてはいけません。 それは理解しているはずでも、つい現実逃避をしてどうにか距離を取ろうとしてしまうんです。
周りの人からのプレッシャーが原因で、自分と向き合うことから逃げ出すこともあります。 適度なプレッシャーは物事へのやる気に繋がるのですが、過度なプレッシャーは現実逃避の原因になるのです。 例えば、職場で「期待しているよ」とか「あなたなら出来るよね?」と圧をかけられたり、学生が親や先生から「成績は心配しなくていいよね?」などと言われるようなことです。 あまりにもこのようなことを言われることが多いと、「そんなに期待しないで!」とプレッシャーに耐えられなくなってしまいます。 筆者も学生時代はよく現実逃避をしていました。 周りの人が期待してくれていることは理解していたのですが、あまりにもその期待が大きすぎて背負うことができず、テスト勉強をせずテレビを見たり、部活の大会前なのに練習をサボったりしていました。 きっと、誰もが経験あることなのではないでしょうか?
お金が原因で、現実逃避をすることもあるでしょう。 欲しい物があるのに使えるお金がない、なかなか貯金が出来ない、支払いに追われているなどなど…お金のことを考えるだけで嫌になってしまうことってありますよね。 お金がないとわかっていても、買い物ばかりをしたり、いけないとはわかっていても貯金に手を出してしまったり。 お金が必要なのに職につかず家でダラダラと過ごしてしまうような行為は全て現実逃避なのです。 生きていくうえで必ず必要となるのがお金です。 そして手に入るお金は人それぞれ。お金持ちの人もいれば生活が苦しい人もいますよね。 周りと比較したり、自分の欲しい物が手に入らない時などに、人は現実逃避をしてしまうのです。
時間が原因で現実逃避をしたくなることだってあります。 きっとこれは多くの人が経験したことがあると思うのですが、期限が迫っているのに仕事をせず他のことに取り組んでしまったり、やりたいことがあるのに、仕事が忙しいからという言い訳でやらなかったり。 時間を自分の思うように使えない時に、現実から逃げたいと思ってしまうのです。 やるべきことがあるのに、「まだ時間があるから」と自分に言い聞かせて他のことをやってしまった経験はありませんか? 小学生の夏休みの宿題が一つの例です。膨大な量の宿題があることは把握しているのに関わらず、8月31日までに終わらせれば良いからと、余裕をぶっこいて8月30日まで宿題に手を付けず夏休みを満喫するようなことです。 筆者は、計画的に宿題をこなしている友達を見て「羨ましいな」と思う一方、「自分には無理だな」と毎年諦めいましたね。。 時間は無限にあるわけではないため、うまく使っていくしかありません。 しかし頭で分かっていても、時間は無情にも過ぎていきますよね…。
上記でご紹介したようなきっかけや原因があり、現実逃避をする人は多いです。 では、人は現実逃避をする時どのような行動を取るのでしょうか。 ここでは、現実逃避をする人の特徴をご紹介します。
現実逃避をする人の多くが、自身の好きなことに時間を費やします。 代表的なのが、ゲームやアニメ、映画や音楽などで時間を潰すことです。 仕事やプライベートで問題が生じ、それから逃げ出したい時、「好きなことをして気を紛らそう」と思う人が多いのです。 「きっとゲームをしていれば問題が解決しているだろう」と浅はかな考えであることが多く、どれだけ時間を潰しても、現実は変わらないことが多いです。 好きなことに時間を使うこと自体は悪いことではありません。むしろ充実した生活を送るためには必要なことです。 しかし、立ち向かわなくてはいけないことがあるにも関わらず、目を背けてしまうのは違う気がします。
様々な困難が起きる現実と向き合うことができない人は、ふらっと一人旅に出かけることが多いです。 仕事で失敗をしたり、プライベートの人間関係で問題があったりすると、日常生活を送ることを避け、どこか遠くに旅立ってしまうのです。 旅行って、いつもの生活とはかけ離れた環境ですので、普段考えていることを忘れることができるんですよね。 観光を楽しむことが第一優先となり、仕事やプライベートで抱えている問題を考えずに済むのです。 仕事がうまくいっていない、プライベートで問題があったなどと言っている人が、週末にどこか遠くに出かけている場合は、現実逃避である可能性が高いです。 その場合は、しつこく連絡を取るのではなく、そっとしておいてあげることがベストだと思います。
