よく「感性が豊か」などと言いますが、そもそも「感性」って何なのでしょうか?感性が豊かな人の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?本記事では感性を磨く方法や、感性が豊かであることのデメリットなども徹底解説しています。また、感性が鋭い人が向いている仕事もご紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
「感性」は〈かんせい〉と読みます。 意味は、物事を感覚的に受け止める能力、また感覚に伴う感情や衝動、欲望です。 感性は、人が感じて受け取ったことに伴う感情などが含まれるため広義的に使われています。 類語に「感受性」という言葉があります。 「感受性」とは外界や環境内の印象や変化を感じ取る能力、また感じ取りやすい性質のことを意味します。 主な言い回しは、
です。
「感性」と似たような言葉に「センス」があります。 「センス」は英語の「sense」が由来しています。 「感性」と「センス」の違いは、発信と受信にあります。 上述の通り、「感性」は外界からの刺激を感じ取る能力を意味します。 一方で「センス」は感じたものを自分から出す(発信)能力の意味があります。 例えば、「ファッションセンスがある」「センス抜群」「センスがない」などの言葉は、自分が発信したものに対しての評価になります。
「感性」の類語は、
などです。
「感性(かんせい)」の同音異義語には下記のようなものがあります。
「感性」の対義語は、「理性」「知性」「悟性」となります。 「理性」の意味は、感情におぼれずに、概念的に思考する能力のことです。 「知性」の意味は、感覚により得られた素材を整理、統一して新しい認識を形成することです。 「悟性」の意味は、論理的な思考を行う能力のことです。
「感性」は英語で「sensitivity」です。 「感性が豊かな」は形容詞で「sensitive」になります。
He is such a sensitive artist.
彼は感性の豊かなアーティストだ。
感性が豊かな人は物事を見たり考えたりする時、固定概念に囚われることなくいろんな角度から見ようと(考えようと)します。 人は、生きていく中でどうしても固定概念や先入観に縛られることが多くなっていきます。 「これはこうあるべきだ」とか「この見方以外は出来るわけがない」などと型にハマっていきます。 しかし、感性が豊かな人は、そんな型に囚われることなく、常に自由に物事を考えます。 自分の中でこれ!という考えを持っても、他に違った考えは出来ないか、違う角度から見たらどうなるかと思考することを簡単には止めません。
上述の通り、感性が豊かな人は物事をあらゆる角度から見ます。 その自由な思考から、感性豊かな人は想像力が豊かなことも特徴として挙げられます。 単純に、自分が五感で感じたことだけでなく、その先にあるものを感じ取ろうとします。 例えば、Aという考えがあったとしても「BやCだったらどうだろう」とか、違う角度から見てみたらどうだろうなどといろんな想像を膨らませます。 想像力が豊かなので、いろんなアイデアが浮かんできます。 感性豊かな人は、アイデアの数だけ可能性があると考え常に楽しそうにしています。
感性豊かな人は想像力が豊かであることを上記でご紹介しましたが、「創造力」も豊かなことが特徴です。 自分が感じたことをアウトプットする能力に長けていて、しかもそのアウトプットの仕方が人とは違う方法なのです。 感性豊かな人は、自分が感じたことを言葉などでよく伝えようとします。 感性をそのまま伝えることは難しいですが、言葉や芸術などを通して他人に訴えようとします。 伝え方も型にハマることはなく、自由気ままに表現しようとします。 アーティストは感性が豊かなことが多いです。
感性豊かな人は創造力に長けていると上記でご紹介しました。 自分で感じた物事を形にしようとする時、自分なりのオリジナルな表現方法で伝えようとします。 わかりやすい例えが画家などの芸術家です。 彼ら(彼女ら)は、自分の感性をアートを通じて伝えようとしています。 伝えたい内容は同じでも、伝え方にはそれぞれの個性がありますよね。 このように、感性が豊かな人は、人とは違う独特な考え方や表現が出来るのです。 そのため、周りの人からは「表現力が豊か」とも言われることがあります。
感性が豊かな人は、自分の心に素直に生きています。 頭でじっくり考えるのではなく、心が感じたままに従います。 物事の感じ方は人それぞれですが、どんな感じ方をしたとしても感性の高い人は心が感じたことを感じたままに受け止めます。 決して否定しようとせず、自分の直感を疑うこともしません。 感性が豊かな人は自分の気持ちに嘘をつかないという見方もできます。 そのため、自分の思考に後ろめたい気持ちを持つことなく清々しく生きています。
感性が豊かな人は、小さな変化などによく気づきます。 他の人が気付かないようなことにも目がいくので、周りの人は感性が豊かな人に対して「よく人を見ている」と高い評価を持つことが多いです。 特に、他人の感情や気持ちに変化があった際に、その人の言動や雰囲気から感じ取ります。 そのため「今落ち込んでるかな」「今のは嘘かな」などとすぐに察知することができます。 必要に応じて適切な声がけをし「あなたのことを見ているよ」ということを良い意味でアピールします。 また、目に見える変化にもよく気が付き、髪型や持ち物の変化やいつもと違った服装にも気づきます。 「あれ?前髪切った?」「チークの色変えたね!似合ってる!」などと人の容姿にコメントできるのでコミュ力が高いことも感性豊かな人の特徴です。
感性豊かな人は、子供のような純粋な心を大人になっても持ち続けています。 子供って、良い意味でも悪い意味でも感じたことをそのまま表現しますよね。 美しいものを見た時は「キレイ!」と感じますし、辛いと感じた時は涙を流します。 そのため、感性が豊かな人は実際の年齢よりも若く見えることが多い印象があります。 年齢が30代くらいでも、子供のように感じたことを表現する仕草に「少年みたい!」と思う人は多いでしょう。 一歩間違えれば「子供みたいに幼稚」と思われることもあるかもしれません。 子供みたいに振る舞うことと、子供のようなピュアな心を持っていることは全く違うことなのです。
