「スタイリッシュ」という言葉をご存知でしょうか。「スタイリッシュな○○」というような使い方で使用されることがあるかと思いますが、きちんと意味を理解して使用することができていますか?今回は「スタイリッシュ」の言葉の意味と使い方を解析します。また、「スタイリッシュ」の対義語や類語も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「スタイリッシュ」の意味は「今風で洒落ている・流行に合っている」です。 後述しますが、元々は英単語の「Stylish」からきているカタカナ語で、日本語では流行りに乗っているようなデザインの物や、ファッションに対して「スタイリッシュだね」と表現することができます。 「今風で洒落ている」「流行に合っている」といっても、とっても定義は曖昧なので、「スタイリッシュなデザイン」などと聞いても、どんなデザインなのか、ぼんやりとしてしまいますよね。 一言で言い表すなら、「かっこいい!」や「イケてるね!」といった褒め言葉とニュアンスは同じになります。 少しかしこまった言い表し方をすると「洗練されている」というような表現になります。 さらに、同じくカタカナ語である「スマート」と同じ意味でも使用されます。 「スマート」については「類語・言い換え」で紹介しますのでそちらを参考にしてください。
「スタイリッシュ」の語源は、英語「stylish」です。 英語の「stylish」は「粋な・今風な・上品・かっこいい」という意味があります。 「style」の形容詞形です。 日本では、江戸時代から「粋だね!」という表現が使用されていました。 ちょっと古めかしい言葉ですが今でも「粋だね〜」ということってありますよね。 この「粋だね」をカタカナ語で言うようになった表現が「スタイリッシュ」という言葉です。
That new movie was subtle and stylish.
あの新しい映画は繊細で粋だった。
「スタイリッシュ」という言葉は、デザイン・ファッション・フォント・家具などあらゆる物に使うことができます。 例えば、「デザイン」や「ファッション」に対して「スタイリッシュ」という言葉を使用した場合、「今流行りの〜」「今風のお洒落な〜」と言うような意味で使用されます。 「フォント」を「スタイリッシュ」という言葉で言い表すと、 「スタイリッシュなフォント」=「全体的に細くスマートなデザインのフォント」となります。 「インテリア」でも、インテリアスタイルを表現するのに
というような表現方法で使用されます。 インテリアにおける「スタイリッシュ」は、例えば機能性に加えて、今流行のモノクロカラーで家具を統一するような、流行をとりいれるインテリアに対して「スタイリッシュモダン」「スタイリッシュなインテリア」となります。
「スタイリッシュ」は、「日常会話」「書き言葉」「キャッチコピーなど宣伝文句」などでよく使用されます。 上述したようにファッションや物のデザインを第三者に伝えたいときに使用されることがほとんどですが、非常に定義が曖昧なので口語として使用するなら「かっこいい○○」「今風の○○」などと表現したほうが、わかりやすいでしょう。 言い回しとしては、主に
というような言い回しで使用されます。 詳しい使い方は例文を参考にしてください。
例文
「スタイル」は、
という意味で、「○○スタイル」または「〜のスタイル」というような使い方で使用されているカタカナ語です。 例えば、「髪型」という意味の「ヘアスタイル」というような表現の仕方があります。 「スタイリッシュ」も、「今風のデザイン」というように服装や髪型・デザインを表す言葉として使用されるので、「スタイル」は関連語であると言えるでしょう。
例文
「スタイリング」の意味は、
です。 トップスを決めて、ボトムスを選ぶといった「コーディネート」とは違って、さらにお洒落に見えるように、襟を立てたり、ボトムスをロールアップしたりするというように、手を加えることを「数体リング」といいます。 髪をワックスで整える場合も「スタイリングする」などと言い表すことができます。
例文
「スタイリスト」の意味は、
です。 日本では、服装や身なりに特別に気を配っている「気取り屋」という意味でも使用されていました。 現代では芸能人などが仕事で着ている服装や髪型、セットなどを調整するお仕事である「スタイリスト」という言葉として使用されることが多いです。
例文
「ファッショナブル」の意味は、「服装などが流行の先端を行っているさま」です。 「Fashion」+「able」という二つの単語を組み合わせているカタカナ語で、「当世風」という意味になります。 洋服のファッション以外にも、「人生」や「生き方」に対して「ファッショナブル」を表現することができます。 「流行に沿っている」という点で「スタイリッシュ」と同義語であると言えるでしょう。
例文
