「猜疑心」という言葉をご存知ですか?「人を妬んだり疑ったりする心」のことです。 今回はそんな「猜疑心」について意味や使い方など例文と一緒に紹介します。さらに類語や対義語、英語表現も紹介します。 また、「猜疑心」の強い人にはどんな特徴があるのでしょうか?原因や心理、そして克服法も紹介していきます。参考になれば幸いです!
「猜疑心」はさいぎしんと読みます。 「猜」という字が難しいので気を付けましょう。 訓読みは「そねむ、ねたむ、うたがう」となります。
意味は、「相手の言動を疑ったり妬んだりする気持ち」です。 「猜」の漢字の意味が「妬む」、「疑」の漢字の意味が「疑う」なので、その2つが組み合わさり「猜疑」とは「疑ったり妬んだりすること」といった意味になります。 また、単に疑問に思うだけではなく、相手の行為によって自分が不利になるのではないか?と相手を疑う気持ちのことを表します。
人間誰しも「猜疑心」は持ち合わせているものです。 人を疑ったり羨ましく思ったりする感情は当たり前です。 ですが、「猜疑心」がとても強くなってくると、日常生活や職場で支障をきたす場合があります。 そんな「猜疑心の強い人」はどんな人なのでしょうか? まず、特徴を説明していきます。
猜疑心の強い人は、何かにつけて素直じゃない人が多いです。 自分自身に対しても、素直に喜んだり悲しんだりすることが出来ずにひねくれています。 また、誰かが自分を称賛してくれたりしても「そうやって躍らせようとしている」「何か騙そうとしている」などと、裏をかいたり疑ったりします。 そして、称賛している自分がいい人だと思われようとしている、などと素直に称賛できる人が周りからよく思われることに妬んでしまいます。 そうして、素直になれない自分への苛立ちや不安から、「どうせ人から良くなんか思われていない」などいった負のループに陥り、周りに対して疑いや妬みが強くなっていきます。
「猜疑心が強い人」は、ライバル心も強いことがあります。 ライバル心の強い人は「勝ち」「負け」にこだわります。 そして「負けたくない」という気持ちが強いことから、相手がうまくいってる場合に「本当にずるしないでやっているのか」「なんであいつなんかが」と「猜疑心」が芽生えていきます。
繊細でネガティブ思考の人にも「猜疑心の強い人」がいます。 傷付きやすく、また傷付くことが怖いために予防線を張ってしまいます。 そのため、相手の言動に対してまず疑うことからはじめてしまいます。 そして、ポジティブ思考な人に対する羨ましさから、嫉妬に変わっていってしまうことがあり猜疑心が強くなってしまいます。
自己評価が低い人も猜疑心が強くなりやすいです。 自分を過大評価をせず、厳しくすることはとても大切です。 しかし度が過ぎてしまうと、周りから見たら良く出来ていることでも自分では評価出来なくなってしまいます。 そうすると、自分では「まだまだ」「これじゃだめだ」と思っている状態で、周りから称賛されるために「これを褒めてもらえるわけがない」「何か裏があって褒めているのではないか」と、相手を疑ってしまいます。
人の話を聞かない人は、相手を理解することが出来ません。 そのため人の気持ちが分からないため、自分中心になんでも考えたり解釈します。 自分の思うようにいかないと「なんでだ?」と周りを疑ったり妬んだりしてしまいます。 相手の心情や意見を理解しないことには受け入れることは出来ずに猜疑心が強くなっていってしまいます。
猜疑心が強い人は、他人に自分の話を一切しません。 基本的に、自分のことを他人に知られるのを嫌がります。 なので人の話を聞いていることはあっても自分の話をすることはありません。 万が一質問されても、受け流すことが多いです。 例えば「Aさんって普段何してるですか〜?」と聞かれても「うーん…これと言ってないですね(最近は新作のゲームに没頭する毎日だよ、録り溜めてるアメトーークは欠かさず観てるけど)」という感じです。
慎重な人は、常に頭の中で最悪な状況になった場合を想定しておきます。 そのため、警戒心も強く一度受け入れる前に疑うことをします。 「うまい話には裏がある」という言葉があるように、何かいい話があったとしてもそのまま喜ぶのではなく「何か落とし穴があるのではない」などと疑いを持ちます。 そしてその気持ちを誰かに話すこともせずに自分の中で大きくなり強い猜疑心へとなっていきます。