現実逃避をしている人は、飲み会などに積極的に参加していることが多いです。 大勢の人と楽しく過ごすことができますし、お酒を飲めば、嫌なことを忘れることができるからです。 例えば、恋人にフラれた瞬間、連日のように飲み歩いているような人は、現実逃避をしています。 表面上では「吹っ切れた!」と言っていても、恋人との別れを受け入れられておらず、本当は復縁したいなどと思っているのです。 しかし、その願いが叶う可能性は極めて低いということもわかっていて、でも寂しい気持ちを味わいたくないからと、楽しい環境を求めるのです。 飲み会に行きまくることは、浪費にも繋がりますし、お酒の飲みすぎや夜ふかしなどで体にも悪影響を及ぼします。 何事もやりすぎは良くないですから、しっかりと自身をコントロールする必要があります。
現実と向き合いたくない人は、とにかく寝ることが多いです。 寝れば考えていることを考えずに済みますし、「朝起きたらどうにかなっていないかな〜」と思ってしまうんですよね。 筆者の現実逃避法はまさしくこれでした。そして今もそうです。 学校や仕事でやりたくないことがあったり、嫌なことがある時は「寝て忘れよう」作戦を決行していました。 寝ることで「やりたくない」という感情がなくなり、モチベーションを取り戻すことができていた点は良かった点です。 しかし、寝て起きても宿題や仕事のタスクがなくなるようなことはほとんどなかったので、その点においては「寝て忘れよう」作戦は失敗に終わっていました。
現実逃避をする人は、頭の中で様々なストーリーを思い描いています。 妄想をすることで、非現実世界の中に吸い込まれていくのです。 「こうだったらいいのになぁ」「こういうことしたいなぁ」と考え、妄想の中では理想通りの自分がいます。 「こうなったらいいな」と考えている時って、現実のことを忘れられて気分は最高なんですよね。 妄想をすることが、モチベーションになることもありますし、妄想から現実に戻ってきた時のギャップにショックを受ける場合もあります。 妄想自体には何の罪もありませんが、あまりにも妄想グセがついてしまうと、現実とのギャップに耐えきれなくなるので止めましょう。
恋愛が原因で現実逃避をする人がいると先ほどご紹介しましたが、現実逃避のために恋愛に走る人もいます。 例えば、
などのような行動です。 嫌なことがあって恋愛に依存してしまっても、基本的に良いことはないでしょう。 自分の軸をしっかり持ち、人を頼りすぎないようにすることが大切になります。
現実逃避をする人は、ペットを飼い始めることも多いです。 仕事が嫌に感じたり、人間関係に疲れを感じてしまった時、人は癒やしを求めて新しい家族を受け入れるのです。 確かにペットって人を癒やしてくれます。 愚痴を黙って聞いてくれますし、疲れている時は何も言わずに寄り添ってくれます。 言葉こそ通じないものの、心は通じ合っているので、ペットを可愛がることで現実から目を背けているのです。 ペットを飼える環境じゃない人は、仕事終わりや休日にペットショップや動物カフェをよく訪れます。 飼うことができないけれど、触れ合うことで現実逃避をしているのです。
現実世界に耐えきれなくなった人は、ちょっと変わった行動を取ることもあります。 その一つの例が、自分に違う名前をつけるということです。 違う名前を持てば、自分とは全く違う人間になれる気がするのです。 SNS上では偽名を使っていたりする人は、現実の自分とは違う自分を演じていることが多いです。
「現実逃避」と聞くと、悪いイメージが浮かぶ人は多いのではないでしょうか? ここでは、現実逃避をすることのデメリットを3つご紹介します。
現実逃避がクセになってしまうと、様々なことから逃げ出してしまうことになってしまいます。 何事にも集中することが難しくなり、あらゆることが中途半端な状態になってしまいます。 例えば、仕事で嫌なことがあるとすぐに辞める人っていますよね。 こういう人は「嫌なことがあったら辞めればよい」と考えているので、仕事でトラブルがあっても向き合おうとはしません。 そのため、職を転々と変えて、一般的な人よりも転職回数が圧倒的に多いことが特徴です。 問題やトラブルがあっても反省や向き合うことをしないまま放置してしまうので、結局何度も同じことを繰り返してしまうのです。 自分の考え方を変えない限りは、人生で嫌なことがあるとすぐに現実逃避に走ってしまうという悪いクセがついてしまいます。
