ビジネスシーンで「フェーズ」という言葉を聞いたことがありますか?何となく意味は分かるが正しく理解できていない人も多いと思います。そこで今回は「フェーズ」の正しい意味と使い方を紹介していきます。
「フェーズ」は英語の「phase」が語源です。 「フェーズ」の意味は「段階、局面、時期」となります。 ビジネスシーンにおける「フェーズ」は「変化する過程の一区切り」というニュアンスで使われます。 システム開発や治験、マネージメントなど長期間におよぶプロジェクトを管理、運営するのに便利な概念が「フェーズ」です。長く時間のかかる業務は、不確定要素が多く何が起こるか予想がしづらいものです。その業務のto-doやKPI(目標)を、デイリーなどの短い時間の単位のみで設定してしまうと、途中でプロジェクトの全体像を掴むことができなくなってしまいます。そこで、比較的長期間な期間である「フェーズ」を「第一フェーズ」「第二フェーズ」などと設定し各フェーズで目標(具体的なものから抽象的なものまで)を立てることで、プロジェクトの大枠をチーム全体で見失わずに日々の業務を効率的に対処することが可能です。 プロジェクト管理だけではなく、財務、情報、セキュリティー管理など様々な領域でフェーズという単位で、目標設定をすることがあります。 災害や疫病などの非常事態の段階などにも「フェーズ」という言葉が使われます。フェーズが上がるにつれて、危険度は上がっていき、対処方法も変化していきます。
「フェーズ」を実際に使った例文をいくつか紹介します。 「フェーズ」は単体で使用することもあれば、「第一フェーズ」「第二フェーズ」「第三フェーズ」と番号を振って表現することもあります。 また「計画フェーズ」「実施フェーズ」「計測フェーズ」など、具体的にどのような段階なのか表現する場合もあります。 「フェーズ」という言葉だけでは、具体的な期間が定義されていないため、ミスコミュニケーションが生まれる可能性があるため、それぞれの組織で「フェーズ」の期間を明確にすることが大切です。
「フェーズ」と似た意味で使われる言葉は複数存在します。 これはどれも「段階、局面、期間」などを意味しますが、具体的にどれくらいの期間を指すのか定義はありません。使われる組織や状況、話者の感覚にも寄るところです。 曖昧なコミュニケーションになり誤解を招かぬよう気をつけましょう。
日本語の類似語
英語の類似語
英語「phase」には段階以外にも複数の意味があります。主に理数系分野で使われる専門用語が多いです。
専門的な学問をしていない人にとっては意味不明だと思いますが、、「phase」という単語は専門用語としても使用されていることは知っておくとよいでしょう。 ビジネスシーンで英語が必須な方など、本気で英語を学びたい人にオススメの英会話教室、オンライン英会話、英語学習アプリを厳選した記事を書きました。興味のある方はぜひご覧ください。↓
「フェーズ」は俗に言う「意識高い系ワード」の1つとされています。 ここで言う「意識高い系ワード」とは、英語の単語をカタカナ用語としてビジネスの場で使われている単語です。日本語でそのまま伝えれば良いものをわざわざ英語を用いて使用するので、使用している人は「意識高い系」と揶揄されることがあります。 なので、「フェーズ」は多用すると、職場などによっては一緒に働く人に違和感を与えてしまったり、浮いてしまう可能性があるので注意しましょう。 ちなみに、IT業界では普通に使う言葉なので心配無用です。 その他にも意識高い系ワードはたくさんあるので、その一部紹介しておきます。
✔「フェーズ」の一般的な意味は「段階、工程」 ✔「フェーズ」のビジネスにおける意味は「変化する過程の一区切り」 ✔「フェーズ」は長期間なプロジェクトの管理で便利な概念 ✔「フェーズ」は意識高い系ワードなので場合によっては注意が必要