「have been」という表現を見たことある人は多いと思いますが、使い方をちゃんとマスターしてる人は少ないかもしれません。今回は現在完了「have been」の正しい意味と使い方を解説していきます。
「have been」は現在完了形を作る「have」とbe動詞の過去分詞「been」を組み合わせてできたフレーズです。 「have」が理解できないと「have been」を理解できませんので、まず現在完了形の「have」の意味と使い方を確認します。
※音声付き例文がありますので、発音の確認に活用してください。音声はアメリカ英語になっております。
現在完了形「have」は、 主語 + have + 過去分詞 の文型で使います。 過去分詞は、do-did-done の「done」です。 現在完了「have」の意味は、
の3つです。 1つずつ解説していきます。
現在完了「have」の最初の意味は「完了」です。 「ちょうど...した」と訳します。 現在完了は3つの意味があり、どの意味なのか明確にするために、他の単語で補うことがよくあります。「完了」の場合は「already」や「just」を「have」のあとに置くことが多いです。 例文を見てみましょう。
I have already finished my homework.
もう宿題は終わった。
The clock has just struck seven.
時計がちょうど7時を打った。
これらの文章は過去形を使って書いても、ほぼ同じ意味になります。 I have already finished my homework. ↓ I already finished my homework. The clock has just struck seven. ↓ The clock struck seven just now. アメリカ英語では過去形で「完了」を表現することが多いです。
現在完了「have」は「経験」を表すこともできます。 他の意味と区別するために「ever, never, once, twice, before, often」など回数や頻度を表す言葉と一緒に使うことが多いです。 例文を見てみましょう。
I think I've seen you before.
以前お会いしたことがあると思う。
I have never gotten a cold in my life.
人生で一度も風邪を引いたことがない。
現在完了「have」は「継続」も表現することができます。 「継続」を表す現在完了の「have」では、期間を表す「for」といつから継続しているかを表す「since」をよく使います。 I have lived in Tokyo. (東京に住んでいる) のように継続を表します。 しかし、これだと「東京に住んだことがあります」という「経験」の意味でも取れてしまいます。 なので「for」や「since」を使うことで「継続」の意味を明確にします。 I have lived in Tokyo for two years. (2年間東京に住んでいます) I have lived in Tokyo since I was a child. (子供の頃から東京に住んでいます) もう1つ「継続」の意味を明確にする方法があります!それが「have been」です!!!!(やっと登場!) I have been living in Tokyo. (東京にずっと住んでいます) と「継続」をはっきり表すことができます。 ですから、「継続」の意味では「have lived」も「have been living」も同じ意味と捉えることができます。が、「have been living」の方が「継続」のニュアンスが強く、現在も住み続けている、という意味合いが強くなります。 目的語が「形容詞」のときも「been」を使います。 I have been busy recently.(最近ずっと忙しいです) 「継続」してずっと忙しい、と表現するときは上記のように現在完了を使います。「am」はbe動詞なので過去分詞形の「been」を使います。 それでは「have been」を使った例文を見ていきます。
I have been very busy lately.
最近はかなり忙しい。
You have been so nice to me.
わたしにとてもよくしてくださいました。
It's been a long time.
久しぶりですね。(この it's は it has の短縮形)
I've been play the piano for three hours already.
すでに3時間ピアノ弾いています。
Aging society has been a big problem for Japan for over ten years.
高齢化社会は日本にとって10年以上大きな問題だ。
Jasmine and I have been together for five years.
ジャスミンと私は付き合って5年になります。
What have you been doing all day today?
今日一日ずっと何してたの?
継続の意味の「have been」は、 「have been + ...ing」もしくは「have been + 形容詞」 でした。 「have been + 一般動詞の過去分詞形」ということもありえます。 つまり、これは現在完了形をつかった「受動態」ということになります。 この場合は、「完了」「経験」「継続」のどの意味もあり得ますので、文脈によって意味を理解するしかありません。
Today's class has been cancelled.
本日のクラスは中止になりました。(この文章は「完了」の意)
I have been seen by Dr. Smith.
スミス先生の診断を受けたことがある。(この文章では「経験」の意)
She has been called "Jas" for her whole life.
彼女は人生ずっと「ジャス」と呼ばれている。(この文章は「継続」の意)
「have been to 場所」というフレーズは慣用表現で、 「<場所>に行ったことがある」という「経験」を表します。
I have been to Shanghai before.
以前に上海に行ったことがある。
"Have you ever been to Paris?" - "Yes, I have once."
「今までパリに行ったことある?」-「はい、一回あります」
「彼はアメリカに行ってしまった」などのように「完了」を示すには、「have gone to 場所」を使います。
He has finally gone to America.
彼はとうとうアメリカに行ってしまった。
「been」の発音は中学で「ビーン」という発音で習ったことが多いと思いますが、これはイギリス英語です。 アメリカ英語では「ベーン」と発音します。
「have been」の意味まとめ ◯現在完了の継続 ◯現在完了の受動態 ◯have been to... :行ったことがある
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