感性が豊かな人は、人よりも多くのことに感動したり喜んだり悲しんだりすることが出来ます。 そのため、何かを表現する際も多くの感情を乗せることができます。 音楽や絵画で、感じ取った多くのことを表現することが出来ます。 そのため、繊細かつ本来人があまり感じ取ることのないものまで表現出来るので、その人だけの芸術が生まれます。 技術的に上手であるというよりも、誰かに響くような独創的なセンスがある場合が多いです。 歴史的アーティストのピカソや岡本太郎などの作品は独特ですがかなりメッセージ性が強いです。
感性豊かな人は、自身の全ての感覚を使って物事を感じ取ります。 視覚・嗅覚・触覚・聴覚・味覚すべてをフル活用するのです。 例えば、人が視覚だけを使って感じ取ることでも、感覚豊かな人は全部の感覚で感じ取ります。 ミカンの写真を見た時に、「ジューシーな香りを感じる」「プリプリの果実はまるで人の耳たぶのような柔らかさだ」などと感じます。 人の五感を頼りにするのではなく、自分自身の五感で感じたことを大切にしています。 五感で感じたことから様々な想像を膨らませ、独特な創造力を生かしてメッセージを伝えようとします。
感性が豊かな人は、五感のフル活用だけでは終わりません。 直感(第六感)を働かせ、五感では感じることのできないことさえも感じ取ることができるのです。 例えば、人の表情を見たり声色を聞いたりするだけでなく、目には見えない人の感情を察することができます。 人が口には出さないような感情を汲み取ることができ、相手に適切な言葉をかけることができるのです。 また、直感が鋭いと言い換えることもできます。 「あの人隠し事してるな」「今この人嘘ついたな」と根拠もなく感じることが大体当たっています。 これは特殊能力とも言えるでしょう。
感性が豊かな人は、自分の感性が磨かれている時はそれにかなり集中します。 人は自分の好きなことや興味があることを通じて感性を磨こうとするので、それらに没頭していると、他のことを一切考えないのです。 例えば、音楽鑑賞や芸術鑑賞、自分で何か作品を作っている時などは、時間の感覚を失うほど集中力が発揮されます。 想像や創造が膨らみ、楽しさのあまり他の全てのことを忘れてしまうほどです。 注意したいのが、感性が豊かな人は集中力を発揮する物事がかなり限定的であるということです。 自分が苦手なことや興味を持てないものに対しては集中しようとせず、感性を磨こうとも思わないです。
感性が豊かな人は、人の気持ちや立場を考えることができます。 そのためKYは言動は少なく、人を不快にさせることも滅多にありません。 それは、自分が常に相手の立場になって物事を考えることが出来ているからです。 他人事とは思わず、その人になりきることで人がどう感じるかを常に考えています。 一方で、感性が豊かな人は空気を読みすぎてしまうことがあります。 自分の感情をあまり表現できずに周りの様子を伺ってしまいます。 協調性があるので大人数のときや団体の場合はとても良いですが、少人数の場合は「もうちょっと自分の意見を言って欲しいな」と思われてしまうこともあります。
感性が豊かな人は、様々なことに感動することが出来ます。 たとえどんなに小さなことでも、そこから感じる相手の気持ちや空気感、雰囲気など言葉では表せられないものも感じ取ります。 世界遺産や素敵な景色を見ても感動し、ドラマや映画を見ても感動し、人からいい話を聞いたりして感動することもあります。 多くの場合で感動の涙を流すことがあるでしょう。 感性が豊かということは、とても素直であるとも取れます。 先入観や偏見を持たずに、ありのままを感じることが出来ます。
感性豊かな人は、良い意味でも悪い意味でも感情の起伏が激しくなってしまいます。 良く言うと感情表現が豊かな人、ですが、悪く言えば感情にムラがあって安定しない人、となります。 良い意味で言うと、キレやすいとか、すぐ泣く、とかそういった類ではなく、何かを見てすぐに感動したり周りのことを気にしすぎて落ち込みやすいところがあります。 そのため、他の人が何も感じないことにも様々なことを感じてしまい、感情の起伏が激しくなってしまいます。 また、感性豊かな人は、何かに対して怒ったりテンションが上がるというよりも、感傷的になったり落ち込んだりすることが多く、周りからは心配されてしまいます。
感性豊かな人は人だけでなく物や動物に対しても愛情深いという特徴があります。 この世に存在するもの全てに愛を捧げ、無償の愛が人生のテーマとなります。 そのため、感性が豊かな人は人当たりが良く、良い印象を与える人が多いです。 人だけでなく動物や物に対しても丁寧な態度で接し、大事にしようとします。 愛情を表現することに恥ずかしさを感じることはめったにありません。 自分が感じたままに「大好き」「愛してるよ」とストレートにぶつけるため、ロマンチストと言われることもあります。
感性豊かな人は、人の気持ちを汲み取ることに長けていると上記でご紹介しました。 ですので、人と接する時は決して威張った態度を取らず、謙虚な姿勢でコミュニケーションを取ります。 相手に自分がどう映るのか、人がどう感じるかなどを感じ取ることができるので、人に良い印象を与えるために、そして人を不快にさせないために謙虚な姿勢を忘れないのです。 集中生活の中では、変に目立とうとせず、周りの人との調和を大切にします。 話す側、聞く側のバランスを上手く取ることができ、その場の雰囲気を平和に保ちます。
感性が豊かな人は、自分と向き合う時間をしっかり設けています。 ただなんとなく寝る前に自分のことを考える、だけではなく、しっかりと自分のこれからを考える時間を作っています。
といったことを考えています。 ノートに書き出したり、自問自答をしたり、あるいは趣味をやりながら考えたりすることもあります。 カフェだと向き合いやすい、ランニングしながらだとポジティブに考えられる、など人によってタイミングや環境はそれぞれですが、感受性が豊かな人はしっかりと設けています。 未来のビジョンが明確な人は自分に素直になれるので、周りに目を向けたり耳を傾けることがよく出来ます。 そのため、感受性も自ずと豊かになります。
感受性を豊かにするには、知識も必要です。 というのも、物事を理解していないと情報をキャッチしたり感動したりすることがなかなか出来ません。 様々なことに関心を持ったり、感情移入したりするためには、それなりに情報も必要です。 全く知らない人には感情移入ってなかなかしないですよね。 やっぱり家族や友人など、知っている人には感情移入がしやすいです。 それは物事でも同じで、知識や情報があればあるほど感受性は豊かになってきます。
