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スラング英語「beat」の色々な意味とネイティブの使い方とは?

「beat」という英語を聞くとどんな意味が思い浮かびますか?「リズム」だったり「打つ」などでしょうか? 確かに「beat」にはそれらの意味や使い方もあるのですが、ネイティブは全然違う意味で日常会話でよく使います。 また「beat」が厄介なのは、スラングの意味がたくさんあるところです。今回は「beat」のネイティブがよく使う意味からスラング用法まで詳しく解説していきます!

「beat __ 」の基本的な意味は「__に勝つ」

動詞「beat」の基本的な意味は他動詞で「__に勝つ」になります。 目的語には、人やチームなど「対戦相手」がきます。 「beat」の動詞の活用は、beat - beat - beaten です。 「◯◯で__に勝つ」と言うときは、 beat __ at ◯◯ beat __ in ◯◯ といいます。 前置詞「at」もしくは「in」を使います。 「日本がアメリカに3対1で勝つ」は、 Japan beat the United States (by) three to one. と表現します。 前置詞「by」はあってもなくても可です。 「2点差で勝つ」という場合は「by」が必須です。 Japan beat the United States by two points. といいます。 それでは例文です。

I've never beaten my brother at chess. He's too strong.

チェスで兄貴に勝ったことがない。

Hillary Clinton was narrowly beaten in the election of 2016.

ヒラリー・クリントンは2016年の選挙で僅差で負けた。

She beat me fair and square.

正々堂々と彼女は私に勝った。

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「beat」と「win」の違い

「beat」も「win」も、どちらも「勝つ」という意味の動詞ですが、目的語に違いがあるので注意してください。

「beat」と「win」の違いと使い分け ▶「beat」で「勝つ」のは、「人」「チーム」「国」 ▶「win」で「勝つ」のは、「試合」「競争」

例えば、日本とアメリカが野球の試合をして日本が勝ったことを「beat」と「win」を使って說明すると、

  • Japan beat the United States.
  • Japan won the baseball game.

となります。

Do you remember which year Spain won the World Cup?

スペインがワールドカップ勝った年って覚えてる?

「勝つ」を意味する「beat」から派生した表現

冒頭で紹介した「beat」の基本的な意味である「勝つ」から派生して、色々な表現を「beat」はします。これらの表現は英和辞典を見ていても分からないネイティブの使い方です。ぜひマスターして本物の英語を使いこなしましょう!

A beats B:BよりAが楽・BよりAが楽しい

「A beats B.」は直訳すると「AがBに勝つ」になりますが、比喩的に「BよりAの方が簡単だ」「BよりAの方が楽しい」という意味にもなります。

Taking the taxi beats walking there.

タクシーに乗った方が歩いてそこまで行くより楽だ。

To me, drinking water sure beats drinking wine.

俺にとっては、ワインより水の方が断然いいんだよね。

You can't beat ◯◯:◯◯よりいいものはない

「You can't ◯◯. 」で「◯◯より楽しいもの、いいもの、安いものなんてない」という表現です。 話し相手に何かオススメするときにも使えますし、(「you」が使われていますが)相手にオススメしない場合でも「◯◯は最高だ!」「◯◯に勝るものはない!」というニュアンスで使うことができます。 本当に様々なシチュエーションで使うことができます。お店でいつもは高価なものが格安で販売していても「You can't beat it.」ですし、レストランで最高に美味しいお寿司を食べたときも「You can't beat that.」ということができます。

You can't beat a cold beer on a hot Sunday afternoon.

暑い日曜日の昼下りは冷たいビールが最高だ。

You can't beat it. You should buy it right now!

それ以上いいものはないよ!今すぐ買いなよ!

beat the traffic / beat the rush:ラッシュを避ける

  • beat the traffic
  • beat the rush

という表現もよく使います。直訳すると「渋滞に勝つ」という意味になりますが、「ラッシュを避ける」という意味になります。

I think we should leave a bit earlier to beat the rush.

