「シェア」という言葉の意味をご存知でしょうか?「共有」という意味で漠然と覚えている人が多いのではないでしょうか?それも正しいのですが、「シェア」には実は4つもの意味と使い方が存在しますので、1つずつ解説していきます。語源は英語の「share」で、使い方を例文付きで紹介します。最後に類語もいくつか紹介しています。
「シェア」には、
といった意味があります。 文脈によって意味合いが異なってくるので、前後の文章で意味をくみとる必要があります。 基本的には、「共有」という意味で使用され「シャアする」で「共有する」という意味の動詞になります。 また、「共同でもつ」という意味で「シェア○○」といった形でも使用されることが多く、例えば
などがあります。 また、このように個人が所有する住居や、物を他人とシェアすることを「シェアリングエコノミー」といいます。 「シェアリングエコノミー」の先駆者と言われているのが「AirBnB(エーアンドビー)」という会社で、空き部屋の貸し借りを仲介しています。 さらに「Uber(ウーバー)」という「車に乗せる人」と「運転手」をマッチングさせて、自家用車をシェアするというサービスが急成長していています。 最近ではこれの「食べ物バージョン」として「食べたい人」と「届ける人」をマッチングさせる「Uber Eats(ウーバーイーツ)」というサービスが日本にも上陸し、都内では人気のサービスとなっているのですがご存知でしょうか。 このように21世紀は、「消費」の時代から、「シェア」の時代に移行している、といえるでしょう。
Facebookには「Share(共有)」という名の機能そのものがあります。 自分以外の投稿で「いいな、他の人にも見てもらいたいな」と感じた投稿を、自分自身の投稿に引用することで、他の人にも拡散することができる機能のことをいいます。 つまり、「SNSで気に入ったウェブページを友人に共有すること」を「シェア」といいます。 Twitterのリツイート、インスタのリポストに近い機能であると言えるでしょう。
例文
「シェア」は、ビジネス用語だと「市場占有(率)」という意味になります。 「市場占有(率)」とは、ある特定の市場全体の中で、企業の販売数量または売高がその市場においてどの程度の割合を占めているのかを示すものです。 例えば、ある企業の商品が大きな売場を展開しているように「市場占有(率)」が高ければ高いほど、取引上の優先順位が高いということになります。 この「市場占有(率)」は、「シェア率」とも言われ、略して「シェア」と言われることもあります。 「シェア」という言葉が使用されていますが、英語では「マーケットシェア」といい、「シェア」と略して使用されることがないので、「市場占有(率)」という意味で「シェア」と言われるのは日本だけということを頭に入れておきましょう。
例文
「シェア」は、1人の人が持つ費用・仕事・責任における「一人あたりの取り分」という意味で使用されることもあります。 「名詞」として使用されると、「出し分」「取り分」というような意味合いになります。 この使い方は、「市場占有率」と同じように、「どの程度の割合なのか」という意味が込められていると言えます。
例文
「シェア」の語源は英語「share」にあたります。 「share」の語源は、フランス語「scearu」、オランダ語「schare」、ドイツ語「schar」、英語「shear」などが組み合わさっています。
英語「share」は「〜を共有する」という意味の動詞として日常会話でよく使われます。 「share A with B」 の形で「AをBと共有する」という意味になります。
John and I share an office for months.
ジョンと私は数ヶ月間オフィスを共有しています。
Three men share a house with three women.
男性3人が女性3人と家を共有する。
「ポーション」は、「部分」「割り当て」という意味で、何かから切り離された部分のことを指している言葉です。 料理などにおいては「一人前」と「ポーション」といいます。
例文
「分け前」の意味は、「自分にわけてもらえる分」です。 何かを分けたときに、おのおのに分配される分を「分け前」といいます。
例文
「共有(きょうゆう)」の意味は、「共同で所有すること」です。 一つのものを、二人以上が持つことを「共有」といいます。
例文
「取り分」の意味は、「分けたもののうち、自分が手に入れることのできる部分」です。 「取り分」と「分け前」は同じ意味の言葉になりますが、「取り分」を少し柔らかい表現にしたものが「分け前」だと思っていていいです。
例文
「割当(かっとう)」の意味は「おのおのに分けて、分担させること」です。
例文
いかがでしたか? 簡単にまとめると・・・ ✓「シェア」の基本の意味は「共有」 ✓「シェアハウス」「シェアオフィス」といった言葉としても使用される ✓「シェア」はビジネス用語では「市場占有(率)」 ✓「シェア」は「一人あたりの取り分」の意味も となります。 近年、若者の間でも「シェアハピしよ!」(食べ物などを半分個にして2人でHAPPYになろうという意)など「シェア○○」はほんとに良く耳にする言葉になりましたよね。 今後も、「シェア」する時代は続いていくと思われるので、ここで「シェア」の意味をきちんと理解しておいてください!