感受性が豊かな人は、色々なところへよく出かけます。 毎日同じことの繰り返しでは、何も感受出来ないのは当たり前ですよね。 例えば、写真展や芸術作品を見に行くことも多いでしょう。 作品に触れることで、色々な想いを感じ取ります。 特に誰かが撮った写真や作ったものには、その人の想いが込められています。 そういったものを感じたり考えたりすることで、感受性が豊かになっていきます。
感受性が豊かな人は新しいことにも挑戦していきます。 先程も言いましたが、同じことの繰り返しでは感受性が豊かになることはありません。 やりたいと思ったことをすぐにやったり、行きたいと思った場所に行ったりすることで、新しい人や価値観に出会うことが出来ます。 そうすると「そういったこともあるんだな」「こういう人もいるんだな」と思うことが出来ます。 感受性とは物を感じ取る能力ですので、新しいことを挑戦し続けていくことが大事になります。
感性豊かな人は、自分のことを人がどう思うのかが気になります。 そのため、自分の言動に対する反応を常に伺っています。 気になりすぎて、本人に聞いてしまうこともあるくらいです。 どう思われているか、どう感じているのか気になってしまうので、常に相手の反応を伺うような行動が多くなります。 「そんなに心配しなくても悪く思ってないよ」と伝えても「ほんとに?大丈夫?」と気にしてしまいます。 感性豊かな人は、相手がどう感じるのかを知ることで自分の感性を磨こうとも思っています。 なので、決して常に「嫌われたくないから」という理由で様子を伺っているというわけではありません。
感性が豊かな人は、とにかくよく泣きます。子供のように泣きじゃくることもあるでしょう。 それは、悲しみや怒りなどを人一倍強く感じてしまうからです。 映画を観て感動したり悲しい気持ちを共有したりすると涙が出てしまいます。 周りの人が泣かないシーンで一人だけ号泣しているなんてことも珍しくはないでしょう。 事故や事件のニュースを見るだけでも感情移入をして泣いてしまうこともあります。 感性豊かな人は、自分の感情で頭がいっぱいになり冷静に考えて対処をすることが苦手なので、感情に飲み込まれてどうしようもなくなり、泣いてしまうことが多くなってしまうのです。
感性が豊かな人は、周りの人のことがよく分かります。 そのため、人の気持ちを汲んだ行動や相手の立場になって考えることが出来ます。 ビジネスでは、取引先や顧客の気持ちになれるので相手も気持ちよくいられるでしょう。 また、日頃の人間関係や恋愛面でも、相手が言えずにいる気持ちや本音を汲み取り気付いてあげられます。 また、心配性な一面もあるため、自分が周りにどう思われるのかもすごく気になります。 そのため、相手が嫌な思いをしないように空気を読みすぎてしまうことがあります。
感性が豊かな人は、物に対しても感性が豊かなので、物をとても丁寧に扱います。 まるで命があるかのような扱い方で、とても優しく使います。 物を投げたり雑に扱ったりすると、「物が可哀想だ」と怒ったりします。 人形やぬいぐるみなど、人や動物を象った物に対してはかなり感情移入をしてしまうことがあり、会話をすることもあります。 物を大切に扱うのですぐに買い換えることもなく、長い期間使うことができます。 そのため、浪費をせず、賢くお金を使うことができるのも感性が豊かな人の特徴です。
上述の通り、感性が豊かな人は物を大切にします。 物にまで感情移入をしてしまい、そのまま物に名前をつけてしまうことも多いです。 人形やぬいぐるみはもちろんのこと、普通の雑貨や生活用品にもつけてしまいます。 がっつりと名前をつけるわけではなくとも「ペーパーちゃん」などとちゃん付けをしたりします。 実際に家でも「ペーパーちゃん使うよ〜」とか普通に話すことも多いです。 筆者の学生時代の友人も、物に名前をつけるクセがありました。 自分のランドセルを「ランちゃん」と呼んだり、一輪車を「リンちゃん」と呼んでいました。
感性が豊かな人は、ボランティア活動にも積極的に参加します。 困っている人の気持ちを理解して、少しでも力になれたらと思っています。 特に、被災地や老人ホームなどにはよく出向き、ボランティア活動をしています。 また支援や募金活動などをすることもあります。 筆者の学生時代の友人もよくボランティア活動に参加していましたね。 活動している時の彼女は、本当に楽しそうでやりがいを感じていました。
感性豊かな人の中には、自分の友人や仲間などが傷付けられた場合に許せなくなり、傷付けてきた相手を怒ったりお説教をしてしまうことがあります。 「なんでそういうことしたの?」「○○傷付けているよ!」「謝ってよ」などと迫ります。 特に女性に多く、傷付けられた友人と同じくらい悲しい気持ちになったりイライラしてしまいます。 感性豊かな人に救われる人はきっと多いことでしょう。 しかし、時に余計に行動してしまうことがあり、お節介になってしまうこともあります。
感性が豊かな人は物事にとても敏感に反応します。 気付いてしまうことが多すぎて疲れてしまい、ついため息をついてしまうことが多いです。 友人と話して、友人の本心を見破ってしまった時に「はぁ。。。今絶対私のこと馬鹿にしてたよな。」と落ち込んだりします。 ため息をつく頻度が高く、本人は無意識にそうしていることが多いです。 しかし、周りには理解してもらえず「あの人いつもため息ついてつまらないのかな。。。」と思わせてしまうこともあります。
感性が豊かな人は、他人の気持ちなどに感情移入し過ぎて疲れてしまうことがあります。 そのため「疲れた…」ということが多いでしょう。 とても多感なので、親しくない相手のことでも気になってしまいます。 そのため、話に感情移入をしたり、人よりも情報が入ってきたり、他人の対人関係におけるトラブルに巻き込まれたりして、疲れてしまいます。 また、他人を放っておけないため、世話を焼いてしまうことが多く疲れてしまいます。 自分がやりたくてやったものの、精神的に疲れてしまい「疲れた」が口癖になってしまうのです。
感性が豊かな人は、人に対して「可哀想だな」と思うことがあるとすぐに感情移入してしまうので、誰かに対して「かわいそう」と言っていることが多いです。 「あれじゃ可哀想だよ」「可哀想だから助けてあげよう」と思っています。 見下していたりマウントを取っているわけではなく、心底相手を心配して可哀想に思ってしまいます。 そして、弱い立場の人を助けてあげたいと思うことが強いため、余計に「可哀想」と思うことが増えてしまいます。
