「as you know」とう表現をよく耳にしたことはありませんか?「as you know」はイディオムで「ご存知の通り」という意味があります。日本語では配慮のある言葉ですが英語ではそうでない場合もあるので注意が必要です。今回は「as you know」の意味と使い方 を解説します。いくつか関連表現も紹介していきます。
※音声付き例文がありますので、発音の確認にご活用ください。なお、音声はアメリカ英語になっております。
「as you know」はイディオムで「あなたがご存知の通り」という意味です。 「as you know」の「know」はみなさん知っている単語ですが「ノー」と伸ばす音ではなく「ノウ」と二重母音となります。
「as you know」の「as」は「...なので、...だから」など理由・原因を示す旧情報を担う接続詞です。 つまり、話し相手にとってすでに分かりきった理由を表します。 丁寧なイディオムで相手が知っているであろう情報を言う時に使います。
「as you know」は「あなたがご存知の通り」となりますが、「もうすでに」と強調する際に副詞「already」を用いることもあります。 「as you already know」で「あなたがすでに知っている通り」というニュアンスです。
As you know, Samantha is leaving soon.
知ってると思うけど、サマンサもうすぐ辞めるんだってね。
As you already know, new iPhone is coming up soon this month.
もう知ってるかもしれないけど、新しいiPhoneが今月発売される。
「as you know」は文法的には文末に置いても間違いではありませんが、「ご存知の通り」という意味ですので、文頭に置かなくては役割を果たすことができません。
「as you know」は「あなたがご存知の通り」と相手に配慮を配っているかのような表現ですが、英語はそうではありません! もしも話し相手が情報や事実を知らないと皮肉や嫌味に聞こえてしまうので注意が必要です。 皮肉っぽく聞こえないようにするために、助動詞「may」や「might」を使います。
「as you know」だと皮肉に聞こえてしまう表現も、助動詞の「may」や「might」と併用することで丁寧な表現になります。 「〜かもしれない」と推量の意を持つ助動詞「may」や「might」を置くことで確信の度合いが100%であるわけではないことをほのめかします。 「may」と「might」の違いは確信度で、「may」は確信度高め、「might」は確信度低めと使い分けができます。 助動詞「may」や「might」は動詞「know」の直前に来ます。
As you may/might know, we charge an annual subscription of $50.
すでにご存知かもしれませんが、年会費は50ドルとなります。
「as you know it」「as you know that 〜」「as you know well」などは文法的には間違った表現ではないが、ネイティブはこのような表現はあまり使いません。 「as you know」定型句となっています。 厳密に「know」は自動詞と他動詞と使う場合が両方あって、「as you know」の場合は自動詞です。 例えば「わかりません、知りません」を意味する「I don't know.」もそれにあたります。 「I don't know it.」でも文法的には間違えではありませんが、「I don't know.」が一般的によく使われています。
「as you know」の類似表現の一つに「You know,」があります。 直訳すると「あなたは知っている」となりますが、実際は「ねえ、ほらあの」など話を始める前のクッション言葉として使われています。 「as you know」は文頭、文中、文末で使うことができます。使う場所によって若干ニュアンスが異なります。
文頭・・・ねえ、ところで(相手の同意・理解・共感などへの期待) 文中・・・えー、ほらあの(会話の間を埋める、前述の追加の情報を述べるときに使う) 文末・・・...でしょ、...なのね(事実を求める、理解度を確認する、など)
You know, you should go home now.
ねえ、あんたもう家帰った方がいいわよ。
I've lost my wallet, you know, the one you gave me on my birthday.
財布失くしちゃったの、ほらあのあたがが誕生日に買ってくれたやつよ。
My boyfriend flew to my in Paris, you know.
彼氏がパリまで飛んできてくれたのね。
「You know it.」という表現には同意・承認・激励のニュアンスがあります。 「You know it.」は直訳では「あなたはそれを知っている」という意味ですが、実際には相手の発言に同意して励ますように「その通りだ、あなたは間違ってない」という意味合いで使います。 疑問文に対して「You know it.」で返答すると「もちろん」=「yes」という意味になります。 「そんなことわざわざ答えなくても知っているでしょ」というニュアンスです。 「and you know it.」と文章の最後に付けると、「そうでしょう?」と相手に賛同を求める表現になります。
"Steve Jobs and Bill Gates are the same age, right?" - "You know it."
「スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツって同い年ですよね?」-「その通り」
"I think the decision I made at the time was right" - "You know it, honey."
「あのとき私が下した決断は正しかったと思う」-「あなた、当たり前じゃない」
"Are you coming to the concert on Sunday?" - "Oh, you know it!"
「日曜日のコンサート来る?」-「何言っての、もちろんよ」
You are just rationalizing what you've done and you know it.
あなたは自分がしたことを合理化してるだけでしょ、わかってるよね?
「as you like」は「あなたの好きなように」という意味があります。 「あなたの好きなようにしなさい」は「Do as you like.」となります。
"So, we'll buy the blue one, then?" "As you like."
(お店での会話)「じゃあ青色を買うのね?」「あなたの好きにして」
As you can see, Japan has more foreign tourists than ever before.
お分かりの通り、海外から日本への観光客は今までに無いほどです。
「as you (can) see」は「あなたがお分かりの通り」というニュアンスで使われる表現です。 「see」は「見る」以外に「分かる、理解する」という意味もあります。 そのため「as you (can) see」は「あなたがご覧の通り、分かっていらっしゃる通り」という意味合いがあります。
As you mentioned, we should reduce our marketing costs.
あなたが仰った通り、マーケティングのコストを削減しなくてはいけませんね。
「言及する」の意の「mention」を用いて「as you mentioned」という表現があります。 「あなたが仰った通り」と相手が以前に言ったことを再度話に持ち出す際に使います。
「as you wish」は「あなたの仰せのままに」という意味があります。 かたい表現で主にイギリス英語で好まれる表現です。
"I think we should go now." "Very well. As you wish."
「もう行かなきゃ。」「ええ。あなたのお望み通りにいたしましょう。」
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