理性を鍛えてどんな時でも自制心を保っていられるようになりたいと思っている人は、結構いるのではないでしょうか。社会人になると、特に自制心って大事ですよね。では、自制心とはいったい何なのでしょうか?今回は「自制心」について詳しく解説します。まずは自制心がない人の性格や特徴を詳しく紹介します。そして自制心が強い人の特徴も詳しく解説します。そして自制心を鍛えて保つコツも紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
「自制心」は「じせいしん」と読みます。 意味は「自分の感情や欲望を抑えようとする心、気持ち」です。 自分の感情を抑制して、態度や言葉などを表に出さないようにする心の状態を表します。 例えば、ダイエット中であるから食べたい物を我慢する気持ちや、大声を出したいけど人に迷惑をかけるから耐える心を「自制心」と言います。
「自制心」は、「自分の気持ちをコントロールする」というニュアンスが強くなっています。 例えば「もっと欲しい物が沢山あったけど今日は我慢した」というような「制御する」というような意味合いで使用されます。 自分を制御する心が「自制心」なので、使われる言い回しは
などとなります。
例文
「自制心」とよく似た言葉に「理性(りせい)」という言葉があります。 「理性」の意味は「感情や本能に支配されず、道理に基づいて思考し判断する能力」です。 自制心には「自分の感情や欲望を制御する」という「抑えようとする気持ち」が含まれていますが、「理性」は能力を指し「抑える気持ち」は含まれていません。 そのため「自制心がある/ない」などと使うのに対して、「理性を保つ/理性を失う」と使います。
「自制心」の類語には、「克己心」「我慢」「自己制御」などがあります。 ●「克己心(こっきしん)」 「克己心」の意味は「自分の欲望などを抑える心」 「克己心」は「ぐっと我慢して自分を奮い立たせる」ようなイメージで、「自制心」は「冷静に自分の気持ちを抑える」というようなイメージです。 例文
●「我慢(がまん)」 「我慢」の意味は「感情的な辛さや生理的欲求などを受け止めて耐えること」です。 例文
●「自己制御(じこせいぎょ)」 「自己制御」の意味は、「自己の側面を変化させること」です。 例文
「自制心」の英語は「Self-control(セルフコントロール)」です。
自制心がない人は感情のコントロールが出来ないので、感情の起伏が激しい人が多くなっています。 すぐに怒ったり悔しいことがあるとどこでも泣き出したりするタイプの人は自制心のない証拠です。特に声を荒げたりする人は、理性がないんですよね。 自制心のない人は冷静に判断することが出来ないので、そういうことをして周りからどう思われるかということも分かりません。 本来ならそうやって怒鳴ったりすると周りから疎まれるからしないようにしようと思いますが、自制心のない人はそういった事も考えずに、ワッと感情に任せてしまいます。
ダイエットにしろ、ジム通いにしろ、勉強にしろ、とにかく継続してやることが出来ません。 「めんどくさい」「今日はいいや」「とりあえず明日にしよう」を繰り返して、勢いよく始めたもののすぐに三日坊主になってしまいます。 始める時も、後先考えずに始めるので継続が困難になるのも早いです。 ダイエットする!とみんなに宣言しながら、誰かがお土産で買ってきたケーキを見れば「食べないのは悪いしね」なんて理由をつけて食べてしまいます。
自制心のない人は口ばっかりです。 「これ頑張る!」「俺に任せておけ!」「私は今月中に○○するの」などと、ここにおいても自制心がないので思ったことをバンバン口にします。 そして結局誘惑に負けて有言実行することはないので、「あの人って口だけだよね」と言われてしまいます。 プライベートなことや、自分自身にしか迷惑のかからないことなら「ご勝手にどうぞ」という感じですが、仕事のことであったり周りに迷惑をかけるようなこともあるので、自制心のない人が近くにいると面倒くさいことに巻き込まれがちです。
自制心のない人は、時間にとてもルーズです。 学校や会社の遅刻はしょっちゅうですし、人との待ち合わせにも平気で遅れてきます。 待ち合わせに遅れる理由が仕事などやむを得ない事情があるのなら待たされた方も許せますが、寝坊だったり人と会ってたとか、そういった類なことが多くなっています。 自制心のない人は、自分の都合を第一優先にするので平気で周りの人に迷惑をかけます。 反省もあまり見えないので、周りから友達は減っていくでしょう。 時間を守れない人との約束ほどしんどいものはないので、そのうち何にも誘われなくなるでしょう。
