「内弁慶」という言葉を聞いたことはありますか?「私の父は内弁慶だ」などとして使われますが、「内弁慶」とはどんな意味があるのでしょうか?本記事では「内弁慶」の意味、特徴、改善方法、そして「内弁慶」な人との接し方を詳しくご紹介していきます。
「内弁慶(うちべんけい)」は「家では威張っているが,外では意気地がないこと、またその人」という意味があります。 つまり、家庭とそれ以外の場で人と接する態度などが異なるということです。 同じような意味で「陰弁慶(かげべんけい)」とも使われます。 例えば、家では怒ったり、家族に注意ばかりをしているような人が、職場などではそのような素振りを見せることはありません。 職場では逆にペコペコと人に頭を下げたり、人に注意はしません。 よく「二重人格っぽくて怖い」と思われがちですが、実は「内弁慶」な人は結構いるのです。 家と職場や学校で全く同じ自分で過ごしている人の方が少ないのではないでしょうか?
「内弁慶」は平安末〜鎌倉初期に実在した可能性があると言われる1人のお坊さんが由来です。 詳しいことはあまりわかっていないのですが、源義経に使えた僧侶と言われています。 名は「武蔵坊弁慶」と言ったそうです。その「弁慶」だけを今は使っています。 彼はとても強く勇ましい人だったことから「内(身内)にだけ威張る」の意で「内弁慶」となったのです。
「内弁慶」の類語は「内気」「気弱」「亭主関白」「かかあ天下」など様々です。 上述の通り、「内弁慶」には2つの意味がありますね。「家では威張る人」と「外では意気地無しな人」です。 これらの意味に応じて類語はたくさんあります。 いくつか下記でご紹介しますね。 家で威張る人
外では意気地無しな人
「内弁慶」の対義語にあたる言葉にはどのような言葉があるでしょうか。 よく「内弁慶」の対義語は「外弁慶」だという人がいます。 確かに意味は通じますが、実は「外弁慶」ということは正式な言葉ではないのです。 「内弁慶」の対義語として挙げられるのは下記のような言葉です。
「内弁慶」を直訳した英語表現はありません。 しかし、似たような意味で使われている英語表現があります。 ●bossy at home but timid outside bossy「偉そうな、あれこれ指示する」、timid「内気な、臆病な」の意味があります。 直訳すると「家では偉そうだが音では内気」となり、「内弁慶」の意にかなり近いニュアンスがあります。 ●lion at home and mouse outside こちらを直訳すると「家ではライオンのようだが、外ではネズミのよう」となります。 家では百獣の王ライオンのように威張っている人も、外ではネズミのように臆病になる、という意味があるイディオムです。
「内弁慶」な人の最初の特徴は自分に自信がないという点です。 自己肯定感が低く、自身の性格や外見、そして能力などに対して自信が持てないのです。 家族に自信のない所を指摘されると、図星なのでついカッとなってしまうのです。 また職場など外の世界では、自信が無いためにあまり目立とうとしないのです。 自信の無さは家の中でも外の世界でも、様々な言動で現れます。
「内弁慶」は臆病者でもあります。 臆病だからこそ、過剰に威張ったり、逆に内気になったりするのです。 臆病でなければ威張る必要も内気になることもないですよね? 例えば、家庭内で小さな問題が起きた時は、些細なことにも関わらずに過剰に反応します。 職場ではオーバーリアクションを抑え、内心でかなりビクビクしているのです。
「内弁慶」な人は心が優しい性格なこともあります。 あまりピンと来ない人が多いのではないでしょうか? 家族に対して威張ったり、いろいろ口うるさいことを言ったりするのが「内弁慶」な人です。 しかし裏を返せば、優しさがなければこのような言動は取りません。 優しさや愛があるからこそ、厳しいことも言ったりするのです。 また、職場ではあまり積極的な姿勢を見せない「内弁慶」ですが、そこにも優しさが潜んでいることがあります。 目立たないようにしよう、他人を立ててあげようという周りへの配慮や優しさがあるからこそ、おとなしくなるのです。
「内弁慶」な人は物事をネガティブに捉えるマイナス思考をする傾向があります。 家庭でも外でも、何か考え事をする時に悪い方向へと考えてしまうのです。 例えば、「子供が体調を崩したらどうしよう」「この先自分が病気や怪我をして家族を養えなかったらどうしよう」と突如不安な気持ちになります。 職場や学校でも「成績悪かったらどうしよう」「上司(先生)はきっと私のことが嫌いなんだ」などと考え込んでしまうのです。 些細な事でも常にマイナスな方向に考えるクセがあるので、マイナスなオーラが漂っているのが「内弁慶」な人です。
「内弁慶」な人は引っ込み思案な性格でもあります。 自分から挑戦しようとせず、常に受け身の体制でいるのです。 引っ込み思案になってしまうのは、自分への自信の無さが大きな要因でしょう。 「どうせ私にはできない」「挑戦しても上手くいかない」などと自信がないためにマイナス思考になってしまいます。 そのため、家庭でも外でも何かと言い訳をつけて挑戦しようとはしないのが「内弁慶」です。
「内弁慶」な人の中には3日坊主の気質がある人がいます。 苦しみや困難などに直面しても、最後まで耐えて頑張り抜く力が無いので、諦めグセがあるのです。 例えば、家族のために貯金をしようと決心をしても3日坊主で長くは続きません。 貯金のために、外食や買い物を我慢する苦しみに耐えられなくなるからです。 仕事のために必要なスキルをつけようと自主学習を始めても、これも長くは続かないでしょう。 勉強内容が難しかったり、つまらなければ、その困難から簡単に逃れてしまうのです。
警戒心が強い「内弁慶」な人もいます。 新しい人や物事に対して警戒心が強いため、すぐに受け入れることはありません。 用心深くなり、慎重に確認作業をします。 警戒心が強いと、自己開示も簡単にはしません。 信用できる人か、ありのままの自分を出してもいい相手かをじっくりと見極めます。 警戒心を持ったまま人と接すると、素の自分を見せることはありません。 そのため「外面が良い」人として接することになるのです。 外面が良い人にはこのような背景が隠されているのですね。
上記で、「内弁慶」な人は警戒心が強いとご紹介しました。 警戒心が強いために外面のいい人として職場や学校の仲間と接します。 また、外面を良くする理由として、負けず嫌いな性格という点もあります。 「弱い自分を見せたくない」「本当の自分を見られてバカにされたくない」という気持ちがあるのです。 ですので、無理をしてでも外面を良くし人と接します。
