「honey」の基本的な意味は「はちみつ」ですが、スラングとして「はちみつ」以外に様々な意味で使われます。今回は「honey」の意味を例文、類語、言い換え表現と合わせて詳しく解説していきます。
「honey」は基本的に名詞「はちみつ」の意味で使います。日本語でもそのまま「ハニー」と発音しますよね。 「はちみつ味」は「honey flavor」や「a taste of honey」などと表現します。 「ハニーマスタード」は「honey mustard」と書き、アメリカで人気な調味料です。 関連語に「honeybee(ミツバチ)」「honeycomb(蜂の巣)」「honeydew(みつ)」などがあります。 例文です。
"What is your favorite flavor?" - "My favorite flavor is honey."
「あなたの好みの味は何?」「はちみつ味です。」
May I have some honey mustard?
ハニーマスタードをいただいてもいいですか?
Be careful! There are many honeybees over there!
気をつけて!あそこにたくさんのミツバチがいるよ!
日本語で「あなた」などの呼びかけがあるように、英語にもその人の名前以外で呼びかける表現がいくつかあります。 「honey」もその一つです。 恋人や夫婦の呼びかけとして使われ、主に男性が相手を呼ぶ際に使うことが多いです。 「honeybun」や「honey bunch」が同義語にありますが呼びかけの意味ではほぼ使わないです。 アメリカ映画「Honey, I shrunk the kids.(和訳:「ミクロキッズ」のタイトルにある「honey」も呼びかけのニュアンスで使われています。
Hey honey, I'm home!
あなた、ただいま!
Dinner is ready, honey!
あなた、夜ご飯ができたわよ!
「honey」は恋人や夫婦の呼びかけで使われる以外に親が子供に対しても使います。 この場合は、基本的に母親が子供に呼びかける時に使います。 アメリカで話題になった「Here Comes Honey Boo Boo(和訳:ハニーブーブーがやってくる)」の場合の「honey」は子に対する呼びかけのニュアンスです。
Honey, you will be late for school!
あなた、学校に遅れるわよ!
"What happened to you, honey?" - "Mom, I failed my test."
「あなた、どうしたの?」「お母さん、テストで赤点を取ってしまったよ。」
「honey」を友人間で使うこともできます。 友人間では基本的に、親しい女友達同時で使います。
はあまり使いません。
Let's take a selfie, honey!
(女子会にて)自撮りしよう!
「honey」は呼びかけ(感嘆語)だけではなく、動詞(他動詞)としても使います。 「honey」+人 で「〜をハニーと呼ぶ」という意味になります。 恋人同士が喧嘩した時によく使う表現です。
"Hey, honey, I'm so sorry." - "Bill, don't honey me anymore. I'm sick of you!"
「ねえ、ハニー、本当にごめん」-「ビル、もうハニーって呼ばないで!あなたにはうんざりよ!」
「honey」は呼びかけで使うだけでなく名詞「恋人」という意味でも使います。
"Who is she?" - "She is my honey."
「彼女は誰?」「僕の恋人だよ。」
「honey」は略して「hon」と示されることもあります。「hon」は「ハン」と発音します。
Hon, what time will you be home tonight?
あなた、今夜は何時に帰ってくる?
「honey」以外の呼びかけの英語表現を紹介します。
「sweetheart」は、
などの意味があります。「スウィートハート」と発音します。 上記のニュアンスから、「sweetheart」は恋人や夫婦間だけでなく家族や友達に対しても使うことができます。
He married his childhood sweetheart.
彼は子供時代の彼女と結婚した。
Have a wonderful day, sweetheart!
あなた、素敵な1日を過ごしてね!
Thank you for holding the door for me, sweetheart.
私のためにドアを開けておいてくれてありがとう。
「love」も呼びかけで使われる英語表現です。元々の意味「愛」が派生して「あなた、ダーリン」などのニュアンスです。 「私の大好きな人」の「my love」という形で使われることもあります。 恋人や夫婦などの間で使われることが多いですが、見知らぬ人(特に女性)に対しても使われます。 その場合は「お嬢さん」のような意味合いになります。
Happy anniversary, my love!
記念日おめでとう!
Are you ready to order, my love?
お嬢さん、注文の準備はできたかい?
「darling」は呼びかけの定番の一つですね。「ダーリン」と発音します。 他の呼びかけに比べると少し古風なイメージがあります。
Come upstairs, my darling.
あなた、ちょっと二階に来て。
「sweet」の形が変わった英語表現が「sweetie」です。「スウィーティー」と発音します。 「可愛い子ちゃん」というニュアンスが含まれます。
Hello, sweetie. How are you?
こんにちは、可愛い子ちゃん。元気?
