なんでも自己完結してしまう人っていますよね。周りに相談せずに決めてしまったり、自分で全て判断してしまったり…そんな自己完結型の人ってどんな人なのでしょうか?今回は特徴や話し方、自己完結型になる心理や原因について詳しく解説していきます。
「自己完結」とは、全て自分自身で考え納得して結果を出すことです。 良い意味でも悪い意味でも使われます。 自分自身で全て処理できたという意味で「自己完結した」とも使われますし、他の人の中ではまだ完結してないのに1人で完結したという意味で「あの人は自己完結した」とも使われます。 今回はそんな自己完結をしてしまう自己完結型の人の特徴について詳しく解説していきます。
自己完結型の人は、頑固な性格をしています。 周りからの意見が受け入れられず、自分が決めたことを譲れません。 そのため自分で全て選択や判断をして完結させてしまいます。 周りからは「また全部自分で決めちゃってるよ…」などと思われてしまいます。 仕事など、割り切らなければならないことに関しては頑固さを抑制することは出来ますが、プライベートや自分の趣味、人間関係においては頑固なことが多いです。折り合いをつけて、相手の気持も考慮して、程よいところでやっていこうとはなりません。
自己完結型の人はクールで秘密主義です。 自分からあまり話したりすることがありません。 人から聞かれても、プライベートなことはあまり話したがりません。 自己完結型の人は、自分のことを知られたくない人が多いです。 また、仕事などでもより良い方法が分かっても他人に教えることもしません。 あまり自分の考えを共有することがなく、自分の心の内で留めておきます。
自己完結型の人はとてもこだわりが強いです。 自分なりのルールや「コレ」というものがあります。 なので、自分のそのルールに従って考え結論を出す傾向にあります。 このタイプは、他人に干渉されるのも好きではないので、あまり人に相談したりすることはありません。
自己完結型の人は、何でも自分でやってしまうので自立しています。 なにか大きなことを決める時も誰かに相談したりせず、すべて1人で行います。 周りからは「しっかりしてる」「自分でなんでも出来る人」と思われるでしょう。 1人でお店に入ったり食事をすることに抵抗もなく、旅行などもできる人が多いでしょう。 アドバイスなどを受けることがあまり好きではなく、放っておいてほしいとさえ思います。
自己完結型の人は、自分の経験だけを頼りにしているところがあります。 新しい挑戦をしたり、新しい意見を取り入れることを簡単にはしません。 「あの時こうだったから」「今までこれでやってたから」と、自分が経験したことや成功したことだけを信じます。 そして性格が頑固なので、周りから「絶対こっちの方がいいよ!」と言われても、なかなか首を縦に振りません。
自己完結型の人は自分のことで頭がいっぱいです。 自己中心的というよりは「他人は他人、自分は自分」という考えが強く、自分がどうするべきかということを常に考えています。 結局は自分のことは自分でしか守れないですし、成長をするのも自分が行動をしなければ始まりません。 他人のことばかり気にしていても、自分のことは何も出来ないので自分のことに集中しています。
自己完結型の人は、結論から話します。 というのも自己完結しているので、人に話す時には結論が出ています。 どんな過程であったのか、どのように悩んだのかということをあまり話しません。
自己完結型の人は、自分の中で「こうだ!」と思っていることが強いです。 そのため断定的に話すことが多いです。 思い込みが強い一面もあるので「これはこう!」と異論を受け入れる余地のない言い方をします。 そのため話し合いをしている相手は意見が言いづらくなったり、決め付けられた気持ちになってしまいます。
自己完結型の人は、話し合い中も一方的に話すことが多いです。 話し合いは本来、意見を出し合って方向性などを決めていきます。 しかし自己完結型は、話し合いまでに自分の中で考え決めてきているので、自分の考えをひたすら話します。 押し通すつもりはなくても、懸念点やリスクなども既に把握しており、プレゼンのようになってしまいます。 仕事ではなくプライベートで会話していても、一方的に話すことが多いです。
なんでも事後報告が多いです。 悩んでいた時のことを教えてもらえないので、ほとんどが事後報告です。 恋人や親友の立場からすると、「なんで相談してくれなかったんだろう」と少しさみしい気持ちになってしまいますよね。 また恋人には「別れよう」などと突然別れを切り出すこともあります。 嫌だと思っていることや悩みがあるのであれば、恋人であれば事前に相談してほしいと感じます。
自己完結型の人は早口な人が多いです。 相手に伝えようと話すというよりは、自分の中で整理をするために話していることがほとんどです。 そのためゆっくり誰かに伝える必要がありません。 自分の思うまま勢いよく話します。