「内弁慶」な人の中にはプライドが高い人がいます。 友達よりも自分の立場が上だと思い、人を見下すような性格です。 そのため、特に家庭内では威張ったような態度で家族と接します。 「他人につべこべ言われたくない」というプライドの高さから、横柄な言動を取ってしまうのです。 また、プライドの高さは職場などでも垣間見れます。 基本的に我を通さないような気弱な雰囲気ですが、内心では「私よりレベルが低い人とはそもそも一緒にいたくない」などと思っています。 ですので、顔は笑っていても目が笑っていないような愛想笑いが目立ちます。
「内弁慶」な人は見栄っ張りでもあります。 見栄っ張りな人は大きな態度を取ったり、物事を事実よりも誇張して話したりします。 根本的に自分に自信が無いのですが、それを隠すかのように見栄張ることで自分の存在を認めて欲しいと思っているのが本心です。 家族に職場や学校での出来事について褒めて欲しいが故に、話を少し盛ることも珍しくはないでしょう。 また、職場や学校の人にも同様で、無理な振る舞いをしたりします。 見栄っ張りな性格は言動から確認できますが、所有物などからも判断することができます。 高級車や外車に乗っていたり、高級住宅街などに住んでいたりします。 また、私服はハイブランドばかりだったりすることもあります。
「内弁慶」な人は自意識過剰でもあります。 自意識過剰とは、他人が自分をどう見ているかを気にしすぎる状態のことを指します。 そのため、外見などに異常なほどにこだわりを持っている人も多いです。 また、自分のことをよく思われたいという意識が高いために外面が良くなったりします。 これは家族でも職場の人に対してもそうです。 他人の意見が気になるので「服装おかしくない?」とか「私のことどう思ってる?」などの質問をします。 本心を隠して相手を立てるような発言をしたり、相手の機嫌を損ねないように物を買ってあげたりします。
「良い自分を見せたい」と感じる内弁慶な人は、自己愛が強いということも特徴的です。 上記で、自信が無い人もいるとご紹介しましたが、中には自己愛が強い内弁慶な人もいます。 自己愛が強い人は、自分に対する愛が強く自分が大好きです。 ですのでそんな自分を「誰からも好かれたい」「皆から良く思われたい」と感じるのです。 自分に自信があるので、そんな自分を悪く言う人のことは受け入れないのです。 そのため、身内の人には自信満々な言動を取りますし、外の人には自分が傷つかないように外面を良くしているのです。
「内弁慶」な人は完璧主義者でもあるでしょう。 自分の思い通りにいかないと態度が大きくなってしまうのです。 「物事はこうあるべき」という強い気持ちが先走ってしまうことも多々あります。 例えば、身内に対して厳しい言葉をかけてしまうのは、身内に完璧を求めるからです。 家族が料理を失敗したら「料理はこうあるべき」という気持ちからつい声を上げてしまいます。 部下が仕事で失敗することが許せないために口うるさく説教をする上司も完璧主義者でしょう。
「内弁慶」の人は外面が良いと言います。 時には感情が無いような素振りを見せますが、本当に感情が無いのではなく、感情を隠しているだけなのです。 実は内心ではちゃんと感情があり、あえてそれを外に出さないから「外面がいい」と言われるのです。 具体的な例として「愛想笑い」があります。 人との話の中で笑うポイントがあっても、それは「愛想笑い」ですませます。 「ハハハー」と棒読みだったり、笑顔が引きつっていたり、笑顔だけれども目は笑っていなかったりします。 こんな時、内心では「つまんない」「何が面白いんだろう」などの感情を抱いているのです。
「内弁慶」な人が身内な人に対してだけ威張ってしまうのはなぜでしょうか? 一つの理由に実は甘えているという点があると思います。 身内の人に対して甘えたいけれども、でも上手く甘えられないので変に威張ってしまうのです。 夫や恋人などに見せる甘えている姿を、他の家族に見せられますか? どこか照れくさいというか、「大の大人が甘えるなんてけしからん!いやでも甘えたい」のような心理があるはずです。 照れ隠しのために威張ってしまったり、見栄っ張ったりしてしまうのです。
「内弁慶」な人は真面目なのです。 上記でご紹介した「負けず嫌い」や「完璧主義者」などは真面目さから来ています。 何事にも本気で真剣に取り組む性格なので、時には熱くなってしまったりします。 真面目なので、人付き合いに波風を立てたくないと思うことから本心を押し殺してまで外面を良く保つのです。 真面目でなければ本心を隠す必要はないですからね。
ここまで「内弁慶」な人の性格の特徴をご紹介してきました。 身内に見せる顔と外に見せる顔が違うことが良くわかったかと思います。 その状態を一言で表すとすると「二重人格」などがしっくりくるのではないでしょうか。 「二重人格」と聞いてあまり良い印象を持つ人は少ないかと思います。 しかしながら、「内弁慶」な人は好んで「二重人格」になっているとは限りません。 自分と相手の立場などをわきまえて、秩序を維持するためにそうならざるをえないことだってあるのです。
「内弁慶」な人の職場や学校における最大の特徴が、人当たりがいいという点でしょう。 上述のように「内弁慶」な人は外面が良いため、身内以外の人とは「良い人」で接します。 そのため、職場や学校など外部の人と接するときは威張ったりしません。 まるでその姿がありのままの自分かのように演じます。 爽やかな笑顔で人の話しを良く聞いたり、感じがよくコミュニケーションを取ります。 身内に取る態度とは全く違うので、身内の人が見るとびっくりするでしょう。
「内弁慶」な人は外部の人に対しては人当たりがいいです。 そのため、職場や学校など周りの人からの評判が良いことの特徴として挙げられます。 「あなたの旦那さん、良く働いてくれて助かっているよ」 「お子さんは学校でとても明るくみんなのリーダー的存在です」 など、家庭で見ないような姿を他人に褒められます。 しかしそのような姿を見たことがないので、褒められているのになんだか変な気分になるのです。 「外で頑張ってくれているのは良いことだが、私が知らない姿で戸惑う」というのが正直な気持ちでしょう。
