職場で「アグリー」と聞いて「どういう意味?」と思った経験はありませんか。あまり意味も分からず多用すると大きな問題になる可能性もあります。また意識高い系ワードと言われているので、多用にも注意が必要です。また発音によっては「アグリー」で全く違う意味になってしまう点にも注意が必要です。そんな色々と注意が必要な言葉「アグリー」の正しい意味と使い方を解説していきます!
「アグリー」は「同意する」「賛成する」を意味するカタカナ語です。 「アグリー」は英語の「agree」が由来で、英語の意味をそのまま引き継いでいます。 「アグリー」は、ビジネスシーンで提案などに賛成する時に使います。 「私はアグリーです」「その意見にアグリーです」「完全にアグリーですね」などといいます。 「アグリー」はカタカタ語なので「アグリーでございます」など丁寧な敬語と組み合わせると不自然です。 ただし、「アグリー」はビジネス用語として完全に浸透しているわけではありませんので、相手に通じない場合もあります。 また、目上の人には軽い印象を与えてしまう可能性があるので注意が必要です
英語「agree」の対義語は「disagree(ディスアグリー)」です。 「disagree」の意味は「反対する。同意しない」です。 しかし、カタカタ語として「ディスアグリー」とは使用されません。 提案などに反対する場合は「ディスアグリーです」とせず、「アグリーできません」「アグリーできかねます」とするのが一般的です。
カタカタ語「アグリー」は日本人に対して使う分には発音を意識する必要はありませんが、英語の分かる人の前では注意が必要です。 英語話者にとって、日本語話者の「アグリー」は、「agree」ではなく「不細工。醜い」を意味する「ugly」に聞こえてしまう可能性があります。 特に日本語話者はRの発音を、Lと発音してしまう人が多いので注意が必要です。 ちなみに、「agree」の「a」は「ə(発音記号)」と発音し、「ugly」の「u」は「ʌ(発音記号)」と発音するので、母音も厳密には発音が違います。 日本でも人気なアメリカのドラマ「アグリー・ベティ」や「アグリー・クリスマス・セーター」などの「アグリー」は「ugly」です。
「アグリーメント」は英語「agreement」が語源です。 「アグリーメント」の意味は「同意。承諾」で「アグリー」と同じです。 また、「 契約。協定」という意味もあります。 「アグリー」と「アグリーメント」の違いは品詞の違いです。 「アグリー」は動詞で、「アグリーメント」は名詞です。 カタカナ語として「アグリーメント」を使うのは稀です。
「アグリー」の似た意味をもつカタカタ語に「コンセンサス」があります。 「コンセンサス」は、全員、または複数人の意見が一致していることを指します。 「経営陣からコンセンサスを取る」「開発部からのコンセンサスを得た」などと使います。 「アグリー」とは違い、個人が賛同するときに「コンセンサス」という言葉は使うことができません。
「アグリー」の言い換えには、「承知しました」「左様でございます」などがあります。 これらの詳しい使い方は下記の記事を参考にしてみてください。
最後に英語「agree」の使い方を解説します。
の3パターンを必ず覚えましょう。 目的語の種類によって、前置詞が「with」「on」に変わり、動詞が続く場合は不定詞「to」がフォローします。
I can't agree with you on that issue.
その問題に関してはあなたに賛成できない。
What important truth do very few people agree with you on?
ほとんど誰もあなたに賛成しない、大切な真実とは何か。
I agree with Mr. Yamada that Japan is now recovering from "Lost 20 years."
日本が「失われた20年」から復活していることに関しては山田さんに賛成です。
We agreed not to tell anyone what had happened in that house.
あの家で何があったのか誰にも言わないことで賛成した。
その他のビジネスカタカタ語