現実逃避のデメリットの2つ目が、自身の成長の機会が減るということです。 困難や試練を乗り越えることで人は成長していくものですが、その困難や試練などを乗り越えようとせず逃げ出すような人は、それだけ成長する機会を失っているということになります。 例えば、仕事でミスをした時、全力でミスをカバーすることで自己成長できます。 しかし、ミスをしても他人のせいにしたり、カバーを他人に任せっきりにしてしまうと、もちろん自己成長するわけがありません。 一度や二度ならまだしも、先ほどご紹介したように現実逃避が悪いクセとなってしまっている場合は、周りとの差がどんどん開いていってしまうことになります。 気付けば同僚が先に昇進していたり、部下が上司になっているようなこともあるのです。
現実逃避をすることで、人からの信頼を失うこともあります。 現実逃避は要するに「逃げ」ですから、物事に真剣に向き合わずに逃げ続けるような人を信頼する人なんていません。 先ほど例で挙げたように、仕事でミスをしても自分の力で挽回するような人は、周りに認められますが、ミスした現実から逃げ、仕事を放り投げてしまうような人に対しては「もうあの人に仕事を任せることはできない」と思われてしまいます。 人からの信頼をなくすって、とても悲しいことです。 どんなに長い年数をともにしていても、信頼関係ができていると思っていても、日常のちょっとしたことでその信頼関係に傷がつくことって多々あります。 現実逃避は自分にとっても良くないですし、それ以上に周りの人にとっても悪影響を及ぼすのです。
現実逃避の方法は無数にあります。誤った現実逃避をすると、さらに悪い現実を引き寄せてしまうこともあります。 そこでここでは、やるべきではないNGな現実逃避の方法をご紹介します。
まず、どんなことがあっても自分を傷つけるような方法を取ってはいけません。 自分を痛めつけても良いことはありませんし、どんどん苦しくなってしまうだけだからです。 例えば、
ような行動です。 つい感情的になってしまう気持ちはわかりますが、怒りの矛先を自分自身に向けるのは良くありません。 何か嫌なことがあった時は冷静になり、自分としっかりと向き合うことが大切です。
もちろん、自分自身の都合で人に迷惑をかけるようなこともしてはいけません。自分の問題は自分で解決すべき。 例えば、
などのような行動です。 もしも自分が逆の立場だったらどう思いますか?ほとんどの人が「いい迷惑」だと感じるでしょう。 人の力を借りたい時は、威張ったりせず、丁寧に頼む必要があります。 それ以前に、まずは自分自身でなんとか対応できないか、最大限の努力をすべきです。
現実逃避をしたいと思っても、散財してしまうようなこともNGです。 生きていくためにお金は必要ですから、全財産を使い果たす勢いで散財していては、今後の生活は大変になるだけです。 どんなに嫌なことがあっても、無計画にお金を使うようなことは絶対に止めましょう。 例えば、外食ばかりをしたり、好きなものを買ったり、アイドルやホストなどに貢ぎすぎるようなことです。 もちろん外食や買い物などがストレス発散になるのは良いことですが、お金を使いすぎることが問題なのです。 事前にしっかりと限度額を決めて、使えるお金の範囲内で使っていきましょう。
「気付けばいつも現実逃避をしてしまっている」「現実逃避をせずにしっかりと現実と向き合えるようになりたい」という人は多いのではないでしょうか。 ここでは、現実逃避を治す方法をご紹介します。 当たり前のことのように感じるかもしれませんが、意外とできていないことも多いと思いますので、今の自分の言動を改めて見つめ直してみましょう。
まず大切なことは、やるべきことをやれるようにする環境を整えるということです。 やるべきこと一つ一つをしっかりとこなしていけば、現実逃避をせずにすむはずです。 やるべきことをやれるようにする方法の一つに、タスクの優先順位づけがあります。 やるべきことは把握できていても、何から手を付けていいかわからない人って多いのではないでしょうか? TO DOリストにタスクをリストアップするだけで終わるのではなく、それらのタスクの「緊急度」と「重要度」をもとに、タスクの優先順位づけを行っていきましょう。 「緊急度」も「重要度」も高いものであれば早急に取り組む必要があります。反対に「緊急度」も「重要度」も低ければ今やる必要はありません。 「緊急度」は高いが「重要度」が低い仕事に関しては、自分のためではなく人のために早急に取り組んであげることがベストです。 最後に、「重要度」は高いが、そこまで「緊急度」が高くない仕事は、早急に対応すべきタスクが完了してから取り組むのが良いでしょう。 タスク管理の方法はこの他にも様々な方法がありますので、ぜひ自身でぴったりの方法で優先順位づけを行っていきましょう。