「シック」の意味は、「粋なこと・洒落たこと」です。 「熟練・技術」という意味の「chic」というフランス語が元になっているカタカナ語で、日本では「モノトーン」など、上品で落ち着いている雰囲気のものに対して「シック」と表現することが多いです。
例文
「スマート」の意味は「さっぱりしていて、お洒落な様子」 また、体つきが細身ですらっとしている人に対しても「スマート」といいます。 さらに、「洗練された動き・行動」という意味で「スマート」という言葉を使うこともあります。 「smart」という英単語から使われるようになったカタカナ語ですが、元々の「smart」には「細身」という意味はないので注意してください。
例文
「ハイカラ」の意味は、「西洋風で目新しくしゃれている様子」です。 現代では、西洋風の物を取り入れても何も珍しいことではありませんが、戦後間もない時代にとって西洋風のものを取り入れたものというのは、まだまだ珍しく、「今風な洒落」として、「ハイカラだね」なんていう褒め言葉として使われていました。 「ハイカラさんが通る」なんていう漫画がありましたが、現在ではあまり耳にしなくなってしまった言葉かもしれませんね。
例文
「小粋」は、「こいき」と読みます。 「小粋」の意味は、「どことなく垢抜けている」「洗練されている」です。 「粋」には、気質や態度、身なりがさっぱりと垢抜けていて色気があるという意味があります。 そこに、「小」という接頭語をつけて謙虚な表現にしてします。 他にも、「小」という接頭語を使った表現には「小汚い(こぎたない)」なんかがあります。 「ものすごく汚い!」というよりも「なんとなくちょっと汚い」というニュアンスになりますよね。
例文
おしゃれの意味は、「身なりを化粧を気の利いたものにしようと努めること」です。 漢字で表記すると「御洒落」となります。 「洒落」とは「晒れ(され)」「戯れ(され)」から転じた言葉で、「戯れる(ざれる)」は機転が利くという意味があるので、「身なりに機転を利かせる」という意味で「洒落る」と使われるようになったと考えられています。 ちなみに「おしゃれ」のおしゃれな言い方は「しゃれおつ」です。
例文
「かっこいい」の意味は、「人の目に立って、見た目がよい」です。 見た目や限度が、人に好印象を与えることに対して「かっこいい」と表現します。 女性に対しても男性に対しても使用することができる褒め言葉です。
例文
「瀟洒」は、「しょうしゃ」と読みます。 「瀟洒」の意味は、「すっきりと垢抜けているさま」「しゃれている様子」です。 「瀟」には、「清い・さっぱりとした」という意味があり、「洒」には「あか抜けている」という意味があります。
例文
「野暮(やぼ)」の意味は「洗練されていないこと」「風雅な心に欠けていること」です。 とくに、服装など世間の事情に疎い様子の見た目に「野暮」という言葉が使用されます。 また、人情の機微に動じず融通がきかないことを「野暮」といい、「野暮ったい」といった言い回しで使用されることもあります。
例文
「ダサい」は、「カッコ悪い」「田舎臭い」という意味の言葉です。 1970年代に流行っていた「ナウい」という言葉の対義語として使用されるようになりました。 「田舎」を「だしゃ」と読んで、田舎臭いことを「だしゃくさい」といっていたのを略して「ダサい」と言われるようになったと言われています。
例文
「無粋(ぶすい)」の意味は、「粋でないこと・野暮なこと」です。 世態、人情など情のやりとりに通じないこと、遊び心のない、面白みもないような様子に対して「無粋」と表現します。
例文
「いも臭い」は、「田舎者っぽい」「垢抜けない」という意味のある言葉です。 お洒落にうとい感じや、眉毛が太かったり、髪の毛がボサボサといったダサさが見た目に出てしまっている人に対して「いも臭い」と表現することがあります。
例文
「スタイリッシュヌーブ」は、日本の人気ゲーム配信者です。 ファンの間では略して「スタヌさん」と呼ばれています。 ゲーマーの間では、かなりの知名度があり、「スタヌさんがやっているゲームだからやってみよう」と思ってゲームを選ぶ人も多いのだとか。 スタヌさんは、「見ている人を楽しませる」ということを意識して配信をしていて、視聴者もトークを目当てに見ているようです。 高いトーク力に、高い腕前をもっているというまさにパーフェクトなゲーム配信者なんです。
「スタイリッシュ」という家庭科教材でもあります。 小学生の頃に、家庭科の授業でエプロンを作成したり、ナップサックを作ったりしませんでしたか? その時に使用されていた、布や型紙がセットになった「キッド」などような家庭科教材を販売しています。
「スタイリッシュな人」とは、ようするに「おしゃれな人」です。 ファッションセンスがある人や、見ていて「イケてるな〜」と感じるような人を「スタイリッシュな人」と表現されます。 毎日仕事などで忙しいのに、スタイリッシュできちんとしている人って、男女問わずカッコいいですよね。 ここからは、「スタイリッシュな人の習慣」をご紹介します!
