「お局様」という言葉をご存知でしょうか?「お局様」は勤続歴の長い意地悪な女性社員を指す言葉です。みなさんに職場にも「お局様」と呼ばれている人がいませんか?今回は、「お局様」の意味や特徴、対処法などを解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
「お局様」は、「おつぼねさま」と読みます。 「おきょくさま」ではありません。 意味は、「意地が悪く、口うるさい女性社員」で、具体的に勤続年数の長いベテランの女性社員を指す言葉として使用されます。本来は、「ベテランの女性」「職場を仕切る女性」という意味で使用されていましたが、現代ではそこに「意地悪」「口うるさい」といったマイナスなイメージを含んで使用されます。 「お局様」に具体的な年齢の定義はありません。また、独身のイメージが強いかもしれませんが既婚者でも「お局様」になる可能性はありますので、こちらも一概には言い切れないと言えるでしょう。 本記事では、そんな「お局様」の特徴や心理について詳しく解説していきます。 対処法なども紹介しますので、是非参考にしてみてください。
「お局様」の特徴としてまず、「口調が強い」ということがあげられます。 とくに女性社員や、部下に対しては当たりが強いことも多く、「そんなこともできないの?」「頭使いなよ」など、攻めたてるような言い方をしてくるので、話しているとだんだん気が滅入ってきてしまいます。 「お局様」は、基本的に自分では何か行動をすることがありません。 しかも「〜をしておいて」と断れないように強く言い、面倒なことはすぐに部下になすりつけ、手伝うこともせずにあれやこれや文句を言ってくるのです。 例えばそれで何かミスがあったという場合は、部下に責任をおしつけ、いい結果を残すことができた場合などは、自分の手柄にしてしまうことも。
些細なことで怒ってくるときもあれば、「いいわよ、私直しておくから」と訂正を心よく引き受けてくれる日もあります。つまり気分屋なのです。。 機嫌がいい日は、いつもだったらボロくそに言われることもあっさりと許してもえらえたりなど、その日の気分によって対応をが変わるので、周りの人間は「今日は機嫌悪いかな…?」などと顔色を伺ってしまいます。 また、気分屋なだけでなく感情の起伏が激しく、地雷を踏んでしまうと急に怒り出したり、機嫌が悪くなったりということも珍しくありません。特に自分より目下の相手に急に怒りだしたという場合は、溜まっているストレスをぶつけているということもあります。 基本的に、何がいけなかったのか、何が気に障ったのか理由がわからない場合も多く、対策の仕様がないのが困りものです。このタイプの「お局様」に言われたことは、あまり気にしないのが一番です。
「お局様」は陰口が大好きです。 基本的に、上司や社長といった役職についている人以外のことは見下しているので、「あの子ってほんとうに仕事ができないのよね」などと陰口を言うことが多いです。 ほんとうに部下のことを思っていているのであれば、本人に直接指摘するということもありますが、「お局様」は思いやりがあるわけではないので、他の社員や人に陰口として話します。
「お局様」は、「○○さんって〜…よね」というように、悪口を言うことで、それを聞いた人をどんどん自分側の人間へと取り込んでいきます。 つまり、自分の味方を増やしていこうとするのです。 上司には逆らえないと思っている部下たちは、「お局様」に逆らってはいけないと思っているので、「お局様」の言うことに賛同なければいけないと思っている人はほとんどです。 結果的に、どんどん同調者を増やしていき、度が過ぎると気に入らない人を標的に集団でいじめのようなことをしてくる「お局様」もいます。
「お局様」は、自分にとって気に食わない人間に対してはきつい態度をとってきますが、自分の気に行っている人に対しては、妙に親切に接したりします。 例えばお気に入りのAさんがミスするとフォローするのに、Bさんがミスしたときはネチネチと嫌味を言うなど、態度がコロコロ変わる「お局様」を目の当たりにしたこともあるのではないでしょうか。 特に、男性社員や上司の前では、
といったように、まるで別人になるといったお局様は多いです。 自分に対してきつい態度の「お局様」が媚びを売って気に入られようとしている姿は見ていてイライラとしてしまいますよね。
「お局様」の中には、勤続年数の長さから、誰に対しても敬語を使わないというように、馴れ馴れしい失礼な態度をとる人もいます。 勤続年数に関係なく、上司や取引先相手には敬意を示すのが礼儀ですが、「お局様」は年齢的にも上司や取引先相手が下であるといった場合は、敬意をしめさない人も多いです。 実際に、失礼な態度をとられても、「お局様」の勤続年数や会社への貢献度から「さからえない」と思う人もいます。 また、目上の人に対してもフランクに接することができるそんな自分を「すごいでしょ?」と周りにひけらかしているのです。
