「almost」という単語をしっていますか?「ほとんど」という意味ですが、もう少しニュアンスをしっかり掴む必要があると思います。「most」「nearly」など意味の近い言葉がありますので一緒に解説していきます。
※音声付き例文がありますので、発音の確認に活用してください。音声はアメリカ英語になっています。
「almost」は副詞で、「ほとんど、もう少しで...するところ」という意味です。 「almost」はもう少しのところである状態に達していないことを示します。 例えば、上司に仕事の進行状況を聞かれて「もう少しで終ります」と答えるときは「I'm almost done.」です。「交通事故でもう少しで死ぬところだった」と言いたいときは「I was almost killed in a car accident.」となります。 almost every almost all という表現がよく出てきます。 「ほとんど、大多数」と訳され、「全部(全員)とまではいかないが、極めて全部(全員)に近い状態」を指します。 例文です。「almost」のニュアンスを掴んで頂くために、少し多めに例文を書いてみました。
The long day is almost over.
長い一日が終わろうとしている。
That is almost correct.
まだ少し正確とは言えない。(almostを強調して話すとこのように否定的なニュアンスになる)
I've almost finished work for today.
今日の分の仕事がほとんど終わった。
I almost died.
もう少しで死ぬところだった。
Almost all Japanese eat rice every day.
ほとんどすべての日本人が毎日お米を食べます。
Almost everyone was invited to the party.
ほぼ全員がパーティーに招待された。
「almost」はもう少しのところである状態に達しそうという否定的なニュアンスがあります。
「almost」は間投詞的に掛け声として使うことができます。 例えば、 オリンピックの陸上リレーで自国の選手がもう少しでゴールしそうなときは「Almost! Almost!」と言います。「もう少し!頑張れ!」という意味です。 サッカーの試合で自分の応援するチームの選手がシュートをしましたが、もう少しのところで外した場合も「Oh my God! Almost!」といいます。「ちくしょう!もう少しだったのに!」という意味です。 親に宿題終わったのか、子どもに質問したとき、もう少しで終りそうな場合は「Almost!」と返答します。「もう少しだよ!」という意味になります。
"Have you finished your homework?" - "Almost!"
「宿題終わったの?」-「あとちょっと!」
「most」は「大部分」を意味する形容詞・名詞です。 「most」「almost all」は共に「大部分、大部分」という意味で、似ています。
Most of the students in this class like Japanese.
このクラスのほとんどの生徒は国語が好きです。
Almost all the students in this class like Japanese.
このクラスのほとんどの生徒は国語が好きです。
上記の2つの例文は和訳は全く同じですが、ニュアンスに少し違いがあります。 「most」の方が「almost all」よりやや少ない人数になります。 上記でも説明しましたが、「almost all」は極めて全員に近いが少しだけ達していない、というニュアンスなので、「most」より人数が多いです。 all > almost all > most > many の順で人数が多いです。
上記の例文では「most of」という表現が使われています。 「most」は形容詞で、「most of」の「most」は名詞です。 「most」は「世間一般」「社会全体」など広範囲における「ほとんど」で、 「most of」は「学校」「会社」など限定された範囲における「ほとんど」を指します。 上記の例文では「クラス」の中の大部分が国語が好きという文章だったので「most of」を使っています。
「almost」にとても似ている単語に「nearly」があります。 「nearly」の意味も「almost」と一緒で、「ほとんど、もう少しで...するところ」です。 1つ目の違いとしては、「nearly」はイギリスでよく使われていて、アメリカではあまり使用されません。わたしも米国に住んでいたとき「almost」を使っていたるアメリカ人がほとんどでした。 2つ目の違いはニュアンスで、「nearly」はもう少しのところである状態に達しそうなことを指します。「almost」はもう少しのところである状態に達していないことを指します。 ですから下記の例文は和訳は同じですが、ニュアンスがかなりことなります。
She almost died.
She nearly died.
「almost」の場合は、危うかったが結局死にはしなかった、ということが強調されますが、「nearly」の場合は「危うく死ぬところ」だったことが強調されます。
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