「until」も「by」も共に「...まで」という和訳になってしまい、意味の違いがわかりずらいですよね。今回は「until」と「by」の違いをわかりやすく説明します。
「until」と「by」の意味はともに、「...までに」です。 「until」は「till」と書いても同じです。「until」は「l」ひとつで、「till」は「l」2つなのでスペル注意です。
「until」と「by」の違い
したがって、
例文をみていきましょう。
She slept until morning.
彼女は朝まで寝ていた。
She fell asleep by morning.
彼女は朝までには寝た。
上記の例文では「slept」は「寝ていた」という継続動詞であり、「fell asleep」は「寝た」という瞬間動詞を示す。 She slept by morning. は、実は文法的には正しいですが、それは「sleep」という動詞が「寝る」という瞬間動詞の意味もあるからです。「寝ている」という意味の継続動詞として捉えると「by」は不適切です。「寝る」という意味では「fall asleep」を使用する方が一般的です。 ☓ She fell asleep until morning. これは文法的に間違いです。「寝る」という瞬間を示す動詞は継続できませんから「until」は不適切です。
He kept dancing until ten o'clock.
彼は10時まで踊り続けた。
He stopped dancing by ten o'clock.
彼は10時までに踊るのをやめた。
この例文も、「keep」は継続動詞で、「stop」は瞬間動詞であることがわかると思います。 ☓ He kept dancing by ten o'clock. ☓ He stopped dancing until ten o'clock. はともに文法的に不適切です。
否定文だと語法に少し違いが生まれます。 否定文ですと、「until」と瞬間動詞を一緒に使うことが可能です。 なぜかというと、「...していない」ことを状態として捉えることができるからです。 ですが、「until」と「by」では使用した際にニュアンスに差異があります。 例文をみていきましょう。
He will not arrive by 5 o'clock.
彼は5時以降に着くだろう。
He will not arrive until 5 o'clock.
彼は5時きっかりに着くだろう。
どちらも「彼は5時までには着かないだろう」と訳した方が無難ですが、あえてニュアンスの違いがわかるように訳してみました。 前者の場合は、「5時までに着く」という瞬間行為が完了することを否定しているので、「5時以降に着く」というニュアンスになります。 後者の場合は、「着かない」という状態が5時までは継続することを示すので、「5時になったら着く」という意味になります。
She fell asleep by midnight. She fell asleep before midnight. はかなり意味が近いですが、少しニュアンスに差があります。 この例文の場合は、「by」は真夜中のぎりぎり寝たニュアンスがありますが、「before」だと漠然と真夜中の前なので、いつ寝たかはよくわかりません。
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