自制心のない人は自分の都合を優先するので、会社の規則やみんなで決めたルールなどを守らないことが多くなっています。 むしろ、自分がルール!ぐらいの勢いで自分の考えなどを押し付けてきます。 みんなのルールを守れと言えば逆ギレしてくるし、会社の規則を説明すれば嫌になって来るのをやめることもあります。 とにかく自制心のない人は社会に合わせることが出来ずに、規則やルールを守れません。
自制心のない人は、欲しい物が目の前にあるとすぐに使ってしまいます。 貯金のことなどを考えずに、自分の欲望のままにお金を使ってしまうので気が付くと今月使えるお金がほぼなくなっている!なんてことになります。 散財しやすく、金銭管理が出来ません。 もちろんボーナスなど大きなお金が入ったら豪遊してしまいます。 そして給料日前とかは安売りしているカップ麺などを毎日食べ続けたりしています。
自分のことしか考えていない人って、本当にめんどくさいですよね。 そういう人に合わせていると、周りはどんどん疲れていってしまいます。 自己中心的なので、他の人に合わせることも出来ず協調性もありません。 周りが自分に合わせなければ文句を言ってきたり不機嫌になったり。。。 それがめんどくさくて、結局合わせてしまうこともしばしば。 自制心がない人は本当にワガママが多くなっています。
自制心がない人はすぐにパニックになります。 感情が押さえられないので、不安なことやイレギュラーなことが起きると「どうしよう!!」という気持ちでいっぱいになってしまいます。 そのため冷静さを失って、状況把握も出来ずに一人でパニくっています。 冷静に考えればすぐに解決することや、時間が経てば大丈夫になるようなことでも待つことが出来ずに騒いでいることが多いです。
自制心がないということは、我慢が出来ないということです。 そのため、暴飲暴食をすぐにしてしまいます。 ダイエットしなきゃいけないのに「今日も頑張ったし」とか「ストレス溜まってるし」と自分を甘やかしてお菓子や甘いものを食べてしまいます。 また、飲み会などでもすぐにハメを外して飲みすぎて、次の日寝坊をしたり体調を崩していたりします。 そんなことを繰り返しているので、体型がだらしない人がとても多いです。
自制心のない人はとにかくすぐサボります。 仕事も「めんどくさいな」「やりたくないな」と思うとサボり始めます。いっちょ前にサボっていないかのような振る舞いをすることもあります。 また、自分自身で決めたこともすぐにサボります。 例えば毎日筋トレ50回!とか、一駅前で降りて歩いて帰るとか、健康管理のために始めたことすらもすぐにサボります。
自制心がない人は、日頃から努力をしたり積み重ねたりすることが出来ないので、試験の前などは一夜漬けをしている人が多くなっています。 それでも、いい成績を残せることは少ないですし自分でも分かっているのですが、切羽詰まるまで頑張る事が出来ません。 前日も1週間前も1ヶ月前も、友達と遊び呆けたりゲームをしたり映画を観て夜ふかししたり…と、時間はあったはずなのに毎日勉強をすることが出来ません。
自分の都合だけで生活しているので、ドタキャンが多いです。 前もって人と会う予定を決めていたのに、直前になって他に行きたい用事が出来たり気分的に出かけたくなくなったりしてドタキャンしてきます。 相手に対して悪びれた様子もなく、大した謝罪もないことが多いです。 しかし、どうしても他の誘惑に勝てないので、他人に嫌われるようなことをしてでも自分の欲望を優先してしまいます。日頃から自制心がない人だなと思う人とは予定を立てないようにするしかありません。
ドタキャンに加えて約束を破ることもとても多いです。 ちょっとした「手続きやっておくね」とか「私がみんなの分買っておくよ」などの口約束も、行こうと思ったけど寄るのめんどくさかったとか、飲み会に誘われて行っちゃったとか、そんなことはしょっちゅうです。 また、大事な仕事上での約束をすっぽかしてしまうこともありますし、美容院などの予約をすっぽかすこともあります。この場合は行けないという連絡もせずに「今日はもう行かなくていいや」などとしてしまいます。 自制心がない人は、とにかく公私においてだらしないです。
自制心がない人はすぐに浮気します。 恋人がいるのに、誘惑があったりタイプの人がいると、すぐに恋人を裏切るようなことをしてしまいます。自制心がないまま大人になった人は、例え結婚していようが子供がいようが浮気を繰り返してしまいます。 どうしても自分の欲望に勝てないので、頭でやってはいけないことだと分かっていても、それらを振り払うことが出来ません。自制心がない人とは一緒にならない方がいいでしょう。
