「実効性」と「実行性」は、どちらも「じっこうせい」と読む同音異義語です。「実効性」の意味は、実際に効き目があったり役に立つことです。例えば「実効性のある対策」などと使います。「実行性」の意味は、実際に行動に移すことができる可能性です。例えば「協力を仰いで実行性を高める」などと使います。
「実効性」は「じっこうせい」と読みます。 「実効性」は「実際に効き目や効果があらわれること」を意味します。 「実効性」の語源を見てましょう。 「実効性」は二つの言葉が成り立っています。「実効」という言葉は「実」と「効」という漢字を組み合わせたものです。 「実」は「実際の成績や効果」という意味で、「実績」や「実例」などの熟語で使われています。 「効」は「ある働きかけや影響によってあらわれる現象」という意味で、「効能」「効用」「効力」などの熟語があります。 なので「実効」は「実際にもたらされる効果や成果」という意味合いの言葉になります。 「性」は「独創性」「柔軟性」と使われているように、名詞の下について「その状態・傾向をもっていること」を表します。
といったような使い方をします。 例えば、「実効性のある計画」は「実際に期待する効果や作用を得られる計画」という意味合いになります。 「実効性のある」の類語には「効果的」「有効性」「即効性」「効く」「効果が高い」などがあります。 「実効」という言葉もよく用いられます。「実際の効能や作用」という意味で、「実効がある」「実効を生じる」「実効が上がる」など使われます。
例文
「実行性」は「じっこうせい」と読みます。 「実行性」は「実際に行動する見込み、実行の可能性」を意味します。 分解してみると、「実行」と「性」という言葉でできているということがわかります。 さらに「実行」は、「実」と「行」という漢字でできています。 「実」は「実際の成績や効果」という意味で、「実績」や「実例」などの熟語で使われています。 「行」は「おこなう」「いく」という意味で、「行為」「犯行」「行事」などと用います。 「性」は「その状態・傾向をもつ」というニュアンスなので、「実行」と合わせると「実際におこなうのが可能であること」を表す言葉となります。
というような使い方をします。 「実行性のある対策」は「実際の行動に移せる可能性がある対策」という意味になります。 「実行」と使うことも多いです。 「実行」は「実際に行動する」という意味で、「実行する」「実行に移す」「実行力がある」「有言実行」「不言実行」などと使われます。
例文
「実効性(じっこうせい)」は、実際に効き目があったり、役に立つことを意味しています。 「実行性(じっこうせい)」は、実際に行動に移すことを意味しています。 例えば、実際に期待する効果や作用を得られる計画という場合は「実効性」、実際の行動に移せる可能性がある対策という場合は「実行性」です。