「hook up」というスラングは英語圏の若者がよく使うフレーズですが、あまり知らない人が多いのではないでしょうか?マッチングアプ「Tinder」などで見かけた人がいるかもしれません。今回は「hook up」のスラングの意味と使い方、そして本来の用法にも関しても説明したいと思います。
「hook up」をスラングでよく使うのが、「hook up with 人」で、「<人>と遊ぶ、会う、時を一緒に過ごす」という意味です。 この単語は「hang out with 人」というスラングとほぼ同義です。 「meet」の置き換えと考えてもよいでしょう。
What are you doing tomorrow? Let's hook up for dinner if you're free.
明日何してる?暇なら夜メシでもいこうよ。
I'm going to hook up with my ex-girlfriend next week.
来週元カノと遊びにいく予定だ。
「hook up with 人」で、「<人>と性行為をする」という意味もあります。「肉体関係」までいかなくても、「キスする」「イチャイチャする」などを意味する場合もあります。 1つ目の意味で紹介したように、単純に「会う、遊ぶ」という意味もありますので、とても曖昧の言葉なので使い方を間違えると相手に不快感を与える可能性のある言葉です。特に男性が女性に対して使用するときは注意しましょう! 単に「会う」だけなら、「hang up with」「see」「meet」「meet up with」などを使う方がベターでしょう。逆にあえて下心があり女性を外出に誘う場合や、男友達に「こんな女とチョメチョメしたんだ」と話をあえて誤魔化す場合は「hook up」が最適かもしれません。
I hooked up with that whore last night.
昨日の夜、あのヤリマンとヤッた。
She was so drunk that she ended up hooking up with the guy she didn't know.
彼女は酔っていて知らない男と一夜を共にしてしまった。
「hook up with 人」で、「<人>と手を組む」という意味もあります。 「collaborate with 人」と同じ意味で、単に「協力する、合作する」などというときは「collaborate」を使う方が一般的です。
I hooked up with John and robbed the bank together.
俺はジョンと手を組み、一緒に銀行強盗を働いた。
自動詞「hook up」で「仲間になる」という意味もあります。 これも「性行為をする」という意味にもなり得るので注意しましょう。 「意気投合する」という意味の「hit it off」などと近いニュアンスで、こちらの方が一般的に広く使われています。
We didn't know each other until we met, but we hooked up right away.
俺たちはお互い会うまで知らなかったが、すぐに仲間になった。
この意味はスラングではありません。「hook up」の基本的な使い方の1つです。 電子機器やインターネット回線などを他のデバイスに接続するときなどに使う英単語です。「connect A with B」とほぼ同意です。
It took an hour to hook my computer up to Wi-Fi.
自分のパソコンをWi-Fiに接続するのに1時間もかかった。
When I use my MacBook Air at home, I hook it up to the big display.
家でマックブックエアーを使うときは、大きいディスプレイに繋ぐ。
By the way, are you hooked up to Wi-FI?
ていうか、Wi-Fiと接続できてる?
「接続する」という意味から転じて、「紹介する」という意味もあります。 「接続する」という意味からも推測できるように、今まで接点がなかった人と人をつなぎ合わせる、というニュアンスの「紹介する」です。 恋人募集中同士の男女や、仕事の取引先を紹介したり、という場合に使えます。
OK, I'll hook you up with my sister. I think you guys hit it off.
じゃあおれの妹、お前に紹介するよ。意気投合すると思うよ。
「hook up」は、「...を引っ掛ける」「...をホックで留める」という意味があり、これがもっとも基本的な意味です。服などが目的語にくることが多いです。 日本語でも「ホック」といいますよね。「ホック」の語源は英語の「hook」です。
This dress is hooked up at the back so it's hard to take off alone.
このドレスは後ろで留めるタイプなので、1人では脱ぎにくい。
「hook up」という動詞から派生し、「hookup」という名詞も使われることがあります。意味はほとんど動詞からきてるので、簡単です。
「hookup」と名詞にしても「性行為」という意味になります。 マッチングアプリ「Tinder」でもプロフィールのところに女性が「No hookups」と書いてることがありますが、これは「性行為はお断り」という意味です。純粋な出会いを求めているのであって、性行為がしたい男性とは会いません、ということです。
「hook up」で「接続する」という意味があるので、そこから転じて「ネットワーク、中継、接続」などを表すこともあります。
「hook up」以外にも「hook」を使ったスラングがあるので、よくネイティブが使うものだけピックアップしたいと思います。
「be hooked on A」で「Aに依存症になっている」という意味があります。 「be crazy about A」でも「Aに夢中だ」という意味ですが、これよりも「be hooked on A」の方がハマってしまって抜け出せない、というニュアンスが強いです。 そもそも「hook」は引っ掛けるものですから、引っ掛かってしまって身動きがとれない、というような意味合いが強いです。
He has already been hooked on drugs for a year and can't live without it now.
彼はすでに一年もの間,薬物依存症であり、それなしでは生きていけない体になってしまった。
He is hooked on girls with long blonde hair.
彼は長いブロンドヘアの女の子に夢中だ。
「hooker」で「売春婦」という意味です。 「hooker」ですから「hookする人」という意味です。 「引っ掛ける人」--> 「男を引っ掛ける女」--> 「売春婦」というふうに変化していきました。
「hook line and sinker」で副詞的に「すっかり(信じてしまう)、まるごと(飲み込む)」という意味です。 「believe」「swallow」などの動詞と一緒に使うことが多いです。 魚が、釣り針(hook)も糸(line)も重り(sinker)もすべて飲みこんでしまう、ことからこのようなイディオムが生まれました。
正しいxxxxの使い方
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