猜疑心が強い人は、自分の感情をあまり外に出さないことが多いです。 ただ相手の言動を疑うだけでなく相手からの自分自身に対する感情が良くないのでは?と疑ってしまうのが特徴です。 そのため、相手と感情が一致しないことで悪く思われてしまうのではと自分の気持を表現できないことがあります。。 また、上記で説明したように深く関わらないように自分自身の感情を抑えている場合もあります。 逆に、無表情ではなくずっとヘラヘラと笑って自分の感情を誤魔化してしまう人もいます。 それは自分自身の怒りや悲しみを受け入れてもらえないのでは、と相手が自分を好きではないかもという不安を持っている人が多くなっています。
猜疑心が強いといえど、誰一人とも関わらないわけではありません。 ただそれでも、学生時代の同級生などとずっと仲良くしている人はとても少ないです。 例えばいじめられた過去があったり、他人を信用出来ずクラスで一人だった場合は、学生時代のクラスの友人は一人もいないことが多いです。ただ好きだったクラブ活動の仲間数人とか、家が近くて学校では話さなかったけど休みの日は遊んでたとか、そういった友達とだけ関係が続いています。 そして、新しくできる友人は基本的に趣味を通じて知り合った人です。 趣味のことだけで関わるので、お互いのプライベートは知らないってことも多いです。
家族や付き合いの長い友人など人間不信になる前から深い関わりのある人に対しては、距離を取るというよりもすぐに疑ってしまうため過干渉になってしまうこともあります。 友人が自分以外の人と仲良くしていることが異常に気になってしまったり、相手が自分に対してちゃんと気持ちがあるかなどの確認行為が多くなります。 相手からすると、鬱陶しくなってしまうほど干渉してしまうことがあります。
猜疑心が強い人は歩くのが早いことが多いです。 それは人と関わるのを極力避けるため、退勤する時も凄まじいスピードで帰ることが多いので脚力が発達しています。 また、街中などプライベートの時に知り合いと会うのを嫌がります。そのため遠方から見かけた場合にバレないよう速歩きで逃げます。また誰かに見かけられても追いつかれないように日頃から人目を避けて早いスピードで歩いています。 そのため、とにかく歩くのが早いです。走るのは遅いのに、歩くのが早かったりします。
猜疑心の強い人は、好きな相手や恋人であっても信用することが出来ません。 むしろ、思い入れの強い相手ほど不信感を抱いてしまいます。 相手から「好きだ」と言われても、「本当なのか」「すぐ好きじゃなくなるんじゃないか」「騙されているんじゃないか」などと考えてしまいます。 「残業する」と言われても「浮気しているんじゃないか」「異性と遊んでるのではないか」と考えてしまいます。
相手のちょっとした変化や言動など、他の人ならあまり気にしないようなことでもすぐに心配してしまいます。 「LINEの返事の感じがいつもと違う」「レスポンスがちょっと遅い」「なんだかかったるそう」と敏感になり「嫌われてるかな」「迷惑かな」と思ってしまいます。 本当は相手が仕事中だったり、他の人と食事をしていたり、体調不良だったりしているのに、「嫌い」「迷惑」が理由だと考えてしまいます。
機嫌悪いふりをしたり、また別れ話を切り出してみたりと猜疑心の強い人は相手を試す行為をします。 自分のことを心配して1番に考えてもらえるか、好きな気持を伝えてくれるかを確かめるためにわざと相手を困らせるような言動をします。 そういうことを繰り返すと相手も嫌気をさしてしまい逆効果ではあるんですが…。 猜疑心の強い人は常に心配で不安を抱いているため、安心するためにそういった行動をとってしまいます。
猜疑心の強い人はとにかく警戒心が強いです。 恋愛において人間不信な人って、基本的に今までの恋愛経験にトラウマがある人が多いです。 そのため、相手を受け入れるまでに相当な時間がかかります。 ましてや恋愛で嫌な思いをしたくないと思っている人が強いため、周りを警戒してしまいます。 言い寄られても「何か裏があるんじゃないか」「騙そうとしているのかも」と疑って警戒してしまいます。
