「rather」は意味がたくさんあり分かりづらい英単語です。今回は「rather」の意味と使い方を徹底解説したいと思います!音声付き例文もありますから発音も確認してみてください。
「rather」の1つ目の意味は「程度」です。 問題なのは和訳で、「いくぶん」「ちょっと」「少し」「やや」「思ったより」「かなり」「ずいぶん」などなど... 「少し」と「ずいぶん」って意味が正反対じゃん!って感じなのです。 「思ったより」って何だよ!って感じでもあるわけです。 「rather」の意味がなぜそんなにも幅広くニュアンスが曖昧なのかを紐解くには、「rather」がどのように使われてきたかを知る必要があります。 「rather」は元々イギリスの貴族によって使われてきました。今でもイギリス英語でメインに使われ、アメリカではあまり使われません。 貴族ですから、「悪いもの」を修飾するときに「控えめ」に表現したいわけです。 「rather」は日本語だと「結構」に一番近い気がします。 「結構」は「とても」を控えめに表現することもあれば、実際に「少し」という意味のときもあり、日本人でも使い方はそれぞれで曖昧ですが、文脈や話の流れで理解されています。 「rather」に関してまとめると下記の3つが重要ポイントです。 ①基本的には、好ましくない意味をもつ形容詞、名詞を修飾する ②「rather」の基本的な意味は「とても」だが控えめな表現なので「いくぶん」「やや」「思ったより」「少し」など中途半端なニュアンスが生まれた(イギリス人もそのときの文脈、雰囲気で読み取る) ③好ましい意味をもつ形容詞、名詞を修飾するときは反語的な作用が働き、「予想に反してよくないどころか非常によい」となる。(基本的には好ましくない意味をもつ形容詞、名詞を修飾するのに、あえて好ましい意味の形容詞、名詞を修飾しているので反語的な作用が生まれる。好ましい意味をもつ形容詞、名詞を修飾するときは「予想外」というニュアンスがあるので「actually」をよく伴う) それでは例文を見ていきましょう。
It is rather hot today.
きょうは思ったより暑い。
I'm rather tired.
ずいぶん疲れた。
Unfortunately, we’ve had rather bad weather recently.
残念ながら、最近天気があまり芳しくない。
That house is rather dirty.
あの家結構汚いね。
The new movie was actually rather good.
実のところ例の新作映画は非常に面白かった。
rather A than B A rather than B という形で、 BよりもむしろA という意味になります。 「AとBを比較しAの方がよい」という意味です。 先にいうAの方が重要度が高い、ということです。 例文を見ていきましょう。
I'll watch the movie rather than do homework.
宿題するより映画観よう。
It was windy rather than rainy today.
今日は、雨ではなく風が強い日だった。
Steve was a philosopher rather than an entrepreneur.
スティーブは起業家というより哲学者だったのだ。
「rather」は「譲歩」の意味があります。 「それどころか」と和訳されます。 「on the contrary」が同義で、接続詞的に使うことができます。 英語における「譲歩」というのは、「逆説」を伴う文章のことを指し、「...だけれども、...だ」となる文章のことです。 例えば、「私は医者だが、ポテトチップスばかり食べる」など。この文章も英語的には譲歩の文章である。 「though」「although」「even though」「even if」などが「譲歩」の文章によく使う英単語、フレーズです。 譲歩の意味をもつ「rather」の例文を見ていきましょう
I was not a good boy. Rather, I was a troublemaker.
わたしはよい子ではありませんでした。それどころか問題児だった。
"Were you sad without me?" - "Well, no. Rather, I had a nice quiet day."
「おれがいなくて寂しかった?」-「いや、むしろ静かで素敵な1日でした」
「rather」を使った代表的なイディオムが、 would rather 動詞の原型(...) むしろ...したい となります。 否定形は、 would rather not do で、 ☓would not rather do にはなります。 would rather A than B で 「BするよりむしろAしたい」 となります。
I would rather not go.
あまり行きたくない。
I would rather go out than stay.
家にいるより外出したい。
I would rather have ordered the steak as well.
わたしもステーキを注文すればよかった。
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