自己完結型の人は頭の回転が早く、知識が多い人が多いです。 様々なことを知っていないと、自己完結はできないですからね。 なので話していると専門用語が多く出てきます。 一瞬何のことを言っているのか、聞いてる側はわかりません。 しかし先程も言ったように、相手に聞いてほしいというよりは自分の整理のために話しているので、相手に伝わらないかもしれないとは考えません。
幼少期に1人で過ごす時間が多いと、自己完結型になりやすいです。 というのも、何をするにも自分で決めなければいけません。 本来なら親と話しながら自分がするべきことを決めたり、親に言われて物事を行います。 共働きで留守番が多かった、ネグレクトを受けていた、というタイプは自己完結型になりやすいです。 「人に相談する」ということを知りません。
プライドが高い人も自己完結型になりやすいです。 人の意見に従ったり、相談をしたりすることがかっこ悪いと思っています。 「何でも自分で決めて行いたい!」「自分の考えが正しいに決まっている!」と思っているので、譲りません。 全て自分で決断してしまいます。
他人を信用していないことから、自己完結型になってしまう人もいます。 「どうせ相談したところで本気でなんか助けてくれない」「結局人は自分のことしか考えていない」と思っているので、最初から自分だけで全て考えて決めようとします。 過去に裏切られた経験がある人は、特に自己完結型になりやすいです。 人に頼ることをやめ、自分のことは全て自分でやるようにしています。
自分で何でも決める人って大きな自信を持っているように感じますが、実はその逆ですごく不安な場合があります。 「失敗するかもしれない」「周りに迷惑をかけるかもしれない」と思ってしまい、自分に出来ることなどを1人で考え込んでしまいます。 また悩みなどを周りに話しても迷惑かも、と考えてしまい1人で抱え込みます。 周りを信用していないというよりも、自分自身を信じてあげられていません。
自己完結型になってしまうのは、自分で深く考察し結論を出すことを楽しんでいるからかもしれません。 自己完結型の人は内向的です。 内向的とは「心の働きが自分の内面に向かうこと」いわゆる「自己の内面に感心をもつ性格」のことです。 内気とはまた違い、自分のことや感じたことを深く考察するのが好きなんですよね。 そのため分析力があります。
自己完結型の人に伝えたいことがある場合は、完結にはっきりと言うようにしましょう。 遠回しな曖昧な表現は伝わらず、分からないところは自分で考えてしまいます。 「ここはこうして」「こういうことが起きたら絶対に相談して」と伝えましょう。
自己完結型の人は、こちらも関心を寄せないとずっと付き合えないままです。 そのため、まずはこちらから関心を寄せましょう。 関心を寄せるからといって、無理に話しかけたり相手のことを根掘り葉掘り聞くのは違います。 今どういうことを考えているのか?何をしようとしているのか?を考えながら関わればいいのです。 やっぱり人って、いくら無関心であっても他人から関心を寄せられると嬉しいものです。 そして関心を寄せてくれた人に対して関心を持つものです。
自己完結型の人への干渉はNGです。 何気ない一言でも、深く聞きすぎると「この人めんどくさい」と思われてしまいます。 特に職場ではプライベートなことを知られたくないと思っているので、休日の様子などを聞きすぎるのはアウトです。 自己完結型の人は仲良い人にですら入ってほしくない領域を持っています。 自分だけの空間で心身ともに休めていることもあるので、あまり干渉しないようにしましょう。
自己完結型の人に対して「もっと話した方がいいよ」「自分の心を開かないと」などと上から目線の助言はしないようにしましょう。 相手の言動を否定するような言い方は絶対にしないでください。 そもそも自己完結型の人は自分で色々なことをしっかり考えてはいます。 なので、それについてとやかく言われるのは嫌なんですよね。 質問をしたり、自分の意見を伝えるのはいいですが、求められてもないのにアドバイスをするのはやめましょう。
自己完結型の人が考えつくような話をしても一切聞いてもらえません。 そのため、その人が思いつかないようなアイディアを投げてみましょう。 そうすると「そっかそういう考えもあるんだ!」と話を聞いてくれるでしょう。 自己完結型の人は頭が良いので、当たり前のことを言っても意味がありません。 ちょっと変わった視点で物事を見て、話してみましょう。
自己完結型の性格を直したいのであれば、まずは相手の話を最後まで聞くようにしましょう。 ただ聞くだけではなく、関心を持ち、最後まで傾聴することです。 そして、どうしてそう思ったのかなど、相手の考えなども聞くといいでしょう。 「他人はここでこういう風に思うのか」を知っていきましょう。 自分とは違う感性や考え方に触れていくことが大切です。