「内弁慶」な人は職場や学校で家族の愚痴や不満をこぼすことが多いです。 奥さんの料理がまずいだの、子供が騒いでうるさいだの、とにかく家庭に対するマイナス発言が止まりません。 「内弁慶」な人は、家で威張っているのでそのストレスを外部にぶつけているという可能性もあります。 しかし、本当の狙いは、「外面が良くみんなから好かれる存在」でいるためなのです。 家族の自慢話などされても人が良い気分にならないことを「内弁慶」な人は知っているのです。 マイナス発言をすることで、「家庭が大変だが頑張っている人」という設定にしたいのです。 家では威張っているくせに、外部には不満をぶつけている人なんて、正直最低な奴だと思ってしまうのは私だけでしょうか。
内弁慶な人は、外面が良い反面、業務遂行能力に欠けているという点も特徴です。 外部では「良い人」を演じる反面、内心はとても気弱で意気地無しな性格です。 他人の目を気にしすぎるあまりに、業務のスピードがかなり遅かったり、意気地無しなので簡単に諦めてしまうのです。 心ではいろいろと考えているのですが、それが周りの人に見えるわけはありません。 外から見れば「仕事の効率が悪い人」「根性がなく、仕事を最後までやり遂げることができない人」になるのです。
「内弁慶」な人は職場や学校で「良い人」を演じます。 ですので、意見を求められる場では自分の本心を言わずに黙っていることが多いです。 もしくは、本心とは異なる意見を言って、他人に良く思われようとします。 会議などでは聞き役になり、他の人の発言を良く聞きます。 挙手などはせず、受け身な体制で参加しています。 質問があってもしません。なぜならいかなる時も他人に良く思われたいからです。 質問をするということは、ちゃんと会議の内容を理解していない、と捉えることもできますからね。
上記で「内弁慶」な人は自分の意見を言わないとご紹介しました。 それに加えて内弁慶な人は、場の雰囲気を見て人の意見に乗っかり、あたかも同意しているような素振りを見せます。 例えば会議で、他の人がほとんど賛成側にいるとします。でも自分は反対側の意見を持っています。 内弁慶な人は上司などの様子を伺い、賛成側に回ることで自分の株が上がると判断したときは、本心を隠し賛成側に回るのです。 傍から見たら「媚びを売っている」「自分の軸がない」とマイナスな印象を持たれることもあるでしょう。
内弁慶な人は、職場や学校での人当たりは良いです。 しかし、人当たりが良いからといって自分から新しいことに挑戦したがりません。 なぜなら、内弁慶な人は根本的に自分に自信が無く、根性も無いからです。 新しいことを始める時は何かと大変ですよね。 上手くいくことばかりではなく、苦しい思いをしたりもします。 内弁慶な人は、マイナス思考な人が多いので、「上手くいかなかったらどうしよう」と始める前から不安になります。 ですので、内弁慶な人は長い間、同じ役職のままでいたり、仕事内容も変わらなかったりします。
「内弁慶」な人は人当たりがいいと説明しました。 他人に嫌われたくない、という気持ちが強いので、人からのお願いは基本的に断れません。 自分の仕事の範囲ではないものもつい引き受けてしまうので、残業せざるをえなくなってしまいます。 上司に「明日までにプレゼンの資料作って欲しい」と言われれば喜んでOKします。 しかし蓋を開ければ、自分の仕事もまだ終わっていない、そもそもプレゼンの内容も把握していないことにあとから気付くのです。 しかし、一度引き受けてしまった仕事をやっぱり出来ません、ということにはできないので、仕方なく残業をします。 こういうことばかりを繰り返していると、心も体もボロボロになってしまいます。
周りに気を遣いすぎている人も要注意です。 「嫌われたくないから」「信用を失いたくないから」と言って、気を遣ってばかりの言動は相手にも伝わります。 好かれようと必死なので、本心とは正反対の言動を取ることもあります。 周りに合わせてばかりなので、時には言っていることとやっていることが支離滅裂であることもあります。 気を遣いすぎると相手もそれを感じ取りますし、自分自身がとても疲れてしまうでしょう。 「こんな辛い思いはしたくない」と人といることを避けるようになります。
しつこいようですが、繰り返し言います。 内弁慶の人は外面を良くします。その外面を利用して、自分よりも立場が上の人に媚びを売ることがあります。 上司や先輩、そして取引先の人など、能力や権力を持っている人に対してペコペコとしているのです。 嫌われたくないから、よく思われたいから、という一心で、気に入られようと必死に動きます。 そのため、上司などの発言には同意していなくても同意しているフリをします。 心から良いと思っていないことを褒めたりもします。 自分の気持ちに嘘をついてまで媚びを売っていると、最終的に疲れてしまうのは自分自身でしょう。
内弁慶な人は職場や学校で良い役割を果たしてくれることもあります。 その一つが、バランサーになってくれるということです。 場の空気を読んで適切な行動や発言をしてくれるので、職場や学校の平和が保たれます。 バランサーって、どこでも必要な存在なのです。 職場で社員同士が揉めていれば仲介に入る必要がありますし、学校で生徒同士が喧嘩していたら止めに入る必要がありますよね。 間に入ってくれるのが内弁慶な人なのです。ですので、周りからは感謝されることも多くあります。
「上司に認められたい」「同僚にすごいと思われたい」という気持ちが現れ、内弁慶な人は仕事を真面目に取り組みます。 会社としては真面目に仕事をしてくれる人を評価しますよね。 ですので、いろいろと思うことがあっても、内弁慶な人はひたすら仕事に打ち込むのです。 上司や会社に対して不満を持っていて、仮にそれをぶつけたとしても、状況が変わらないことってありますよね。 ですので、内弁慶な人は「黙っている方がまし」と感じ、黙々と作業をします。 いろいろと文句を言う社員は目をつけられやすいですが、何も言わずに与えられた仕事をしっかりとこなしてくれる社員は、良い意味え目をつけられやすいことも、内弁慶な人はわかっているのです。
仕事をしているときはもちろんシラフですよね。 シラフだからこそ「外面が良い人」を演じられています。 ですので、仕事で飲み会や接待などでお酒が入るとその仮面が剥がれることがあります。 酔っ払うと言葉が乱暴になったり、威圧的な態度を取る人は「内弁慶」な可能性が高いです。 人は酔っ払うと素の姿が現れるとよく言いますよね。 普段はとてもおとなしく人当たりがいい人が、酔っ払うと人が変わったような言動を取ることって結構あります。 ですので飲み会でよく、今まで思っていた人と違った、と感じることは多いのではないでしょうか。 人の本当の姿を見たい場合は、ぜひ飲み会に誘ってみると良いでしょう!
