スラング「no worries」の意味と使い方を解説していきます。 「no worries」という表現は様々な英語圏で使用されているのにもかかわらず、学校では習わない表現ですよね。インフォーマルな言い回しなので仕方ないのですが、ネイティブは非常によく使うフレーズなのでぜひマスターしてみてください。 「no worries」の4つの意味と使い方、アメリカやイギリス、オーストラリアでも同じに使うのか?、「don't worry」との違いは?など様々な疑問を網羅的に解説していきます。
※音声付き例文がありますので、発音の確認にご活用ください。なお、音声はアメリカ英語になっております。
「no worries」は、元々オーストラリアで生まれたスラング表現です。その後、ニュージーランドやイギリスに広まり、現在ではアメリカでも日常的に使用されています。 筆者がアメリカ留学していた際、アメリカ人のネイティブスピーカーが「no worries」というフレーズを使っているのを聞いて、このフレーズを覚えたのを今でも覚えています。そのときは「no worries」がオーストラリアで生まれたスラングだったなんて知りませんでした。そのくらいナチュラルにアメリカでも使われています。 「no worries」には実は4つもの意味と使い方があります。1つずつ解説していきます。
「no worries」の基本的な意味は「心配しないで、大丈夫だよ」になります。 「no worries」の「worries」は「心配」を意味する名詞「worry」の複数形です。それを「no」で打ち消すことで「心配無用」という意味を表しています。 この「no worries」は、緊張したり動揺している相手をなだめるために使うフレーズです。「心配しないで、おれがどうにかするから」「大丈夫よ、私に任せて」という感じです。 類語は「don't worry」になります。 「no worries」と「don't worry」の違いに関しては、後ほど詳しく説明します。 この意味は簡単に理解できると思います。 使い方を例文で見てみましょう。
"Oh, my God, Steve! I just found a cockroach in my room!" - "No worries. I can take care of it."
「大変だ、スティーブ!部屋にゴキブリがいた!」-「心配しないで、おれがどうにかするから」
"Jasmine, I don't know how to handle this kind of customer complaint." - "No worries. Leave it to me."
「先輩、この手のお客様のクレーム対応どうすればいいか分からないんですが」-「大丈夫よ、私に任せて」
「no worries」の2つ目の意味と使い方は、「〈謝罪に対して〉大丈夫ですよ、気にしないで」という意味になります。 相手の謝罪に対して、「そんな心配する必要ありませんよ、申し訳ないなんて思わないでください」というのが、この意味の「no worries」の持つニュアンスです。 「no worries」の基本義が「心配無用」なので、この意味は簡単にイメージがつくと思います。 謝罪に対して「no worries」と返答すると、とても寛大な印象を相手に与えることができます。 相手が何か問題あることをしたから謝罪しているわけで、それに対して「何の心配もいらない」と返しているので、とても穏やかで冷静かつ心の広い印象の持つフレーズになります。 しかし、「no worries」はカジュアルな表現なので、ビジネスシーンなどで目上の人に対して使うと少しフランクすぎるので注意しましょう。 類語には、
などがあります。 例文です。
"Sorry I'm late!" - "No worries. I just got here as well."
「遅れてごめん!」-「大丈夫よ。おれも今着いたから」
"Sorry I spilled calpico on your face." - "No worries!"
「顔面にカルピスこぼしちゃってごめん!」-「大丈夫だよ」
「no worries」には、「〈お礼に対して〉どういたしまして、いえいえ」という意味もあります。 「感謝するほど気を使う心配いらないよ」という意味合いです。 類語には、
などがあります。「どういたしまして」を意味するフレーズは本当にたくさんありますね!
"Thank you so much for your help!" - "No worries."
「助けていたただいて本当にありがとうございます」-「いえいえ」
「no worries」は「〈依頼に対して〉いいですよ、もちろん」という快諾する意味でも使います。 「あなたの依頼を私が拒否するかもしれないという心配をしないくていいよ」というニュアンスです。 類語には、
などがあります。
"Can you help me bring these boxes?" - "No worries."
「この箱運ぶの手伝ってくれない?」-「いいですよ」
返答で使う「no worries」に常に置き換えられるのが「no problem」です。 「no problem」は、謝罪、お礼、依頼に対する返答として使うことができます。 「no worries」と違い、「no problem」はフォーマルな表現なので、ビジネスシーンや目上の人に対しても使うことができます。フォーマルな表現ですが、友達や家族に対して使っても不自然さはありません。 しかし、「no problem」には、「no worries」の1つ目の意味である「心配しなくていいよ!おれがどうにかするから!」という意味では使うことができないので注意してください。
「no worries」と「don't worry」の違いを下記の表にまとめてみました。
no worries | don't worry | |
---|---|---|
相手の緊張をほぐす | ◯ | ◯ |
謝罪への返答 | ◯ | ◯ |
お礼への返答 | ◯ | ◯ |
依頼への返答 | ◯ | △ |
何かする必要のない事を伝える | ☓ | ◯(通常don't worry about...の形で) |
「don't worry」も「no worries」と同じく、相手の緊張をほぐす、謝罪への返答、お礼への返答として使うことができます。 依頼への返答で、「don't worry」を使っても「心配しないで、大丈夫だよ」という意味合いで通じるとは思うのですが、あまり見聞きしたことがありません。アメリカ人は「sure」「of course」を使う場合がほとんどです。 「don't worry about it」というフレーズでは「そのことは心配しなくていいよ」という意味合いになります。この使い方は「no worries」にはありません。 「あなたはそんなこと心配する必要ないよ」という優しいニュアンスで使う場合もありますが、「お前に関係ないだろ」というニュアンスで使う場合もあります。 後者の場合は、「it's none of your busineess(余計なお世話だよ)」を丁寧に表現した言い回しであると解釈することができます。
"What will we eat for dinner tonight?" - "Don't worry about it. I will cook something after I'm back."
「今夜の夕飯どうするの?」-「大丈夫。帰ってきたら何か作るから」
"Where did you go last night?" - "Well, don't worry about it."
「昨日の夜どこ行ってたの?」-「まあ気にしないでよ」
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