「prey」「pray」「play」、これらはカタカナで「プレイ」と表記され、発音は似ています。しかしこれらの単語は意味と使い方が全く異なり、厳密に言うと発音も違うのです。 今回の記事では「prey」「pray」「play」それぞれの意味と使い方、そして細かい発音の違いを詳しく説明します。
「prey」は名詞また動詞で使われる単語です。 名詞では、 ①餌食、獲物 ②肉食性 ③(悪いものの)とりこ、犠牲 ④(犯罪者などの)犠牲者 などの意味があります。 ③として用いる時はよく「fall prey to〜」で「〜の犠牲となる」というイディオムを使います。 ④として用いる場合には「prey for / to」という形で使うのがメインです。 動詞では、 ①(動物が)〜を捕食する ②(人が他の弱い人を)餌食にする ③(心を)悩ます という意味があります。 ①〜③はどれもよく「prey on / upon」というイディオムで使います。 発音記号は「preɪ」となり、後ほど説明する「pray」と全く同じ発音です。 まずは「prey」の発音を聞いてみましょう。
prey
《名詞》餌食、《動詞》〜を捕食する
「prey」の発音はこれでマスターしましたね? それでは「prey」を使った例文をいくつか紹介します。
Seagulls hovered in the air before swooping on prey.
かもめは獲物を捉える前に空を旋回する。
Mary fell prey to superstations.
メリーは迷信にとらわれていた。
Jack was an easy prey for imposter.
ジャックは詐欺師のいい餌食だった。
Hawks prey on smaller birds.
鷹は小さい鳥を捕食します。
Imposters prey on the citizens' innocence.
詐欺師は市民の無知につけこむ。
My husband's illness preyed on my mind.
夫の病気が私の心を苦しめた。
「pray」は主に動詞で使う単語です。 動詞「pray」の意味は、大きくわけて2つです。 ①(〜に願って、〜のために)祈る、願う ※自動詞 ②(神様などに)祈る、願う ※他動詞 ①自動詞の「pray」は「pray for〜」「pray to」「pray over」という形で用いられることが多いです。 日本で震災があった時やパリでテロがあった時など、よくSNSの投稿やハッシュタグの中に「Pray for Japan」や「Pray for Paris」と書かれたものを見たことがある人も多いのではないでしょうか。 この「Pray for Japan」を直訳すると、「日本のために祈ります」となり、被害を受けた日本のために復興を祈っているニュアンスが含まれます。 ②他動詞の「pray」は「pray~ (to A) (that)節」や「pray~ (for A) to do」の文章で使います。 使い方を例文で詳しく見てみましょう。 また、発音は上記の「prey」と同じ「preɪ」です。
pray
《動詞》祈る、願う
Let us pray for the victims of the earthquake and tsunami happened in Japan.
日本で起きた地震と津波の被害者のために祈りを捧げましょう。
We prayed to God to keep her safe.
我々は彼女の安全を神に祈りました。
Pray to God for help.
救いを求めて神に祈りなさい。
I prayed that my girlfriend wouldn’t discover my secret.
私の彼女が私の秘密を見つけないことを強く願いました。
It was a bad day today. I pray for something good to happen to me tomorrow.
今日は最悪な一日だった。明日は何かいいことが起きることを祈ります。
「pray」は主に動詞で使われますが、他には名詞や副詞で使われることもあります。 名詞で「祈りを捧げる人」は「prayer」となります。 教会で神様にお祈りしている人たちも「prayer」です。 副詞では「please」に似たニュアンスで使われることがあります。 例えば、「 Pray be seated.」で「どうかお座りください」と命令形を丁寧に表現しています。
play
《名詞》劇、遊び、試合など 《動詞》スポーツを行う、楽器を弾く、遊ぶなど
「play」は名詞や動詞でよく使う英語です。 名詞「play」には、 ①劇 ②遊び、遊戯 ③試合、競技 ④効果、活用 ⑤(光などの)ちらつき、ゆらめき などの意味があります。 動詞「play」は、 ①(スポーツ、ゲームを)行う、競技する ②(楽器を)演奏する ③(音楽を)再生する ④役割を果たす ⑤(劇などで)役を演じる ⑥(子供が)遊ぶ、じゃれる など本当に様々な意味があります。 発音は上記の「prey」や「pray」と違い、「pleɪ」となります。 発音の違いを下記の音声で確認してみましょう。
では、「play」の例文をいくつか確認してみましょう。
The play we watched yesterday was just amazing.
昨日見た劇は本当に素晴らしかった。
The children learn a lot through play.
子供は遊びを通して多く学びます。
Kids love playing computer games.
子供はコンピュータゲームをするのが好きだ。
I used to play piano when I was little.
小さい頃はよくピアノを弾いていました。
I always play my favorite music when I go running.
ランニングする時はいつもお気に入りの音楽を聞きます。
X-rays play an important role [part] in medicine.
レントゲンは医療で重要な役割を果たしている。
Mom, can I play with Jessica until dinner?
ママ、夜ご飯までジェシカと遊んでもいい?
「play」には「遊ぶ」という意味もありますが、これは主に子供が遊ぶ時に用いる表現で、 大人の場合「遊ぶ」は「hang out」と別の表現を使います。 「hang out」の意味と使い方は別の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ見てみてください。
こちらの本では、日本人が陥りがちな効果の薄い勉強方法を指摘し、科学的に正しい英語の学習方法を紹介しています。読んだらすぐ実践できるおすすめ書籍です。短期間で英語を会得したい人は一度は読んでおくべき本です!
TOEIC320点の英語素人が、NHKラジオのネイティブ講師に「誰でも英語が話せる方法」を聞く、という企画本です。「a」と「the」で悩んだらどう言うべきか?プライベートでもビジネスシーンでも使える挨拶とは?など具体的な悩みを解決してくれる一冊です。
授業では教わらないスラングワードの詳しい使い方や文法が紹介されています。タイトルにもされているスラングを始め、様々なスラング英語が網羅されているので読んでいて本当に面白いです。イラストや例文などが満載なので、この本を読んでスラングワードをマスターしちゃいましょう!
近年のグローバル化で英語学習の重要度が高まっています。 留学や海外で就職を検討している方はもちろん、国内に住みながらも訪日外国人旅行者数の増加や企業の英語公用語化などの影響で、英語学習の必要性に迫られている方も多いのではないでしょうか? そんな英語学習をしてみたい方にオススメの英会話教室、オンライン英会話、英語学習アプリを厳選した記事を書きました。興味のある方はぜひご覧ください。