「内弁慶」な人の家庭での特徴を見ていきましょう。 身内には威張るような人のことですが、詳しい特徴はどのようなものがあるのでしょうか。
「内弁慶」な人の家庭での最初の特徴は、家族のリーダー的存在であるということです。 家庭内で威張って、他のメンバーに偉そうな態度を取れるのって、リーダー以外基本的に出来ないですよね。 家庭内で権力がある人が「内弁慶」な人である傾向があります。 そのため、基本的には父親が「内弁慶」であることが多いです。 中には父親よりも母親の方が立場が上な家庭もあるでしょう。その場合は母親が「内弁慶」です。 祖父母と一緒に生活している人は、祖父母が「内弁慶」であることもあるでしょう。ちなみに私の家では祖母が権力者でした。 子供が家庭内でリーダー的存在である家庭は少ないかもしれません。 子供に主導権を握られると、親が引き回されることになり、わがままに育つ可能性があります。 ですので、子供が「内弁慶」であれば注意が必要です。
内弁慶な人は家族に対してはとにかくめちゃくちゃ喋ります! 家族にとってはその姿がデフォルトなので違和感は感じないかもしれません。 しかし職場や学校にいる時と圧倒的に話す量が多いのは事実です。 帰ってきてから、寝るまでマシンガントークです。 職場や学校で起こった出来事や、愚痴など様々なことを喋ります。 家族が聞いていようが聞いていまいが関係なく、一方的に話します。 家族の話を聞こうともせずにひたすら話し続けるので、家族にとっては迷惑に感じることも多々あるでしょう。
内弁慶な人は家でとてもおしゃべりです。 仕事や家庭への不満を投げることも多いでしょう。 その度に家族はアドバイスをしてくれます。「もっとこうした方がいいんじゃない」という提案にのることも多いです。 しかし、内弁慶な人は口だけで実際には行動に移さないことが特徴です。 例えば、職場の不満ばかりを言う内弁慶に対して「そんなに嫌だったら仕事辞めたら?」と家族が言います。 内弁慶な人も「確かに。そうしよう!」とその場では言うのですが、実際には仕事は辞めません。 なぜなら仕事場では外面良く人に接しているので、辞めることを言い出せないのです。 ですので、家族は「辞めると言ったのに結局辞めないなんて、口だけな奴」と思うのです。
家庭内で威張るような内弁慶な人は、家での定位置が決まっています。 食卓で座る席や、テレビを見る席など、勝手に自分で指定席を設けているのです。 ですので、自然と指定席に座りますし、家族もそのことをわかっているので、指定席に座ることを避けます。 万が一、内弁慶の指定席に座っている所を目撃されると、内弁慶な人は不機嫌になります。 ですので、何があっても内弁慶の指定席には座ってはいけないのです。 家に遊びに来る友人などにも指定席の暗黙のルールは教えてあげる方が良いですね。
内弁慶な人は、外ではいい顔をしている分ストレスが溜まっています。 ですので家庭では職場や学校の愚痴をたくさんこぼします。 上司がうるさいとか、学校の授業がダルいなどすごく毒舌です。 上司や先生にはペコペコしているのに、本心は嫌に思っているのです。 家族には何でも本音で話せるので、毎日愚痴のオンパレードなのです。
内弁慶な人は、職場や学校で良い人ぶるということをご紹介しました。 しかし実際心の内では良い人とは限らず、不満に思っていることもたくさんあります。 ですがその不満を職場や学校でぶつけることは出来ないので、家族に八つ当たりしてしまうこともたくさんあります。 仕事や学校のイライラをぶつけられた経験はありませんか? 帰ってきたらやたら不機嫌で「大丈夫?」と聞いただけなのに「うるさい!ほっといて!」などと言われたことがある人は多いのではないでしょうか。 こちらは心配してあげているのに、不機嫌な態度を取られると嫌な気持ちになりますよね。 しかし、内弁慶な人が抱えているストレスを理解してあげると、八つ当たりされるのも理解できるかもしれません。
内弁慶な人は、家では威張るような態度を取ります。 しかし、機嫌が良い時は家族に対して優しく接してくれるのは良い所です。 家族のリーダー的存在で物事の決定権を握っているので、機嫌が良い時は外食に連れて行ってくれたり欲しい物を買ってくれます。 内弁慶な人が機嫌が良い理由は、仕事や勉強が大きいでしょう。 日頃はストレスを抱えながら人と接している外の世界ですが、自分にとって良いことがあると嬉しくなるのです。 例えば仕事を任せてもらえたとか、勉強の成績を褒められたなどです。 嬉しさを家族にもシェアしてくれるのです。内弁慶の人も悪くないかもと思えませんか?
