「方向音痴」の意味は、方向や方角に関する感覚が劣っていて道に迷ってしまう人です。方向音痴って生活していく上で困ってしまうことが多いですよね。どうして自分が方向音痴なのか気になりませんか?今回は方向音痴の人の特徴や原因を解説していきます。方向音痴を治す方法も合わせて紹介しますので是非参考にしてください。
「方向音痴」という自覚があって困っているという人は多いのではないでしょうか。 「地図を見ても迷う〜!」なんて笑い話にすることもあるかもしれませんが、実際困りますよね。 今回は「方向音痴」について解説していきます。 まずは、方向音痴の人の特徴に当てはまるかチェックしてみてください。 そして、方向音痴の原因を探っていきましょう!
方向音痴の人は、普段から道や場所を調べる習慣がないことが多いです。 目的地に行くために、まったく頭を使っていないというのが特徴だと言えます。 初めて行く場所であっても、事前に調べておくということはまずしません。 一緒に行く人がいれば完全に安心しきって「お願いしますね」と他人任せにしてしまいます。 地図を見て一緒に調べているフリをしているだけ...そんなことも珍しくありません。 なので、いざ困ったときに地図を見ても周りを見ても何もわからないという現象が起きて道に迷ってしまうのでしょう。
方向音痴の人は、自分のいる位置がわからなくなってしまうことが多いです。 例えば、道に迷って「今どこにいるの?」と聞かれても「○○にいる」とハッキリ言えません。 自分がどこの方面に向かってきたのか、そしてどの辺りで止まったのか全くわかっていないので答えることができないのでしょう。 方向音痴の人は、自分で自分のいる位置がわからないので戻ることもできませんし、その先どうすれば目的地にたどり着けるのか正しい判断ができないのです。
方向音痴の人は、「思い込みが激しい」という特徴もあります。 自分の中で「あのお店は2つ目の曲がり角を曲がった先にあるはず」という間違った情報を「正しい情報だ」と思い込んでしまうところがあるのです。 しかし、実際は間違っている情報なので外に出た時に「ここを曲がればあるはずなのにない...」という混乱が起きます。 さらに、地図をちょろっと確認しただけで確認しながら歩くということはありません。 さっと見て「こっちだ」と思ったら間違って認識しても、そのまま思い込みで突き進んでしまうという特徴があるのです。 方向音痴の人って「絶対ここであってるはずなのに」みたいな発言多いですよね。 これは「絶対にそうだ」という思い込みが激しいからであると言えるでしょう。
方向音痴の人は、疑い深いということもよくあります。 道を教えてもらっても、「○○さんはここを右に曲がるって言ってたけど、、ほんとかな?」とか、いちいち疑って不安になってしまうんですよね。 そして結局「こっちな気がするんだよなあ」という自分の判断で動いて道に迷ったりします。 自分の正しい記憶でさえも「ここで良かったんだっけ?」と不安になって、「こっちだったかも」なんて間違った場所で曲がってしまうなんてことも珍しくありません。
「真面目すぎる」というのも方向音痴の人の特徴にあてはまります。 真面目な人ってちょっと頭が固い人が多いですよね。 頭がゴチゴチなので、ちょっと思っていたのと違う風景が目に入ってきたりすると「間違ってるのでは?」と混乱してしまいます。 地図のように道はまっすぐではないし、「約100m先」は「約」であって正しい数値ではないときもありますよね。 そういったちょっとした情報の誤差に惑わされて混乱してしまうのが、真面目すぎて方向音痴になってしまう人のパターンです。
方向音痴な人はせっかちな人も多いです。 地図を見ている暇もなくズカズカとにかく歩いてしまう人...。 ちょっと立ち止まって確認すれば良いのに、とにかく進んでしまって結局「自分がどこにいるかもわからない」という状態になってしまう人も少なくありません。 確認をしたわけでもないのに「絶対にこっちな気がする」なんていう確証のない自信もあったりするのでやっかいです。 「こっちのほうが近そうじゃない?」なんていって誤った方向に突き進んでしまうことも珍しくありません。
方向音痴の人は、「間違ったかも」と思っても「引き返す」ということが難しかったりします。 元来た道を戻れば良いだけなのに??と思うかもしれませんが、方向音痴の人にとってはこれが意外と難しかったりします...。 例えばちょっと複雑な作りをしている飲食店のお手洗い。 お手洗いまでたどり着いたは良いけれど、自分の席に戻れない...これは方向音痴の人あるあるでしょう。 方向音痴の人には、通ってきた道も全く別の道に見えるのです。 なので、実際道に迷ったら元に戻ればいいのにという場面で、元に戻れず突き進むことしかできなくなってしまって余計に迷います。
方向音痴の人は、普段から行動範囲が狭いことが多いです。 いつも行動する範囲が決まっているからこそ、場所を確認しながら移動をするということに不慣れなのかもしれませんね。 行動範囲が狭い人ははじめての場所に足を踏みいれたときなど、知らない景色を目にすると情報が上手く処理しきれなくて道に迷ってしまうということがよくあります。
