粘着質な人っていますよね。ネチネチしていたりしつこかったりと、付き合い方に悩んでしまいます。距離を取ろうとしても無理やり関わって来ようとするんですよね。今回はそんな「粘着質な人」の特徴や心理・原因について詳しく解説していきます。対処法も紹介しますので是非参考にしてみてください。
「粘着質」とは、執着心が強かったりしつこかったりする人のことを表します。 心理学用語における「粘着質」の意味は「粘り強く、感情的な動きが少ない気質」となっています。 しかし一般的には悪い意味で使われることが多くなっています。
粘着質な人はとにかくしつこい! 「それもう良くない?」と思うようなことに、いつまでも執着します。 例えば、もう手に入らないと分かった物についても「欲しかったのにな」「どうしたら手に入るかな」と諦めが付きません。 また、誰かに嫌な思いをさせられた後に相手がちゃんと謝ってくれたのに「あの人うざかったな〜」「○○○って言われたんだよ、ひどくない?」とずっと根に持っています。
粘着質な人は、勘違いや思い込みが激しいところがあります。 被害妄想気味であるため、「悪口言われている気がする」「あの人に嫌われていると思う」と思い込みます。 そしてその証拠を掴もうといろいろな人に「○○さんってわたしのことどう言ってる?嫌ってるでしょ?」などと聞き込みをします。 もちろん思い込みであるため、みんなは「そんなことないよ」と言うのですが「本当のこと言ってよ!」と、さらに聞き出そうとしてきます。 そんなところに「しつこいな…ないって言ってるじゃん…」と粘着質な人だと思われてしまいます。
粘着質な人は嫉妬心があります。 特に恋人や仲の良い友人に対しては異常なほど嫉妬が出てしまい粘着質になってしまいます。 常に自分を特別扱いしてほしいので、他の人と仲良くしているのを見ると不機嫌になります。 そして自分のことをどう思っているのか、自分のことを大切にしているのか、を確認するような言動を繰り返します。 大切に思っているのが伝わらず、何度も確認されると気分悪いですよね。 しかし、粘着質な人は「あの人の方が大事なんだ」などと言い続けます。
また、粘着質な人は嫉妬だけでなく依存もしやすいです。 依存心が強く相手が自分の全てになってしまうため、粘着質になってしまいます。 例えばご飯に行こうという話になっても、相手が行きたい場所や食べたい物がいいと思っています。 本人はそれが相手のためとすら思っているので、「好きなものでいいよ」となってしまいます。 そして「相手に尽くしている」と思っているので、同じように相手にも尽くしてもらうことを求めてしまいます。 それが相手にとっては「粘着質な人」となってしまいます。
粘着質な人は自分のこだわりを強く持っています。 譲れないものが多いため、粘着質になってしまいます。 ですが、最後まで諦めずに自分の考えを具現化することに長けています。 集中力もあるため、成果を出すことも多いです。
粘着質な人は、とにかく他人のことが気になって仕方ありません。 人のことをすごく知りたがるので、聞いてくることが多いでしょう。 噂話なども大好きで、すぐに首を突っ込んできます。 デリカシーがないことも多く、そこまで聞かなくてもいいのに…と思うこともしばしば。 過去のことまで根掘り葉掘り聞いてきます。
先程も言いましたが、粘着質な人はとにかく諦めません。 その部分が「しつこい!」と言われてしまうこともありますが、自分が納得いくまでやりきることができます。 他人に対して粘着質な部分が出てしまうと厄介ですが、仕事や自分自身に対してであると成長に繋がることが多いです。
粘着質なのは、自信がないのが原因である場合が高いです。 そのため、自信が持てるまで一つのことを何度も確認したり行ったりしてしまいます。 しかし、それによってリスクヘッジが得意でミスや失敗をすることが少ないです。 ミスがないように何度も確認をして計画を立てます。 自信がなさすぎて、何度も同じことを繰り返すのは粘着質だな〜と思われてしまいますが、メリットもあります。
劣等感により粘着質な人になってしまっている場合があります。 このタイプは、他人に依存をしたり執着することが多いです。 周りから構ってもらっていないと、すぐに不安になってしまいます。 「どうせ自分は何も出来ないから」「誰からも気にかけてもらえない…」と落ち込んでしまいます。 その不安を埋めるために、必要以上に相手に絡んだり、わざとめんどくさいことを言ってしまいます。
負けず嫌いが故に粘着質な人になってしまっているかもしれません。 「負けたくない」「完璧にしたい」という思いから、自分が勝つまで引き下がりません。 そんな何度も食らいつく姿を「粘着質」と言われてしまうことがあります。 良く言えば忍耐力と向上心があります。
とにかく構われたい! 寂しがり屋で、誰かと関わらずにはいられないのが粘着質な人です。 なので、1人になるとすぐに周りにいる人に話しかけます。相手にして欲しいので、わざと変なことを言ったり、相手の関心度が高い話を持ち出します。