また、自分の思う常識と他人が思う常識が違うということを認識しましょう。 「これが当たり前」「常識はこう」と自分の中では思っていても、それが他人にとっては常識ではないかもしれません。 自分の常識を押し付けてしまうとトラブルの元となりますので、「自分はこう思ってるけど他の人はどうだろう…」と考えるようにしましょう。
何か起きた時に、1人で抱え込まないようにしましょう。 小さなことでも周りに相談する癖をつけてください。 相談といっても、なんでも重い話になるわけではありません。 「こういうことあってさ〜」「最近こう思ってるんだけど、どう思う?」などと、自分で結論を出す前に人に話してみるということをしてみてください。
最初は苦痛でも、誰かとひたすら雑談をしてみましょう。 なかなかうまくいかなければ、他人の雑談に「うんうん」「そうなんだ」と聞いてみてください。そのうちに質問されれば、それに対してすぐに思ったことを口に出してみましょう。雑談なのでそれが100%本心でなかろうとさほど問題はありません。 それに、雑談であればちょっと流れを止めても問題ありません「あーちょっと待って、なんだろ」とか言っても構いません。相手から「そんな考えることじゃないじゃん〜」と言われれば「考えるクセついちゃっててさー」と軽く受け流しましょう。
毎日同じことの繰り返しでは、なかなか自分を変えることって出来ません。 新しい価値観や知らない物事に触れることがとても大事になります。 国内だけでも行ったことないところってたくさんありますよね。 いかに自分が小さい世界で完結してしまっていたか、ということが分かります。 この世って自分のことを知らない人だらけだし、自分も知らないことだらけです。 世界の広さを目の当たりにするのはとてもおすすめです。
やっぱり研究者は向いています。とにかく一人で黙々と追求することが出来ます。 研究者は、最後まで追求する気力と一人で黙々と調べることが出来るメンタルがないとなりえません。 誰かの考えや価値観、既にある正解を求めるものではありません。 研究対象はどんなものであったとしても研究するうえで大事なのは、今あるものを熟知して新しい発想が必要となります。 自己完結型は考察をして自分で発想することが得意なので向いています。
自己完結型な人は芸術家も向いています。 自分の内側にあるものだけを感覚で表現をすることが出来る職業だからです。ましてや、それらを全て理解されなかったとしても言葉や文字ではなく絵や音楽で表現をすることが出来ます。 また、芸術は1日や2日で完成するものではありません。 黙々と仕事に打ち込む必要があります。 自己完結型は複数で話し合いをしていくよりも、1人で集中する方が得意です。 そして、仕事上で人と関わることがそんなにありません。 何度も打ち合わせをしたり日頃から周りを気遣って仕事をする必要がないのもポイントです。 一人っきりで黙々と作業を進められるので、自己完結型の人にとっては仕事が捗る環境となっています。
自己完結型な人は小説家や漫画家も向いています。 小説家は一人でストーリーを想像し、創り上げていきます。話の結末まで全て自分で考えることができます。 小説や漫画を制作する時間もアシスタントはいたとしても意見交換などをすることは少なくなっています。 仕事上出版社などとのやり取りはありますが、他の仕事と比べて他人と関わることはとても少ないです。 最近ではネット上で小説や漫画を投稿するサイトがあったり、SNSで小説や漫画を投稿してそれが誰かの目に留まり仕事になったということもあります。 直接出版社などに紙に書いたものを持ち込まなくても、インターネット上で仕事の依頼を受けることができます。
自己完結型な人はエンジニアも向いています。 エンジニアとは主に「工学に関する専門的な知識を持った人」のことを指しますが、最近ではコンピューターのシステムの開発などを行う「システムエンジニア」やシステムエンジニアの制作したものをもとにプログラミングを行う「プログラマー」などが活躍しています。 インターネットが盛んな今の時代では、そういったコンピューター関連のエンジニアが必要な人材となっています。さらに、プログラミングなどは独学で身につける方も多く、一人で黙々と調べたり作業をしたりする人に向いている職業です。 また、在宅で仕事をしていたりフリーランスで仕事をしている人も多く、一人でインターネット上で仕事を請け負いながら生活しています。
いかがだったでしょうか? 自己完結型について理解できましたか? 良い面も悪い面もあるので、一概にどうとは言えませんが、他人と寄り添うことも大事ですよね。 自立している部分は伸ばしながらも、他人とコミュニケーションを取ることを忘れないようにしましょう。