「ditch」の意味は名詞「溝、排水路」、動詞「取り除く、やめる」があります。そして「ditch」は「(恋人などを)振る、(学校などを)サボる」などスラングとしても使われる英単語です。今回は「ditch」の意味とスラングでの3つの使い方を解説していきます。
「ditch」の名詞の意味は「 (畑などの脇にある)排水路、どぶ、溝」です。 名詞「ditch」を使った表現は、
などで使います。 「(as) dull as ditchwater」で「 ものすごく退屈な」というイディオムがあります。 溝にたまった水の流れは鈍い、という意味合いが由来となります。 例文です。
"What are you doing, granpa?" "I'm digging a ditch. Can you help me?"
「おじいちゃん、何やってるの?」「溝を掘っているんだよ。手伝ってくれる?」
The lecture was as dull as ditchwater.
講義がめっちゃ退屈だったよ。
「ditch」は動詞としても使います。 動詞としては人やものに対して下記の意味で使います。
動詞の受け身「ditched」の形では「(車が)溝に落ちた」「(電車が)脱線した」と特有の表現になります。
The CEO decided to ditch the plan because he found it time-consuming.
最高責任者は時間がかかるという理由で計画をやめることを決心した。
The car/train was ditched due to an accident.
事故により車が溝に落ちた/電車が脱線した。
「last-ditch」は形容詞として使うイディオムです。 「last-ditch」は直訳すれば「最後の溝の」ですが、元々は軍事用語として使われていて、「最後の防衛線」という意味がありました。 この意味が派生し、「土壇場の」「絶体絶命の」「最後の」というニュアンスで現在は使われています。
The moderators made a last-ditch effort to reach an agreement.
調停者たちは同意に至る最後まで努力しました。
「ditch」は「(恋人、家族、配偶者などを)見捨てる, 関係を絶つ、置き去りにする」というスラングとしても使います。 「ditch」は元々「(不要な物を)捨てる、取り除く」という意味があり、それが転じて「不要な人(これ以上付き合い必要のない恋人や婚約者、配偶者などを)振る」という意味が生まれました。 (恋人)を振るの類語は「dump」があります。
Alice and Tom were about to marry, but he ditched her.
アリスとトムは結婚間近だったが、トムがアリスを振った。
「ditch」は人ではなく物・事に対して使うこともあります。
などと言い換えが可能です。
The plan for the new building was ditched following a public inquiry.
公開調査に従い、新しい建物の計画は取りやめられた。
「ditch」は「(学校や仕事を)サボる、すっぽかす、ズル休みする」というスラングでも使います。 主にアメリカ英語で使われ、イギリス英語では「skip」が一般的です。
Don't you want to ditch the class and go shopping?
学校サボって買い物行きたくない?
畑などの脇にある「溝」は「ditch」ですが、道路沿いにある溝や雨樋(あまどい)は「gutter」と言います。 「gutter」は動詞で「(ろうそく・炎などが)消えそうになる」という意味もあります。 ボーリングのレーンの両脇にある溝もこの「gutter」を使います! 日本語では「ガーター」と言いますが、正しい発音は「ガター」ですので注意しましょう!
The gutter is filled up with mud.
溝が泥で埋め尽くされている。
Oh, shit! I threw a gutter ball again.
くそ!またガーターだよ!
日本ではあまり見かけませんが、アメリカには車にスピードを落とさせるために駐車場などに出っ張りがあります。 その出っ張りは「hump」や「bump」と言います。
The car hit a hump/bump in the road.
車が道の出っ張りにぶつかった。
「ditch」の語源は、
などにルーツがあると言われています。
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