感性が豊かな人は、人がどういう気持ちになるかすぐに把握することができます。 相手が自分の言動に対して反応があまり良くなければ、すぐに謝るクセがついています。 相手の様子を伺い、気分を悪くしてしまったと感じたらすぐに「ごめんね」と言います。 「嫌だった?ごめんね」と友人にもよく謝っているでしょう。 また、職場でも何か言われるたびに「すみません、やっておきます」「すみません、ありがとうございます」と言っています。 謝るべきことではないことに対しても「ごめんなさい」や「すみません」を連発してしまいます。
感性が豊かな人は、人が気付かないようなことまで気付いてしまいます。 これはもう特殊能力と捉える方が気持ちが楽ですが、自分の気付きに共感してくれないことに対して苛立ちを感じることもあります。 自分だけが「これはおかしい!」と気付いていて、他の人が一切そう思っていない場合に、 「なんでこんなこともわからないの?」とイライラしたり、呆れてしまったりします。 周囲からの理解を得られにくいことから、職場や友人間の中で孤独を感じることも多々あります。 一人で行動することが増え、周りと距離を保とうとしてしまいます。
上述の通り、感性が豊かな人は固定概念に縛れない思考をします。 型にハマることもなく、マイウェイで突き進んでいくため、周囲の人から「変わった人だね」と言われることがあります。 「変わった人だね」とか「君、独特だね」のなど言葉をかける人は、感性が豊かな人を受け入れられない人が多いです。 特に日本人は真面目な性格な人が多いので、人とは違う考えや意見を持つ人をネガティブな視線で見ることが多いのです。 個性的で何が悪いのでしょうか?「自分」がしっかり確立している方がよっぽどかっこいいと筆者は思います! たとえ嫌味で「変わった人だね」と言われても、それをポジティブに受け入れるべきだと思います。
これは高校時代の筆者の話なんですけど、シャープペンシルの芯に感情移入をしていたのか、シャーペンの芯が折れるとつい「痛い!」と言っていました。 授業中でも言ってしまっていたので、周りから心配されていましたが「芯が折れた」というと「は???」みたいな反応されることが多かったです。 物と物がぶつかっても「痛い」と言ってしまうことがありましたが、感性が豊かだったのかもしれません。今は何とも思っていません。
感性が豊かな人もいれば、そうでない人もいます。 ここからは、感性が乏しいことのデメリットをご紹介していきます。
感性が乏しいということは、人の気持ちや立場を考えることが苦手ということになります。 常に物事を自分中心で考え、相手のことを考えられません。 相手の気持ちを汲み取ることが出来ないので、人がされて嫌だなと思うことを平気でしてしまいます。 そして、「人が嫌な気持ちになるのがわからないの!?」と説教をされてしまいます。 感性が豊かであれば、自分の言動が人にどういう影響を与えるかを考えることができるので、人がされて不快に感じることや言われたくないことをあえては言いません。
感性が豊かな人は、目に見えること以外のことを感じ取る力があります。 そのため、人生においてとても深いレベルで思考することができます。 例えば、アートなどを見ても「私の方が上手に描ける」とか「この絵が何を意味しているか理解できない」と感じます。 なので、美術鑑賞や音楽鑑賞などを好まず、好んだとしても感性豊かな人とは全く違う楽しみ方をします。
感性が豊かな人は、人の言葉や表情の裏に隠された本心を見破ることが得意です。 しかし、感性が乏しいと、本質を見抜くことができません。 目に見える情報だけを頼りにしてしまう傾向があり、表面上だけの情報で物事を受け取ってしまいます。 「本音と建前」という言葉がありますが、感性が乏しいと建前を本音と勘違いして認識してしまいます。 なので、人の本当の気持ちを理解できなかったり、言葉や表情の裏に隠された情報に気付くことができません。 感性が乏しいことが原因で、人間関係でトラブルが多発します。 「あの人は私の本当の気持ちをわかっていない」「空気読めてるのかな?」と不安に感じさせてしまいます。
感性が乏しいと、物事に感動することも少なく、人の気持ちを理解することもできません。 そのため、他人との話に共感することができず「みんな何言ってるんだろ?」とおかしいのは自分以外の人だと感じ取ってしまうこともあります。 例えば映画を観た時に、感性が豊かな人であればこのシーンはこう感じたとか、あのシーンにはこういうメッセージが隠されていたはずだ、などのトークで盛り上がります。 しかし、感性が乏しいとそういったことまで考えることがなかなか難しいので、話しについていけずにいます。 「わかるわかる!」「私もそう思う!」などと人の話に共感することもできません。 そのため、感性が乏しくても周りとの温度差を感じてしまい孤独を感じることもあります。
感性が豊かな人であれば、他人が言われて傷つくことを把握できるので、相手を無意識に傷つけてしまうことは少ないです。 しかし、感性が乏しいと、他人がどういう言葉や態度で嫌な気持ちになるかを考えることが難しいので、無意識に人を傷つけてしまうことがあります。 例えば、身長が高いことをコンプレックスに感じている人に対して「身長が高くて羨ましい!」と声をかけてしまいます。 「身長のことで悩んでるんだけどな。。。」と相手を不快にさせてしまうのです。 人が傷付いている、ということも見破ることができないのが感性が乏しい人です。 なので、相手が病んでいても能天気な振る舞いをしてしまうので人間関係でトラブルが尽きません。
感性が豊かな人であれば、人が嫌うような言動を控えるので、人間関係が良好なことが多いです。 しかし、感性が乏しければ、人がネガティブに感じるような言動を平気で取ってしまうため、人から嫌われてしまうこともあります。 「あの人の言動は常に無神経すぎる」「相手の気持ちを感じ取ることができていない」と職場でも友人同士でも嫌われる対象になってしまいます。 気付いたら職場の仲間や友達の数が減っていて、一人孤独になってしまっているということもあります。 しかし当の本人は、なぜ自分が一人ぼっちになってしまったのかという原因が自分にあることを気付くことができません。
感性が豊かな人は多感です。 ということは、感性が乏しい人は何も感じないということになります。 綺麗な物を見ても綺麗と感じない、感動的なストーリーを聞いても泣けない、などと何も感じることができず、無感情や無関心な状態になってしまうこともあります。 毎日の生活に刺激を感じれなくなり、生きている意味を見失いがちになってしまいます。 しかし、感性が乏しい人でも、感性を磨く方法はいくつでもあります。 乏しいからと諦めるのはまだ早いです!
