「マイペース」と聞くと「おっとりした人」を連想しますが、正しい意味を問われたときにちゃんと答えられる人は意外と少ないのではないのでしょうか? 何気なく使っている日本語もしっかり理解したいものです。今回は「マイペース」という言葉の正しい意味と使い方、「マイペースな人」の特徴などを解説します。
「マイペース」の意味は「他人や環境に左右されず、自分に合った方法や進み方を崩さないこと」です。 どちらかというと、周りの人たちよりペースが遅い人を指すことが多いです。 ちなみに「マイペース」は英語で「my pace」と書きますが、自分を意味する「my」と程度や速度、進度を表す「pace」を組み合わせた和製英語です。 直訳すると「自分の進度」となります。「マイペース」は英語で「easy-going」といます。
自分の都合で行動することが多いので、時間や期日に対しては少々ルーズな面があると言われています。 約束の時間に多少遅れても、マイペースな人はあまり焦りません。 ビジネスシーンでは、特に注意しなければなりません。信用をなくすこともあります。
他人の都合をあまり考えない傾向があるので、連絡をするのが遅かったり、電話やメールになかなか応答しなかったりすることがあります。 自分が連絡をする気分ではなかったり、相手からの電話やメールに応えられる状況でなかった場合、自分の状況を最優先にしてしまい、連絡や返信が遅くなりがちです。 その為、緊急の連絡を取りたい人はイライラしてしまいます。
日本人は一般的に、お互いに空気を読み合い、迷惑にならない行動を取りますよね。 しかし、マイペースな人は自分の都合や状況を優先しがちです。 周りの人だって自分の都合を優先したい中周りに合わせています。 そういう時、空気の読めない人だなあと思われてしまいます。 周りの空気を察するようにしましょう。
マイペースな人は、なにか考え事をするとその世界に没頭してしまいます。 そうすると周りの声が一切聞こえなくなってしまうんですよね。 例えば話し合い中や、友達と談笑している時でも、急に上の空になってしまいます。 「聞いてる?」などと言われて、ようやく意識が戻ってきます。
本人はサボる気など一切ないのですが、時間にルーズだったりマメさがないことで、「本当にやる気があるのかな?」と無責任に思われてしまいます。 ましてや人の話を聞いていなかったり、KYな言動をしてしまうと「責任感のない人」という印象を与えてしまいます。 一度無責任だと思われてしまうと、仕事など任せてもらえなくなってしまいます。 そうすると、昇進や昇給が遅れてしまうことがあります。
マイペースな人ってのんびりゆったりしたイメージがありますが、頑固なところがあります。 周りと合わせないわけですから、そこがすでに頑固ですよね。 一見穏やかな印象がありますが、自分が「こう!」と思ったら譲りません。 「もう少し急いでほしい」などと言われると素直に受け入れず、「こういう理由があってこのスピードでやっています」などと反論してくることもあります。
マイペースというよりも、ただのおバカな可能性もあります。 みんなに合わせられない、仕事を時間通りに終わらせられない、寝坊してしまう、人が言ったことを忘れる…などなど、本人にマイルールがあるとか自分のペースを大事にしているとかそういうわけではなく、ただ単に能力不足でマイペースに思われてしまいます。 もしかしたら、本人は焦っているかもしれないですし、何も気付いていないかもしれません。 この場合は周りからのサポートがとても大事になってきます。
マイペースな人は、感情を激しく表現することはほとんどありません。 いつも自分のペースで行動しているので、相手の行動に対してそこまで関心がないこともあります。 みんな自分のペースでゆったりやればいいよ、と穏やかな雰囲気を漂わせてる人が多いです。
マイペースな人は、前向き思考です。 常に自分のペースを持っているため、意志などが強く芯のある性格をしています。 そのため、急な変更やちょっとした問題が起こっても自分のペースに合わせてしまえば落ち込んだり不安になることなく、常に前向きでいられます。
マイペースな人は、相手によって態度を変えたり、表と裏の顔を使い分けたりということを、あまりしません。 相手が誰であっても、自分は自分でしかないために、誰にでも公平に裏表のない態度で接します。
確固たる意志を持っているため、人の意見に流されません。 人から様々な意見を浴びせられたとしても、自分の意志や軸を強く持っており、揺らぐことはありません。
