「can be」の意味と使い方の文法解説をしていきます。「can be」の後には、名詞、形容詞、過去分詞、現在進行形など様々な形の英語が続きます。それぞれに意味や使い方が異なりますので注意が必要です。記事の最後には文法を勉強するのにおすすめの書籍も紹介しています!
※音声付き例文がありますので、発音の確認にご活用ください。なお、音声はアメリカ英語になっております。
「can」の最も基本的な意味は「能力」です。 「〜することができる」などと訳されます。 「I can play the piano.(私はピアノを弾くことができます)」などと使います。 「be」は、存在や状態を表すbe動詞の原型です。 「can be」の後に、名詞や形容詞が続き、「〜になることができる、〜にいることができる」という意味になります。 例文です。
You can be whatever you want to become in the future.
あなたは将来なりたい自分になることができる。
How can I be a better mother?
どうしたらより良い母親になることができるのか?
I don't think that I can be happy with him.
彼と一緒だと幸せになれないと思う。
You can be here if you like.
よかったらここにいてください。
Can I be of any help?
何かお手伝いできることありますか?
You cannot be too careful.
注意してもしすぎることはない。
「You cannot be too careful.」は直訳すると「君は注意しすぎることはできない」で、「注意してもしすぎることはない」「念には念を入れよ」などと意訳され、相手に注意を促すときに使われる常套句です。
「can be」は、「可能性、推量」を意味することもできます。 「〜の場合がある、〜の可能性がある、〜がありえる」などと訳されます。
Drinking a lot of alcohol at once can be very dangerous.
一度に大量のアルコールを飲むことは大変危険な場合がある。
It can be either good or bad.
それは、良くも悪くもなりうる。
John is a lovely kid, but he can be a bit of a handful sometimes.
ジョンは愛らしい子供だが、ときどき少し手に負えないこともある。
Nothing can be better than this.
これよりいいことなんてありえない。
「Nothing can be better than this.」は直訳すると「何もないこと(nothing)がこれよりもマシになりうる」という意味なので、「これよりマシなことは何もない」という訳になります。 「〜の場合がある、〜かもしれない」という可能性、推量を表す助動詞は「can」だけではありません。 would, might, may,,,など色々あります。 また助動詞ではなく副詞を使って表すことも可能です。 「〜かもしれない」の英語表現に関しては下記の記事にまとめたので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
「can be」を「cannot be」と否定形にすると「〜のはずがない」という「可能性の否定」の意味になります。 名詞または形容詞がフォローします。 例文です。
It can not be true.
そんなはずがない。
What he said cannot be a mistake.
彼が言ったことが間違いなはずがない。
He can't be Japanese. He doesn't even know the meaning of "Konnichiwa."
彼が日本人のはずがない。彼は「こんにちは」の意味さえ知らないんだから。
「can be doing」の形だと、「継続することができる」という意味になります。 この「can」は「能力」を表し、「be doing」は「動作の継続」を表します。
He can be studying all night.
彼は一晩中勉強し続けることができる。
She can be holding her breath for 30 minutes.
彼女は30分間息を止めておくことができる。
I can't be doing with this noisy sound.
このうるさい音に耐えられない。
最後の例文は慣用表現(イディオム)になります。このイディオムは主にイギリスで使われます。 「can't be doing with...」で「...に耐えられない」という意味になります。
「can be done」のように、「can be」の後に過去分詞形が続くこともあります。 この場合は主語は基本的に物になります。直訳すると「物が〜されることができる」という「受け身の能力」を表します。 しかし、和訳は「〜することができる」とするのが自然です。
This task can be done within an hour.
この業務は1時間以内でやることができる。
That kind of birds can be seen at night.
その種類の鳥は夜に見ることができる。
Tickets can be purchased online.
チケットはネットで買うことができる。
It can be said that AI revolution has already begun.
人工知能による革命はすでに始まっていると言うことができる。
「It can be said that...」は定型文で、「...と言える、...と言うことができる」という意味になります。
That can't be helped.
それは仕方ない。
「That can't be helped.」も「仕方ない」を意味する定型文です。 「That can't be helped.」は直訳すると「それは助けられない」となります。すでに起きたことや相手が言ったことに対して使い、助けることはできない、つまり「どうすることもできない、仕方ない」という意味になります。
I can't be bothered to call him up.
彼に電話をかける気にならない。
「I can't be bothered」も定型文です。このフレーズでは主語が人になっています。 「bother」は他動詞で「誰々を困らせる」という意味になります。 「I can't be bothered」は直訳すると「私は困らされることはない」で、「誰からも指図されたくない、何もしたくない」というニュアンスで使います。 「Can't be bothered.」のように単体でも使います。「何もしたくない」といった意味合いになります。 「can't be bothered.」+不定詞to+動詞で「〜する気にならない」という意味になります。
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