スラング英語「hell」の意味と使い方を解説していきます。「地獄」という意味だけで理解している人が多いと思いますが、「hell」は強調の意味でよく使います。「what the hell」などの形でもよく見聞きしますよね。また「hell」には動詞の使い方などもあります。今回は「hell」の意味と使い方を徹底解説しようと思います。
※音声付き例文がありますので、発音の確認にご活用ください。なお、音声はアメリカ英語になっております。
「hell」の基本的な意味は「地獄」になります。 「地獄」という意味で使う場合は冠詞(a, an, the)を付けず、「h」を大文字にして「Hell」とします。 「go to Hell」で「地獄に行く」になります。 反対語は「Heaven」「Paradise」になります。 キリスト教徒の多い英語圏では「地獄」は、死んだ後に罪を償うために行く場所なので、とても縁起が悪い言葉になります。 スラングとして使う場合も下品な響きがあるので使用する場合は気をつけましょう。
Go to hell!
地獄に落ちろ!
I'll go to Hell for this.
こんなことしたらバチがあたるよな。
「地獄」から転じて、「苦しい状況」「苦役」という意味でも使います。 「hellhole」も同じ意味で使うことができます。 「go through hell」で「苦労する」という意味になります。 「make one's life hell」で「人に迷惑をかけて不幸にさせる」という意味になります。「one's」には所有格(my, our, her, his, their)があります。直訳は「誰々の人生を地獄のようにする」になります。
Weekends have been pure hell for me since I was in elementary school.
小学生のときから週末が完全なる苦痛だった。
She went through hell during her parents' divorce
彼女は両親の離婚のときは大変の思いをした。
I worked for his company for a year and he made my life hell.
彼の会社で1年間働いて、わたしは人生をめちゃくちゃにされた。
間投詞「hell」は「怒り」や「苛立ち」を表します。 日本語では「ちくしょう、ちぇっ」などに近いです。
なども同じ意味で使うことができます。
Oh, hell! I don't know!
ちくしょう、わかんねーや!
Hell! I don't give a shit about that.
うぜえな!そんなこと興味ねーよ!
スラング的に「hell」をネイティブが使う場合は、ほとんどただ「強調」であり、あまり意味はありません。 強調の「hell」を使ったイディオム表現はたくさんあるのですが、今回はネイティブが日常会話でよく使うフレーズを厳選しました。
強調の「hell」で一番ネイティブが使う形は「what the hell」になります。 「the hell」の部分はただの強調なので「what」単体と意味は同じです。 この用法もとても下品なのでビジネスシーンなどでは使用を避けましょう。 「what」以外の疑問詞にも「the hell」付けて強調を表すことができます。
「what the hell」は「what in hell」ということもできます。 また「what on earh」「what the fuck」「what the heck」などということも可能です。 「what the hell」の使い方に関しては下記の記事で詳しく書きましたので、ぜひご覧ください。
What the hell are you talking about?
一体お前は何言ってるんだ?
Who the hell were you hanging out with last night?
昨日の夜、お前は誰とでかけてたんだ?
「Hell yeah!」「Hell no!」の「hell」もただの強調であり、特に意味はありません。 「Hell yeah」という表現は、ストーン・コールド・スティーブ・オースティンというプロレスラーが生み出した造語になります。 強い肯定を表すこともありますが、歓喜の気持ちを表現するときによく使います。
Hell yeah! I got accepted into the University of Tokyo!
やったぜ!東大受かったぜ!
「To hell with...!」「The hell with...!」で「...は地獄に落ちろ」と罵る表現になります。
He always talks behind by back. The hell with him!
彼はいつも私の陰口を言っている。地獄に落ちろ!
「as hell」は「とても」という意味になります。 「so」「very」などに近いです。 形容詞のあとにつけるます。
She is beautiful as hell.
彼女はめちゃくちゃキレイだ。
「like hell」は「必死で、死に物狂いで」という意味になります。
I worked like hell when I was in my twenties.
20代は死に物狂いで働いた。
「hell out of」という表現も映画などでよく聞く表現になります。 これらもただの強調で基本的には意味はありません。 使うパターンはだいたい3つしかありません。 get the hell out of...:...から出よう beat the hell out of...:....をボコボコにする scare the hell out of...:...を驚かせる の3通りになります。
Let's get hell out of here before the police comes!
警察が来る前に逃げちまおーぜ!
He beated hell out of me.
彼は私をボコボコにした。
You scared hell out of me!
ビックリしたなー!
「a hell of...」で「極端な...、巨大な...」という意味になります。 「extreme」「extremely」などに近いです。
Dropping out of college was a hell of decision to made.
大学を中退するのは大変な決断だった。
「...from hell」で「最悪な...」という意味になります。
Bill is a classmate from hell.
ビルは最悪なクラスメートだ。
「The hell+主語+動詞」は「強い否定」を表し、「絶対に◯◯ない」という意味になります。 この使い方はかなり特殊なので注意しましょう。
Are you listening to me? The hell you are!
おれの話聞いてる?聞いてないよな!
「hell」には動詞の用法もあります。 「hell around」で「騒ぐ、うだうだする」などの意味になります。 「hang out」「chill out」「fuck around」などが類語です。 「raise hell」も同義です。
Let's get hell out of here and hell around!
ここから出て騒ぎに行こうぜ!
「he'll」のように「アポストロフィー」を付けると「he will」の短縮系になります。
What the hell? He'll be here so soon!
なんだって?あいつがもうここに来るって!
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