感性は何歳からでも磨くことができます。 ここからは感性の磨き方をご紹介していきます。
新しい価値観に触れたりすることはもちろん大事なのですが、まず自分を好きになって自信を持っていないと感性は磨かれません。 不安だからこそ感じてしまうものもあるかもしれませんが、感性を豊かにするには自分がより良い状態である方がいいです。 そのために、自分に自信を持ちましょう。 そうすることで、自分が感じたことや考えたことを素直に受け入れることが出来ます。 それを、「どうせ私の考えだから」と受け入れないと感性は養われません。 これだと感じることを自分で拒否していることになってしまいます。 まずは自分に自信を持つようにしましょう。
感性を磨くためには、相手の立場になって考えるといいでしょう。 もし自分が相手の立場だったらどう思うか、その人になりきってみるのです。 相手に感情移入しすぎると疲れてしまうかもしれませんが、感性を磨くには相手の立場をまず考えてみてください。 自分の考えや感情だけでなく、相手の気持ちなどを考えられるようになると、他の人がどう思うのだろうと感じ取ることが出来ます。 まずは職場の人や友人などの気持ちになってみましょう。
感性を磨くためには、他人のことを知る必要があります。 そのため、会社でも街でもカフェでも人間観察をするようにしてみてください。 「ああいう人もいるんだ」「こう考えるんだ」などと、相手が何をしてどう考えているのかを想像してみましょう。 「こういう時人ってこんな表情するんだな、こういう仕草をするんだな」と分かってくることで、「今この人はこういうことを感じているんだ」と分かるようになってきます。
人は自分が好きなことや興味があることを通して感性を磨いていきます。 そのため、まずは自分が何に興味があるのかを知ることが大切です。 今までの人生でどんなことに興味を持ってきたか、自分を分析してみましょう。 紙に書き出してみるといいですね。 例えば、「スポーツ観戦」「ファッション」「カラオケ」など、忘れかけていたことを思い出すかもしれません。 興味を持つことで人は行動し、行動することで人の感性は磨かれていきます。 ぜひいろんなものに興味を持つことから始めてみましょう。
感性を磨きたい場合、まずは「本物」や「一流」などと呼ばれる人や物に触れることから始めてみましょう。 多くの人が認めた人や物であれば、きっとあなたも何かを感じ取ることができるはずです。 例えば、音楽はプロの演奏家が出演しているオーケストラを聴いたり、演劇は劇団四季など演劇のプロが舞うものを観たり、美術はこれまでの偉人の作品を眺めたりしてみましょう。 もちろん、「本物」以外でも感性を磨くことはできますが、手始めに「本物」から始めると感性の磨き方がなんとなくわかってくるはずです。
感性を磨くためには、音楽や芸術作品などにたくさん触れるといいでしょう。 それぞれの作者が作品に込めた思いなどを自分なりに考えてみるのです。 作品の感じ方は人それぞれで正解はないので、何も恐れる必要はありません。 大切なのは、あなたがどう感じるか、ということです。 美術館などに出かけて、目に留まった作品の前でしばらく立ち止まってみてください。 感じたことをノートに書いていくとさらに良いでしょう。
読書や映画鑑賞は新しい価値観に触れることが出来るのでおすすめです。 もともと読者や映画鑑賞が好きな方は、今まで興味のなかった作家さんや手を出していなかったジャンルのものを読んだり鑑賞したりしてみてください。 突然、今まで関わって来なかったタイプの人と関わってみましょう、というのは難しいですよね。 ですが本や映画であれば、一方的に知ることができるので自分のタイミングで周りを気にせず新しい価値観や視点を知ることができます。 もしかしたら、同じように感性の乏しさでで悩んでいる人の話を知ることができるかもしれません。 同じ経験をしていたり、同じ気持ちを抱えている人の話は、自分の心と向き合うキッカケをくれることがとても多いです。
感性を磨きたいのであれば、ぜひ色んな人と関わってみてください。 100人いれば100人の感じ方や価値観があります。 多くの人と関わることで、色々な考えや意見に出会えます。 そういった考えや意見にふれあい、自分では考えもつかないような価値観を知ることができます。 そうすると何かあった時に自分がまず感じた後に「あ、でもこう感じる人もいるかもな」「あの人だったらこういう風に捉えるかも」と考える事が出来ます。 これも感性が養われているからこその考え方です。
