「アテンド」という言葉をご存知ですか?様々なシーンで用いられています。今回はその「アテンド」について詳しく解説します。 イベントやウェディング、旅行、ホテル、ゴルフなどの正しい意味と使い方を紹介します。また類語や英語表現も紹介します。是非参考にしてみてください。
主にアテンドは「世話をすること」「案内すること」といった意味で用いられます。 その他にも「接待すること」「付き添うこと」などといった意味でも使われています。 これといった定義はなく、シーンによって様々な使い方がされています。 ただ、大まかに言うと誰かに対して「世話をすること」といった意味になります。
またアテンドは「介添人」の意味でも用いられています。 結婚式で新婦に付き添いドレスの直しや身の回りのお世話をする人や、高齢の方やしょうがい者のサポートをする人、また旅行でガイドや通訳をする人のことを指します。 案内人といった意味でも用いられています。 主に「アテンダントスタッフ」などと用いられています。
ビジネスシーンでは1つ目の「接待する、付き添う」という意味で使うことが多いです。 例えば「取引先のアテンドをする」などといった場合「取引先の接待をする」といった意味になります。 また、「部長の出張にアテンドする」といえば、「部長の出張に付き添い身の回りの世話をする」といった意味になります。 その他にも色々な場面で「アテンド」は使われています。 主な言い回しは
となっています。 ビジネスシーンでも、分野によってそれぞれの使い方がありますので紹介します。
イベントや行事などの「アテンド」は「案内係」の意味で使われています。 会場でワッペンなどを付けて、お客様に会場内の案内をします。 また、「サポート係」の意味でも使われ、イベントにおいてメインとなるスタッフや主催者のサポートをします。
「明日のイベントでアテンドを担当することになってしまった」 「参加者に手厚いアテンドができるかどうかが大事だ」
旅行での「アテンド」は「ツアーガイド、道案内」の意味で使われます。 また海外旅行などに同伴して通訳をすることも「アテンドする」と言います。
「外国人旅行客をアテンドする」 「何か問題などあったら、すぐにアテンドへ報告してください」
意味②でも説明した通り、「アテンド」には「介添人」といった意味があります。 ウェディングにおいて、新婦のドレスの直しや身の回りのお世話をする係の人を「介添人」または「アテンド」と言います。 また、結婚式で式がスムーズに行われるようにスタッフが立ち回りすることを「アテンドする」と言います。 また、婚活・恋活サポートサービスに「アテンド」というものがあります。
「気の利くアテンドのおかげで、どの写真もドレスや髪型が崩れてなかった」 「彼がアテンドすると、式は必ず時間どおりに進行する」
ホテルにおける「アテンド」は大まかに言うと「接客業務」のことです。 また、「案内すること」だけを「アテンド」という場合もあります。 「来館されたお客様を部屋まで案内すること」を「アテンド」という場合もありますし、案内だけではなくお客様の荷物を持ったり手続きをすることを「アテンド」という場合もあります。 「案内すること」を中心としたお客様のためにする業務のことを指します。
「V.I.Pのアテンドが出来るスタッフは限られている」 「ホテルに着いた瞬間アテンドしてもらうと、お姫様になった気分だ」
ゴルフでの「アテンド」は、グリーンの上でカップの場所がよく見えずわからない場合などで、キャディや同伴者に旗を持ってもらうことです。
「アテンドしてもらってイーグルでコースを回れた」 「アテンドなしでよく入れたなぁ」
カタカナ語「アテンド」の語源は英語の「attend」になります。 英語「attend」は、「...に参加する」という意味の他動詞になります。
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全員キックオフミーティングに参加してくれると嬉しいです。
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「アテンドスタッフ」は、そのままアテンドするスタッフのことです。 これといった定義がないため、分野や使う場面によって何を指すかは異なります。 例えば案内係であったり、介添人であったり、サポート係のスタッフであったりします。
