「尊厳(そんげん)」の意味は、尊く礼式にかなっていて冒しがたいことです。例えば「人間の尊厳を守る」などと使います。「威厳(いげん)」の意味は、近寄りにくい感じを与えるほど堂々としていてきちんとした態度であるさまです。例えば「部長には威厳がある」などと使います。
「威厳」は「いげん」と読みます。 「威厳」の意味は「近寄りにくい感じを与えるほど、堂々としていてきちんとした態度であるさま」です。 「威」は「いかめしくて近づきにくい」という意味で、「威風」「威儀」などの熟語が使われています。 「厳」は「格式や品格を感じる」という意味で、「厳粛」「戒厳」などの熟語があります。
というような使い方をします。 他人が近づきにくいほど立派でおごそかな雰囲気をまとっていることを表します。単純に近寄りにくいという意味ではなく、偉大すぎて、尊敬しているため近寄りにくいということを表しています。 例えば、「威厳のある人」ならば「体格の良い人」「態度がでかい人」ということではなく、「尊敬に値するほど立派で堂々としていて、落ち着きのある人」を指します。
例文
「尊厳」は「そんげん」と読みます。 「尊厳」の意味は「尊く礼式にかなっていて冒しがたいこと」です。 「尊」は「立場や品位が高い」という意味で、「尊敬」「尊重」などの熟語があります。 「尊厳」とすることで、「尊くて格式を感じること」「気品を備えていておかしがたいこと」を表します。
というような使い方をします。 「尊厳」は日常会話で使われることは少ないです。「尊厳」は「個人の尊厳」などと、憲法の条文で多く用いられています。 「個人の尊厳」とは日本国憲法において、全ての人がお互いの価値を尊重することを指しています。生活を送る上に当たって重要な概念になります。 また、「尊厳死」というものがあります。これは、装置やチューブで繋がれたままの状態よりも、人間として尊厳が守られている状態、自分らしい死に方をしたいという考えです。このような考え方をする人が増えたため、「尊厳死」が認められました。
例文
「威厳(いげん)」と「尊厳(そんげん)」は、意味に違いがあります。 「威厳」が、近寄りにくいほど堂々としていて、立派であるさまという意味であるのに対して「尊厳」は、尊く礼式にかなっていて冒しがたいことという意味です。 「威厳」と「尊厳」は重きを置いているところが異なり、「威厳」は近寄りにくい感じを与えるほど、堂々としている様子、「尊厳」はおかしがたいことに重きを置いています。