冒頭の「現実逃避をしてしまう心理」でご紹介したように、目標やゴールがない時に人は現実逃避をしたくなってしまいます。 ということは、現実逃避をしないためには目標を立てれば良いということです。 「目標」や「ゴール」と聞くと、ハードルが高いと感じる人が多いかもしれませんが、そんなことはありません。 むしろポイントは、ハードルが高いと感じる目標やゴールを立てることは間違いであって、大切なのは達成可能な小さな目標を立て、確実に達成していくことです。 どんなに小さな目標でも、自分の力で達成できれば嬉しくなったり自信に繋がったりしますよね。 目標達成することで感じる「達成感」こそが、現実逃避をしないために必要なことなのです。 「できた!」と感じる成功体験を着実に積むことで、仕事や人生に対するモチベーションがぐんと高くなります。 ですので、まずは1日1個目標を立て、それを確実に達成していくように心がけてみましょう。 例えば、
などのような目標です。周りの人が何と思うかなど気にする必要はないので、自分なりの目標を掲げていきましょう。
辛いなと感じた時、その気持ちを受け止めることも大切です。 そして、その感情を一人で抱え込むのではなく、吐き出すことも必要になってきます。 嫌だなと思うようなことがあれば、具体的に何に対してそう感じているのかを紙に書き出しましょう。 漠然としたものがクリアになれば、「ではどうやって乗り越えようか」と適切にアプローチすることができます。 また、今後起こり得る課題などを予測し、その場合の対処法なども考えておくと尚良です。 例えば、「タスクを締切1週間前に完了させる」という目標を立てた時、目標達成を邪魔するようなことを書き出します。 そしてそれらの邪魔を取り除くにはどう行動すべきかの指針を掲げるのです。 例えば、
などの行動計画です。 予めプランニングができていれば、万が一のことが起こっても落ち着いて対応することができますし、何より現実逃避をせずにすみます。
現実逃避はよくないですが、気分転換は素晴らしい効果があります。 気分転換とは、気持ちを変えることです。ほとんどの場合、「気分転換」という言葉はネガティブな気持ちをポジティブな気持ちに変えるという意味で使われます。 気分転換の素晴らしい効果としては、
などが挙げられます。 そこで、ここではおすすめの気分転換の方法をご紹介していきます。 何かに行き詰まった時、「現実逃避」ではなく「気分転換」を検討してみましょう。
気分転換が苦手な人は人一倍責任感が強いという傾向があります。 そういう人は、何事も「今日中にやらなきゃ」「私がやらなきゃいけない」などと考えるクセがあります。 英語で言うと「Have to(ハフトゥ)」や「Must(マスト)」で考えている人です。 こういう考え方をしてしまうと、常に自分を追い込んでしまうことになります。 ですので、まずはその思考回路を変えてみることから始めてみましょう。 あなたがしようとしていることは本当にあなたしかできませんか? その仕事は必ず今日までに終わらせる必要がありますか?終わらなかったとして何か支障がありますか? 自分に問いかけてみると、ほとんどの場合で「別に今じゃなくてもいいのか」「私以外の人でもできるじゃん」と気付けるはずです。
気分転換をしたいと思った時に、あえて何もしないという方法もあります。 無理やり何かしなきゃと思うよりは、何もしたくない時は何もせずただダラダラと過ごすのも必要です。 ひたすらダラダラすれば十分に心も体も休まるはずです。 毎日仕事や学校を頑張っているのですから、たまには何もしないオフの日を作ってもいいんです。 何もしないという方法は良いのですが、やらなくてはいけないことはちゃんとやりましょう。 例えば、掃除や洗濯などは先に終わらせてしまってからダラダラすれば、何もしなかったことに後悔することはないでしょう。