知らないところに出かけてみるのもおすすめな克服方法です。 億劫な気持ちになるかもしれませんが、できるだけ今いるところから遠くへ行ってみてください。自分自身のことを誰も知らない街に日帰りでもいいので足を運んでみてください。 突然の遠出は難しければ隣の県の降りたことのない駅とかに行って歩いて、できればお店に入ったりしてみてください。 可能であれば、海外などのパッケージプランなどに参加して、全く知らない人と関わる機会を作ってみてください。日本人ばかりのツアーでも大丈夫です。 知らない土地での一期一会って、思っている以上に心を動かされます。 自分が悩んでいた世界ってとても小さくて、世界にはもっと多くの人がいて、そのほとんどが自分のことを知らなくて、誰も人と関わるのを避けている変な人だなんて思わずに優しく接してくれることに感動しますよ。 「こんな風に感じることってあるんだな」と思えたら、感性が磨かれている証拠です。
上記で、感性が豊かな人は五感をフル活用しているとご紹介しました。 感性を磨くためには自分の五感を使ってみることが大切です。 五感とは、目(視覚)、鼻(嗅覚)、耳(聴覚)、手(触覚)、口(味覚)のことです。 見て、嗅いで、聞いて、触って、味わって感じたことをそのまま言葉にしてみましょう。 五感をバランスよく鍛えることが大切です。 感性を磨きたいからって、味覚だけを鍛えてばかりでは得るものは体重になってしまいますからね。
感性が豊かな人は、どんな仕事が適しているのでしょうか? おすすめの仕事をご紹介していきますね。
感性が豊かな人にまずおすすめの職業は、画家です。 自分の感じていることをすべて、絵に表現をしましょう。 他の人以上に様々なことを感じられるので、表現の幅も広がります。 実際に画家として活躍してる人の多くは感性が豊かです。 他人では感じ取れないことを、絵に表現しているので人々は魅了されるわけです。 その感性を生かして芸術で表現をするといいでしょう。
絵画だけでなく、作曲もいいでしょう。 感性が豊かな人は音楽を通してメッセージを伝えることも向いています。 感じたことを音楽で表すことも出来ます。 ショパンも感性の豊かな人だと言われており、詩人でもありました。 芸術面で成功を収めている人の多くは、感性が豊かで他人の何倍もいろんなことを感じ取っていたのでしょう。
感性が豊かな人は文章でメッセージを伝えることも向いているでしょう。 小説家もおすすめの職業です。 やっぱり、いくら空想の世界で書いているとはいえ、自分が感じたことのあることを言葉にすることでリアリティが増し人の心にも響きやすくなります。 感性が豊かであればあるほど、他人の体験をまるで自分が体験したかのような気持ちになれます。 興味がある人はまず休日などの時間を利用して執筆を始めるといいかもしれません。
物語を作らなくても、感じたまま言葉で表現して詩人にもなれるでしょう。 その感性を詩を通して伝えてみましょう。 詩は言葉さえ分かればすぐに作ることが出来ます。 感性が豊かな人は、詩を書くことで心が落ち着きリラックス出来るでしょう。 俳句や短歌でもいいですよね。 仕事して詩を書かなくとも、日頃から詩を書いてみてはいかがでしょうか?
様々な人物やキャラクターに扮する役者も、感性豊かな人は向いています。 役に入り込んで感情移入をすることで、よりリアルに演じることが出来ます。 俗に言う「カメレオン俳優」などは感性豊かな人が多いでしょう。 役を冷静に分析して技術で演技をする役者さんと、入り込んで自分がなりきって演技をする役者さんがいますよね。 感受性が強い人は後者です。 なかなか役が抜けられず、撮影中や舞台中はプライベートでも役のまま生活するという人もいます。
カメラマンは、生活や風景の一部を切り取ります。 どの部分を切り取るか、どういった物を撮るかというのは、その人の感じ方によって変わってきます。 感性が豊かであればあるほど、色々な場面を切り取りたくなるでしょう。 他の人には何とも思わない風景でも、感性豊かな人にとっては何かを感じる瞬間だったりします。 それらをカメラに収めることで、見る人を魅了する写真になります。 感性豊かな人は、普段から写真をよく撮ることもおすすめします! SNSなどでバズっちゃうかもしれませんよ!?
