「wish」と「hope」はともに「...を望む」という意味の英単語ですが、ニュアンスの違いや文法上の違いが存在します。今回は「wish」「hope」の違いと使い分けを下記の4つに分けて説明したいと思います。音声付きの例文もありますので発音の参考にしてみてください。
「wish」と「hope」の最大の違いは、それらのニュアンスの違いになります。 「wish」・・・実現不可能または可能性の少ない困難なことを「望む」の意 「hope」・・・根拠はないが実現を信じて「望む」 (※ that節を使うときの場合) したがって、 「wish」・・・「wish」のthat節内は「仮定法」を用いる 「hope」・・・「hope」のthat節内は「直説法」を用いる ◯仮定法は、現在の事柄であっても過去形を使うことで、実現可能性の低いこと実現不可能なことを示す英語の動詞の活用方法です。 ◯直説法は、現在の事柄は現在形のまま話者が伝える動詞の活用方法です。 それでは、「wish」 と「hope」のニュアンスの差異を確認しながら、例文を見ていきましょう。
I wish I were young.
私が若ければいいのになあ。
この例文に関して
アメリカ英語の口語では、「were」の代わりに「was」を使用することも少なくありません。が、非公式ですので書き言葉では避けた方がよいでしょう。 なぜ「was」ではなく「were」なのか?この質問はかなり難しいです。ネイティブの英語話者でもこの理由を知っている人はほとんどいないでしょう。もともとは「were」という単語が先に存在していて、あとから「was」が生まれたと言われています。そして仮定法と直説法を差別化するために仮定法だけ「were」を使い続けていると言われています。
I wish I could live my life again.
もう一度人生やり直せたらいいのにな。
I wish I had a big brother.
お兄ちゃんがいればいいのにな。
I hope my mother will get well soon.
母が早く元気になればいいですね。
最後の例文は「hope」を使いました。
上記の説明は、「wish」「hope」のあとに「that」を用いた場合の違いです。 「wish to 動詞の原型」と「hope to 動詞の原型」はどうでしょうか?
I wish to see you.
あなたにお会いしたいです。
I hope to see you.
あなたにお会いしたいです。
「wish to...」の方が現実可能性が低いことを示唆してより謙虚で丁寧な願望になります。が、thatを用いたときのように実現不可能というニュアンスはないので注意です。 実際は実現可能だが、あえて「wish」を使うことで相手に丁寧でよい印象を与えます。 want to < would lie to < hope < wish の順調でより丁寧な表現になる、と覚えておけば十分です!
実現可能性がゼロなことは何でしょうか? それは「過去を変えること」です。「過去を変えたい」と思うのは、「後悔」です。 「hope」では無理ですが「wish」では、あの時ああしておけばよかったというふうに「後悔」を表すことができます。 例文です。
I wish I had not bought this sofa.
このソファ買うべきではなかった。
My mother wishes that she had married another man.
私の母は違う男性と結婚していればよかったと思っている。
「wish」で過去を表現するときは、「過去仮定法」を用います。 過去仮定法は、 had + 過去分詞 です。
「wish」と「hope」にはその他にも2つの文法的な違いあるので説明します。
基本的に「wish」 は「wishing」と進行形にしません。 「hope」は進行形にしても問題ありません。
「wish 人 to..」で、「<人>に...してほしい」という意味で、文法的にも正しいですが、 「hope」はこのようにできません。 これらの2つの文法を考慮すると、「wish」は「want」と文法的に近いことがわかります。
「wish」も「hope」もともに名詞としても使用します。 「wish」の名詞は、「祝福」などの意味がありますが、 「hope」の名詞は、「希望」という意味です。
こちらの本では、日本人が陥りがちな効果の薄い勉強方法を指摘し、科学的に正しい英語の学習方法を紹介しています。読んだらすぐ実践できるおすすめ書籍です。短期間で英語を会得したい人は一度は読んでおくべき本です!
TOEIC320点の英語素人が、NHKラジオのネイティブ講師に「誰でも英語が話せる方法」を聞く、という企画本です。「a」と「the」で悩んだらどう言うべきか?プライベートでもビジネスシーンでも使える挨拶とは?など具体的な悩みを解決してくれる一冊です。
授業では教わらないスラングワードの詳しい使い方や文法が紹介されています。タイトルにもされているスラングを始め、様々なスラング英語が網羅されているので読んでいて本当に面白いです。イラストや例文などが満載なので、この本を読んでスラングワードをマスターしちゃいましょう!
近年のグローバル化で英語学習の重要度が高まっています。 留学や海外で就職を検討している方はもちろん、国内に住みながらも訪日外国人旅行者数の増加や企業の英語公用語化などの影響で、英語学習の必要性に迫られている方も多いのではないでしょうか? そんな本気で英語学習をしたい方にオススメの英会話教室、オンライン英会話、英語学習アプリを厳選した記事を書きました。興味のある方はぜひご覧ください。