周囲の状況や環境の変化に左右ないため、いつも冷静な判断ができます。 何か問題等が起こり周りの人々が慌てふためいていても、現状を把握し自分に落とし込んで考えられるため何が重要かなど見極めることができます。 また、自分が納得していたり、自分が大変なことだと思ったりしなければ、周囲の人がどんなに騒いでいても、それは「大変なこと」ではないのです。 その為、突然のトラブルにもどっしり構えて対応できます。
上でも言ったとおり、裏表がないためどんな人とも仲良くなることができます。 相手によって自分自身に大きな変化がないため、いつでも自分らしくいることができます。 そのため、周りにいる人もそういった性格には和まされます。 また、老若男女問わず同じ態度で接するため、離れた年の人からも好かれます。
上記を見れば分かる通り、自分自身をしっかりと持ちそれに合わせて行動しているため、ストレスがあまり溜まりません。 いい意味でも悪い意味でも、相手に気を遣うことなく思うままに言動できるのでいつでも前向きでいられます。 自分のペースを保つってとても大事なことですよね。
マイペースな人は同じく、マイペースな人に惹かれる傾向があります。 相手も自由でいてくれたら居心地がいいですよね。 自分の気持ちに嘘をつかずに過ごしている人を見ると「いいな」と思うんですよね。 ただし、お互いが自由すぎて恋人になった後は2人の時間が全然ないなんてこともあります。 それでいいのであればうまくいきますが、寂しくなってしまいうまくいかなくなることがあります。
マイペースな人は、恋人との時間も大事にしますが、それぞれの1人の時間も大切にしたいと思っています。 すべて恋人に合わせたりするのは疲れてしまいます。 自分のやりたいことや趣味を優先したい時もありますし、それらすべてを一緒にやらなくてもいいと思っています。 なので、相手にも1人の時間を楽しんでいてほしいのがマイペースな人です。
マイペースな人はどんなに好きな恋人であっても、束縛や干渉をされたら一瞬で冷めてしまいます。 特に「今どこで何してるの?」「明日は何するの?」「来月の予定教えて」といったことを言われると萎えてしまいます。 今どこで何をしているかは自分の自由だし、予定を把握されることも嫌いです。 いつどこで予定が変わるかもわからないので、その都度の自分のペースを大事にしたいんです。 「2人の時間は作るから、1人の時間は干渉しないで」と言っても相手が干渉をしてきたら、付き合っていけません。
「自己中」とは「自己中心的」の略で「何事においても自分を中心に考えていることや人のこと」です。 「マイペース」な人も、自分のペースで物事を行っていますが、自己中心的なわけではありません。 自分のペースを保ちつつ、周りのことを考えられるマイペースな人もいます。 ただ、マイナスな意味で「マイペース」を使う人は「自己中心的である」といった意味合いを含んでいるでしょう。
一番は否定しないことです。 相手は悪意がなく行動しています。 仕事に支障をきたしたり周りに迷惑をかけている場合は、マイペースな性格そのものを注意するのではなく、「職場では少しちゃんとしよう」「ここはみんなと合わせて」と言うようにしましょう。 また、マイペースな人が周りとは違う意見を出してきた時も「そういう考えもいいのだけど〜…」と真っ向から否定しないようにしましょう。
どうしても急いで欲しい時や周りに合わせて欲しいときもありますよね。 そういった際は、はっきりと「この期日は守ってほしい」「今はこれをやってください」と伝えることです。 それでも伝わらない人は「マイペース」というよりは、「ただのKY」か「性格に難あり」となってしまいます。 あまりに他の人への危害が大きかったり会社に支障がきたす場合は、「マイペース」とは捉えず、迷惑であることを伝えるべきです。
また、「マイペース」な人と過ごすには自分も「マイペース」になってしまうこともいいでしょう。 マイペースな人は周りを気にしないわけですから、周りがマイペースでやっていても気になりません。 実際に、みんながマイペースに仕事をしたらとてもやりやすくストレスフリーになるのではないでしょうか。 もちろん、時間や期限は守らなくてはなりませんし、会社であればチームワークや相手に合わせなくてはならないこともあります。 大切なのは、「マイペース」であっても「ルールや周りに合わせること」であっても、「節度を保つこと」「話し合い、わかり合うこと」です。
マイペースな人を周りに合わせるようにさせても、マイペースな人がしんどくなってしまったり、余計に溝が深まってしまうことがあります。 なので、自由にさせてあげられる部分は任せて自由にやってもらいましょう。 その方が、お互いのためになるんですよね。 何かを役割分担するときは「何を任せるか」が重要なのです。 誰にでも得意不得意があって、やっぱりそこにはどういった性格なのか、、、というのも関係してきます。 なので、指示を出す人が的確に判断してうまく振り分けることができればベストであると言えるでしょう。
