「ランニングコスト」や「イニシャルコスト」という言葉を聞いたことはありますか?主にビジネスシーンで使われていますが、日常生活でも用いられています。 今回はその「ランニングコスト」と「イニシャルコスト」の意味の違いと使い分けを解説します。またそれぞれの意味や使い方、類語、例文、そして英語表現について紹介します。是非参考にしてみてください。
「ランニングコスト」・・・維持費用、機材やシステムなどを管理・運営して使い続けるために必要な費用のこと 「イニシャルコスト」・・・初期費用、機材やシステムを使えるようにするために購入や導入をするために必要な費用
会社を経営する上で、まずかかるのが「イニシャルコスト」です。 設計費用やパソコンなどの設備費、また技術開発費などが含まれます。 それらの準備が整い、いざ運営していくとなった時にパソコンの維持費や電気代など経営を維持していくためにかかるのが「ランニングコスト」となります。 この「イニシャルコスト」と「ランニングコスト」を合計したものを「トータルコスト」と言います。
「ランニングコスト」の意味は、維持費、管理費用のことです。 経営学用語で、企業が運営していく上で必要となる機材やシステム、備品などを維持するために活用となるコストを指します。 そのため、企業が稼動されるまでの費用は入らずに、稼動されてからかかるコストのことです。 電気代や消耗品、メンテナス費用なども継続的に必要となるコストであり、ランニングコストの一部となります。 「ランニングコスト」は不動産や建築など様々なビジネスシーンで使われています。 一般企業では人件費もランニングコストに含まれます。 会社を運営していくために社員は継続的に必要なので、他の費用と同様に人件費もランニングコストになります。 またビジネスシーン以外でも「ランニングコスト」は一般的にも用いられています。 光熱費も、生活していく上で継続的にかかるコストです。また、保険料や車の維持費も継続的にかかるコストですので「ランニングコスト」となります。 「ランニングコスト」の類語は「維持費、管理費用、運用費」です。
「ランニングコストを抑えられるよう設備を改良します」 「初期投資額に気を取られがちですが、しっかりとランニングコストを考慮して計画しましょう」 「LEDライトは蛍光灯に比べてランニングコストが低い」
「イニシャルコスト」の意味は、初期費用です。 経営学用語で、新しく事業を始めたり新しく建築や導入をしたりする際に稼動するまでに必要となる費用のことを指します。 「イニシャルコスト」も一般的に使われ、例えば住宅を購入する際や新しく家を建てる場合に最初の購入費や建築費がイニシャルコストになります。 その後、その住宅を所有するために払い続けるお金「マンションの管理費や住宅ローン、メンテナス費用」などを「ランニングコスト」と言います。 類語は「初期費用、初期投資、導入費、開発費」です。
「イニシャルコストは1,000万円を下らないだろう」 「イニシャルコストが多少高くとも、ランニングコストが抑えられコスパが良いのであればその方がいい」
「ランニングコスト」は英語で「running cost」と思うのですが、「operating cost」といいます。 「running cost」でも意味は通じると思いますが、「operating cost」というのが自然です。 「イニシャルコスト」はそのまま「initial cost」で問題ありません。