「ラジカル」の意味と使い方を解説していきます。「ラジカル」は化学、数学、政治、言語学、医療など様々な分野で幅広く使われる言葉です。「ラジカル」の類語、反対語、英語「radical」の使い方も分かりやすく解説していきます。
「ラディカル」の基本的な意味は、人や思想などを指し「急進的、過激、極端」などの意味になります。 この意味では、「ラジカル」は主に政治の世界で使われます。 (政治学における「ラジカル」については後述します) 「ラジカル」の語源は英語「radical」で、「ラディカル」と表記することもあります。 「ラジカル」は、「急進的」という意味から派生して、「根本的、抜本的」という意味もあります。 「根本的、抜本的」の意味は、「ラジカル」はビジネスシーンなどで幅広く使われています。 よって、皆さんが日頃見聞きする「ラジカル」の意味は「根本的、抜本的、根源的」ということになります。 言い回しとしては、
がほとんどです。 ビジネスでの「ラジカル」の使い方を例文で見てみましょう。
例文
「ラジカル」は様々な学問で専門用語として使われます。 かなり難儀な意味もありますので、分かりやすく端的に紹介していきたいと思います。
冒頭でも少し触れましたが、政治における「ラジカル」は「急進的」を意味します。 「ラディカリズム(radicalism)」で「急進主義」を意味します。 「急進主義」とは、世の中の仕組みや価値体系の根本的変革を目的とする政治的考え方を指します。 「急進右翼」を「極右」、「休診左翼」を「極左」といいます。 「急進主義」の対義語は「漸進主義(ぜんしんしゅぎ)」になります。
化学における「ラジカル」は不対電子を持つ原子、分子、イオンのことを指します。(この説明を聞いても意味わからないですよね。。これはかなり専門的な内容ですので、「へーそーなんだ」くらいに思っておけばOKです) 「フリーラジカル」または「遊離基(ゆうりき)」と呼ばれることもあります。 本来、原子や分子は、軌道電子は2つずつ対になっていますが、エネルギーなどが加わると不対電子となりラジカルが発生します。 「ラジカル塗料」などペンキなどにも応用されている技術です。
数学における「ラジカル」とは、冪根(べきこん)または累乗根(るいじょうこん)といいます。 冪根とは、平方根 √ などを用いた概念の総称です。 皆さんも中学数学でやりましたよね? 平方根は英語では「square root」といいます。
言語学において「radical consonant」というと「咽喉音(いんこうおん)」を指します。 「咽喉音」とは、舌の付け根を喉の奥に近付けて発せられる音のことです。 中国語などの発音に含まれます。
「ラジカル」という言葉は医療の世界でも使われます。 「radical suegery」というと「全摘出手術」という意味になります。 「ラジカルサージェリー」とカタカナで使うことは稀です。 また、医療の世界では「活性酸素」のことを「ラジカル」と呼ぶ場合があります。
スポーツにおける「ラジカル」とは、テニスラケットの有名ブランドです。固有名詞であり、専門用語ではありません。
「ラジカル」と似ている言葉に「プログレッシブ」があります。 「プログレッシブ」は、「進歩的」という意味です。 政治的世界では、「進歩主義(progressivism)」と言われ、「世代を重ねるごとに徐々に社会の仕組みを変えていこうとする政治的原理」を指します。 根本的な変革を求める「ラディカリズム(radicalism)」とは、変革を目指す点では同じですが、どの程度・どのようなスピード感で変化を目指すかに違いがあります。
「ラジカル」の類語はたくさんあります。
などがあてはまります。
「ラジカル」の訳語「急進」の対義語は「漸進(ぜんしん)」になります。 英語では「gradual」で「ゆるやかな」という意味になります。
英語「radical」の語源はラテン語の「radix」で「根」を意味します。 カタカナ語の「ラジカル」は、そもそも英語から転用しているので、英語「radical」の使い方は「ラジカル」と同じです。 「急進的な」という意味と「根本的な」という2つの意味があります。
I think we need to make some radical changes to our board of members.
弊社は取締役に抜本的な変化を起こす必要があります。
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「ラディカル」の意味と使い方はご理解いただけましたか? 「ラディカル」には、本当に様々な意味で色々な学問で使われていることがご理解いただけたと思います。