自制心がない人は、すぐに「めんどくさい」と発言します。 やりたくないことをやらなければならない場面ってたくさんあります。 仕事でも雑用とか書類整理とか、物を運ぶような力仕事をしなければいけないこともあるし、業種によっては丸一日立ちっぱなしなこともあります。しかしそれも仕事であり、その時間も給与が発生しているので一生懸命に仕事をしなくてはなりません。 しかし、自制心がない人は自分のことしか考えられないので、周りが頑張っていても「めんどくさい」などとモチベーションが下がるようなことばかり発言します。
やる前から「めんどくさい」を連呼する自制心がない人ですが、やり始めたら大してやってもないのに「もう疲れた」と言い始めます。 とにかく自分の思ったことがそのまま口から出てきます。しかし周りの人だって疲れているので、周りからは「みんな疲れてるよ」「お前よりよっぽど仕事してるわ…」などと思われています。 また不摂生な生活が続いている分、人より疲れるのも早くなっています。
そしてめんどくさくなって疲れたら「帰りたい」の連呼です。 みんな疲れているし、出来ることなら帰って休みたいものです。 それでも仕事をしている以上、「帰りたい」なんて思っても口にするものではありません。 しかし、自制心がない人はそういった判断すら出来ずに思ったまま口から出てしまいます。 さらには、友達と出かけていても歩き疲れたりつまらなかったりすると平気で「はやく帰りたい」などと言い出します。テーマパークなどで楽しんでいる時に言われたら、空気壊されますよね。 そういう時は「先帰っていいよ」と突き放してあげましょう。
とにかく愚痴が多いです。 誰でも愚痴ってありますよね。友達などに会社の愚痴などを言ってしまう時もあります。 しかし、自制心がない人はどこでもすぐに愚痴を言い始めます。 しかもそこまで仲の良い相手じゃなくても、職場でもすぐに愚痴を言います。 それから、大したことじゃないものに対しても愚痴を言い始めます。 もう少し我慢しようとか、今は言うことじゃないなとか、そういったことを判断出来ません。 そのためその場ですぐに愚痴を言い始めてしまいます。
何でも衝動的にやっては、周りから注意されることがあります。 しかし自分の非やミスを認められないので、すぐに言い訳をします。 しかも、衝動的に行った言動ばかりなので、説明しようにも「欲に負けた」としか言いようがありません。そのため、その場しのぎの言い訳ばかりしています。 遅刻や仕事上の期限遅れ、やるべきことが出来ていないなど、自制心がない人はそういったことの言い訳をずっとしています。
そして、自制心がない人は自分が話したい!と思ったら止まりません。 そのため他の人が話している間も割り込んで入ってきて自分の話をし続けます。 また、誰かが話そうとしても自分の話したいことがあれば止めることをしません。 人と会っても自分の話ばっかりで、自分が興味のない話は全然聞いていなかったりつまらなさそうにしていたりします。
自制心がないので、相手が傷付いてしまうようなことでも平気で発言します。 「太った?」「肌汚いね」「どうしてこんな事も出来ないの?」など、思ったことをそのまま言ってしまいます。相手を傷付けようという魂胆はなく、ただただ自制心のなさから思ったことが口から出てしまっているんです。 しかし、魂胆がなかったとしても言われた方は傷付きますよね。 周りからはどんどん人がいなくなっていきます。
実は、自制心って「実行機能」という自分の行動や思考を制御する能力がないと成り立ちません。 この実行機能って幼少期の育てられ方や家庭環境などが影響をすると言われているのですが、実は「脳の発達」や「遺伝的要因」も大きく影響していると言われています。 要するに、生まれつき「自制をすることが出来る人」「自制をすることが苦手な人」って分かれているんですよね。もちろん、「自制心を強く持って生まれた人」でも、幼少期の環境や生活するうえでのストレスなどによって自制心に影響を及ぼし自制心が欠如してしまうこともあります。これもストレスなどによって脳みその中の前頭前野の働きが弱まって感情や衝動を抑制できなくなってしまっています。 このように「自制心」自体が、とても脳の機能との関係が強いと言われています。 そのため「自制心にが強い人」というのは、生まれつき脳の仕組みが違うと言われています。
自制心が強い人は自分の感情や欲望をコントロール出来るので、時間や約束を必ず守ります。 自分の都合や体調よりも、他人との約束を優先します。 もちろん、あまりに体調不良の際はスケジュール変更などを頼むことがありますが、その際も低姿勢で相手のことを気遣って新しく予定を立てます。 自分の都合で遅刻やドタキャンをすることはまずありません。 時間よりも少し早く待ち合わせ場所には到着しますし、すごく行きたくなる用事に後から誘われても「先約があるから」と断ることが出来ます。