「猜疑心の強い人」は、まず自分から告白することはありません。 伝えたところで、相手が受け入れてくれないだろうと自分の気持ちに蓋をしてしまいます。 また、深い関係になることを恐れて言えないこともあります。 好きだけど恋人になって捨てられてしまったら、と期待や信用することを恐れているため相手との距離を近付けることができません。
猜疑心の強い人の特徴について理解できたでしょうか? では、どうして猜疑心を抱いたり猜疑心を強くしてしまうのでしょうか? その原因や心理状態について紹介していきます。
猜疑心の強い人は、過去に誰かに裏切られたり騙されたりしたことがあるかもしれません。 それがトラウマになり、裏切られたり騙されないように相手を疑ってしまいます。 一度、裏切られたり騙されたりした経験があるとなかなか人を信用することが出来ません。 それが親しい間柄の人によるものであれば、なおさら他人に対する猜疑心は強くなっていきます。
親しい人に限らず、学校や職場における人間関係のもつれや構築の失敗があったときに猜疑心を抱いてしまうことがあります。 この場合、もつれてしまう原因が自分であっても相手であっても「人間不信」になってしまうことがあります。 仲良くなりたい人となれなかったり、グループ交際がうまくいかなったり誰かを傷つけてしまったりと人間関係の構築の失敗には様々な理由があります。
何かにつけて比較される環境にいる場合、猜疑心が強くなることがあります。 勉学や仕事など、誰かと比較する環境にいることで「ライバル心」が芽生え、そこから猜疑心が強くなっていきます。 自分は自分、と思える環境であれば相手を疑ったり妬んだりする必要がありません。 ですが比較される環境にいる場合、相手の方が褒められたりまさっている場合に自分が負けていることを受け入れられず「何かずるしてるんじゃないか」「なんであんなやつがうまくいくんだ」と疑ったり妬んだりしてしまいます。
自分自身が余裕がない場合に、猜疑心が強くなることがあります。 例えば、仕事がうまくいかずに余裕がなくなっている時に、恋人の一言が引っかかり疑ったりしてしまうことがあります。 また、金銭面で余裕がなくなっている時に、旅行したり遊んでいる友人に対して羨ましさから妬みの気持ちが生まれてしまうことがあります。 自分自身に余裕がない時、普段気にならないことが気になってしまうことがありますよね。 その時の苛立ちくらいで終われば後に響くことはありませんが、それによって相手そのものを妬んだり疑ったりしてしまうと猜疑心を持ち続けることになってしまいます。
何か不安なことがあったり焦りを抱えていると、猜疑心が強くなることがあります。 自分がうまくいかないとき、周りだけうまくいってるように見えることがあります。 そして、自分だけがうまくいかないことを受け入れられず、周りがうまくいっていることを素直に認められずに疑い妬んでしまいます。 その度が過ぎると自分を蹴落としているのではないか、とまで疑ってしまうこともあります。
猜疑心を抱いている原因に、幼少期の家庭環境が関係している場合があります。 育った家庭環境の中で、親などが猜疑心が強くそういった言動が目立った場合に自分もそうなってしまうことがあります。 親が他人に対して疑っている姿を見ている場合もありますが、その猜疑心が子供に向けられていた場合、その子供はかなり猜疑心が強く育つことが多くあります。 また、親からよく否定的な意見をぶつけられていた場合に、その子供は他人に対して否定的な意見ばかり生まれ猜疑心が強くなってしまいます。 こういった場合は、自分は人より猜疑心が強いという自覚がないことが多くあります。
社会人になると仕事の失敗や職場の人間関係によるストレスで猜疑心を強く抱いてしまうことがあります。 会社ではノルマや出世をかけた競争、先輩や上司との関係など様々なところでストレスを感じることがあります。 周りの人から足を引っ張られたり必要以上に仕事を押し付けられたりなど、信じられないくらい人の黒い部分を目の当たりにすることもしばしば… そういったことが続いていくと「もう誰のことも信じられないな…」と黒幕探しをしてしまったり、仲良くしている人であっても裏ではどう言ってるかわからないなと不信感だけが募っていってしまいます。