方向音痴の人は「右」と「左」をよく間違えます。 車を運転していても「次の信号を右だよ」とハッキリ教えてもらっているのに、平気で左に曲がったりします。怖いですよね。しかも自分では言われた通り右に曲がったと思っています。 これは「左右誤認」という現象です。 こういった誤認に気づかず進み続けてしまうから道に迷ったり、目的地に上手くたどり着くことができないというタイプの方向音痴もいます。
「視野が狭い」というのは、方向音痴の原因になります。 歩いているときに、本当に目の前のものしか見えていないことが多いんですよね。 なので周りにある風景を全く覚えることができず、一度歩いたことがある道でも初めて歩いている道のように感じてしまって混乱するのです。 元に来た道を戻れなくなってしまうのも、視野が狭いために「全く違う風景を見ている」と感じて戻れなくなってしまうことが原因であると考えられます。
「空間把握能力がない」というのも、方向音痴の原因として考えられることが多いです。 「空間把握能力」とは、物体のある場所や向き、大きさや形といった位置関係を知覚する能力のことを言います。例えば、展開図を見て組み立てたときの形を想像することができるのは、空間把握能力です。 展開図を見て形を想像するというのは、その形の目に見えている部分と見えてない部分を、結びつけなければいけませんよね。 地図を見ても理解できないというのは、この目に見えている部分と見えていな部分を結びつける能力が乏しく、空間を正しく認知する能力がないからであると言えるでしょう。
想像力のなさが方向音痴の原因であるとも考えられます。 地図を見ても「わからない」と感じるのは、平面的な地図から実際の道を想像できなからではないでしょうか。もちろん、はじめて行く場所であれば風景などがわからないのは当たり前のことです。 しかし、平面上でもそこに道や建物があることは記されているわけですから、だいたいどんな場所を歩くことになるかは想像できるはず。これが想像できないと、頭では何となく道順を理解していても、実際に道に出た時にパニックになりやすいです。 地図を回しながら見る人は、だいたいこれに当てはまります。 頭の中で想像出来る人は、地図を回さずとも頭の中で想像し視点を変えることができるのです。
「記憶力がない」ということが原因で方向音痴になっているということも考えられます。 記憶力がないから一度行ったことがある場所でも、迷ってしまってたどり着けないことがあったりするんです。 「この道を曲がるとコンビニがあるよね」といったことを覚えていると、その道を覚えることができますが、方向音痴の人はそれができない人が結構多いんですよね。 二度目でもはじめて来た道のように感じていることも少なくありません。 また記憶力がないがために、道を教えてもらっても「信号を渡ったら、左に行ってつきあたりを右に曲がる...」みたいな説明が覚えられず、「あれ、ここを曲がったらどうするって言ってたっけ?」とパニックになってしまいます。
方向音痴の原因は、観察力がないということにもあります。 上述したように、方向音痴の人は視野が狭く目的地となるその場所の印象しか頭に残していないことが多いです。 例えば「赤い看板のお店を右」のような覚え方をしているので、赤い看板がなくなった途端わからなくなってしまいます。 観察力があれば、もっと周りの風景そのものを印象に残すことができるので、ちょっとした変化があったところでわからなくなってしまうということがありません。 観察力がない人は、昼間が夜になったというだけでも道に迷ってしまうことが多いです。
パニックになりやすいというのも、方向音痴の原因です。 道がわからないという状況で、焦ったりパニックになってしまうことで情報を冷静に処理できないことが原因で道に迷ってしまう人も非常に多くいます。 パニックになってしまっていると、元来た道を戻ることも難しいです。 そのため誤った判断で進み続け、さらに迷うという悪循環になってしまっているのでしょう。 冷静に情報を判断できる精神状態を保てない人は、非常に道に迷いやすくなります。
とにかく地図を見て移動をする機会を増やすことが、方向音痴を克服するためには必要なことでしょう。 地図を見て場所を確認しながら移動することに慣れないと、なかなか方向音痴はなおりません。 はじめての場所でも人まかせで移動していたりする人は、積極的に自分で地図を見て目的地まで辿りつけるように動くことが大切です。 何事も「慣れ」ってありますよね。 経験値が少ないとできないのは当たり前ですから、行動範囲が狭い人は行動範囲を広げてみるのも良いでしょう。
方向音痴の人は、自分のいる現在位置を把握できない人が非常に多いです。 現在地がわかっていないと、進むべき方法がわからないのは当たり前ですよね。 例えば、駅を降りた時など近くにマップがあることが多いと思います。 そこで自分の現在地を把握しましょう。 特に駅では「東口」「西口」など、方角がわかる情報が沢山あります。 そういった情報をきちんと取り入れて、自分のいる位置や方角を把握するようにしましょう。
