「爆弾」を意味する「bomb」という単語は皆さん知っていると思いますが、ネイティブの若者はスラングとして全く違う意味で「bomb」を使います。またアメリカ英語とイギリス英語でもスラング「bomb」の使い方に違いが見られます。今回はスラング「bomb」の正しい意味とネイティブの使い方を紹介します。
※音声付き例文がありますので、発音の確認に活用してください。音声はアメリカ英語になっております。
「That's the bomb!」で「めっちゃいい!」「超ウマい」「かこいい」という意味になります。「That's awesome」「That's cool」と同じ意味です。アメリカ英語では「delicious」の代わりに「超ウマい」という意味で使われることが多いです。 「That's bomb.」でも同じ意味になります。 つまり「the」を伴う名詞の時と形容詞の時に「bomb」はポジティブな意味になります。 「bomb」は副詞的に「well」のように使うこともできます。「よく」「上手に」という意味になります。 それでは例文を見ていきましょう。
This is the best ramen I've ever had. It's the bomb!
これは今まで食べてきたラーメンの中で一番うまい!超うまい!
That looks bomb. Can I try a bit?
それ美味しそうだね。ちょっともらってもいい?
"How is your stay in Tokyo? - "Tokyo is just bomb."
「東京の滞在はどうですか?」-「東京はただただ最高だね」
I watched the movie last night and it was the bomb!
例の映画昨日の夜観たけど、最高だったわ!
I've heard the customers tip bomb in this restaurant.
この店の客はめっちゃチップを払うらしいぜ。
上記の「the bomb」と「bomb」はポジティブなニュアンスでしたが、「a」が伴うときはネガティブな意味になりますので注意してください。 「That's a bomb.」で「大失敗だ」「最悪だ」という意味になります。 「a bomb」は「映画などの興行的な失敗」を指すことが多いです。 この「the bomb」と「a bomb」の関係は、「the shit」と「a shit」ととても似ています。「the shit」は「最高」という意味ですが、「a shit」は「くそ」という意味です。元々ネガティブな意味をもつ単語に「the」が付くとスラング的にポジティブな意味で使うのは英語スラングのもつ独特のパターンです。 とてもややこしいのですが、イギリス英語では「a bomb」で「大成功」という真逆の意味になります。。アメリカ英語を学んでる人が多いと思うので、ここはとりあえずスルーでよいでしょう。。イギリス英語で「go down a bomb」というと「大成功する」という意味になりますが、アメリカ人はこのフレーズをほとんど使いません。
それでは例文です。
They spent tens of millions of dollars on that movie, but it was a bomb.
あの映画を作るために何十億円も使われたが、大失敗に終わった。
I watched the Giants game on live last night and that was a bomb!
昨夜ライブで巨人の試合観たけど、最悪だったな!
「I bombed it.」で「やらかした」という意味になります。大勢の人の前で行う何かしらのパフォーマンスや大変重要な試験などで失敗した時にネイティブがよく使うフレーズです。例えば、会社のプレゼンや学校のスピーチのテスト、音楽の歌の試験、管楽器の演奏会、大学入試、運転免許証の試験などなど。大きな失敗して誰にも会いたくないような悲壮感に包まれた感情を表現します。 「totally」「completely」などの副詞で形容することがしばしばあります。 その他にもネイティブは「I screwed up.」も同じ意味でよく使います。 もっと汚いスラングですと「I fucked up.」です。ハリウッド映画ですと「I fucked up.」を一番耳にすると思います。 自動詞で「◯◯は大失敗した」と表現したいときは「bomb out」がよく使われます。「The movie totally bombed out.」で「あの映画は完全にコケたね」という意味になります。
I totally bombed my final exam. I wanna die!
期末試験を完全にやらかした。しにたい!
The minute I realized that I was bombing the job interview, a drop of sweat flowed on my forehead.
面接をやらかしていると気付いた途端に、一滴の汗が額を流れた。
Steve has never bombed his presentation on stage.
スティーブはプレゼンで失敗したことは一度もない。
「fuck」は汚い言葉であることは皆さんご存知だと思います。 「fuck」は友人間ではよく使うことがあるのですが、それでもなるべく避けるべき言葉です。それでも「彼がfuckと言ったんだ」と表現したいときに便利なのが「drop the F-bomb」です。「drop the F-bomb」で「fuckと言う」という意味です。「He dropped the F-bomb during the job interview.」で「彼は面接中にfuckと言ってしまった」となります。 元々「drop the bomb」で「爆弾発言をする」という意味です。英語も日本語も「大混乱を引き起こすような突発的発言」のことを「爆弾」と表現するのは何だか面白いですね。
My English professor often drops the F-bomb and make his students laugh.
私の英語の教授はよく「fuck」と言って、生徒を笑わせる。
I think it was inappropriate to drop the F-bomb in the meeting.
あの会議中に「Fuck」と言うのは不適切だったと思う。
When I drop the F-bomb at home, my mom gets so ungry.
おれが家で「fuck」と言うと、ママがすごく怒る。
「photobomb」は無関係な人が写真に入ってしまったり、友達がふざけてポーズをとって写真に乱入してきたりする場合に使うスラングです。 「photobomb」とググると本当に面白い画像が出てくるので、ぜひググってみてください!!笑 「photobomb」は名詞でも動詞でも使います。
Hey check out of this photobomb! I think this is Queen of England!
ちょっとこのフォトボム見てよ!これはエリザベス女王だと思う!
Steve always photobombs our picture and he makes the same goofy face!
スティーブはいつも俺たちの写真に乱入して同じ変顔すんだよな。
「bomb」を不可算名詞として使うと「マリファナ」という意味もあります。「the bomb(最高)」=>最高な物と言えば?=>マリファナ! というアメリカスラングのお決まりのパターンです。笑 「マリファナ」という意味では「weed」が最も使われます。「マリファナ」という意味の「weed」も不可算名詞で使われます。
Hey I wanna smoke bomb here. Is it okay?
ねえ、ここでマリファナ吸いたいんだけどいい?
I wanna buy some bomb.
いくらかマリファナが買いたい。
「make a bomb」で「大儲けする」という意味になります。 お金儲け(つまりビジネス)は他社と競合することから、戦争関連の用語で例えられることがよくあります。 その1つが「make a bomb」です。直訳は「爆弾を作る」という意味ですが、「大儲けする」という意味になります。 似ている表現に「make a killing」があります。「make a killing」も直訳は「殺す」という意味ですが、こちらも「大儲けする」という意味で使われます。
He moved to the United States and made a bomb by selling illegal drugs.
彼はアメリカに渡り、違法ドラッグを販売することで大儲けをした。
You should not start a company with the goal of making bombs.
金持ちになりたいがために会社を始めるべきじゃない。
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授業では教わらないスラングワードの詳しい説明や使い方が紹介されています。タイトルにもされているスラングを始め、様々なスラング英語が網羅されているので読んでいて本当に面白いです。イラストや例文などが満載なので、この本を読んでスラングワードをマスターしちゃいましょう!
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