また猜疑心を抱いているとき、自分自身が嘘をついていたり裏切っていることが原因の場合もあります。 自覚の有無問わず、人は自分自身のしていることを相手も同じようにしていると思うことがあります。 これは心理学の防衛機制における「投影」に当てはまりますが、自分が相手を裏切っているときに「相手が自分を裏切っている」と自分自身を守るために押し付けしまうことがあります。 また自分自身が日常的に嘘をついたり他人を裏切っている場合、周りもそうだと思い誰のことも信じられなくなってしまいます。それによってまた自分自身も嘘をついたり裏切り行為をしてしまい負のループに陥ってしまうことがあります。
「猜疑心の強い人の特徴」と「猜疑心を抱く原因・心理」についてまとめてきました。 猜疑心の強さに関わらず、誰にでも猜疑心は生まれるものです。 常に他人に猜疑心を持っている方や何かのタイミングで猜疑心を抱いてしまった方などがいると思います。 しかしそういった感情は自分自身を疲れさせてしまうことがあります。 猜疑心を克服する方法をいくつか紹介します。
猜疑心を克服するには、なぜ猜疑心を抱いてしまったのかという原因をしっかりと追求することが大切です。 原因を追求し、理解をすることで根本的な解決ができます。 そうすることで、猜疑心がなくなります。
猜疑心がなかなか拭えない場合、自分自身と向き合うことが大切です。 今自分はどんな心理状態で何を求めているのかを自分で把握しましょう。 本当に相手を疑っているのか、自分自身が何かに悩んでいたり不安があるのか、全く別のところに問題があってそこから影響しているのか、などしっかりと自分と向き合うことで見えてきます。 忙しくしている中で、なかなか難しいかもしれませんが試してみましょう。 どう向き合ったらいいか分からない、という方はとにかく自分の感情を紙に書き出してみてください。 「○○がムカついた」「○○に行きたい」など簡単な文章で構いません。 強がったり、見栄を張ったりせず、思うままに書き出してみましょう。 そして、そういった感情がどうしたら解消されるのかを考えてみましょう。 ムカついた相手と会わないようにすればいい、行きたいところに行くにはどうしたらいいか、などひとつひとつ解決する手段を考えてみましょう。
猜疑心を克服する上で、原因追求や自分の感情を知ることも大事ですが同じくらい大事なのは「猜疑心を持っている自分ごと全て受け入れる」ことです。 猜疑心があるからといって、すべてが悪いわけではありません。 人間ですから、様々な感情が生まれて当たり前です。 相手を疑ってしまうのも、相手が羨ましくて妬ましいのも、誰しもが持っている感情です。 どうして疑い妬んでしまうのか?と頭を抱えるのではなく、「だって信じきれないんだから」「羨ましいのだから仕方ない」と受け入れてしまいましょう。 そういった感情が生まれるのも人間らしいな、と自分自身だけでも受け入れてあげましょう。
素直になれないと、マイナスな感情は生まれやすいものです。 素直に自分を受け入れ、そして相手のことを受け入れると疑いや妬みは晴れるものです。 というのも、すべてを信じきれ、というわけではありません。 用心深くなることや慎重になることは生きてく上で必要です。 しかし素直に相手の意見を受け止めたり、素直に自分を信じてあげると猜疑心が強くなることはありません。 なかなか素直じゃない人が素直になることって難しいと思います。 感情が100%伴わなくても大丈夫です。 まずは、嬉しかったら嬉しいと素直に思うこと、そして相手に伝えることを意識してみましょう。
そして、もうひとつ大事なのが何も考えない日を作ることです。 猜疑心の強い人は、休みの日などでもそのことをぐるぐると考えてしまうことが多くあります。 いったん忘れてしまい、時間が経って考えてみると「そんな気にすることじゃないか」と思えることがあります。 何か没頭できる趣味をしてみたり、映画を見てみたり、行ったことのない場所へ行ってみたりと、疑ったり妬む気持ちを忘れられることをしてみてください。
信じたい相手のことは信じてみましょう。 傷付いたりすることや騙されたりすることってどうしても避けたいものですよね。 ただずっと「猜疑心の強い人」でいることも、とてもしんどいですよね。 いきなり周りを信じ切ることはできないかと思いますが、まずは感謝すべき相手や好きだと思う相手を信じてみることからはじめてみましょう。