「pumpkin」は基本的に名詞「かぼちゃ」で使いますよね。 実はこの「pumpkin」は子供や恋人に対しての呼びかけで使うこともできるのです!主にアメリカ英語で使われています。 関連語に「cutie pie(キューティーパイ)」があります。 食べ物のパイやかぼちゃが人間にも使えるなんてとても面白い英語表現ですね。 (ちなみになぜpieやpumpkinが呼びかけで使われているのかの理由は明確でないのです。)
Look at you, my little pumpkin! You are too cute!
もお〜可愛い子ちゃん!あなた、可愛すぎるわ!
Good morning, cutie pie.
可愛い子ちゃん、おはよう。
「dear」は手紙やメールの書き出しでよく使いますよね。 意味は「親愛なる、いとおしい、大切な」でdearのあとには相手の名前や名詞がきます。 「dear」はその他の呼びかけ英語表現に比べるとかたい印象があります。
Dear Sam.
(手紙の書き出しで)親愛なるサムへ。
I am going to meet my dear friend this afternoon.
今日の午後に親友に会います。
「boo」は「彼氏」「彼女」という意味で使われる呼びかけの英語表現です。「ブー」と発音します。
Hey, my boo, do you wanna go shopping now?
(彼・彼女に対して)ねえ、今から買い物いかない?
「buddy」の意味は基本的には「親友」ですが父から子への呼びかけでも使われます。 「bud」は「buddy」を略した表現です。 もともと「buddy」は「仲間、相棒」のニュアンスがあります。 子供なのに子供扱いせずに「buddy」と言うことで、子供の存在を一人前の人間として認めている、といったニュアンスがあります。
Are you okay there, buddy?
お前、大丈夫かい?
「chap」は「(親しみをこめて)やつ、男」というニュアンスで使います。「チャップ」と発音します。 主にイギリス英語で、少し古い呼びかけ表現です。
Tom is a nice chap.
トムはいいやつだよ。
「honey」のもう一つのスラングとして用法を紹介します。 「honey」はくだけた表現で「すばらしい物、人」というニュアンスもあります。 「excellent example」に置き換えることが可能です。
It's one honey of creative writing.(≒ It's one excellent example of creative writing.)
それはクリエイティブ・ライティングの素晴らしい一例だ。
ここからは「honey」を含む英語表現を紹介します。
「honeymoon」は「新婚旅行」という意味合いがあります。 名詞として使うことが多いですが、動詞でも使うことができ、「honemoon in」で「〜に新婚旅行に行く」となります。 また、結婚してすぐに授かった子は「honeymoon baby」と表現します。
We went to Hawaii for our honeymoon.
新婚旅行でハワイに行きました。
We honeymooned in Paris.
私たちは新婚旅行でパリに行きました。
日本で少し前に話題となった「ハニートラップ」ですが、英語でも「honey trap」として使われます。 英語での「honey trap」には2つの意味があります。
日本語での「ハニートラップ」は後者の印象が強いですが、必ずしも女性が男性を罠にはめる、というわけではないです。 「honey trap」は動詞としても使われ「ハニートラップを仕掛ける」というニュアンスになります。
Japan is a honey trap for tourists.
日本はたくさんの観光客にとって魅了のある場所です。
Police set up a honey trap to get them to confess to the crime.
警察は彼らに罪を自状させるためにハニートラップを仕掛けた。
He is a very serious man, so I think he will never be honey-trapped.
彼はとても真面目だから絶対にハニートラップにはかからないと思う。
「honeypot」は直訳すると「はちみつが入った壺」となります。 基本的に「人を引きつける場所、人」として使いますが、コンピューターのセキュリティ用語として使うことがメインです。 「はちみつが入った壺」の意が派生し、オンライン上に潜むハッカーや彼らの手法などを捕らえるためのおとりの場のニュアンスで使われます。 上記で紹介した「honey trap」と似ている表現です。
The candy section of the store is a honeypot for children.
お店のお菓子コーナーは子供とって魅了のある場所だ。
Police set up a honeypot to get them to confess to the crime.
警察は彼らに罪を自状させるために罠を仕掛けた。
1970年代に原作、その後2000年代に実写映画化もされた日本の漫画とアニメ「キューティーハニー」は「cutie honey」と表現します。 しかしながら「cutie honey」という表現は英語では使いません。 和製英語ですので注意しましょう。 「cutie honey」を詳しくみるといずれの単語「cutie」「honey」も恋人、夫婦、家族に対して使う呼びかけの英語表現です。 「cutie」は形容詞「cute」の名詞で「可愛い人、可愛い動物」というニュアンスがあります。
What a cutie! Now I wanna have a baby too!
なんて可愛い赤ちゃんなの!私も子供欲しくなちゃった!
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