自制心が強い人は常に冷静沈着です。 自分の一時の感情や思いついたことに振り回されることはなく、ちゃんと頭の中で状況や自分の感情を整理することが出来ます。 そのため、例えば会社でイレギュラーなことが起きても臨機応変に対応することが出来ます。 焦ったりすることなく、何をどうすべきかを考えて行動出来ます。
自制心が強い人は感情に任せて物を言ったり行動をしたりすることがないので、普段からとても穏やかです。 嫌なことがあっても顔に出すことはなく、自分の心の中で気持ちを押さえています。 職場でも、後輩などに注意する時なども怒鳴ったりはせず、ダメなところをしっかりと伝えつつも何故そうなったのか一緒に考えてくれたりフォローをしてくれたりします。 友人や恋人に対してもとても穏やかで、いつ会っても態度など変わることはありません。
自制心が強い人はとても計画性があります。 その場の感情や思いつきで何かを始めることは絶対にしません。 何かを始めようと思ったらまずは下調べして、どこまで本気でやろうと思っているかなどを自分の中で整理します。 それから、始めるにあたって必要なことを準備したり、ゴールを設定したりします。そしてそれに向けてどのようにしていけばいいのかを考えることが出来ます。 見切り発車をすることもありませんし、三日坊主になることもありません。
自制心が強い人は、自分が成長をしたり会社が向上していけるように努力を積み重ねることが出来ます。 毎日、例えしんどいようなことでもやり続けられます。 自分の嫌だなと思う感情やサボりたいという欲に負けることはなく、やらなければならないことを日々やり続けられます。そして、自分がなりたい理想像に向かって努力することが出来ます。 そのため仕事の上達も、趣味のレベルアップも人一倍早くなっています。 自制心が強い人は冷静なので、要領もとても良いです。
自制心が強い人は面倒見が良いです。 自分のことを後回しにしてでも、周りの人のために動くことが出来ます。 特に後輩などに対してはとても優しく、フォローをしてあげることが出来ます。 また、友人に対しても面倒見の良さを発揮します。 みんなの相談を聞いたりアドバイスをしたりしてくれるので、みんなから頼られることがとても多くなっています。
また、自制心が強い人は忍耐力もあります。 自分の感情や欲望を抑制することが出来るので、すぐに諦めたり逃げ出したりすることはありません。 しんどい状況も耐え抜くことが出来ます。 仕事でも長く続けられる人も多いですし、スポーツ選手などにも自制心が強い人はとても多いです。日々の辛いトレーニングや、結果が出ずに悔しい期間も耐え抜いていかなければなりません。 そこで自制心がない人は、すぐに諦めてしまったりサボったりしてしまいます。
自制心が強い人は、部屋がとても綺麗です。 片付けを後回しにしたり、めんどくさくてたまにしかやらない、なんてことは絶対にありません。 常日頃から片付けをしているので、たまった洗濯物を一気に回すとか、汚れがこべりついたシンクを綺麗にしなきゃいけない、という状況にすらなりません。 そのため、いつでも部屋はツルピカりんです。
自制心のある人は、ちょっとだけ二度寝しちゃおう!なんてことをしません。 前日に設定した目覚ましの時間にちゃんと起きて準備をし始めます。 その時に「あと10分だけ寝たい…」とか「もう少し布団の中であったまりたい…」と思っても、ちゃんと自制心が働いて起きることができます。二度寝してしまったことによって、10分のつもりが30分寝ちゃって遅刻をしたり、その日の予定が狂ってしまうことがあります。 そういったことを防ぐために、会社のある日や予定のある日に二度寝をすることはありません。
自制心が強い人は、お酒で失敗をしません。 「もっと飲みたい!」という欲を抑えて、自分自身が羽目を外さないところで飲む量を抑えることが出来ます。 万が一上司などに勧められてもうまく交わしたり、お酒を飲みながらも水やお茶もたくさん飲んで薄めたりしながら酔いつぶれないようにしています。 また、自制心があるので酔った勢いで恋人でもない人とホテルに行ってしまうようなこともしません。 そういった欲望があったとしても、理性を持って対応します。
自制心が強い人は、貯金もしっかりしています。 散財や衝動買いをせずに、ちゃんと計画的にお金を貯めています。 突然の出費があっても対応ができますし、出費があった場合は翌月などの使うお金を制限して貯金額が減らないようにやりくりしています。 もちろん、ずっと同じ額をキープとかではなく、ちゃんと年々増えていくように貯金しています。 ボーナスなど大きなお金が一気に入った時に使うことはせず、ちゃんと貯金する分とか自分に使う分を分けています。