「お局様」は、既婚者や若い人に対して敵意をもっていることが多く、他の人に比べて当たりが強いこともあります。 とくに、独身の「お局様」は「結婚できていない」ということをコンプレックスに感じている場合が多く、「子供を理由に仕事を休むことができていいわね」などと嫌味ったらしいことを言ってきたりします。 本当は、結婚生活と仕事を両立している人に対して「羨ましい」と思っているのです。
実は「離婚歴」がある「お局様」も多いです。 部下に嫌味を言ってしまうような「お局様」は、「結婚生活」が円滑にいかない場合が多いのです。 簡潔に言うと「お局様」は性格がいいとは決して言えませんよね。 本当の性格を隠してお付き合いを続け、結婚することができたとしても結局ボロが出て旦那さんに対して傲慢な態度を取り続けるなど、結婚生活がうまくいかず「離婚」という結末になってしまうのです。 そういった自分の失敗があると尚更「結婚生活」が上手くいっている人に対して敵対心を抱きがちです。
「お局様」の心は「嫉妬心」でいっぱいの場合が多いです。 同じ女性として、自分より若くてちやほやされている社員がいたら、どうしても「羨ましい」と思ってしまうのです。 そして、その「嫉妬心」をうまくコントロールすることができないので、嫌味を言ってしまったりといった態度や行動に「嫉妬心」が表れてしまうのです。 つまり、精神年齢が幼稚であると言えるでしょう。
「お局様」は非常にプライドが高いので、絶対に誰にも負けたくないと思っています。 基本的に、相手と自分を比べる癖がついてしまっていて、相手より劣っている部分がある「許せない」と思ってしまう傾向があります。 なので、自分のプライドを守るために自分より若かったり仕事ができる、評価されているといった人に対して意地悪な発言をしたり、嫌な態度をとってしまいます。
「お局様」は、勤続年数が長い分、仕事に対して絶対的な自信があります。 仕事に関する知識は自分が一番もっているし、やり方も自分のやり方が一番正しいと思っていて部下からも信頼されていて好かれているとさえ思っています。 つまり、勤続年数が長いほうが「偉い」と思っている心理があるということです。 こういった自分に対する自信を持ちすぎていることで、誰に対しても後から入ってきた人のことは見下すなど、虚勢を張ってしまうので周りから煙たがれる存在になってしまうのです。
「お局様」は、自分の思い通りになるその職場環境を壊したくないと思う気持ちが強いということが考えられます。 「お局様」も働き始めは新人で、上司にこき使われたりとそれなりに嫌なことにも堪えてきたことでしょう。 長く働くことでやっと手にいれた環境を、誰にも奪われたくないと思う心理が働いているので、とくに後から入ってきた部下に対しては立場を奪われたくないと思う気持ちが強くなります。 なので入社して間もない人にあたらしいやり方を提案されることをひどく嫌い、例え提案されたものがいい案だったとしても何かと文句を言ってくることでしょう。 「お局様」は自分の立場や、やり方をとにかく守ろうとします。
「お局様」は、勤続年数が長く、それなりの役職についていることも多いので重要な仕事を任されたり、責任をとらなければいけないといった場面が増えています。 そういった日々の責任やプレッシャーの中で精神的にまいっている気持ちが、どんどんストレスとなって、些細なことでついつい、きついことを言ってしまったりと日々感じているストレスを部下にぶつけてしまっているということが考えられます。
「お局様」は、私生活が上手く言っていないなど「職場にしか自分の居場所がない」と感じている人も多いです。 職場で「お局様」と言われてしまうくらいなのですから、プライベートでも上手く人と関わることができない・嫌われていることでしょう。 したがって、プライベートでは「孤独」を感じてしまっている「お局様」も多く、部下を持つことで自分の好き勝手にできる「職場」を自分の「居場所」のように感じ、居心地がいいと感じてしまっているのです。
「お局様」は、とにかく自分が優位に立っていたいという気持ちが大きいので、「お局様」と接触するときはとにかく相手に敬意をみせまくりましょう。 「私はあなたをすごいと思っています」「尊敬しています」という姿勢を見せることで、標的にされる確立はグンと下がりますよ。
というように、感謝の気持ちを含めて相手にきちんと直接伝えましょう。