人は感情に波がある生き物です。 内弁慶な人の機嫌が悪い時は、家庭の雰囲気にも大きく影響を及ぼします。 機嫌の悪いオーラが帰宅とともに漂うので、他の家族は暗黙の了解で体制を整えるのです。 普段から威張っているような内弁慶な人ですが、機嫌が悪いとさらに態度が横暴になります。 いつもは何も言わないことでもすぐに文句を言ったり、物を蹴ったりします。 仕事や学校で何か嫌なことがあった時にこのような状況になるのです。 機嫌が悪い時は何をしても効力はないので、そのまま放っておくのがベターでしょう。
内弁慶な人は、家族にはいろいろな感情を見せてくれます。 普段は威張ってあまり感情を見せないような人も、嬉しい時は笑いますし、逆に悲しい時はとことん落ち込みます。 落ち込んでいる時は、いつもの威厳を一ミリも感じさせません。 口数が少なくなり、時には涙を流すことだってあるでしょう。 職場や学校など外部の人には落ち込む姿は見せられないのが内弁慶な人です。 なぜなら、内弁慶な人は外面が良いので、弱い姿を見せるわけにはいかないのです。 その分、素の自分を見せられる家族には落ち込んでいる姿を見せます。
内弁慶な人は外の顔と内の顔があります。つまり、仕事をしている人です。 内弁慶な人の考え方として、「僕(私)がしっかり稼ぐから、家のことは頼んだ!」と考える人がいます。 そのような人の家庭では、両親のどちらかが働きに出ていて、どちらかは専業主婦(夫)であることが多いです。 「亭主関白」や「かかあ天下」という言葉がある通り、家庭内で権力を握る人はどちらか1人である家庭がほとんどでしょう。 家庭を養うために外でしっかりと働くかわりに、家庭内のことは夫や妻に任せるのです。 その方が効率的といえば効率的でしょう。 お互いに専念することをわけているので、仕事と家庭のことを同時に考える必要がないからです。
内弁慶な人は、家族から嫌われがちという悲しい特徴もあります。 ここまでの説明を読んでいただければわかると思いますが、内弁慶な人は家族にとってあまり良い人とは言い切れません。 常に威張っていて、口うるさく、自分の機嫌が良い時だけ態度が良くなる人なんて、正直「自己中」じゃありませんか? 外で一生懸命頑張っているのは理解しているつもりでも、大切な家族にそのような態度を取られると嫌な気持ちになりますよね。 あまりにも自分勝手な言動を取る内弁慶な人は、家族から嫌われてしまうことになるので、何でもやりすぎは要注意です。
内弁慶な人は、家事が全くできないという特徴もあります。 できるけどやらない、という人も中にはいるでしょう。 どちらにせよ、家事に協力的でない内弁慶な人は、やはり家族から呆れられることが多いです。 内弁慶な人は、職場で1日中良い人を演じます。 ですので仕事が終わって家に帰るとその疲れが一気に出るのです。 疲れが出ると何もしたくなくなりますよね。食べた食器を下げない、お風呂もすぐに入らないなどダラダラと過ごします。 家事を手伝わなきゃいけないとわかっていても体が思うように動いてくれずに、結局手つかずになってしまうのです。 亭主関白的な人は、最初から家事を手伝おうとも思わないでしょう。 家事は自分の仕事ではないと思っているので体力が余っていても率先して手伝わないのです。
人はなぜ「内弁慶」になってしまうのでしょうか? その原因を確認しましょう。
人が内弁慶になる原因の一つめは、人とのコミュニケーションが苦手という点です。 人と上手く意思疎通を測れないので、自分の意見を通すことを諦めたり、感情的になって威張ったりするのです。 人との意思疎通に問題がなければ、「良い人」を演じる必要はありませんし、家族にも威張る必要はありません。 自分が感じたことをそのまま言葉として伝えられれば相手はしっかり理解してくれるのです。 ですが、言いたいことを上手く表現できないのでイライラしたり、そんな自分に嫌気がさしたりします。
人が内弁慶になってしまう原因として、人生の中で存在を否定されるようなことがあったからということも考えられます。 両親や学校の先生などから、自身の言動について否定的な指摘をうけることが多いと「どうせ自分はダメな人間なんだ」とマイナス思考に陥ってしまいます。 そうすると、何事にも積極的に取り組む姿勢を失い、他人に対しての警戒心が強くなってしまいます。 他人に対して簡単に自己開示もしないので、本当の自分を隠して付き合っていくのです。 その分、家族にはありのままの姿を受け入れて欲しいという願いから、態度が横暴になってしまうのです。 辛い過去と戦いながら、内弁慶な人は生きているのですね。
自分の家族に「内弁慶」な人がいた人は、その人の姿を見て成長します。 それが人間の普通の姿だと信じ込んでいるので、気がつけば自分も「内弁慶」な人になってしまっているのです。 父親や母親が内弁慶な人であれば受ける影響は大きいでしょう。 祖父母が内弁慶な人だった可能性もあります。 子供は大人の姿を見て成長していくので、子供の言動を見れば親が内弁慶かどうかも判断できるのです。
内弁慶な人は平和主義な人が多いです。 人との衝突を避け、穏便な生活を送りたいという気持ちから、争いごとを避けようとして「良い人」を演じます。 ですので、たとえ衝突してしまう意見を持っていても、それを表に出すことなく心の中で処理をしているのです。 意見の衝突や争いごとがあると疲れますよね。 その場の雰囲気も悪くなり、仕事のパフォーマンスも下がってしまいます。 ですので、内弁慶な人はそんな最悪な結果を逃れるためにあえて本音を話さないでいるのです。 自分が我慢をすれば、意見が衝突することなく仕事が進められるので、自分よりも他人に合わせるのです。
生きていれば人は少なからずストレスを抱えています。 仕事や学校のストレスはが大半を占めるでしょう。 ストレスに敏感な人はすぐに体調を崩したりしますし、逆に強い人は何が起きても動じません。 内弁慶な人は外部で口数少なく外面を良くしている分、相当なストレスを抱えているはずです。 そのストレスはもちろん1人で抱え込めるものでなく、発散出来る場は家庭しかないのです。 ストレス耐性が低い人は、毎日家庭で暴れてしまいますし、ある程度ストレス耐性がある人でもさすがに家族には甘えてしまうでしょう。