ラッシュを避けるために、少し早めに出発した方がよいと思う。

beat someone to it.:誰々より先にやる

「A beat B to it.」で「BさんがやろうとしてたことをAさんが先にやる」という意味になります。 「to it」を省略して、「You beat me.」単体でも使います。「(先に)やられた!」「一足遅かった!」という感じで悔しい思いを表現することができます。

I was going to clean the table, but you beat me to it.

おれが机の掃除しようと思ってたのに、お前に先にやられちゃった。

You've got a new album already? You beat me!

もう新しいアルバム買ったの?一足遅かった!

beat someone up:__をボコボコにする

「beat someone up」とすると、「喧嘩などで相手を叩きのめしてボコボコにする」というニュアンスになります。スポーツなどで使うと、「相手チームをボコボコにして圧勝する」という意味で使います。 ✔「beat up someone」の語順も可 ✔「get beat up」で「ボコボコにされる」という意味 ✔「beat-up」と形容詞にすると「ボロボロの」という意味

There young people were arrested for beating up an old homeless man.

3人の若者が年の取ったホームレスの男に暴行を加えたため逮捕された。

The Giants beat up the Angels.

ジャイアンツがエンジェルスに圧勝しました。

I don't wanna drive this old and beat-up car anymore!

もうこの古くてボロボロの車は運転したくない!

「beat」のスラング的な意味と使い方

スラング「beat」の解説していきます。

beat:ヤる

「beat」は、自動詞で「ヤる」という意味で使うことがあります。 この意味の場合は自動詞で使うので、目的語は取りません。 とても下品な表現なので、ビジネスシーンなどではあまり使わない方がよいでしょう。

Nancy finally let me beat the other night!

ナンシーがとうとうこの前ヤらせてくれたぜ!

be beat:超疲れた

「beat」は形容詞で、「超疲れた」という意味で使うことができます。 仕事や運動のしすぎで「ヘトヘト」「疲労困憊」というニュアンスで使います。 「extremely tired」の置き換えとして使います。

I'm beat. I'm going to bed.

超疲れたから寝るわ。

That was such an intense workout! I'm beat!

あれはキツい筋トレだったわー!ヘトヘト!

be beat:つまらない

形容詞「beat」は「つまらない」という意味もあります。「boring」の置き換えとして使います。

I was invited to this party, but this shit is beat.

このパーティーに招待されたけど、クッソつまんない。

be beat:ブサイク

形容詞「beat」は「ブサイク、魅力的ではない」という意味でも使うことがあります。「ugly」の置き換えです。

My ex was so beat that I almost threw up when I remember him.

私の元カノは超ブスで思い出すだけで吐きそう。

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スラング「beat」の形容詞の意味はどれもネガティブです。 「tired」「boring」「ugly」「uncool」など色々な意味を持っていて、かなり幅広く使うことができます。 形容詞で「beat」を使う場合は、ネガティブなニュアンスになることだけは覚えておきましょう。

「beat」の慣用表現(イディオム)

最後に「beat」の慣用表現を見ていきます。

beat it:出て行け

「beat it.」は、ちょっかいを出してくる人、邪魔をしてくる人、話をしたくない人などに対して「あっち行け」「出て行け」という時に使うフレーズです。

  • Go away
  • Stay away
  • Get out of here

などが類語にあたりますが、「beat it」の方がかなり強い言い方になります。 マイケル・ジャクソンの名曲「Beat it.」の「beat it」も「出て行け」という意味です。

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It beats me.:知らん

「It beats me.」または「Beats me.」は、アメリカでよく使われるスラングですが、「知らん」「知らねえ」という意味になります。

  • I don't know.
  • I have no idea.

という意味になります。

"Any idea which country won the last World Cup?" - "Beats me."

「どの国がこの前のW杯勝ったか覚えてる?」-「知らねえ」

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