前置詞「across」のイメージやコアな意味、そして前置詞「over」「through」との違いと使い分けについて解説します。音声付き例文もありますから発音も確認してみてください。
前置詞「across」は「...を横切って」という意味です。 「across」は、「二次元的な平面を横切る運動」を示します。 「平面」なので山や壁など立体的な障害物がある場合は使えません。 「...を横切って」という意味から派生して、「...の向こう側に」という意味もあります。 「...を横切って」から派生し「あちらこちらで」という意味にもなります。 この意味の「across」は「throughout」と同義です。 例文を見ていきましょう。
There is a long bridge across the bay in San Francisco.
サンフランシスコには、湾に長い橋がかかっている。
I walk across the bridge every morning to get to work.
毎日橋を渡って出勤してる。
He lives in a house just across this street.
彼はこの通りのちょうど向こう側にある家に住んでいる。
Unemployment rate has gone up across the globe.
世界中で失業率が上がっている。
前置詞「over」も「横切る」ニュアンスがありますので、「across」と混乱する方がいると思います。 前置詞「over」は「高さを暗示する場所を横切る」という意味です。 ですから平面を横切る場合に「over」を使うと誤りです。 ◯ She walks across the bridge every day. ☓ She walks over the bridge every day. 「橋」「川」など平面的なものを横切るときは「across」のみ使用可能です。 逆に下記のように高さがある障害物を横切る場合は「over」のみ可です。「acroos」では誤りです。
Our family went over the mountain to get to the city.
我々家族は山を超えて、その都市に着いた。
He climbs over the wall and broke into the building.
彼は壁をよじ登り、建物に侵入した。
She jumped over a brook and started running.
彼女は小川を飛び越えて、走り出した。
「through」にも「横切る」ニュアンスがありますが、「空間の中を通過する」という意味です。 「across」は「on」 「through」は「in」 と対応すると覚えておくと分かりやすいです。
The train speeds through a long tunnel.
電車は長いトンネルをスピードを上げて通り抜けた。
She went through my room to the kitchen.
彼女はわたしの部屋を通り抜けて台所に行った。
「across」は「前置詞」で、「cross」は「動詞」です。 「go across」と「cross」が同義だと覚えておくと分かりやすいです。 詳しくは別記事で説明したので、よければ参考にしてみてください。
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