「内弁慶」の短所の一つめは、常に人間関係のトラブルが生じるということです。 家族に対して威張ったような態度を取るので、配偶者が嫌な気持ちになったり、子供が距離を置いたりします。 家族なので絶交とか絶縁とまではいきませんが、関係がギクシャクすることはあります。 また、職場など外では基本的に良い人を演じているので人間関係は問題なく思えます。 しかし、人間の中には「内弁慶」を見破れる人がもちろんいるので、「外面」を見抜かれると関係は良好とは言い難いです。 「あの人は本性を隠していて本当はもっと腹黒い人だ」などと陰口を叩かれることになります。 事が大きくなると、いじめなどにも発展しかねません。
内弁慶な人の「外面」を信じてくれる人はある程度いるでしょう。 しかし、中には「外面」を見破る人もいて、そういう人たちは安易に内弁慶な人を信用しません。 「本当は何を考えているかわからない」「人によって態度を変える」ような人を信頼しようと思いますか? きっとどこかで悪口言われているんだろな、とか余計なことを考えてしまいますよね。 信用されないと、仕事を任せてもらえなかったり、飲み会などにも誘われなくなってしまいます。
内弁慶な人は自分の本音を隠して良い顔をしています。 つまり、言いたいことがあっても伝えることを諦めてしまう事がたくさんあるのです。 そのため、自分の思い通りにいかないこともおおく、その分人生において損をしているということになります。 小さなことで言うと、食事で本当は中華を食べたいけれども、みんながイタリアンに行きたそうだからイタリアンと発言をします。 そうすると、食べたかった中華を食べることが出来なくなりますよね。 みんなの願望は叶うので満足しているかもしれませんが、内弁慶な人は満足することなく損をしてしまっているのです。
内弁慶な人は、他人からの依頼を基本的には断ることをしません。 断ることで嫌われてしまうことを避けるためです。 ですが、断ることをしないと、人はどんどん頼ってきます。 結果として、良いようにこきを使われるという短所があります。 仕事の依頼を何でもペコペコと引き受けていると、人は「こいつ何でもやってくれるな」と悪い方向に考えるのです。 ですので、自分がすべき仕事でも簡単に任せて楽しようとするのが人間です。 内弁慶な人は自分の範疇外の仕事を当たり前のようにこなすことになりますが、それは間違いなのです!
内弁慶な人は、外の世界ではいろいろと無理をしています。 本心を押し殺し、人の機嫌を取って、そういう生活をほぼ毎日送っているのです。 そうすればストレスが相当溜まりますよね。家族にぶつけられたとしても完全にストレスが発散されることはないでしょう。 そのため、内弁慶な人は他の人に比べて体調を崩しやすいです。 ストレスが原因で風邪を引いたり、湿疹が出たり、心の病気にもなる人もいます。 心も体もボロボロの状態になってしまい、仕事はもちろんですが日常生活も疎かになってしまいます。
「内弁慶」な人の最大の長所は人からよく好かれるという点でしょう。 家族からは好かれないような人も、職場や学校ではみんなから好かれる人気者です。 内弁慶な人は、外ではおとなしく、波風を立てないように過ごしています。 ですので相手の気に障るような言動は基本的には取りません。 むしろ、周りの人が気持ちよく思うような言動を率先して取ります。 仕事は何でも引き受けてくれたり、しっかりと人を褒めてくれたりするので感じが良い人として好かれることが多いです。
内弁慶な人は、自分の意見をうちに秘める分、人の話をよく聞きます。 話の聞き方が上手なので、周りの人は「あの人に聞いてほしい」「あの人にしか相談できない」と頼りにするのです。 話の聞き方はとてもお手本になります。 相手の目をしっかり見て、深く頷いてくれます。 共感力に長けているので、人は話していてとても心地よく感じるのです。 聞いている側の本心がどうにせよ、相手にとってはとても良い話し相手になるのです。
内弁慶な人は外面が良い、ということはもう理解いただけたかと思います。(ここまでにしつこいくらい言っているので笑) ですので、人との対応はものすごく丁寧にやってくれます。 相手が欲しい言葉を適切なタイミングでかけてくれますし、行動も先読みして先手を打ちます。 失礼な言動は絶対に取りませんし、とってしまったとしても素直に謝罪ができます。 内弁慶な人は接客業に向いているかもしれませんね。 人当たりよく人とコミュニケーションが取れるので、そのスキルを最大限に活かせる仕事でしょう。
内弁慶な人は自分の意見があってもそれを表に出すことは少ないです。 それは、周りの空気を読んでどう行動すべきかがしっかりと計算できるからです。 場の空気を呼んで、気遣いができるので、相手は好印象を抱きます。 内弁慶な人は、常に周りをよく見ています。 他人の言動に耳や目をかたむけ、自分はどのように行動するのがベストなのか、頭の中でシュミレーションをします。 周りからは「気遣いが上手」「常に周りを見ていてテキパキと動ける」などとお褒めの言葉をいただきます。
内弁慶な人は自分の本心を隠して、外面を良く人と接します。 本心を隠して違う自分を演じるだけの演技力があるということになります。 その演技力を活かし、お世辞を言うことを得意とします。 例えば、上司に気に入られるために、思ってもいないのに「今日のお召し物も素敵ですね」と自然に言えるのです。 人は褒められると悪い気分にはなりませんよね。ですので上司もその言葉をそのまま受け取り機嫌が良くなるのです。
物事が上手くいなかったり、周りから嫌なことを言われるとついつい感情が先走ってしまいますよね。 しかしその感情を一瞬ぐっと抑えることで感情を上手くコントロールできるようになります。 感情を上手くコントロールできるようになると、物事を冷静に見ることができ、家族にも威張る態度をせずにすみます。 どのように感情をコントロールしているかは人によってそれぞれかと思いますが、まずあなたに実践していただきたいのが「3秒ルール」です。 感情が高まるようなことがあっても、心の中で3秒数えながらその感情をぐっとこらえます。 すると不思議なことに感情が落ち着くのです。声に出して数を数えても良いかもしれません!