例え、「お局様」が集団で自分の悪口をいっているのが聞こえてきたとしても、無視しましょう。 「お局さん」は、悪口を言っていう対象人物が、「傷ついている姿」「落ち込んでいる姿」を見て「悪いことをしたな・・・」という反省ではなく、「やってやったぜ!」とむしろ清々しい気持ちになっています。 また、「あいつの周りからの評判が落ちればいいのに」と思いながら悪口を言っているので、「悔しい」という気持ちを「お局さん」に仕返しをすることに使うのではなく、「努力を誰よりもして、仕事で成果を出す・認められる」ということに使いましょう。 「お局さん」のために時間や労力を無駄にしてしまうのはもったいないですよ。 あなたが、仕事で大成功を納めることが「お局さん」への最大の復讐になることでしょう。
「お局さん」は、きつい言い方をしてくるので、精神的にやられてしまう場合もあると思います。 そんなときに、落ち込んだ姿をみせたり、泣いてしまうと逆効果です! 「お局様」はメンタルの弱い人が大嫌いなのです。 例えば何かミスをして怒られてしまったときは、「同じミスを繰り返さないこと」が大切です。 しっかりと謝罪をして反省の気持ちを伝えましょう。 その後にネチネチしつこくされても気にすることはありません。 「また同じこと言ってるよ・・・しつこいな。」と心の中で思っておきましょう。
お局様の対処法としておすすめなのが、お局様より何でも出来るようになることです。 お局様は自分が勤続年数が長いことで仕事ができるのを誇りに思っています。 そしてそれが自分の居場所なわけです。 なので仕事を頑張って、他の人がお局様よりもあなたに頼るようになってきたらお局様は立場がなくなりますよね。 そんな相手に上から目線で言われても、こちらも何も感じなくなりますし、正論で言い返すことも出来るわけです。 そうなってくると、お局様のことなんてどうでもよくなります。 また、そういう日々が続くと、お局様は自分からその場を去るかもしれません。
いじめレベルでお局様が嫌なことをしてくるのであれば、上司に相談しましょう。 現状は必ず伝えた方がいいです。 また、お局様に対して同じように思っている仲間がいるはずなので、数人で相談しにいくのもひとつ。 この人数一気にやめられたら困る……と上司も動いてくれるでしょう。 もしお局様のことをどうにも出来なくても、一緒の仕事にならないようにしてもらうなど対応してもらえるでしょう。
お局様が嫌で出勤するのが苦痛であれば、転職を考えるのもひとつです。 そんなお局様放っておいている会社のマネジメントに問題があります。 そのような会社にいては、もしお局様が退職をしたとしても他にも問題が出てくるでしょう。 仕事内容以外の理由で転職することは、別に悪いことではありません。 人間関係やマネジメントも働くうえでとても大事なことですよね、転職を視野に入れて行動してみましょう。
「お局様」を目の前にすると、「何か言われるんじゃないか・・・」と身構えてしまい、言いたいことが言えなくなってしまいますよね。 「お局様」は、「声が小さい」「モゴモゴ」しゃべると言ったハッキリしない人に対してイライラしてしまいます。 「言いたいことがあるならハッキリ言いなさいよ!」となってしまうのです。 「え?」っと聞き返されることなく、一回で伝わるようハキハキと喋ることを心がけましょう。
「お局様」は、礼儀がなってない人が大嫌いです。 「挨拶」は大きな声でハッキリと伝えないと、「挨拶もできない礼儀のない人」と印象が植え付けられてしまいます。 とくに、入社してはじめての挨拶は顔を合わせたら必ず自分からするようにしましょう。
「お局様」は、派手すぎる人、自分より目立っている人に嫌悪感を抱きます。 私服で仕事をするような職場であれば、派手過ぎる・若さをアピールするような服装やメイクは避けたほうがいいと言えるでしょう。 また、「お局様」の前でメイク直しをするのも「若い人はいいわね!」など嫌味を言われてしまう可能性があるので避けたほうが無難です。
お局様は自分が一番でありたいと思っています。 なので自分より仕事が出来る人がいると、敵対視をして嫌いになります。 しかも揚げ足を取るようなことをしてきたり、最悪な場合、仕事がうまくいかないように仕向けてきたり…… 自分の立場が危うくなることを恐れているんですよね。
男性上司から好かれている女性社員のことも嫌いになることが多いです。 お局様は自分が一番気に入られていたい!という思いが強いです。 自分は長く勤めて、信頼関係を築き上げてきたと自負しています。 なので若くして可愛がられてる人を見ると「若さを売りにしやがって」「ぶりっ子して男たちを騙している」などと妬み、意地悪してくるでしょう。
「お局様」について理解していただけましたか? ✓「お局様」の読み方は「おつぼねさま」 ✓「お局様」の意味は「意地が悪く口うるさい女性社員」 ✓「お局様」の具体的な年齢の定義はない ✓「お局」と「非お局」の違いは、人柄や態度にあり ✓「お局様」はとにかく性格が悪い ✓「お局様」に真っ向勝負は時間の無駄 など