ビジネスシーンで見聞きする機会の多い「アサイン」という言葉の意味と使い方をしっかり理解していますか?カタカナ語なので何となくカッコイイ響きだと思っていても、間違って使っていたら元も子もありませんよね!今回は「アサイン」の意味と各業界での正しい使い方、語源である英語の「assign」の使い方と例文、類語、反対語などを徹底解説していきたいと思います。
「アサイン」は英語の「assign」という単語が語源です。 「assign」は動詞で「割り当てる、与える、選任する、配属する、任命する」などの意味があります。(英語「assign」の使い方や用法に関しては、この記事の後半で詳しく解説します!) カタカナ語である「アサイン」も英語の「assign」とほぼ同じ意味で使います。 業務に対して、人材を割り当てる、というニュアンスで使うことがほとんどです。
「アサイン」の根本的な意味は上記で説明した通りですが、各業界によって使い方が微妙に違います。業界ごとの「アサイン」の使い方を例文付きで解説していきます。
一般的には「アサイン」は、「ある業務に対して人材を割り当てる」というニュアンスで使用します。 言い回しとしては、「〜する」「〜した」「〜された」など動詞の形で使うのが一般的です。「アサイン」単体で名詞と使用することもあります。ただし、「アサイン」を名詞として使用する場合は、厳密には「アサインメント」と言うのが正しい言い方になります。 「アサインする」と「アサインをする」という2つの動詞表現が混在しますが、どちらも正しい表現になります。 例文を見てみましょう。
IT業界でも、上記の一般的企業のように「人材の配属」という意味で使うことはもちろんあるのですが、パソコン関連の専門用語として少し違った使い方もあるので紹介しておきます。 パソコン関連での「アサイン」は「キーアサイン」とも言われ、キーボードのあるキーに特定の操作や機能を割り当てることを指します。 例えば、AppleのMacの「commnad+C」には「コピー機能」がアサインされています。 例文を見てみましょう。
【おまけ】かなりマニアックなのですが、IT業界では「アサインメントウィンドウ」という言葉も存在します。「アサインメントウィンドウ」とは、IPアドレスレジストラがIPアドレスを配布する時に不公平のないように定めた取り決めのことを指します。
ホテルや旅客機など旅行業界でも「アサイン」という言葉が日常的に使用されています。繰り返しになりますが、社内での人材のアサインというニュアンスでも使用されますが、旅行業界では違う使い方もされています。 ホテルや旅客機では、「お客様を特定の席または部屋に割り当てる」という意味で「アサイン」が使われます。 席のアサインは「シート・アサイン(seat assign)/シート・アサインメント」、部屋のアサインは「ルーム・アサイン(room assign)/ルーム・アサインメント」などと言われます。 例文です。
「アサイン」の類語は日本語で結構たくさんあります。日本語では一つ一つ微妙にニュアンスに差異があるため、使い分けが必要です。
などの言葉が類語にあたります。
「アサイン」の反対語に関して説明します。 「アサイン」は「仕事を割り当てる」の意味ですから、反対語は、
などが当てはまります。 ちなみに「取り下げる」は英語で、
などがあります。
「アサインバック」とは表彰登録に関する用語です。「アサインメントバック」と言われることもあります。 先行商標の権利者に一度商標を登録してもらい、登録が完了したあとで譲渡してもらうことで商標権者になれる方法ことを指します。 日常会話ではまず使うことのない表現ですが、一応載せておきました。
カタカナ語「アサイン」の語源は英語「assign」です。 「assign」は語順に注意が必要です。
のどちらかの形で「業務を人にアサインする」という意味になります。
We assigned Taro the task of watching the children.
太郎に子供たちの面倒を見るタスクをアサインした。
I was assigned to the office in Osaka.
私は大阪オフィスにアサインされた。
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「アサイン」は俗に言う「意識高い系ワード」の1つとされています。 ここで言う「意識高い系ワード」とは、英語の単語をカタカナ用語としてビジネスの場で使われている単語です。日本語でそのまま伝えれば良いものをわざわざ英語を用いて使用するので、使用している人は「意識高い系」と揶揄されることがあります。 なので、「アサイン」は多用しすぎると、職場などによっては一緒に働く人に違和感を与えてしまったり、浮いてしまう可能性があるので注意しましょう。 ちなみに、IT業界では普通に使う言葉なので心配無用です。 その他にも意識高い系ワードはたくさんあるので、その一部紹介しておきます。
「アサイン」という言葉の意味と使い方はご理解いただけたでしょうか?? 「アサイン」の用法をまとめると下記のようになります。 ✔「アサイン」は「割り当てる、任命する」という意味 ✔「アサイン」は旅行業務ではお客様に部屋・席を割り当てる、という意味でも使う ✔「アサイン」は意識高い系ワードでもあるので、乱用は注意