外では口数が減ってしまうのが内弁慶な人ですが、自分の思いは言葉にしてしっかりと相手に伝えましょう。 つい心の中にそっとしまいっぱなしになってしまうのですが、自分の意見や思いは伝えないと理解してもらえません。 とは言いつつも、いきなり伝えるとなってもハードルが高いですよね。 ですので、最初は直接口頭ではなくメールやLINEなどで伝えるのもアリです。 ですが文章だと解釈がズレたりする可能性があるので、言葉選びには気をつける必要があります。
感謝の気持ちを忘れずに過ごしてみましょう。 忙しい毎日だとつい忘れがちになってしまったり「そんなのバカバカしい」と思う人もいるかもしれません。 ですが感謝の気持ちはとても大切で、感情の気持ちを持ち実際に相手に伝えることで幸せが広がっていきます。 直接相手に言葉で伝えられることが理想ですが、いきなりハードルが高いと感じる人もいるでしょう。 そういう人はまず手紙やメールなど文字で伝えることから始めてみましょう! 伝えることに意味があるので伝える手段はあなたが心地よく感じる方法で問題ないです。 例えば「今日は仕事をサポートしてくれてありがとう」とか「料理の手伝いいつも助かってるよ」などです。 きっと相手も幸せな気持ちになるはずですよ。
コミュニケーションスキルは、人と触れ合うことでどんどんと磨かれていきます。 ですので、人と触れ合う機会を増やすことで、内弁慶が改善されるかもしれません。 コミュニケーションにおいて、相手から学ぶことってたくさんあると思います。 どういう言葉を使っているかとか、どのように伝えれば不快に感じないかとか、全て学びに繋がります。 勉強する目的で、人と話す機会と増やしていきましょう。
休日に家にこもりっぱなしな生活になっていませんか? 家でゆっくりすることも良いですが、家にいると家族に威張ってばかりな自分にも疲れてしまいます。 休日に外出してリフレッシュすることもおすすめです。 外出をすれば、人とのコミュニケーションの機会も増えますし、気分転換にもなります。 オンとオフのメリハリをしっかりとすることで、内弁慶も改善されます。
内弁慶な人は「他人に嫌われたくない」という思いがあるかと思いますが、そもそもこの考えを捨てましょう。 正直な話し、人間には相性があるのでどんなに振る舞っても嫌いに思う人は必ずいるのです。 ですので、嫌われる勇気を持つことも大切です。 嫌われる勇気を持てば、「良い顔」をせずに済みます。 ありのままの自分をさらけ出すことができるので、気持ちもだいぶ楽になるでしょう。 素のあなたを嫌う人は出てくるかもしれませんが、全く気にしなくて大丈夫です。 その人たちは、あなたの人生に必要のない人たちだからです。
外面を良くするあまりに、なんでも依頼や誘いを受けてしまうのが「内弁慶」な人です。 しかし、それだと自分に正直になれませんし、何しろ体も心も疲れてしまいます。 ですので、断るべきことはしっかりと断ることを意識してください。 冷静に考えて、自分の仕事を他人に押し付けるのは間違っていますよね? あなたが人の分まで働いても給料は変わりませんし、こき使われるだけで良いことなんてひとつもありません。 行きたくない飲み会に参加すると、時間もお金も無駄です。 飲みたくないお酒も飲むことになるので、健康にも悪影響です。
内弁慶はあえて失敗をすることで治るという人はたくさんいます。 「ショック療法」という治し方があるそうです。 「ショック療法」はあえて失敗を繰り返すことでマインドから治していく治療法です。 失敗をして、「失敗しても大丈夫」という考えを自分に植え付けるのです。 その時に必要なことは、なぜ失敗しまったのかという原因を特定することです。 原因と解決策を考えながら、この「ショック療法」を重ねると、失敗に対する免疫がついてきます。
職場や学校で口数が少ない内弁慶な人は、外の世界での発言回数を増やしましょう。 無理やり話す必要はないですが、感じたことや思ったことは声に出すことを心がけてください。 他人の目を気にしすぎて発言するタイミングを見失ってしまうと、損をするのは自分自身です。 言うべきことを言って後悔するのと、言わないまま後悔するのでは、前者の方が良いのではないでしょうか。 「良い人」である必要もないですし、そのために自分を押し殺す必要もありません。 職場や学校など外の世界でも言いたいことは言えるように少しずつチャレンジしていきましょう。
言いたいことが言えなかったり、物事が思うように進まないとストレスが溜まりますよね。 家族に八つ当たりすることでストレス発散している人もいるかもしれませんが、それだと家族は嫌な気持ちをします。 ですので、ストレスを発散できるような趣味などを始めてみるのも良い改善方法です。 思いっきり体を動かしたりするものや、周りの音が聞こえないくらい没頭できる趣味が良いでしょう。 例えば、
などが良いと思います。 ストレスをぶつけすぎて怪我しないように注意してくださいね。
運動することでストレス発散になり、心も体もリフレッシュされます。 ですので毎日適度に運動することもおすすめです。 例えば、1日15〜30分のジョギングやランニングなら気軽にスタートできるでしょう。 もっと簡単なものは、通勤通学でエスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使うようにすること、でしょうか。 少しの工夫で体を動かすことは可能なのです。 また、仕事中も1時間に1回くらいのペースで自分のデスクから離れるのも大切です。 少し周りを歩いてみたり、背伸びをして常に体を動かすことを意識してみてください。