特に恋人に粘着質になる場合は、独占欲が強いのが原因です。 独占欲とは、「自分のものにしたい・独り占めしたいという欲」のことを言います。 独占欲が強いと、例えば恋人が異性と話していると「取られた」という感覚になってしまい強い嫉妬になります。 そのため常に相手を自分に意識を向けようとしつこくしてしまいます。 恋愛面だけではなく、友達であっても「自分以外の友達と楽しそうにしているのが気に食わない」といった感情を抱く人もいます。 「友人を一人占めしたい」という「独占欲」から粘着質な性格になってしまいます。
とにかく、話をまともに聞かずに聞き流しましょう。 話を聞いてあげちゃうと切り上げるタイミングも失います。 そして相手のペースに巻き込まれて最後まで話を聞くことになってしまいます。 「あ〜そうですか」と無視はしなくとも興味はないことをやんわり伝えましょう。 また、「はい」や「そうですね」と特に意見は言わずに相槌だけ打ち、徐々に相づちの回数を減らしてみてください。
粘着質な人に絡まれたら、時間のないふりをしましょう。 「今ちょっと仕事が」「これから人と会うので」と忙しくて時間がない様子を出しましょう。 それでも引き留めようとしても、最初から時間のないふりをしておけば「また今度にしてください」と言えます。 そのまま時間のないふりをし続けていれば、自分には取り合ってくれないんだなと諦めてくれます。 ただし「あの人は自分のことを蔑ろにした」と、延々と根に持たれる可能性もあります。
粘着質な人には、自分の話はしない方がいいです。 自分の情報を少しでも知られていると、それについて会話をしてくる可能性があります。 また真似してくるような人にも真似をされないよう、あまり心を開きすぎないようにするのも一つの手です。 仲良くなったらめんどくさい人だった場合は難しいかもしれませんが、職場などで警戒されている人がいたら気をつけましょう!
粘着質な人に関わっているのは、ストレスになることがありますよね。 自分が一緒にいてどう考えても「ストレスだわ」と感じるのであれば、無理に関わる必要はありません。 なので、できるだけ関わらないようにするのがベストです! 同じ職場となると、一切関わらないというわけにもいかないと思いますが、仕事に関する必要最低限のことだけでいいのです。 職場は友達をつくる場所ではありませんから、プライベートな話をする必要もなければ無理にプライベートで付き合っていく必要はありません。 食事に誘われても断ってOK! 無理のない関わり方をしていきましょう。
いっそ、思いっきり関係を切ってしまうのも一つです。 少しでも関わっていると、こちらが距離を保とうとしてもしつこくしてくる時があります。 人との関係を切るのって気力が必要ですが、関わり続ける方がストレスになります。 SNSのブロックをしたり、連絡先を消去したりして、相手から連絡が来ても返さないようにしましょう。 さすがに粘着質な人も、諦めるでしょう。 ただし恋人関係だった場合は逆上してしまうこともありますので、いきなり関係を切るのではなくちゃんと別れを切り出すようにしましょう。
粘着質なのは、自分のことしか考えていない証拠です。 相手のことを考えずにわがままな言動をしています。 なので、まずは相手の立場になって物事を考えるようにしましょう。 相手がされたらどう思うか、を発言や行動をする前に考えてみてください。
粘着質な人は、過去のことを思い返してしまいます。 ふと思い出して、そのままずるずると「あの時こうだったら」「そういえばあの人にこう言われたな…」などとふつふつと当時の感情を思い出してしまいます。 そして執着心に火が付き、過ぎたことをああだこうだ言って周りからは「粘着質だな…」と思われてしまいます。 万が一思い出してしまっても「そんなこともあったな」と受け流すようにしましょう。
粘着質な人は、自分の言動が正しいと思いこんでいます。 相手にとって迷惑であることすら気付いていないのです。 なので、まずは謙虚になることからはじめましょう。 自分が絶対に正しいと思い込まないことです。 発言や行動をする前に「これは本当に正しいのか」と自分と向き合ってみましょう。 感情のままの言動は相手を困らせてしまうことが多いです。
家族、恋人、親友…となると、なんでも知りたくなりますよね。 しかし、誰にでも話したくないことや知られたくないこと、今話すタイミングではないと思っていることがあります。 なんでも深入りすればいいというものでもありません。 寂しく感じるかもしれませんが、どんなに親しい関係であっても距離感を間違えないようにしましょう。 ある程度の距離感は大事です。 良い距離感を保っていると、相手から「もう少し仲良くなりたい」「もっと知りたい」と近づいて来てくれるでしょう。
粘着質な言動をしてしまうのは、相手に感謝が出来ていないからです。 常日頃から感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。 職場で一緒に働く人、家族や友人など周りにいてくれる人、そしてお店の人や物事すべてにです。 感謝の気持ちを忘れてしまうと、独りよがりの考え方になってしまいます。 やってもらったりすることを当たり前と思わずに感謝をしましょう。 そうすることで相手のことを思いやれる人になります。