「〜かもしれない」は英語でどう表現するでしょうか?「may」「might」など助動詞を使う場合、「maybe」などの副詞を使う場合など色々なパターンがあります。今回は「〜かもしれない」の英語表現を徹底解説していきます。
「〜かもしれない」という言葉は、文法用語で言うと「推量」に当たります。 実は、ほとんどの助動詞が「推量」の意味を持っています。 それぞれの助動詞の違いは、話し手の確信度の違いです。 例えば、「must」も「推量」の意味を持ちますが、「must」は80%以上の確信があるときに使うので、「〜にちがいない」という和訳がしっくりきます。そのため「〜かもしれない」と表現したいときに「must」は使用不可です。 「推量」の意味がある助動詞をまとめると下記のようになります。
確信度低い could might may can should ought to would will must 確信度高い
「〜かもしれない」という和訳が使える助動詞は「could」「might」「may」の3つまでです。 「may」で確信度50%くらい、「might」で確信度30%くらい、「could」だと確信度10%くらいと言われています。 これらの数字は具体的な定義があるわけではなく、ネイティブの感覚の話です。 「〜かもしれない」の意味でアメリカ人が一番よく使うのは「might」です。 「can」だと確信度が高すぎて「かもしれない」という和訳はしっくりきません。「〜なこともあるだろう」という感じで可能性について表すニュアンスになってしまいます。「should」だと「〜のはずだ」、「will」だと「〜だろう」、「must」だと「〜にちがいない」となります。 「might」は「may」 の過去の意味ではなく、「may」より確信度の低い「推量」を意味と理解しておくことが大切です。 ↓ 詳しくは下記の記事も読んでみてください。
それでは例文を見ていきましょう。
I might go to California next month.
来週カリフォルニア行くかもしれない。
主語が「私」つまり「I」のときに「can」を使うと、「行くことができる」という「能力」の意味になってしまい不自然。「could」だと自分のことなのに確信度が低すぎて会話として少し不自然。他人のことならまだしも、自分の予定くらいはもう少し把握してるでしょ!「could」って何よ!っとツッコミを入れたくなってしまいます。
My sister might join us for dinner tonight.
姉が今夜の夕食に来るかもしれない。
My boyfriend may call me up soon.
もうすぐ彼氏から私に電話があるかもしれない。
What you've just said could be true.
今ちょうどあなたが言ったことは、真実かもしれない。
「could」を使っているので確信度はかなり低い推量。真実だと分かっているけど信じたくない気持ちが強すぎて「could」を使っている可能性もある。
「かもしれない」は助動詞ではなく、副詞を使って表現することもできます。
確信度高い perhaps maybe possibly 確信度低い
代表的なのがこの3つです。 perhaps、maybe、possibly の順番で確信度が低くなります。 「maybe」で確信度50%くらいです。 「かもしれない」という意味で使えるのは、「maybe」です。 「perhaps」は確信度が結構高いので、「おそらく」という和訳がしっくりきます。 「possibly」は確信度がかなり低いので「もしかすると」という和訳がしっくりきます。 「maybe」は上記でも紹介した助動詞「may」にbe動詞の原型「be」が組み合わさってできた言葉です。 文章で使うこともできれば、単体で返答として「かもね」「たぶんね」という感じで使うこともできます。 またネイティブは「I think maybe...」という形で使うことがよくあります。 例文を見ていきましょう。
I think maybe it will rain this weekend.
今週末は雨が降るかもしれない。
Maybe they will come and maybe they won't.
彼らは来るかもしれないし、来ないかもしれない。
"Will you come with us for dinner?" - "Maybe some other time."
「夕食私たちと一緒にどうですか」-「またいつかね」
「もう長くは生きられないかもしれない」と言った場合、遠回り(婉曲)で「かもしれない」と言っているだけで、話者本人は自分の命がもう長くないことを確信している場合があります。 このような推量ではなく婉曲の「かもしれない」は英語で「I'm afraid」を使います。that節がフォローします。 「I'm afraid that...」は、相手が聞きたくないない内容を伝えるときに使うフレーズです。「I think that...」でもOKですが、相手に気を使い「afraid」を使っているわけなので、より丁寧な表現になります。「I'm afraid so.(残念ながらそう思います)」というフレーズもよく使います。 例文を見ていきましょう。
I'm afraid I can't live any longer.
もう私の命は長くないかもしれない。
I'm afraid it will snow tomorrow.
明日はあいにくの雨かもしれません。
「〜したかもしれない」というふうに過去の推量の話をするときには、 might have done という形を使います。 「done」の場所には、動詞の過去分詞形がきます。 「may have done」でも間違いではありませんが、ネイティブは過去推量では「might have done」を使うことが多いです。 過去の推量を表すのに、副詞「maye」と過去形の文章を組み合わさっても、もちろんOKです。 それでは例文を見ていきましょう。
I might have left my phone at home.
家に携帯を置いてきたかもしれない。
He might have already gone home.
彼はもう帰宅したかもしれない。
Bill might have missed the aircraft.
ビルは飛行機に乗り遅れたかもしれない。
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