内弁慶な人は、心の中で様々な感情を抱いているんですよね。 いろんな感情があるので自分自身で葛藤しているのです。 精神を安定させたい場合は、瞑想やヨガがおすすめです。 瞑想やヨガと聞くとハードルが高いと感じる人がいるかもしれませんが、実際はそうではありません。 瞑想は1日1分だけでも目を瞑ることからスタートできますし、ヨガも難しいポーズを取る必要は全くありません。 瞑想もヨガも「自分と向き合う」ことを目的としているので、背伸びをする必要はないのです。
内弁慶の改善方法をご紹介してきましたが、そもそも自分自身のことを大切にできているでしょうか? 「内弁慶な自分が嫌い」と思っていませんか? 自分を嫌いになってしまう気持ちはよくわかります。 しかし、まずはありのままの自分を受けることもとても大切なのです。 内弁慶な自分を受け入れてあげることで、自己肯定感が高まります。 自己肯定感が高まると、そのままの自分を認めることができるのです。 内弁慶な自分を認めた上で、改善すべき点にしっかりと集中して取り組むことで、効率的に内弁慶から卒業ができるのです。 まずは自分を大切に扱ってあげましょう。好きになりましょう。 自分を大切にできない人は、他人のことを大切できませんからね。
家族で内弁慶の人いる場合や、恋人が内弁慶の場合の適切な関わり方を紹介します。
内弁慶な人は家族や恋人に対してたくさん話してくれます。 たまに喋りすぎて鬱陶しいと思うかもしれませんが、彼らは話すことでストレスを発散しているので、しっかりと聞いてあげましょう。 職場や学校であった出来事や、不平不満を吐くことも多いかと思います。 聞く側に何のメリットが無かったとしても、話している間はしっかりと聞いてあげることが大切です。 自分が話している時に話を聞いてくれないと嫌な気持ちになりますよね? 自分がされて嫌なことは他人にしないことが大切です。
内弁慶な人は外の世界でストレスと戦いながら一生懸命頑張っています。 「家族を支えてくれてありがとう」としっかり伝えられていますか? 家族だから言わなくても伝わると思っている人は大間違いです。 今更、感謝の言葉を伝えるなんて照れくさい、恥ずかしいと思う人は、まずは手紙を書いてみましょう。 文章にするだけでも立派ですからね。 感謝されると、もっと頑張ろうという気持ちになってくれるはずです。
内弁慶な人は自分の存在を受け入れてほしいという気持ちが強いです。 家族や恋人なので、受け入れていることが当たり前なのですが、それをあえて言葉にして伝えてあげましょう。 いつでも味方であることを伝えると、内弁慶な人は安心することができます。 「家族はいつでもあなたの味方だよ!」「相談ならいつでも乗るから何でも話してね」などの言葉は嬉しいですよね? 存在を認めてくれていることがわかると、ありのままの自分でもいいんだと思えるのです。
内弁慶な人は職場や学校で人から注意を受けたり不満をぶつけられたりもしています。 その度に自分に対しての自信を失ってしまいます。 ですので家族や恋人だからこそ理解している、内弁慶な人の良い所を褒めてあげましょう。 「口うるさい上司と上手くやっているのは素晴らしい」「他の人にはない良い所だよ」と伝えてみましょう。 褒めてあげることで、内弁慶な人の気持ちは明るくなり、家族や恋人に対しても良い態度で接してくれるでしょう。
内弁慶な人は日頃の疲れのせいで休日は家に引きこもりがちになってしまいます。 ですが引きこもってばかりだと、気分転換も上手くできないので、ぜひ外出を提案してみてください。 例えば、「買い物に付き合って」とか「映画館に行こう」と誘ってみると良いでしょう。 イベントごとや人混みが嫌いな人には「ちょっと近所を散歩しよう」と声をかけてみてください。 日光や風を浴びると人は自然にリフレッシュができます。 自然の力は偉大ですね。
不平不満をこぼす内弁慶な人に対して思うことはたくさんあるかもしれません。 助言やアドバイスをしたい気持ちは本当によくわかります。 しかし、相手が求めない限りは、助言やアドバイスをするのを控えるのがベターです。 内弁慶な人は助言やアドバイスが欲しくて不平不満をこぼしているのではありません。 ストレスをぶつけることで、頑張っている姿をただ認めてほしいだけなのです。 それなのに、「そういう所ダメだよ」と上から目線で言われるとさらに傷ついてしまいます。
家族や恋人に対して、あまりにも乱暴な態度を取ったり、仕事のことで落ち込んでいることが続けば、それはうつ病などの可能性があります。 その場合は、なるべく早い段階で医者に診てもらうことを勧めてみましょう。 その際は伝え方には十分注意が必要です。なぜなら本人は自分が病気だとは思っていないからです。 タイミングを見計らって伝えてみたり、職場の人に言ってもらうように頼んだりすると良いでしょう。 放っておくと本人にも家族や恋人にも悪影響になってしまいます。
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人見知りが重くなった状態を、今日では社交不安障害と呼んでいます。 会話をしたり、食べているところを見られたり、人と目が合うだけでも、強い不安を感じる状態です。 このノートでは、「体」「気持ち」「考え方」「行動」の軌道修正で、苦手なことを少しずつ減らしていきます。
家族や恋人など、身近な人に「内弁慶」はいるはずです。 「内弁慶」な人に対してマイナスなイメージを持っている人も多いかと思います。 しかし、「内弁慶」な人は好きでそうなっているとは限りません。 置かれている環境などによってそうならざるをえない可能性もあります。 「内弁慶」だからといって毛嫌いするのではなく、ぜひしっかりと向き合っていただきたいです。 そうすることで「内弁慶」な人との関係性も良くなるはずです。 最後までお読みいただきありがとうございました!