ネットスラング「troll」の意味と使い方を知っていますか?「troll」はSNSのコメント欄や掲示板などを「荒らす人」などの意味で使われるスラングです。「troll」は名詞、動詞の両方の使い方があるのでそれぞれ解説していきます。また関連する英語に「troll face」などがあります。一口に「troll(荒らし)」と言っても、様々なインターネットサービスが普及した現在、荒らしの種類も多岐にわたっています。そこで今回はネットスラング「troll」の意味と正しい使い方、そして「troll」の色々ある種類の英語表現も紹介していきます!
ネットスラング「troll」とは、FacebookなどのSNSやYouTubeなどの動画サイトのコメント欄に、注目を浴びたいがために、他のユーザーを怒らせる内容や全く無関係の話題のコメント・画像・動画を投稿する人のことを指します。 日本語ではそのような人のことを「荒らし」「荒らし屋」「釣り」などと言いますよね。
などの表現もよく見かけます。 上記の說明の通り、「troll」は名詞として人を指すこともありますが、動詞で使うこともできます。
例文を見てみましょう。
That several users are trolling my website is a pain in my ass.
複数のユーザーが私のウェブサイトを荒らすのが悩みの種だ。
You should not feed the trolls.
荒らし屋は無視しなよ。
Stop being such a troll.
荒らしはやめろよ。
I got trolled on Twitter for my comment on International relationship.
国際関係に関する発言で私のツイッターは荒れた。
「troll face」という言葉も存在します。 直訳すると「荒らしの顔」ですが、「troll face」とはインターネット上で荒らしをした後にする「ドヤ顔」のことを指します。上記の画像が「troll face」の象徴としてよく使われます。この画像の「troll face」を見たことある人も多いのではないでしょうか? ちなみに、通常の「ドヤ顔」は「smug face」といいます。「smug」は「自己満足した」という意味の形容詞です。
「troll website」という言葉も存在します。 「troll website」とは、日本でいう「2ちゃんねる(現在5ちゃんねる)」のような、「troll(荒らし)」をあえて放置しているウェブサイトのことを指します。 「prank website」と表現することもあります。「prank」は「イタズラ」という意味の名詞です。
「troll」の語源について說明します。 「troll」は元々ノルウェー語で、北欧神話に登場する洞窟などに隠れて住んでいる怪物のことを指します。 冒頭で紹介した「feed the trolls」という表現は、「怪物に餌付けする」という意味ともかかっています。(「feed」は「...に餌をあげる」の意味) 上記の画像のように、「ハリーポッター」シリーズでも登場しています。 また「三びきのやぎのがらがらどん (three billy goats)」でも「troll」が登場します。
「troll」の類語について說明します。
「flaming」は「炎上」という意味です。 「flame」で「炎を出す、燃える」という意味の動詞なので、そのままですね。 「troll」に似ている表現は、「炎上させる人」を意味する「flamer」という言葉です。 元々は人を怒らせたり侮辱するメールを送る人を指しましたが、現在ではSNSなどで炎上させる人のことも指します。
You are such a flamer! Get out of my account!
お前荒らし屋じゃん。消えろ。
「bait」は元々「餌」という意味ですが、インターネットスラングで「おとり」「釣り」というニュアンスがあります。「troll bait」「flame bait」などと表現することがあります。 「釣りに引っかかる」は、
などと表現します。
Don't take the bait. The best way is just ignore the trolls.
釣りにはのるなよ。荒らしは無視するのが一番だよ。
「trolling(荒らし行為)」と一口に言っても、様々なインターネットサービスが存在する現在、「trolling(荒らし行為)」の手法も多様化しています。 そこで今回は、色々な「trolling」の種類を紹介します
「sea lion」の元々の意味は「アシカ」です。 アシカって大きな声で連続的に鳴きますよね。 そこから転じて、 相手の言ってることを無視して、侮辱的な内容や関係ない話題を発言し続けたり、コメントし続けたりする「荒らし」のことを「sea lioning」といいます。 その行為をする人のことを「sea lion」といいます。
ソーシャルメディアや掲示板に、相手が嫌な気分になる画像や関係のないや話題のGIFを大量に投稿する「荒らし」のことを「shitposting」といいます。 「shit」は「クソ」、「posting」は「投稿」を意味します。 ※「GIF」は「ギフ」と読み、欧米人がSNSでよく使う、短期間の動画がエンドレスリピートされている動画のことです。
「social gadfly」は、ギリシャの哲学者など権威のある人の名言や詩などを引用して他人のSNSなどのコメント欄に投稿して、荒らすことを指します。 「gadfly」は元々、家畜にたかる虫を指しましたが、そこから転じて「うるさい人」という意味があります。
「sockpuppet」は元々は靴下で作った、手を入れて遊ぶ子供のおもちゃを指します。 ネットスラングの「sockpuppet」は、「自作自演」という意味です。 例えば、Q&Aサイトなどで、自分で質問して自分で回答している人などはまさに「sockpuppet」です。
ネイティブは、スラングの意味以外で「troll」を2つの意味で使います。
の2つの意味で使います。
Those boats were trolling for tuna.
あの船たちはマグロの流し釣りをしています。
I was trolling the internet for new material for the article.
記事になる新しい題材を探して、ネットサーフィンしていた。
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