「still」を基本的な英単語であり、あらゆる場面で目にする機会のある言葉です。「still」は、副詞「まだ」という意味だけ知ってる方も多いと思いますが、実は副詞でもその他の意味もあり、また形容詞、名詞での用法も別で存在します。今回は「still」の意味と使い方を徹底的に説明したいと思います。
「still」で一番登場機会が多いのは副詞の「still」だと思います。 副詞「still」には2つの代表的な意味があるので紹介します。
副詞「still」の一番代表的な意味は、「まだ」という意味です。 しばらく続いていることに意外性を見出す表現です。なんと相変わらず継続しているのか、ということ驚きを示す言葉です。 反対語は、「no longer」になります。すでに...してない、という表現です。「still」は継続を示すのに対して、「no longer」は継続がすでに終了していることを示します。 例文を見ていきましょう。
Excuse me, we're still waiting for the dessert.
すいません、デザートがまだなんですけど。
My sister is still in bed when my mom left home for work.
母が仕事で家を出たとき、姉はまだ寝ていた。
I still love you!
まだ好きなんだ!
His new article is still to be written.
彼の新しい記事はまだ執筆されていない。
上2つの例文の「still」はとても分かりやすいと思います。 3つ目が少し分かりづらいかもしれません。 「be still be 動詞の原型」は、「これから起ることが予想されるがまだ起きていない」ことを示す表現です。 否定文の場合は、「yet」を使います。例文です。
You are not yet to confront hardships in life.
あなたはまだ人生の困難に直面したことがない。(これから直面するだろう。)
どうですか? わかりましたか?
"Are you still dating with the guy?" - "No, any more!"
「まだ例の男と付き合ってるの?」-「いえ、もう別れたわよ!」
「still」を疑問文で使い、その返しで「もう...ない」と否定するときは、「not any more」を使います。 ☓「not still」というのは間違いなので、注意してください!
副詞「still」には、比較級を強めて、「なおいっそう」「さらに」という意味があります。 これは、まさに「even」と全く同じ役割です。
John is smart, and Jane is still smarter.
ジョンは賢いが、ジェーンはもっと賢い。
「still」の代わりに「even」を使っても同じ意味です。 アメリカ英語の口語では「even」の方がよく使われます。
John is smart, and Jane is even smarter.
辞書には「still」の接続詞の用法は載っていないのですが、アメリカ英語では「still」を接続詞的に、「それでも」という意味で使います。 前述の内容から予想される事柄とは対照的な内容を導入する際に使用します。 その意味では、「but」などと同義と考えてもいいでしょう。 この用法は正式だと完全にまだ認められているわけではないので、アメリカ英語の口語で使用する分には問題ないですが、正式な文章を書くときには控えた方がベターな表現です。 例文を紹介します。
Everyone notices she is wrong, still no one speaks up.
皆彼女が間違っていると気づいていながらも、誰も声をあげない。
I don't speak English, still it doesn't matter at all.
私は英語を話しませんが、全く問題ありません。
「still」は副詞の用法をまず最初に習うので、どうしても忘れがちなのですが、形容詞での用法もあります! 形容詞「still」も代表的な2つの意味を紹介します!
形容詞「still」の1つ目の意味は、「動かない、静止した」です。 「still」の語源は、「置く、立っている」で、そこから転じて「動かない、変化しない」となり、副詞「まだ」となりました。そのように覚えておくと、副詞と形容詞と意味や和訳は異なりますが、意味を認識しやすいと思います! 例文を見てみましょう。
Keep still while I put some drops in your eyes.
私が目薬指してるときは、じっとしてなさい。
Still waters run deep.
静かな流れは深い。
2つ目の例文は、英語のことわざです。考えの深い人はむやみに喋らない、という意味です。腹黒い人などネガティブな意味でも使うことができます。ポジティブな意味で使用した場合、日本語のことわざ「能ある鷹は爪を隠す」に似ていますね。
1つ目と似ていますが、2つ目の意味は、「静かな」という意味です。 「silent」が同義です。
It was a very still night yesterday because every one celebrated the Christmas at home.
皆家でクリスマスを祝っていたので、昨日は静かな夜だった。
「still」は名詞で、「静けさ」という意味もあります。「stillness」も同じ名詞を示します。 この意味では「silence」という方が自然です。
「still」だけを接続詞的に使い、「but」と同じように「前後の文章の対照」を示すことができると説明しましたが、接続詞の「but」と副詞の「still」を一緒に使い、「しかしそれでも」とするのが正式な表現です。
My parents objected, but I still insisted on going to the United States.
私の両親は反対しましたが、それでも私はアメリカに行くと言って聞かなかった。
My parents objected, but I still insisted on going to the United States.
私の両親は反対しましたが、それでも私はアメリカに行くと言って聞かなかった。
「stand still」の「stand」は動詞、「still」は形容詞で、これはスラング的な表現です。 「stand still」を直訳すると、「静かに立っている」となりますが、転じて「立ち止まる」そしてそれがまた転じて「現状維持をする」という意味で使います。 「standstill」とくっつけて、名詞で「停止」という意味にもなります。
こちらも非公式な表現です。接続詞的に使います。これは「still」だけでも同義です。 そのほかにも、
などと表現することもできます。
「still and all」で「でもやはり」という意味になります。
He is kinda a fool, still and all, he is a nice guy.
彼はちょっとおバカだ。でもやはり彼はいいやつだ。
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