仕事中に気分転換をしたくなった時は、まず自分のデスクから離れましょう。 仕事が中途半端でも、一旦自分のスペースから離れて作業を止めることが大切です。 自分の席に座りっぱなしだと、嫌でも仕事のことを考えますし、パソコンの画面などを眺めてしまいます。 気分転換をしていても他の人から話しかけたりして気分転換にならないこともあります。 ですので、仕事中に気持ちを切り替えたい時は一度席から離れて一人になりましょう。 体を動かすことで血液が体中に巡って体の疲れも取れやすくなりますよ。
気分転換をしたくなった時、あまり頭を使わなくていい単純作業に切り替えてみましょう。 脳が疲れている状態では仕事のパフォーマンスが下がってしまうので、ぼーっとしていてもできる仕事をやりましょう。 例えば、メールのチェック、デスクの整理整頓、給湯室の掃除、資料綴じなどの仕事です。 単純作業は意外と多くあるので、気分転換をしたい時にまとめてやってしまうと仕事の効率も上がります。 筆者も仕事に集中できない時は、一度作業を中断してデスクの掃除やメールボックスの整理などをやっていました。 そうすると空間がスッキリして仕事がしやすくなり、仕事が捗るのです。
呼吸を整えることで気分転換ができます。 呼吸はどこにいてもしているので、場所に縛られることがありません。 深呼吸をして酸素を体中に取り込みましょう。 酸素を吸った分だけ二酸化炭素を外に排出できます。 会議中に行き詰まったり、電車でイライラしたら、いつもより長めに酸素を吸ってみてください。 大袈裟にやる必要はないので、誰にも気付かれずに済むでしょう。
自宅で気分転換をしたいときは、何か飲み物を飲んでみましょう。 水分補給は体にとっても心にとっても大切なことです。 例えば、水でもいいですし、ジュース、コーヒー、お茶、お酒など好きな飲み物を飲んでみましょう。 好きな飲み物を飲めばしっかりリフレッシュができるはずです。 注意点は、飲みすぎないことです。 特にお酒は要注意です。気分転換にといって大量のお酒を摂取しても逆効果です。 また、カフェインを含むコーヒーや紅茶、栄養ドリンクなどの大量摂取も気をつけましょう。
気持ちをスッキリさせたい場合は、家の掃除や衣替えをして整理整頓や断捨離をすることをおすすめします。 「部屋の乱れは心の乱れ」という言葉があるように、ネガティブな感情は部屋の様子にあらわれてしまいます。 部屋が汚いとさらにネガティブな感情を感じてしまいますよね。 欲しいものが見つからずイライラしたりすると余計に悲しくなってしまいます。 ですので、思い切って掃除に徹して快適な空間を作りましょう。 そうすることで気の巡りも良くなり運気が上がるでしょう。
気持ちをスッキリさせたい時はシャワーを浴びたり、お風呂にゆっくり入るのもよいです。 嫌な気持ちが水とともに流れてくれます。 時間が限られている場合は、さくっとシャワーを浴びましょう。 冷水を浴びて強制的に気持ちを切り替えるという方法もあります。 ゆっくりお風呂に浸かる時間があれば、入浴剤やバスキャンドルなどを使ってリラックスできる空間を作りましょう。 長風呂をする場合は、水分補給も忘れずに。
気分転換をしたい時は寝るのが一番良かったりします。 寝ている間に思考が整理され、気分転換ができます。 日中に気分転換をしたくなったら軽めの昼寝を取り入れましょう。 気分転換が目的であれば15分程度の昼寝でも十分効果があります。 夜に気分転換がしたくなったら、いつもより早めに就寝をしましょう。 十分な睡眠が取れれば、翌朝は気持ちも落ち着いているはずです。
好きな香りに包まれてみるのもよいかもしれません。 アロマを焚いたり、キャンドルを焚いたりして、自宅を素敵な空間へと変えましょう。 香りを楽しむ方法はたくさんあります。 ルームスプレー、入浴剤、クローゼットやタンスの中など自宅のいろんな場所で使えます。 気分転換をしたい時におすすめの香りは、
がおすすめです。
日光浴も気軽にできる気分転換法です。 太陽が出ている日であれば、自宅の玄関先でも陽に当たることができます。 太陽の光を浴びると、セロトニンという幸せホルモンが分泌されます。 幸せホルモンが分泌されることで、気分転換ができるのです。 とはいっても、太陽の光には紫外線も含まれているので、正しい日光浴で気分転換をする必要があります。 おすすめの日光浴法は、
です。
人と話すことで気持ちがスッキリすることもあります。 そういう時は、家にいる家族や恋人と話してみましょう。 話す内容は何でもいいと思います。 雑談をするだけでも気分が晴れますし、笑顔になれるはずです。 一人でずっと考え込むよりも、人に話を共有して力を借りる方が良いです。 家族や恋人ならいつでもあなたの味方でいてくれるはずです。 素直になって積極的に話しかけてみてください。