基本的に、誰に対しても平等な態度で接してくれます。 どんなに嫌だなと思う人や苦手だなと思う人がいても、自分のそういった負の感情を抑えて対等に対応することが出来ます。特に職場では頑固な上司がいたり、仕事が出来ない先輩がいたり、嫌味っぽいお客さんがいたりします。 しかし、仕事だと割り切って自分の感情は表に出さず対等に関わることが出来ます。
自制心が強い人は、サボるとか嫌なことはしないとか、そういったことは絶対にしません。 疲れが溜まってきたりストレスが溜まって嫌になることはあっても、決してそれを行動に移したりはしません。 そのため、例え嫌なことであっても自分が大変な立場になるようなことであっても、真摯に向き合うことが出来ます。 これは仕事や趣味など物事に対してもそうですし、対人関係であってもです。 家族のこと、友人のこと、恋人のこと、何においても「めんどくさい」とか「俺には関係ない」とか、そういったことは言いません。
自制心が強い人は、相手のことを考えられるのでちゃんとお礼や謝罪をすることが出来ます。 例えば、自分のミスじゃなかったとしても会社で責任を取らなければならないことってありますよね。 また、後輩や部下のミスの責任を取ることもあります。 そうなった時に、率先して相手に謝罪をすることが出来ます。 それに対して、いくら部下や後輩がやるのが当たり前のような雑務があっても、やってくれた相手に対して感謝することが出来ます。 自制心が強い人は、自分の損得だけで行動を決めません。 相手の立場になって判断しています。
自制心が強い人は、誘惑などによって考えがブレることはありません。 そのため、何をするにあたってもちゃんと決断をすることが出来ます。 欲張りなこともしないので、選択を迫られたら期限内に決断できます。 また、一度決断したことは必ずやり通します。 そのため自己判断が大事になってくる仕事などは、自制心が強い人に任せると良いでしょう。
とにかく自制心が強い人は感情的な発言をしません。 人は誰でも嫌な気持ちになったりカッとしてしまうことってあります。 しかし自制心が強い人は、そういった自分の感情をコントロールすることが出来るので、どんなに頭にくるようなことがあってもその気持ちのまま発言することはありません。 自分の気持ちや考えを相手に伝える時は、感情任せではなく理性を保ってちゃんと説明をします。
自制心が強い人は自分の感情や欲望を抑えることが出来るので、人前でワガママを言うことはありません。 家族や恋人など、気を許した相手には願望を伝えたり、たまに甘えてワガママを言うこともあるかもしれませんが、相手が困るようなワガママを言うことはありません。 相手のことを考えたり冷静に物事を判断出来るため、自分の欲望をそのまま相手に伝えるようなことはせず「こういう考えがある」「こういう風に思った」などと相手に伝えるようにしています。
特に職場において会議や話し合いをした時に、相手の意見が自分の意見と食い違っていたり話の主旨とズレてしまうことがあっても真っ向から否定するようなことは言いません。 もちろん、間違っていることは注意をしますし正しい考えを説明することもあります。 しかし、相手にだって色んな考えがあったり様々な思考を巡らせて意見を言ってくれていることを理解しています。 そのため、部下や後輩であっても「それ違うよ」とか「今言うことじゃないから」といった否定的なことを言いません。「なるほどね、こういう風に考えたのかな?」とか「その話は○○の件のことだよ、今は△△の件なんだけど、どう思う?」といった対応をしてくれます。
自制心が強い人は、自分のミスを素直に認めることが出来ます。 また、相手の優しさや厚意も素直に受け止めることが出来ます。 そのため、どんな相手に対しても「ありがとう」と「ごめん」といった謝意の言葉を素直に言うことが出来ます。 例え相手のお節介であっても「ありがとう」と伝えられますし、他の人の責任でミスが起きたとしても「ごめんなさい」と一緒に責任を負うことができます。
幼少期に、両親や周りの大人たちから甘やかされて育ってきた人は我慢をするということを知りません。 欲しい物は買い与えられて、悪いことをしても怒られず、ワガママも全て聞いてもらえたような子供だった場合、大人になってもその部分が残ってしまうため自制心のない人になってしまいます。 その時は子供が喚いたりすることを制するためであったり、我が子が可愛くて甘やかしてしまったのかもしれませんが、大人になってから社会に馴染めず苦労する人が多くなっています。
