ビジネスシーンで「フェーズ」という言葉を聞いたことがありますか?何となく意味は分かるが正しく理解できていない人も多いと思います。そこで今回は「フェーズ」の正しい意味と使い方を紹介していきます。
「フェーズ」は「段階。変化する過程の一区切り」または「局面。時期」を意味するビジネス用語です。 プロジェクトの進捗状況や事業の成長過程をいくつかの部分に区切ったり(段階)、会社全体の置かれた状況をより長期的な視点で捉えて(局面)使います。
「フェーズ」は英語の「phase」が語源です。 「フェーズ」のスペルは「faze」「fase」「phaze」などとしないように注意しましょう。 英語「phase」の意味は「段階」「局面」で、カタカナ語「フェーズ」は英語の意味をそのまま引き継いでいます。 英語「phase」には他にも下記のように、専門用語としても使用されます。
ビジネスシーンでは事業や開発、製造の過程を区切って管理するときに「フェーズ」を使います。 「フェーズ1(第一フェーズ)」「フェーズ1(第二フェーズ)」「フェーズ3(第三フェーズ)」などと一般的に番号を振ります。「計画フェーズ」「実施フェーズ」「計測フェーズ」など、具体的にどのような段階なのか表現する場合もあります。 IT用語としては、ソフトウェア開発で「フェーズ」という言葉がよく使われます。 医療用語では治験(薬の承認を得るための臨床試験)の段階を「フェーズ」と表現します。 政治用語では災害や疫病の蔓延などの非常事態の段階などにも「フェーズ」という言葉が使われます。フェーズが上がるにつれて、危険度は上がっていき、対処方法も変化していきます。 「フェーズフリー」とは、平常時と災害時という社会のフェーズを取り払い、普段利用している商品やサービスが災害時に適切に使えるようにする価値を表した言葉です。 この意で使う「フェーズ」は「段階」という日本語に言い換えて使うこともできます。
「フェーズ(段階)」の例文
事業や開発の単位ではなく、より大局的に10年〜20年単位で企業を見て、置かれた状況(局面)に対しても「フェーズ」という言葉は使います。 また、数十年単位の景気動向やテクノロジーの発展、国情などに対しても「フェーズ」は使われます。 この意で使う「フェーズ」は「局面」に言い換えて使うことも可能です。
「フェーズ(局面)」の例文
「工程」は「こうてい」と読みます。 「工程」の意味は「作業の手順」です。 作業の進行過程や、それに要する時間をいいます。 例えば、ある品物を加工していく各工程でどのような種類を行うべきかを表示した表を「工程表」といいます。
「プロセス」の意味は
です。 二つ目の意味で「段階」を意味する「フェーズ」と同義です。
「フロー」の意味は
です。 一つ目の「流れ」は、特に作業の手順を追った工程などをいい、「フェーズ」の類語です。 二つ目の意味は、一定期間に組織の中を流れる商品・サービスなどの量のことです。 二時点間のストックの変化量で表され、例えば国民所得や国民総生産などがフローにあたります。
「ステップ」の意味は
です。 三番目の意味で「フェーズ」の類語です。
「ステージ」の意味は
です。 二番目の「物事の段階」を言い表すときに使用する「ステージ」は「フェーズ」と同義です。
「ターム」の意味は
です。 二つ目の意味で「局面」や「時期」を意味する「フェーズ」の類語になります。
「チャプター」の意味は
です。 一つ目の意味で「チャプター」は「フェーズ」の類語になります。