気分転換に本や漫画を読むのもよさそうです。 読書を通して得られる知識は膨大です。 本が好きな人や何か特定のものを学びたい人は読書がぴったりです。 本や漫画を読むことで作家の世界観にどっぷりと浸かることができます。 嫌なことを考えずに済み、読書をすることで気分転換になるのです。 例えば、資格対策の本を読んだり、経営やマーケティングなどの本を読むと良いです。 自己啓発本を読むのもいいですね。 自分との向き合い方や人生との付き合い方についてじっくり考える時間も大切です。
大自然のパワーを感じることで気分転換をするという方法もあります。 普段から大自然の中で生活している以外は、ぜひ都会の騒音から離れて自然を求めて出かけてみてください。 森、山、海、川、湖などいろんな自然の楽しみ方があります。 何もせずにただ立ってみるだけでもいいですし、トレッキングをしたりボートに乗ったりしてさらに自然を身近に感じるのもいいでしょう。 自然と触れ合えば、自分の悩みなどがちっぽけに思えるはずです。 大自然のパワーは偉大なので、生きていることに感謝することができます。
気分転換をしたい時は、体がすごく疲れているはずです。 ですので、マッサージや整体などで体の疲れをほぐしてもらうと、かなり気分転換になります。 治療目的のマッサージや整体もありますし、リラックスが目的のものもあります。 自分が何を求めているかによって、行く場所を決めましょう。 治療目的であれば痛みを伴う場所が多いですが、効果は感じやすいです。 リラックスが目的であれば、痛みはそこまでないですが、痛みなどの治療は難しいです。 筆者は、ちょっと気分転換をしたい時に、リラクゼーションタイプのマッサージに行きます。 オルゴールのBGMとハーブティーでかなりリラックスできますし気分転換になります。
気分転換をしたい時、自分の身なりに変化を加えてみてはどうでしょうか? 今までの自分にSay good byeすることができ、新しい自分に生まれ変わることができます。 例えば、
などです。 もし、一人でやる勇気が出ない時は、家族や友達などに協力してもらいましょう。
気分転換をした時、自身の趣味に没頭すると良いでしょう。 好きなことに集中することでリフレッシュすることができますし、現実逃避をせずにすみます。 どんなことでも趣味にできます。 例えば、
などなど。 趣味の時間を確保するために、仕事や勉強を頑張ろうと思えますし、趣味を十分に満喫した後は、しっかりと現実と向き合うことができるはずです。 英語部では、他の記事でおすすめの趣味をまとめていますので、もしよろしければ参考になさってくださいね。
本書は、生きづらさや創作の苦しみから現実逃避をしまくった結果、入院することになった著者の実話に基づいたコミックです。 入院生活と退院後から今に至るまで、再び自分自身を見つめ直した内容になっています。
本書は、お笑い芸人飯尾和樹さん(ずん)のショートネタ「現実逃避シリーズ」が書籍化されたものです。 「あ~あ~幕末に生まれてりゃなぁ~」のような、100ぐらいの言葉が紹介されています。 飯尾ワールドに引き込まれいく、そんな一冊です。
学校、就職、人間関係など、人生のほとんどのことから逃げてきたにもかかわらず、世界の成功者たちと交流したり、若くして成功している著者がお金、時間、心も自由な生活を手に入れる秘訣を紹介しています。 著者曰く、人生で起こる9割の出来事は大したことではない!とのこと。 「大丈夫、今いる場所がすべてじゃない。逃げて、逃げて、逃げまくれ! 」
いかがでしたかでしょうか? 今回は現実逃避についてご紹介していきました。 現実で何か困難や問題などに直面する時、つい逃げ出したくなってしまいますよね。 きっと多くの人が人生の中で何度も経験していることなのではないでしょうか。 しかし、どんなに逃げても現実は変わらないことがほとんどです。 向き合わなくてはいけない事実からは逃げ切れないのです。 そんな時におすすめなのが、「現実逃避」ではなく「気分転換」です。 気持ちを切り替えることで、モチベーションややる気を取り戻すことができ、ちゃんと現実と向き合うことができます。 嫌なことがあっても、気分が乗らなくても、息抜きをしながら自分の感情と現実を上手くコントロールしていきましょう。 最後までお読みいただきありがとうございました。