スタイリッシュな人は、整理整頓をきちんとしています。 「整理整頓」というのは、スタイリッシュな生活をするのにとっても重要なことです。 「おしゃれな人」というのは、基本的に着るものをとても大切にするので、きちんとお手入れするし、畳まずに床にぐちゃぐちゃと置いておいたりしません。 さらに、きちんと整理整頓しているほうが、コーディネートを選ぶのもスムーズにいきますよね。 スタイリッシュな人は、着たい服を探すのに時間をかけたりすることがありません。
スタイリッシュな人は、きちんと天気のチェックをしてからコーディネートを選びます。 「おしゃれは我慢だ!」なんて言って、冬でもミニスカートをはいたりするう女性も多いですが、できれば気候にあった服装をしているほうが望ましいですよね。 例えば大雪の場合ヒールの高い靴を履いていたら、「お洒落」というより「頭おかしいのかな?」と思ってしまいますよね。 スタイリッシュな人は、ウェザーニュースやお天気アプリを駆使しています。
スタイリッシュな人は、だいたいコーデは前日に用意しておきます。 前もってコーデを考えていたほうが、朝バタバタすることなくスマートに朝の準備を済ませることができますよね。 慌てて服装を選んで家を出て、ふと「なんで今日こんな変な格好で来たんだろう」と思ってしまうことありませんか? きとんとスタイリッシュにするためには、ある程度時間に余裕をもって、決めたほうがいいです。 もちろん、前日であっても次の日のお天気はチェック! スタイリッシュな人はついでに次の日の持ち物なども用意しておくという人が多いです。
短時間でスタイリッシュにはなれません。 服装もそうですが、メイクや髪の毛のセットなど時間がかかりますよね。 スタイリッシュな人は早く起きて時間に余裕をもちます。 そうすれば、着ようと思っていた服に汚れがついていても落とす時間があるし、急な大荒れでも余裕をもってコーデを組み直すことができますよね。
スタイリッシュな人は、サイズ感を大切にしています。 特に大きめのサイズのものをチョイスしてしまうと、ダボッとした感じが清潔感がなくなってしまうし、イモ臭く見えてしまいます。 だからといって、体にフィットしすぎているものでもピチピチしてしまって気持ちが悪くなってしまうので、適度なサイズ感が必要です。 注意しなければいけないのは、ネットなどの通販で洋服を購入することです。 スタイリッシュな人は、かならず試着をしてサイズ感を確認します。
どんなにおしゃれな服装を着ていても、猫背の人は自信がなさそうに見えるし、「だらしない」という印象をうけますよね。 スタイリッシュな人は、姿勢をきちんと正すことを意識しています。 姿勢がピンと伸ばしているからこそ、エレガントで上品な印象になります。 スタイリッシュな人になりたいと思っているであれば、座っているときも立っているときも姿勢を意識して生活していきたいですね。
スタイリッシュな人は、「無難」なところに落ち着きません。 常に、できれば責めたいと思っています。 だから常にアンテナを貼って流行には敏感だし、新しいものは似合わないかもしれなくてもチャレンジしてみようという気持ちが強いです。 「無難」なとことに落ち着いてしまうと、どんどんイモ臭くなっていってしまいます。 常に、アンテナを立てて情報を取り立てて、似合っても似合わなくてもチャレンジしてみましょう!
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「スタイリッシュ」について理解していただけましたか? ✓「スタイリッシュ」の意味は「今風で洒落ている・流行に合っている」 ✓「スタイリッシュ」の語源は英語「stylish」 ✓「スタイリッシュ」はデザイン・ファッション・フォント・家具などあらゆる物に使う ✓「スタイリッシュな」「スタイリッシュに」「スタイリッシュだ」などの形で使う など なんだかぼんやりとしていた「スタイリッシュ」という言葉の意味を少しハッキリ理解することができたでしょうか。 イケてる!と思ったときの褒め言葉としてぜひ使ってみてくださいね。