周りを見ながら歩く癖をつけることで、観察力がつくきます。 観察力がつくと方向音痴を克服できるはずです。 目的地にたどり着くことに必死になってしまうと、周りが見えなくなってしまいます。 慣れている道でも、まずは歩いている道にどんなお店があるのか、など周りを見て観察力をつけましょう。 「このお店美味しそうだな」でも何でも良いです。 周りを見て歩きながら、色々な感情を抱くようにすると背景で道を覚えることができるので迷うことがなくなります。
方向音痴を克服するには、位置関係を頭にいれることも大切です。 例えば、目的地となる場所の右にはコンビ二がある、左には郵便局がある...といった位置関係です。 方向音痴の人は、この位置関係を全く把握できていないことが多いです。 なので、ちょっと別方向から行ったりするだけで場所がわからなくなってしまったりするのです。 「右」「左」という位置関係でも良いのですが、できれば「東には...」というように方角で位置関係が覚えられるのがベストです。 方角がわかれば、向かっている方角を意識するだけで道に迷うことはなくなるでしょう。
方向音痴の人は、地図が書けないということが多いです。 これは、やっぱり場所の位置関係を理解していないからなんですよね。 上述したように、位置関係をハッキリ認識することができたら地図に書いてみましょう。 書くことによって改て位置関係を確認できるだけではなく、距離感もつかむことができます。 「どうだったかな」と思い描きながら地図を書くことは、想像力のトレーニングにもなりますよね。 家の周辺の地図でもよいので、自宅までのルートを想像しながら書いてみてください。
方向音痴のまま道に迷わない方法として、まず「マップアプリを使う」という方法があげられます。 方向音痴の人がもっとも重宝しているツールの一つなのではなでしょうか。 最近では、航空写真を使った地図も多いので地図が平面ではないものが多いです。 このお陰で「地図が読めない」という問題がほぼほぼ解決されます。 車のナビのように目的地までナビゲートしてくれるものも多く、自分の位置を確認しながら移動することができるのでとっても便利です。
「太陽や風を感じる」ということも、太陽や風を感じるのも方法の一つです。 まず、晴れているなら「太陽」が見える位置で東西南北がわかります。 太陽は東から登って東に沈むからです。 方位磁石がなくても進む方角が確認できるでしょう。 また、山では偏西風の影響で西向きに風が吹いていることがあるので、風の吹く方法が西であると判断することもできます。 このような知識があると地図がなくても、方角がわかるので便利です。
方向音痴の人が地図アプリなどを見て目的地に辿り着こうとしても、実際難しいですよね。 だいたい最短ルートで案内してくれることが多いのですが、方向音痴の人にとって大切なことは「覚えやすい道」を選ぶことです。 例えば曲がらずにまっすぐに行くルートだったり、知っている道を通るルートだったり色々あるでしょう。遠回りだったら、そのぶん早めに出れば良いだけなので、迷ってしまうよりは最善の策です。 慣れてきたときに時間の余裕をもって最短ルートを試してみるのもありですが、まずは自分にとって覚えやすい道を選んで覚えることが大切だと言えます。
それから、方向音痴の人に大切なのは「迷ったら振り出しに戻る」ということです。 迷ったときでもどんどん突き進んで結局パニックになってしまうのが、方向音痴の人なんですよね。 とにかく迷ったら降り出しに戻って自分の位置を確認することで、冷静になりましょう。 パニックになりやすい人は特に降り出しに戻って気持ちを落ち着かせることを優先させるべきです。 むやみやたらに歩き進めるより、迷っている時間を最小限に抑えられます。 気持ちが落ち着けば冷静に人に助けを求めることもできるでしょう。
方向音痴を克服したいと思っていても、そう簡単なことではありません。 旅行など初めての場所に行くときに、方向音痴の人が迷わないようにするには土地勘のある人を連れていくのが1番でしょう。 ここで大切なのは、、任せっぱなしにしないこと。 土地勘のある人は、大抵方向音痴の人ができないことができます。 広い視野をもっていたり、観察力があったりするので、土地勘のある人から色々な情報を得ましょう。 頼りっぱなしにするのではなく、自分も上手く情報を取り入れながら歩くと自分一人になったときに慌てることなく元の場所に戻れたりするので安心です。
方向音痴を治すには、ある程度トレーニングが必要です。 まずは「方向音痴だから...」と人任せにするのではなく、しっかり自分の目で位置を確認をするなど頭を使って移動して行くことに少しずつ慣れていくことが大切でしょう。 しかし、道に迷うからこその新しい発見もあるはずです。 意外とこっちから行ったほうが早いんだな〜とか、迷ってちょっと休憩に入ったお店のコーヒーが死ぬほど美味しかったとか色々ありますよね。迷うべきときに迷えるのも才能です。 待ち合わせ時間はきちんと守ったほうが良いですけどね。 方向音痴ライフを楽しんでみるのも良いでしょう。