「プライオリティ」というカタカナ語を知っていますか?語源は英語の「priority」ですが、近年は日本のビジネスシーンでも「プライオリティが高い」などの言い回しで頻繁に使用されるようになりました。今回は「プライオリティ」という言葉の意味と使い方、例文、類語、英語での発音や使い方を詳しく紹介していきます。
「プライオリティ」は英語の「priority」が語源です。(英語の「priority」の用法に関してはこの記事の後半で詳しく触れます) 「priority」には「優先」「優先事項」「先行していること」「優先権」などの意味があります。日本で「プライオリティ」と使う場合もほぼ同じ意味で使われますが、優先度・優先順位を表現するときに使用されます。 勘違いしてはいけないのは、プライオリティの高い仕事や業務が一概に重要度が高い仕事とは限らない点です。プライオリティの高い仕事とは単に重要であるという意味を指すこともありますが、期限が差し迫っており緊急性が高く、他の業務に先行し対処する必要がある、という意味でも使います。 社内で「プライオリティ」という言葉を使用するときは、どのような意味なのか情報共有することを忘れないようにしましょう。 日々忙しく働いていると、つい短期的な思考に偏りがちですが、仕事や働き方を長い目で俯瞰してみると、「プライオリティ」は変わってくることがあります。
上記でも少し触れましたが、「プライオリティ」は
などの言い回しで使います。 「プライオリティが高い」仕事は、「優先度が高い」仕事という意味です。 逆に「プライオリティが低い」仕事は、「優先度が低い」仕事ということになります。 「◯◯にプライオリティを置く」という言い回しも存在します。 「最優先事項」は、
などと言います。つまり「プライオリティが高い」と言っただけでは、相対的に優先度が高いだけで、一番高いわけではないということになります。
例文
「プライマリー」は英語「primary」が語源で、「最も重要な」「初級の」という2つの意味があります。 どことなく「プライオリティ」と似ている感じもありますが、全く別の単語です。 「プライマリー」という言葉は、カタカナ語としては「プライオリティ」ほど使用頻度は高くありません。
「プライオリティ」の英語は「priority」です。上記でも触れましたが、「プライオリティ」は英語「priority」が語源なので、意味もほぼ同じです。 ここではネイティブがよく使う「priority」の言い回しを紹介します。
それでは例文を見てみましょう。
In Japan, I think that the economic recovery should take priority over any other matter.
日本では、景気の回復が何よりも優先されるべきだと思います。
My top priority is to find a place to live.
私の最優先事項は住む場所を見つけることだ。
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「プライオリティ」という言葉を含む熟語がサービス名なので日本でも使われています。その実例を幾つか紹介したいと思います。
「プライオリティ・シーティング」とはディズニーランドが提供するレストランの事前予約のことを指しています。 シューティングとは「席を取ること」を指し、「プライオリティ・シーティング」は「優先的に席を確保する」という意味になります。 混雑が予想される日程では、事前予約ができて便利ですよね。 この使い方でも「プライオリティ」は「優先」というニュアンスであることが確認できます。
「プライオリティパス」というのは米国のITサービスの名前で、契約が結ばれている世界の空港のラウンジをアプリ1つで横断的に利用できるサービスを指します。 本来はビジネスクラスを利用できないラウンジや航空会社ごとに割り当てられている空港ラウンジをアプリ利用者(入会者)は優先的にラウンジを利用できる、という意味です。この「プライオリティ」のニュアンスがちゃんと当てはまりますよね。
「プライオリティ」は俗に言う「意識高い系ワード」の1つとされています。 ここで言う「意識高い系ワード」とは、英語の単語をカタカナ用語としてビジネスの場で使われている単語です。日本語でそのまま伝えれば良いものをわざわざ英語を用いて使用するので、使用している人は「意識高い系」と揶揄されることがあります。 なので、「プライオリティ」は多用しすぎると、職場などによっては一緒に働く人に違和感を与えてしまったり、浮いてしまう可能性があるので注意しましょう。 ちなみに、IT業界では普通に使う言葉なので心配無用です。 その他にも意識高い系ワードはたくさんあるので、その一部紹介しておきます。
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