「fate」と「destiny」の意味の違いと使い分けについて解説していきます。どちらも和訳では「運命」になってしまいますが、これらの単語にはニュアンスに大きな違いがあります。今回は「fate」と「destiny」以外にも「運命」を意味する単語を紹介します。
fate
destiny
「fate」は、「特定の人や事に対して起こる、絶対不可避な、ネガティブな意味を持つ事象」を指します。 「fate」は人の意思決定などで左右されません。人知を超えている、というニュアンスがあります。かつ、ネガティブまたは最後のことに対して使うことが多いです。死や敗北などです。日常生活で使う場合は、裁判の判決、人事決定などに対して「fate」を使うことができます。 「fate」の形容詞である「fatal」は「致命的な」という意味なので、そこからも「fate」のニュアンスがつかめると思います。 例文を見てみましょう。
Her fate is now in the hands of the judge.
彼女の運命は裁判官に委ねられた。
She made a fatal mistake and got demoted.
彼女は致命的なミスをして、左遷した。
「destiny」は「物事の成り行きで未来に起こることで、ポジティブな意味を持つこと」を指します。「物事の成り行き」なので、人が手を加えた結果そうなった、という場合もあります。 「destiny」は自然な物事の流れで将来的に起こることなので、「fate」のように人間の想像を超えたような事象に対しては使いません。 また「destiny」は良い運命に対して使うことが多いのも、「fate」との大きな違いです。 例文です。
The destiny of Japan depends on tourism industry.
日本の運命は観光産業によって決まる。
I feel like my destiny has been shaped by my nationality.
私の運命は国籍によって決められたと感じる。
その他にも「運命」を意味する英語表現がありますので、紹介していきます。
「doom」は「悲運」つまり「悪い運命」を意味し、「fate」の類語になります。 「死や破壊などの避けることができない悪い事象」を意味します。 「be full of doom and gloom」で「見通しがつかない、希望が持てない」という意味になります。 「doom」は名詞だけではなく動詞(通常受け身)で使うこともあります。 「be doomed to 動詞or名詞」という形になります。
Japan's economy has been full of doom and gloom over decades.
日本の経済は何十年も希望が持てない状態だ。
This project is doomed to failure.
このプロジェクトは失敗する運命にある。
「fortune」は「運勢」という意味になります。 「機会が人生に与えるさま」を指します。 「富、財産」という意味もあります。 「fortune」は「よい運命」にも「悪い運命」に対しても使うことができます。 「good fortune」は「よい運命」、「bad fortune」は「悪い運命」という意味にもなります。
My fortunes changed overnight.
私の運命は一夜にして変わった。
I had the good fortune to talk to some of the world's top investors.
幸運にも世界トップクラスの投資家たちと話すことができた。
「lot」は「偶然の運命」を意味します。 「lot」には「くじ引き」という意味があることからもわかるように、「めぐり合わせ」という意味合いを持ちます。
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