マイペース過ぎてストレスが溜まるのであれば、一定の距離を保ちましょう。 マイペースな人も何度も急かされたりするとストレスになってしまいます。 お互いのためにも、程よい距離感を保ちながら関わりましょう。 一切関わらないようにするとそれもストレスになるので、必要最低限な会話は普通にしつつも深く関わらないようにしましょう。
まず、時間は絶対に守るようにしましょう。 マイペースすぎるが故に遅刻をするのはただの非常識です。 周りにも迷惑がかかりますし、自分のためにもなりません。 他人の時間を奪う行為にもなりますので、まずは時間を守ることを徹底しましょう。 5分前行動、事前準備を習慣づけるといいでしょう。
これも社会人として当たり前のことですが、自分の意にそぐわなくてもルールやマナーは守るようにしましょう。 ルールはルールです。そのルールがある場所に属した以上は守らなくてはありません。 守れないのであれば、所属するのを辞めましょう。 自分だけのことであればいいですが、特に会社の規則やルールは守りましょう。
物事を客観的に見る癖をつけましょう。 自分の考えは大事にするべきですが、あまり主観的になりすぎると協調性に欠けます。 他の人だったらどう思うか、一歩引いたらどう見えるか、周りからどう映るか、ということをしっかりと考えてみてください。 もしわからない場合は、周りに意見を求めましょう。 楽しいことをするのはもちろん良いことです!しかし、それが「自分だけ」にならないように客観的に物事を見れることが大切です。
人の視野には限界があり、動物のように視界が広いわけではありません。 さらに、集中してしまうと周りが目にはいらなくなってしまいますよね。 そんな時でも、「周りの人はどうかな・・・」と少し意識して状況を観察する癖をつけておくといいでしょう。周りの状況を観察することができれば、自分だけ突っ走ってしまうことはなくなるはずですし、空気を読むことできるはず! 最初はなかなか難しくてもその心がけを続けることで、自然に少しずつ思慮深く判断して行動できるようになれるでしょう。
何か発言をしたり行動をしたりする前に、一度考えるクセをつけましょう。 思った瞬間に発言をしてしまうといつまでも「何も考えてない」と思われたり、人を傷つけてしまうことがあります。 また思いついたことを行動する時も必ず一度考えましょう。 即断即決ももちろん大事ですし、行動力ももちろん大事です。 しかし、本当にそれは今すぐやることなのか?お金かけることなのか?をじっくりと考えましょう。 そうすることで、人間関係もうまくいきますし失敗してしまうことも少なくなるはずです。
インターネットが普及してきた現代では、「クラウドソーシング」という不特定多数の人に業務を委託する雇用形態も増えています。 例えば、
といった仕事を請け負い、自宅でパソコンを使用して作業をするといった在宅ワークすることができます。 プログラミングといった専門的な知識が必要なものから、テープ起こしやデータ収集といった知識や経験がなくでもパソコンさえあれば誰でも簡単にできるような作業まで、幅広い種類の在宅ワークがあります。 誰かの下で働いたり毎日同じ時間に出勤するのが苦痛なマイペースな人には、フリーランスが向いているでしょう。
依頼される仕事は期限があるため難しいかもしれませんが、自分が常に生み出すクリエイターであれば納期や相手の依頼内容を気にする必要がありません。 作業に時間がかかったり、自分の考えだけを主張してもそれが評価されれば大きな仕事にも繋がります。 また個展をしたり、自分で作ったグッズを売り続けたりすることも出来ます。 すべての工程を一人で行えば、周りの人と合わせる必要がないのでマイペースな人に向いている仕事でしょう。
最近では、YouTubeなどの動画を視聴者が再生することにより広告収入を得るという方法も人気があります。 投稿内容は、不適切な内容でなければ何を投稿してもOKで、自分の得意なこと・好きなことをネタにして撮影をし、動画投稿を行います。 再生回数を増やすのは、そう簡単なことではありませんが、人気が出れば大金を稼ぐことができ現代ではYouTuberといった職業がきちんとした仕事として確立され、小さな子どものあこがれの職業になりました。 ただ、再生回数を稼げる内容を撮影する企画力と、視聴者が見やすいように動画を編集する技術が必要となるため、簡単に稼げるというわけではありません。 好きな事を動画にして沢山の人にみてもらいたいという人には向いている職業であると言えるでしょう。