また甘やかされたのとは逆に、幼少期に厳しくされすぎてしまった人も自制心がなくなる可能性があります。 これは、幼少期に親といる間我慢をしすぎたせいで、自立や一人暮らしなどを始めたり年齢を重ねて友達と遅くまでつるむようになったりした時に、今まで我慢していたものが爆発してしまうパターンです。 やっと自由になれたんだ!という気持ちになってしまい、自制心が欠如してしまいます。
それから、生まれつき頭が良くて勉強をしなくても点数が取れてしまったり、めちゃくちゃ顔が良くて周りからチヤホヤされてきたり、特に苦労することもなく上手くやってこれてしまった人も自制心が欠如してしまうことがあります。 やっぱり、我慢しなければならない状況、頑張らないと手に入らない状況、というのを経験して自制心は育っていきます。そして、ちゃんと我慢したり頑張ったら成果が出るという経験も大切です。 そのため、厳しくされすぎた人は成果を得られなかったので自制心が育っていなかったのです。 なので、なんとなく上手くやってこれた人は我慢や努力をあまり経験してきませんでした。なので、苦労せず手に入ることが当たり前になっており自制心が欠如してしまっています。
フラストレーションが溜まってしまっている人も自制心が欠如しやすくなっています。 これは幼少期などの環境ではなく、大人になってからでもずっとやりたいことなどが出来ない環境であったり何かによって阻害されている環境に身をおいているとフラストレーションが溜まります。 その結果、突如爆発してしまうと自制心がなくなってしまいます。 「もう我慢なんて出来ない〜〜!!!」と暴飲暴食に走ったり散財してしまったり、突然仕事を辞めてしまったりします。 我慢していた分の反動で、普段なら考えられないようなことをしてしまいます。
フラストレーションだけでなく、ストレスが溜まっている時も自制心が欠如しやすくなっています。 常に心がリラックスせず負の感情がうごめいています。 特に、職場などで仕事は楽しいのに性格の悪い上司がいて人間関係でストレスが溜まっている時や、あまりに残業が多いうえにお給料が少ないとか、自分自身ではどうにも出来ないストレスが溜まると自制心が欠如してしまいます。 ストレス発散をうまくしていかないと、ストレスは溜まり続け体調を崩してしまうこともあります。そうなると体調不良を理由に何もしなくなってしまったりします。
まず自制心が低いと、自分自身のために我慢や努力が出来ません。 そのためいつまで経っても成長や上達をしません。会社でもどんどん同僚や後輩が昇進・昇給をしているのに、自分だけが取り残されてしまいます。 一生懸命やっているのになかなか上達出来ないタイプの人はフォローをしてもらったり、周りも頑張りは認めてくれます。しかし、自制心が低い人は一生懸命にやることもしないので、見放されてしまいます。
常に感情的だったり、ルールを守れない言動が多いと、もちろん人からは嫌われてしまいます。 職場でも疎まがられてしまいますし、恋人からも愛想をつかれてしまうでしょう。 やるべきこともやらずだらけた生活ばかりして、感情の起伏が激しい性格の人なんて絶対一緒にいたくないですよね。 しかし自制心が低い人はあまり反省をしないので、人から嫌われることでよりストレスが溜まり自制心がどんどん欠如していってしまう、負のループに陥ります。自縄自縛ですよね。
自制心がないと、ついには家族や友人からも信頼を失ってしまいます。 自制心がないと酷い場合は家庭内暴力などをしてしまうことがあります。 また大事な人が傷付くようなことを平気で行ってしまったり… 働くのが嫌になって仕事をしなくなれば、もちろん家族は一緒にいることを諦めるでしょう。 そうやって信じてくれてた人たちからも信頼を失ってしまいます。
自制心の低い人は、不摂生な生活をしているので不健康になりやすいです。 暴飲暴食によってどんどん太っていくし、寝不足でも体調は崩しやすくなります。 さらには、散財をして給料日前は健康的な食事を出来なくなる人もいます。 それによって、自分の体はどんどん不健康になっていってしまいます。 万が一持病があればどんどん悪化してしまいます。
自制心が低いと、散財を繰り返します。 衝動買いをしたり、暴飲暴食をしたりして、常に貯金はギリギリです。 しかしそういった行動が続くと、人はどんどん激化していくものです。 そして気付いた時には貯金が底をつき、生活も困難になります。 それなのに、お金使うことを我慢出来ずにカードを切りまくったりとお金を使い続けてしまい、借金を作って破産への道を辿ってしまいます。 そうなる頃には周りから信頼は失っているし、道を正そうとしてくれる人はいません。
そして最後は、自己嫌悪に陥ってしまいます。 散財して貯金が底をつき、体調を崩して初めて自制心を持てない自分に嫌気が差します。