映画監督も感性が豊かな人が向いている職業でしょう。 カメラと同じで、感性豊かな人が感じた世界を映像で収めて映画を作ることで、人々に感動を与えてくれます。 人と違う視点であればあるほど、新しい映画を作ることが出来ます。 感性が豊かな人は、他の人では感じられないものを感じ取ることができるので、映画監督も向いているでしょう。 今はスマホのカメラの画質がかなり良くなったので、素人でも簡単に映画を作れるようになりました。 ぜひ休みの日にショートムービーなどを作ってみましょう。
テーマパークのキャストも感性が豊かな人は向いています。 某ネズミのキャラクターのテーマパークで働いている人などはみんな表情が豊かですよね。 ファンタジーな世界観で、現実ばっかり見てる冷静沈着な人だと周りもテンションが下がってしまいます。 感性豊かな人は、お客さんがまるで映画やアニメの中の世界に来たかのような気持ちになれるような振る舞いをすることが出来るでしょう。 テーマごとの衣装を着ることで、よりそのテーマに沿ったパフォーマンスをすることが出来ます。 結構やりがいを感じる人が多いようで、テーマパークの虜になる人が多いようです。
感性が豊かな人はカウンセラーの仕事も向いています。 人が何を感じているか、何の言葉をかけてほしいかがわかるので適職です。 カウンセラーと一言でいっても、いろんな種類のカウンセラーがいます。 例えば、心理カウンセラー、スクールカウンセラー、企業カウンセラー、開業カウンセラーなどなど様々です。 自分が興味のある分野で人の役に立てれば大変やりがいを感じるはずです。 ほとんどのカウンセリング業務では資格などが必要なので事前にチェックしましょう。
人の気持ちがよくわかる感性豊かな人は、人を手助けする仕事も向いています。 医療や介護の現場で働くこともおすすめです。 患者さんや患者さんの家族の気持ちも汲み取ることができるので手の行き届いたケアを提供することができます。 また、一緒に働く仲間とも楽しく協力して働けるはずなので、人間関係で悩むことはないでしょう。 とは言え、看護師や介護士になるためには勉強が必要です。 興味がある人は、まずボランティア活動を通して施設を訪問してみるといいでしょう。
その他にもダンサーやバンドマン、陶芸家やデザイナーなど、感性豊かな人は芸術に特化した分野で活躍出来ることが多いでしょう。 芸術家って個人で仕事をしているイメージが強いかもしれませんが、企業などで芸術的な部門で活躍することも出来ます。 また、例えば幼稚園の先生になってお遊戯会や季節の飾り付けなどを上手にやって子供たちを喜ばせることも出来ます。 自分が感じたものをどのように表現出来たら嬉しいかを考えて、特化させていくといいでしょう。
上記では感性が乏しいことのデメリットをご紹介しました。 では、逆に感性が豊かすぎることで生じるデメリットはどんなものがあるのでしょうか。
感性が豊かな人は繊細で傷付きやすく、また人の気持ちに敏感であるためにストレスが溜まりやすいです。 また、人よりも嬉しいことや悲しいことなど多く感じてしまうため、疲れやすくなっています。 ただ人の感情を感じ取るだけならいいのですが、感じ取ったものを気にしたり感情を引きずってしまうことでストレスが溜まったり疲れてしまいます。 しっかりと自分でも感情をコントロール出来るようにする必要があります。
感性豊かな人は、空気を読みすぎてしまうことで周りの人に気を遣いすぎてしまうことがあります。 自分よりも他人を優先し、相手に合わせた行動を取ります。 気を遣いすぎて自分の意見を通さなかったり、人の意見に無理やり共感したりします。 自分がやりたくないこともやろうとしてしまうので、自分を大切にできなくなります。 気を遣いすぎてしまうと精神的に疲れてしまいますし、周りからは「人に合わせてばかりで自分の意見をはっきり言わない人」と思われてしまうこともあります。
感性が豊かすぎると、人の気持ちが痛いほどよくわかります。 人に気を遣い、自分の意見を言えないことも多くあります。 その場の空気を乱さないために、自分の意見をあえて口にしないことがあります。 「本当はこう思うけど、今発言したらみんなが嫌な気持ちになるから止めよう」と自分の心の声に逆らってしまうのです。 自分の意見を言えないことで、物事をやりたいようにやれず苦しい思いをすることもあります。 「こうなるはずじゃなかったのに。。。」と気付いた時はもう遅いのです。
感性が鋭すぎると、人がどう思うか、自分の言動がどういう影響を与えるかを考えるのにかなりのエネルギーを使います。 頭の中で考えてばかりで、実際に行動にうつせないことが多くあります。 例えば、チームリーダーに立候補しようとする時、自分が立候補することで周りの人はどう思うか、今後の仲間との関係性がどうなるか、仕事に影響はないかなどをずっと考えます。 考えてばかりで、気付けば立候補の期間が終了していた、ととても残念な結果になるのです。 自分の言動が与える影響を事前に考えることは大切ですが、考えすぎると時間とエネルギーの無駄になります。 考えていたこととは全く逆の出来事が起こる可能性もあるので、シンキングタイムには時間制限を設けるといいです。
感性が豊かな人は、感動や嬉しいことだけではなく、悲しいことや辛いことも人一倍感じ取ってしまいます。 そのため人よりも心が繊細で傷つきやすく、ちょっとしたことで落ち込んでしまうことがあります。 例えば、他人からのちょっとした一言で、普通に人は何とも思わないことでも、感性が鋭い人は「嫌われてしまった」「相手に迷惑をかけてしまった」などとひどく落ち込んでしまうことがあります。 落ち込んで人との関わりを避け、一人で過ごす時間が増えます。 ネガティブな思考は歯止めをかけることなく、気持ちが回復するまでに時間がかかってしまいます。
感性の豊かな人は、他人に感情移入をしやすいです。 そのため、周りの人からの影響を受けやすく、流されてばかりいます。 周りの影響を受けることが全て悪いことではないのですが、常に周りに流されてばかりだと、「自分」という人間の軸が定まりません。 そうなると、周囲の人からは「いつも人の影響を真に受けていて人に合わせている感じがちょっと苦手」という印象を与えてしまったりします。
感性が豊かな人は、普通の人が感じないことを感じたりします。 ですので、普通の人から理解してもらえないことが多く、孤独や苛立ちを感じたりします。 「これ○○だよね?」と周りに共感を求めようとしても「そんなわけないよ!」と言われてしまいます。 普通の人と意見や感想が合わないことが多く、価値観のズレを感じます。 人に理解してもらえないと、職場や学校で孤独を感じます。 友達や仲間と一緒にいても「私はこの人たちとは違うんだ」と思うのです。