それから、周りに期待しないことも大事です。 人に期待をすると、裏切られて傷付いたり「どうして○○してくれないんだろう」「どうして認めてくれないんだろう」と思ってしまいます。 他人に過度な期待をするのはやめましょう。 期待していいのは、自分です。自分に期待をするようにしてみてください。 そしてその期待に応えようと一生懸命頑張ってみてください。 周りから認められることとか、周りからどう思われるかってことが気にならなくなってきます。
あとは自分自身が「人間不信」でいるよりも、裏切って来る相手を自分には必要のなかった人なんだと割り切ってみると気持ちが楽になったりします。 確かに裏切られたらとても辛いですが、裏切ってくるような人と早々に縁が切れてよかったなと思うしかありません。 それが、例え親友や恋人であっても裏切るような人と長いこといなくてよかったなと思えるようになると、「猜疑心の強い人」から抜け出せるようになると思います。
そして猜疑心を克服するのに欠かせないのが、日頃から感謝を忘れないことです。 当たり前のことに対しても、お節介に対しても、感謝を忘れないようにしましょう。 常日頃から感謝をしているだけで相手に対する負の感情が消えていきます。 今自分が色々出来ているのは、たった一人でやってきたわけではありません。 感謝をしていれば、周りから悪口言われてるような気持ちにも相手に裏があるような気持ちにもなりません。周りから悪口を言われている気持ちになるのは、自分が周りに負の感情を持っているからです。 無理に信じようと思っても難しいので、まずは日頃から感謝をするようにしてみましょう。
しかしながら、猜疑心を克服できるように頑張っていくのは良いことですが、無理に多くの人と仲良くしたりみんなを信じたりする必要はありません。 まずは猜疑心の強い自分を受け入れて、「だってしょうがないじゃーん!!!」と叫んでみてください。いろんなことがありました。辛いこと、悲しいこと、どうしようもないこと…色々あって猜疑心が強くなってしまったのは仕方ないことです。 ただ、ずっと猜疑心を抱えたまま生きていくのは、ちょっと辛いですよね。 なので、猜疑心を克服しなきゃ!と思いすぎずに、「まあ特に人と関わらなくても大丈夫」くらいに思うようにしましょう。 職場など、最低限の範囲で最低限の関わり方をすれば大丈夫です。感じよく挨拶をして、業務連絡を怠らなければ問題ありません。 あとは自分が楽しい思えることをしていきましょう。
猜疑心の強い人とは、適度な距離感をもって接するのが一番です! すぐに疑ってくるような人とは無理に付き合っていく必要はありません。 親しくしていたのに疑われてしまったら、こちらが傷付くだけですからね。 だったら最初から関わらないのが一番! 例え深く関わっていないのに疑われても無視をして、冷静を装いましょう。
猜疑心の強い人から嫉みや疑いの言葉を言われても、真に受けずに受け流しましょう。 いちいち気にしているとストレスが溜まります。 さらに、正論を伝えたところで猜疑心が強い人は聞き入れてくれません。 なので話し合うだけでもかなり疲れてしまいます。 ストレスを溜めてしまうまえに、右から入った言葉を左から流すイメージで、さっと忘れてしまいましょう。
猜疑心の強い人に心をひらいてプライベートなことなどを、べらべら話してしまうのはとっても危険。 どこで嫉妬されたりするかわかりません。 猜疑心が強い人のセンサーに一つでも引っかかると目をつけられて、色々なところで妬まれたり疑わられたりしてしまいます。 適当に相手の話にだけ相槌を打って、自分の話は基本的にしないスタンスを貫き通せば、あきらめてちょっと距離をとってくるはずです。 親しくなろうぜというオーラを出されても、最初から距離を縮めすぎないほうが絶対に良いでしょう。
猜疑心の強い人に、歩みようとこちらからアクションを起こしても、おそらく避けられてしまうだけです。なので、こちらからは何もアクションをしないでみましょう。 こちらからアクションをしてしまうと、それだけでも「自分のこといいやつだと思ってるんだろ」と思われてしまうことがあります。 信じてもらおうとしつこくすれば相手は余計に不信感を持ってしまいます。 話しかけられたら適当に相手をして、連絡が来たら続かないように返信をして、一切こちらからはアクションはしない。シンプルな付き合い方を!!!