まずは規則正しい生活を心がけましょう。 特に早寝早起きをするだけで生活習慣は変わってきます。 睡眠時間は同じでも、頭や体のスッキリ具合は全然違います。 そんなわけない、と思うかもしれませんがそんなわけあります。 早起きは三文の徳です。ちゃんと早い時間に起きて余裕を持って行動しましょう。 「俺夜型人間だから〜」とかかっこつけてる場合じゃありません。全然かっこよくないですし。 また健康的な食事を心がけましょう。 油モノばかりを食べたり甘いものばかり食べていると脳の働きは低下します。 野菜やタンパク質など、自炊などをしながらなるべく化学合成物質を避けた食事をしましょう。
できれば、スポーツを始めるといいでしょう。 スポーツジムに通って少しランニングや筋トレをするだけでも変わります。 体調管理のためが一番の目的ですが、運動をすることで血流やリンパの流れも良くなり、脳の働きも活性化されます。これによってやる気が出たり、集中力がアップしたりと、勤務態度なども変わってきます。 さらに、運動をしている分体調管理への意識が高まるので、食事なども自然と気をつけようと思ってきます。
そして、食事や寝る時間、運動量などもすべて記録を付けましょう。 そうすることで、ずるやサボるのを止めることが出来ます。 記録を付ける時に、書くたびに「食べちゃったな」「サボっちゃったな」と思うわけです。 そのため「記録に書きたくないから辞めておこう」という気持ちになり、気づけばサボったりズルをしなくてもいられるようになります。 ズルしたりサボったりするのは、することに慣れてしまっています。 日頃ちゃんとやっていくようになると、ずるやサボりによって今までの努力がパーになることの方が嫌になってきます。
これは明確であればある方がいいですが、例え漠然としていたとしてもあるに越したことはありません。 また、とっっっっても小さいことでもいいんです。 「お気に入りのカフェの今月限定のケーキ食べ行こう」とか「ひさびさ映画館で映画観よう」とか。こういうのってちょっと思ってても意外と出来ないまま終わることがあるんです。 なので、こういった小さい目標から大きな夢まですべて書き出して、叶えられそうなものから順位をつけて叶えるように努力しましょう。 例えば、カフェに行くなら仕事後とか休日とか、そのために時間を必ず空けておくんです。 そうやって小さい目標でも達成していくと自分の時間がとても楽しくなるし自信がついてきます。 それから大きな夢は、叶えるためにどういうことを日々していけばいいのかを考えましょう。 そして達成するための計画を細かく立てることが大事です。 そのためにどれくらい貯金をするべきなのか、毎日どういうことを頑張るべきなのか、しっかりと一つ一つ考えていきましょう。
そして夢や目標が決まったら環境を整えましょう。 今生活している場所は割りに合ってるかな?職場はずっとここで大丈夫かな? 自分の実力発揮できてるかな?といろいろ自分に問いかけてみてください。 友人関係も、恋人関係も、何もかもです。 サボり仲間とは距離を置いたほうが絶対にいいです。 最初は気まずいかもしれませんが、後にどうでもよくなります。 仕事も言い出してから転職するまでは居づらいかもしれません。 でも自分自身の人生のことを考えたら、きっと耐えれるはずです。
そして環境が整ったら、自分にとってプラスになることの週間を作りましょう。 この曜日にジムは必ず行く!とか、月水金は必ず一駅多く歩く!とか、土日に自炊して平日の分の料理もするとかです。 オフィスのテーブルを毎朝綺麗に拭くとか、そういったことで仕事へのモチベーションも上がってきます。 習慣化されることで、やるべきことが当たり前になり「今日もやらなきゃ…」と思わなくて済みます。
そして、全てのことへの感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。 職場で一緒に働く人、家族や友人など周りにいてくれる人、そしてお店の人や物事すべてにです。 感謝の気持ちを忘れてしまうと、独りよがりの考え方になってしまいます。 自分のことしか考えないので一時的に気持ち良いかもしれませんが、必ず後悔の念が生まれたり周りから嫌われて立場が悪くなってしまいます。 やってもらったりすることを当たり前と思わずに感謝をしましょう。 そして元気に生きていられていることにも感謝をするようにしましょう。
