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「ミスリード」の意味と使い方、「伏線・ミスディレクション」との違い

「ミスリード」の意味と使い方、「伏線・ミスディレクション」との違い

「ミスリード」の意味と使い方について解説していきます。「ミスリード」は「誤解させる」という意味で、新聞・小説・漫画。広告などで幅広く使用される言葉です。「ミスリード」と似た言葉には「伏線」「ミスディレクション」「叙述トリック」などがあります。それらとの違いは何でしょうか?「ミスリード」の類語に関しても解説していきます。

「ミスリード」の意味と語源

「ミスリード」の意味は「誤解させること」

「ミスリード」の基本の意味は「誤解させること」です。 「ミスリード」とは、コミュニケーション(主に書き言葉)において、良い点と悪い点があるときに、良い点のみを述べたり、悪い点を強調したりすることで、相手の判断を誤らせることを指します。また、「ミスリード」は全体の一部分のみを拡大解釈して、全体にいえるような印象を相手に与える場合もあります。

「ミスリードする」「ミスリードを招く」などという

「ミスリード」は、 ・ミスリードする ・ミスリードを招く ・ミスリードを誘う などの形で使います。

「ミスリード」の語源は英語「mislead」

「ミスリード」の語源は英語「mislead」です。 「導く」を意味する「lead」に、「誤って」を意味する接頭語「mis」が付いて、「mislead」です。 「mislead 人 about 物事」の形で、「<物事>に関して<人>を誤解される」という意味になります。 過去形、過去分詞形は「misled」となります。

The company is misleading its customers about what they actually are.

その会社が本当は何者なのかに関して顧客を騙している。

英語では「ミスリード」はもう一つありますので注意してください。 「misread」も「ミスリード」と読みます。(LとRで発音は違います) これは「誤読」という意味です。 日本語のカタカナ語である「ミスリード」では、こちらの意味で使うことはほとんどありませんが、一応覚えておきましょう。

「リードミス」は音楽用語

音楽用語には「リードミス」という言葉があります。 学生の時、吹奏楽部だった人はご存知な方も多いのではないでしょうか? 「リードミス」とは、クラリネットやサクソフォーンなどの木管楽器が、演奏中に「ピーッ」「キュッ」という高音が出てしまうことをいいます。 この「リード(reed)」とは、木管楽器に用いられる草(reed)でできた薄片を指します。マウスピースの下に付けて、息を吹きかけることで振動させ、音を出します。

「ミスリード」の使い方と例文

「ミスリード」は新聞・雑誌などに対して主に使う

「ミスリード」という言葉がよく使われるのは、新聞や雑誌に対してです。 新聞の見出しと内容が大きく違い、見出しだけを読んだ人が内容を誤解してしまう状況を指します。 近年はインターネットの発達で、スマホアプリなどで無料のニュースアプリを読む人が多いと思います。 無料ニュースサイトは広告が収益源なので、記事をたくさんみてもらうため(ページビュー数を稼ぐため)に、あえて内容とは異なる見出しを設定することがしばしばあります。見出しによってクリック数が大きく左右されるため、メディア企業も必死なわけです。 この時代背景により「ミスリード」という言葉は新聞・雑誌・インターネットニュースなど報道の業界で最近よく見聞きします。

「ミスリード」は小説・漫画・アニメ・映画などに対しても使う

「ミスリード」は、新聞だけではなく、小説・漫画・アニメ・映画などエンターテイメント・コンテンツに対して使うこともあります。 物語における「ミスリード」とは、「読者や観客がストーリーの序盤でする予想を結末で裏切ること」です。 新聞における「ミスリード」はネガティブな意味で使われますが、小説や漫画における「ミスリード」はポジティブな意味合いで使われることが多いです。確かにミスリードのある小説って面白いですよね!特にミステリー小説ではミスリードがなければ、もはや成立していないといえます。 よい意味で裏切られる小説や映画は世代を超えて人気があります。

「ミスリード」は広告・営業・マーケティングでも使う

「ミスリード」はビジネスシーンでは、広告、営業、マーケティングに対して使われます。 広告のミスリードは、端的に言ってしまうと詐欺にあたります。 人々の注目を集めるために、事実とは異なる情報を提供したり、自社商品を大げさに宣伝したりする広告のことを指します。 ミスリードを誘発する広告を「ミスリード広告」と言うこともあります。 特にインターネット広告は看板やチラシなどと違い、すぐに差し替えが可能なこともあり、ミスリードを招く広告が後を絶ちません。 近年では「万引Gメン」ならぬ「広告Gメン」という肩書の役人が消費者庁に常在しています。 特に健康食品周りのミスリード広告は薬事法に引っかかるので、広告主企業は注意が必要です。