アテンドナースは、旅行に同伴する看護師のことを指します。 ツアーナースとも呼ばれています 主に修学旅行やツアー団体での旅行に同行して、旅行中の急病人や怪我をした人の処置を施します。
フライトアテンダントは、客室乗務員、キャビンアテンダントのことです。 フライト中、乗客のアテンドをする人ということになります。
アテンドサービスは、百貨店やデパートなどで使われている言葉であり「スタッフがお得意様の買い物に付き添うこと」です。 また、旅行会社のガイド(添乗員)の人が旅行客に同行してお世話することも「アテンドサービス」といいます。 その他、様々な業界で案内したり同行する接客業務のことを「アテンドサービス」と使っています。
「アテンド」に似た言葉に「アテンダント」があります。 同じ意味を持ちますが、動詞として使われているか名詞として使われているかの違いがあります。 「アテンド」は「アテンドする」と動詞として用いられ「接待する」「案内する」と使われているのに対し 「アテンダント」は名詞として用いられ「付添人」「接客係」として使われています。
「アテンド」に似た言葉に「アサイン」があります。 同じカタカナで4文字で混同されやすいが、意味は異なります。
「アテンド」・・・「接待する」「案内する」 「アサイン」・・・「配属する」「任命する」「割り当てる」
「アサイン」はビジネスシーンで、上司が部下の一人を特定の業務に任命する時に用いられます。 例えば、「部長は大沢を新プロジェクトリーダーにアサインする」などと使います。 また、「アサイン」はホテルや飛行機でも用いられます。 この場合は「割り当てる」の意味で使われ、例えば「お客様を角部屋にアサインしました」などと使います。 その他「アサイン」について詳しくは↓下記の記事を参照ください。
「アテンド」に似た言葉に「アテンション」があります。
「アテンド」・・・「接待する」「案内する」 「アテンション」・・・「注意」「注目」
「アテンション」は「アテンド」が由来となって出来た言葉です。 接待や案内をする際に、対象となる相手に注意を向けたり注目しますよね。 アテンドは「注意する」といった意味では使われていませんが、「アテンド」と「アテンション」は関連した言葉になっています。 しかし、「アテンション」は一般的なビジネスシーンや日常生活で使われることはほとんどありません。
「アテンド」に似た言葉に「アテント」があります。 これは、英語由来のカタカナ言葉などではなく、日本にある大王製紙という製紙会社が販売している介護製品の商品名となります。 ちなみに、商品名「アテント」の由来はスペイン語の「atento」で、意味は「丁寧な、思いやりのある」といった意味です。
「アテンド」と似た意味を持つ言葉に「エスコート」があります。 「エスコートをする」など、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか? 「エスコート」は「付き添う、保護する」といった意味があります。 主に「男性が女性に付き添うなど儀礼的護衛」のことを指して使われます。 「エスコートしてくれる男性がいいよね」といった場合、帰りに送り届けてくれたり車のドアを開けてくれたりする行為のことを指します。
「アテンド」と似た意味を持つ言葉に「ガイド」があります。 「ガイド」の意味は「案内すること、案内人」です。 「アテンド」にも「案内する、案内人」といった意味があるので同じ意味になります。 しかし「ガイド」には「案内」の意味しかないのに対して、「アテンド」は様々な意味で用いられています。 ツアーアテンドやアテンド通訳などは「案内人」の意味で用いられているので「ツアーガイド」「通訳ガイド」と言い換えることができます。 しかし、フライトアテンダントは「接客する」ウェディングのアテンドスタッフは「介添人」の意味で用いられているため「フライトガイド」「ガイドスタッフ」とは言い換えることはできません。
● 付き添い ● 案内人 ● 同伴 ● 世話係 ● サポート
「アテンド」について理解できたでしょうか? 様々な場面で、いろいろな使い方がされています。 ✓「世話をすること」「案内すること」といった意味 ✓「介添人」「案内人」といった意味でも用いられる ✓イベントやウェディングでよく用いられている