「猜疑心」は人の気持ちを指す言葉です。 難しい言葉であり「猜」の字はあまり使われないことから、日常会話などではあまり使うことはありません。 主な言い回しは
などです。 詳しい使い方は例文を参考にしてください。
「彼は猜疑心の強い性格のため、なかなか説得できない」 「猜疑心を抱くキッカケとなった出来事がようやく解決して、心がスッキリした」 「彼女の生い立ちを聞くと、猜疑心が人より強くても仕方がないと思った」 「恋人や同僚に裏切られることが続き、全てにおいて猜疑心が起こってしまった」
「猜疑心」と似た言葉に「懐疑心」という言葉があります。 「懐疑心」はかいぎしんと読み、「何かを疑う心、信頼できない気持ち」という意味があります。 どちらも疑う心を表しますが、2つの違いは 懐疑心は、「ただ単に疑問に思ったり信じきれない理由があり、信頼できないと疑う気持ち」ですが 猜疑心は、「人の善意や行為に下心があるのではと疑ったり、その行為を周りからよく思われるためにやったんだなどと妬む気持ち」のことです。 懐疑心は裏を読むとかではなく純粋に疑ってしまう気持ちで、猜疑心は相手を信用出来ずに自分に不利なことがあるのでは?と疑ってしまう気持ちです。
例文
「疑心」の意味は「疑う心、疑い」です。 物事や他人に対して、疑う気持ちを持った時に「疑心を抱く」と使います。 他にも「疑心が募る」「疑心を深める」などと使います。 下記で詳しく説明しますが「疑心暗鬼」がよく使われる表現となっています。
例文
「疑心暗鬼」の意味は「疑心があることで、なんでもないことが怖く感じたり疑わしく感じること」です。 これは、「疑心、暗鬼を生ず」という「疑うことでありもしない鬼の姿が見える」ことから来ています。 何か信じられないことや疑ってしまうようなことが起き、周りの全部が怪しく見えてしまう時に「疑心暗鬼になっている」「疑心暗鬼に陥る」などと使います。
例文
「不信感」の意味は「相手を信用できないという気持ち、信じていない感情や考え方」です。 「不審」とは意味が異なりますので注意しましょう。 ちなみに「不信に思う」という表現は誤用です。 「不信」は「信用しない」という意味なので、「信用しないことを思う」という言い回しは不自然ですよね。
例文
「嫉妬心」の意味は「自分より優れている人に対しする恨みや妬みの感情」です。 他人に対して「嫉妬」の感情を持った場合に「嫉妬心がある」「嫉妬心を抱く」などと使っています。 「嫉妬心がある」を「嫉妬する」と言い換えて使うこともできますが、「嫉妬心がある」の方がやや嫉妬している感情が弱い印象を与えます。 「嫉妬する」だと、相手にダイレクトに嫉妬している様子になります。
例文
「信頼」の意味は「相手を信じて頼るここと」です。 会社などでは、精神面や仕事面などを評価したうえで頼れる場合に「信頼できる」と使います。 ただ信じるというよりも「頼りになると信じる」といったニュアンスです。
例文
「信用」の意味は「確かなものとして信じること、受け入れること」です。 「信頼」はただ単に人を信じるという部分が強いですが、信用は「過去の実績などや技量を考慮したうえで信じる」という風になります。 要するに、「信用する」というのは、ただ気持ち的に信頼出来るかどうかではなく信頼するべき条件が揃っているかどうかが重要です。 信頼は出来ても、まだ信用は出来ないこともあります。 過去の実績などがなく、信じきる材料が揃っていない時などです。
「信任(しんにん)」の意味は「相手を信頼して物事を任せること」です。 ただ信じているだけではなく、信じたうえで物事を任せる時に使います。 「○○を信任する」といった使い方や「信任を得る」といった使い方をします。
例文
「親愛」の意味は「人に対し親しみや愛情を持っていること、そのさま」です。 親しみは愛情は、疑心があっては出来ないですよね。 相手を信じているからこそ、愛情を持って接することが出来ます。 「親愛なる○○」「親愛の情が湧く」などと使います。
例文
「猜疑心」の英語表現を見ていきましょう。 日本語の「猜疑心」のように「疑う」と「妬む」の両方の意味を含む英語は存在しません。 「(相手の行為や意図などを)疑う」の英語は「be suspicious about...」になります。 「(人を)妬む」は英語で「be jealous of... 」になります。 類語でも紹介した「懐疑心」つまり「(物事の是非や真理を)疑う」は英語で「be skeptical about...」になります。 例文です。
He is very suspicious about his parents.
彼は両親に対して猜疑心がとても強い。
「猜疑心」について理解できたでしょうか? ✓「さいぎしん」と読み、意味は「相手の行動を疑ったり妬む感情のこと」 ✓猜疑心が強い、猜疑心を抱くなどと用いる ✓類語に「疑心」「不信感」などがある 猜疑心を強く持っていると、人間関係に支障をきたしたり自分自身も疲れてしまいます。 人を疑う前に、自分自身がしっかりと出来ているのかを考え、現状を素直に受け入れましょう!