本を読んだり、新しい人と出会ったり、今までの友人から色んな話を聞くなど、今まで知りえなかったことを知る努力をしましょう。 それが、どんなに自分の価値観と違っていたとしても「そういう考えもあるんだな」と一度受け入れてみることです。そして、「自分だったらどうするだろう」「そういう考えだとどういった結果になるんだろう」と、聞き流すのではなく様々な視点で考察してみてください。 色々な価値観を知ると、物事を判断したり決断する時に選択肢が多くなってきます。 また思いがけないことに直面したりハプニングが起きた時でも対処しやすくなります。 感情的にならず冷静でいられるようになるので、新しい価値観に触れるよう行動してみましょう。
自制心を保つには、常に自分が何をやるべきかを把握することが大切です。 そのため日々のToDoリストを作り、今日中に何をするべきか今週中に何をするべきかを書き出しましょう。 そして、ToDoリスト通りにこなせるように毎日頑張ってみてください。 作るだけ作って放置では意味ありません。 ToDoリストの通りにやるべきことを必ずやり遂げましょう。
何か発言をしたり行動をしたりする前に、一度考えるクセをつけましょう。 思った瞬間に発言をしてしまうと周りからは感情的と思われてしまいます。 特に怒っている時や焦っている時は、必ず一度考えるようにしましょう。 考えることで冷静になって、感情的な発言は免れます。 また思いついたことを行動する時も必ず一度考えましょう。 即断即決ももちろん大事ですし、行動力ももちろん大事です。 しかし、本当にそれは今すぐやることなのか?お金かけることなのか?をじっくりと考えましょう。
自制心を保つために、何かイラッとするようなことがあった時は一度深呼吸をしましょう。 ゆっくりと息を吸って、長く息を吐きましょう。 そうすることで気持ちが落ち着きます。 イライラしている時って、ろくな考えをしません。 人に対してもきつい言い方になってしまったり、言ってはいけないようなことも口走ってしまったり。 そのため、イライラしてるな、と感じた時は深呼吸をして心を落ち着かせましょう。
ストレスも自制心の大敵です。 自制心は脳と密接な関係になるので、脳の機能を低下させるストレスによって、自制心を保てなくなることもあります。 そのため定期的にストレスを発散させる必要があります。 思いっきり自分のためだけに時間を使う休日や、趣味に没頭する時間などは必ず作りましょう。 また日頃、少しでもストレスを解消できるように好きな香りのデュヒューザーを部屋に置くとか、触り心地が最高のタオルケットを使うとか、そういったものを用意しましょう。 五感を癒やすのはとても大切です。イケメンを観るのもおすすめでっせ!
自制心が強い人は他人のために行動できる人が多いですよね。 そのため、自分のことを後回しにしたりやりたいことを我慢している人がとても多いです。 社会人にとってそういうことってとても必要ですし、協調性がなく自己中心的なことをしていたらコミュニティに属していられなくなることもあります。 しかし、ずっとその状態が続くとやっぱり人間はストレスが溜まってくるものです。 ですので、月に1回でも仕事や人間関係など全てを忘れて自分のためだけの時間をしっかりとつくりましょう。趣味に没頭するでも、散歩するでも、ひたすら寝るでも、友達と美味しいものを食べに行くんでも何でもいいです。 自制心を全て取っ払って自分の欲望のまま自由な時間を過ごしましょう。 もちろん、人に迷惑をかけてはいけません。 ただ自分が楽しいと思うことをして、心をリラックスさせてあげましょう。
そして、自分自身にストイックになるのはいいのですが、たまにはご褒美もしっかりあげましょう。 ずっと身を粉にして働いて他人のために動いていては、いつか壊れてしまいます。 万が一プッツンしてブチギレてしまったり、遠いところへ逃亡してしまったら何の意味もありません。 ご褒美は高級じゃなくても、どでかいものじゃなくてもいいんですよ。 休みの日に寝たいだけ寝るご褒美でもいいですし、いつも100円のチョコだけど300円のチョコを買ってみるとか、そういったご褒美でもいいんです。 ちょっと自分が嬉しくなるようなことをしてみてください。
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いかがだったでしょうか? 社会に出ると、自制心って求められてきますよね。 もちろん、自分自身のことにおいても自制心があるかどうかってとても大切になってきます。 太っている人は、食べたいことを抑えられないから太っているんです。 痩せたいのに痩せられないのは、運動しなきゃいけないのに「怠けたい」という気持ちを抑えられないから痩せられないんです。 自分の理想や夢を実現するには、「自制心」はやっぱり必要になってきます。 自制心のない人は少しでも自制心が持てるように我慢をしたり努力をしたりすることを頑張ってみましょう。