感性が豊かな人は五感の感覚がかなり繊細です。 感じ取る能力が他人よりも長けているため、時に神経質になりすぎることがあります。 例えば、普通の人は気にならないような光や騒音、匂いなどが気になったりします。 人が取る言動に敏感になりすぎて必要以上に気にすることもあります。 神経質になりすぎると、仕事や作業に集中できずにイライラします。 一人であれば調整可能ですが、仕事場などで部屋のライトや音楽についていちいち文句を言うこともできないのでストレスが溜まってしまいます。
感性が鋭すぎると、物事に対してのこだわりが強くなりすぎることがあります。 もちろん、感性が豊かな人はいろんな角度から物事を見ることができるのですが、自分が好きなものや興味があるものに関しては、自分の見方以外で見ることが難しくなりがちなのです。 そのため、普通の人には理解しがたいこだわりを見せることもあります。 例えば、「あの美術館は開館後すぐに行かないとだめ」「この音楽は最大のボリュームで聞かないと意味がない」などのこだわりです。 そうすることで作品の良さが一番伝わると思っているので、自分のやり方に文句などを言う人を嫌います。 そうなると人間関係でトラブルが起きてしまうのです。
感性が豊かな人は良い意味でも悪い意味でも思考が自由です。 自由な思考は大変良いことなのですが、時としてそれが裏目に出ることがあります。 そのため、感性が鋭すぎる人は、常識や社会のルールなどを理解できなかったり、従うのを苦手に感じたりします。 「常識と言われても私には理解できない」「ルールって何?」と理解に苦しみます。 なので、周りからは「非常識な人」「社会に適用できない人」と思われることもあります。
感性が鋭すぎると、個性を認めてくれる人が限られてしまいます。 そのため、友達が出来にくいというデメリットがあります。 普通の人であれば何も気にせずいろんな人と友達になれるところ、感性が鋭すぎる人は友達になる人を選んだりしてしまうので、数で見ると圧倒的に少ないです。 「友達が欲しいな」と思っても、独特な考えを理解してくれる人に出会うのが難しく、普通の人よりも時間がかかってしまいます。
上述の通り、感性が豊かな人は自分が好きなことや興味のあることに対してはかなり集中することができます。 一方でそうでないものには興味を示さず、集中力を発揮することもできません。 感性が鋭すぎる人は、自分が苦手なことを仕事としている場合、その仕事が長続きしないことがあります。 好きなことを仕事に出来ていればとことん集中力と時間を割けるのですが、そうでない場合は仕事を苦痛としか感じません。 苦痛に耐えることが出来ず、すぐに仕事を辞めて違う職を探したりします。 興味本位で始めた趣味も、結局好きになれなかったら長続きしません。 転職しまくったり、好きなことがコロコロ変わっていれば、周りの人から「飽きっぽい人」と思われてしまいます。
感性が鋭すぎると、悩みが尽きません。 自分の言動が人を不快にさせてたらどうしよう、嫌われたらどうしよう、と人間関係に関する悩みが多いです。 悩まなくてもいいことで悩んだりするので、普通の人よりも疲れやすいです。 また、自分という人間や将来についても悩むことがあり、これからの人生に不安を感じることもあります。 「このままの感性でいいのだろうか」「この感性を理解してくれる人に出会えるか不安」と心の中でいつも不安にかられているのです。
感性が豊かすぎる自分に疲れている人はいませんか? 自分の感性はそのままを大切にしてほしいですが、時には「感性なんて捨てたい!」と思うことがあるでしょう。 ここでは、豊かすぎる感性を抑える方法をご紹介していきます。
まず始めにお伝えしたいですが、感性が豊かなことは決して悪いことではありません。 生まれつき備わっている特殊能力で、大変素晴らしいことです。 そのため、まずは自分でしっかり自分は特別な存在であるということを認識することが大切です。普通の人とは違う一面があることを理解した上で生活をすることで、気持ちが楽になることがあります。 感性が豊かなことを受け入れずにいると、いちいちイライラしたりと無駄な感情を味わうことになってしまいます。 特別な存在だと思えば、何だか得した気分になりますよね?
感性が豊かだと人よりもストレスを感じやすいですよね。 しかし、ストレスが溜まっている状態だと、より過敏になってしまいます。 そのため、なるべくストレスを溜めないように生活をしたり、ストレスをこまめに発散するようにしておきましょう。 自分が何をすると気持ちがスッキリするのかを把握して、それらを定期的に行いましょう。 ストレスって気付かない間に溜まっているものです。 溜め込みすぎると、冷静な判断が出来なくなり些細なことで過敏になってしまいます。
感性が豊かな人の中で一番苦労するのは、対人関係でしょう。 他人と近すぎると、どうしても感情移入してしまいます。 他人がどう思っているか気になってしまう、相手の些細な言葉で傷付いてしまう、相手の話に感情移入してしまって疲れてしまう…などなど。 自分のことは自分で処理出来ても、相手との関係性の中だと自分だけでは処理出来ないこともあります。 なので、他人と深く付き合いすぎると色々なことを感じ取りすぎてしまいます。 距離が近すぎるなと感じる場合は、あえて連絡を取るのを控えたり、一人で過ごす時間を増やすといいでしょう。
感性が豊かだと、つい人の気持ちを優先しがちです。 ですが、一番大切なのは自分ですから、他人よりも自分の感情を大事にしましょう。 他人のことを考える前に自分と向き合う時間を作るべきです。 一人で過ごす時間を増やし、自分をしっかり見つめ直しましょう。 今自分が何をしたいと思っているのか、何をどう考えているのかを問いかけ把握しましょう。 自分のやりたいことなどが明確になれば、それに集中することが出来ます。
「なるようになる」と考えることって結構大事です。 あまり深く考えすぎないで、「なるようになる」と思うようにしましょう。 悩んだり考えても、状況は変わりません。 まずは自分が元気になることを考えましょう。 なんくるないさ〜!
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いかがでしたでしょうか? 本記事では感性が豊かな人の特徴や感性を磨く方法などを徹底解説していきました。 人の感性っていろんな場面で感じることができます。 「こういう考えもあるんだ」「そんな風に思ったことなんてなかった!」といろんな考え方を知るのって何だかワクワクしませんか? いろんな人や物の感性に触れることで自分の感性もどんどん磨かれていきます。 感性が磨かれれば、世界がまた違って見えるかもしれません。 人生にたくさんのワクワクを感じるために、ぜひ一緒に感性を磨いていきましょう! 最後までご覧いただきありがとうございました。