「ミスリード」の例文

例文 ・この見出しは明らかにミスリードだ。 ・あの小説は物語の進み具合からミスリードされていることは気付かないほど、ストーリー展開が巧妙だ。 ・「これを飲めばガンが治ります」と謳っているあのCMは完全にミスリード広告だ。 ・彼女は英語のプレゼンでミスリードを招く発言ばかりするので、「ミス・リード」と呼ばれ揶揄されている。

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「ミスリード」と似た言葉との違い

「伏線(ふくせん)」は「小説などで後の方で述べる事柄をあらかじめ前の方でほのめかすこと」

「伏線(ふくせん)」とは、「小説・戯曲・詩などで物語の展開上必要なことをあらかじめそれとなく呈示すること」を指します。 「ミスリード」と「伏線」を混同している人がたまにいますが、これらの言葉の意味はむしろ逆です。 「伏線」がないために、物語の終盤で意外性がありミスリードが起こります。

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「ミスディレクション」は「顧客の注意をそらすこと」

「ミスディレクション」とは「顧客の注意をそらす」という意味で使われます。 マジックやメンタリズム、催眠術などのショーで使われるテクニックのことを指します。 「ミスリード」と意味は似ていますが、使う場面が全く違いますので、お互いに言い換えはできません。 「ディレクション」とは「正しい方向に導く、組織を指揮する」などの意味で使われる言葉です。これに「誤った」を意味する接頭語「ミス」が付いて、「ミスディレクション」となります。

「叙述(じょじゅつ)トリック」は「小説におけるミスリード」

叙述トリックとは、「小説において読者の思い込みや先入観をたくみに利用し、一部の描写をわざと曖昧にぼかした大げさに表現することで、作者が読者に対してミスリードを仕掛けるトリック」です。 「ミスリード」という言葉の方が広い意味で使われますが、小説におけるミスリードは「叙述トリック」ということができます。

「ミスリード」の類語

誤誘導

「ミスリード」の直訳に最も近い日本語は「誤誘導」です。 「誤誘導」という言葉は、広告業界や心理学の世界で使用される専門用語です。 「ミスリード」と言い換えが可能です。

例文 ・Googleは、誤誘導を招く広告をポリシー違反に指定している。 ・彼の巧みな話術によって、聴衆は全く違う結論へと誤誘導された。

裏切り

「裏切り」という言葉も「ミスリード」に近いでしょう。 「裏切り」という言葉は人から人になされる行為なので、「ミスリード」のような使い方をすると、擬人的になります。

例文 ・この新聞の見出しに裏切られた。 ・この誇大広告は顧客に対する裏切りだ。

情報操作

「ミスリード」の類語には「情報操作」もあります。 「情報操作」とは、「与える情報を制限したり、嘘の内容の情報を提供することで受け取った人の印象や認識に影響を与えること」です。 「情報操作」という言葉の方が「ミスリード」よりも強意的で、大掛かりな仕掛けに対して使われます。

例文 ・政府が検索エンジン結果の情報操作をしていることは公然の秘密だ。 ・SNSの普及により、一個人も情報操作を行える時代だ。

羊頭狗肉(ようとうくにく)

「羊頭狗肉(ようとうくにく)」とは、「見かけが立派で実質がこれに伴わないこと」を意味します。 「羊の頭を看板には掲げておいて、実際には狗(いぬ)の肉を販売している」という説話が語源です。 「ミスリード」と完全に同義ではありませんが、近い意味を持つ四字熟語です。

例文 ・彼女の物事に対する姿勢を見ていると、羊頭狗肉な感じが否めない。 ・羊頭狗肉とならないよう、身の丈にあった生活を送る。 ・あの店の宣伝はものすごく派手であったが、実際にはガラクタばかりでまさに羊頭狗肉である。

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まとめ

「ミスリード」の意味と使い方を正しくご理解いただけたでしょうか? 下記に「ミスリード」に関してまとめておきます。 ✔「ミスリード」の意味は「誤解させること」 ✔「ミスリード」は、新聞・小説・広告などで幅広く使用される ✔「ミスリード」と「伏線」は意味が逆 ✔「ミスリード」の同義語は「誤誘導」 ✔「ミスリード」の類語の四字熟語には「羊頭狗肉」 ✔「ミスリード」の語源は英語「mislead」

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